ラブライブ! ~The another story~   作:癸楓文音

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父親の存在、そして命をかけて自分を救おうと考えていてくれたことを知ったレナ。
今回さらに一つ新たなことが明らかになります。

そして帰国・・・。レナはさりげないお土産を持って日本に向かうのだった。


15話:ユメノトビラ レナの帰国

手術後しばらくのリハビリが続く日々を送って居るレナ。

1日が終えようとする夜中にレナのケータイがなる。相手は海未だった。

「海未、どうした?」

「どうしたもこうしたもありません!!!何故手術が終わったと伝えてくれなかったのですか!!」海未は怒っているようだった。

「あ、いや、その・・・・。リハビリとか忙しくてさ・・・。それよりどうして知ってるんだ?」

「理事長から聞きました。元気そうで何よりです」

「ありがとうな。退院は10月8日の予定なんだ。でも帰りの飛行機が結構予約詰まってるらしくて・・・。13日に飛行機がやっと取れたんだ」

「13日ですか・・・」

「ごめんな」

「いえ、無事に帰ってくる事が大事です!!!しかし・・・・」急に暗い声色になる。

「どうした・・・?何かあったのか?」

「もう一度『ラブライブ』があるんです」

「え!?ラブライブが!?いつ!?」急な話題に驚くレナ。

「今年の冬です。皆出るつもりだったのですが・・・」

「ん?出ないのか」

「穂乃果が『出なくても良いんじゃないか?』というのです」

しばらくしてレナが笑いだす。

 

「フフ・・・ハハハハハハハハハハ!」

「どうしたのですか急に!?まさか・・・手術で頭が・・・」

「違うよw穂乃果らしいなって思ってさ」

「穂乃果らしい・・・?」

「ああ、考えてみろ。ラブライブはどういった物だった?穂乃果にとってどんな存在だったか考えてみろよ」

「・・・・なるほど!!!わかりました!幼なじみなのにうっかりしていました」

「ああ、ずっとずっと一緒に居るとわからなくなる事もあるよ」

「ありがとうございます!!では、失礼します!」

「ああ、電話ありがとう、皆によろしくな」

「はい!!」

電話が切れる。

 

(とりあえずカルトさんにずっと眼鏡を借りる訳にもいかねーし、退院してからすぐ作りに行くか)

 

 

 

10月7日。海未からメールが届いた。

『ラブライブに出る事にしました!今回で3年生徒の最後のラブライブになります。目指すは優勝です!そして決勝に行くにはこちらのサイトを見てください』

下の方にラブライブの大会に関する説明がされたサイトのリンクが貼ってあった。

 

しばらくサイトを見た後に海未に返信を送る。

『地区大会があるのか。つまり今回俺達はA-RISEとあたる訳か・・・。でもA-RISEに地区予選で負けても4位までに入れば大丈夫だな。時間はある!地区の予選でやる曲はもう考えているのか?』

 

すると返信がすぐに返ってきた。

「はえーな、珍しいw」

 

『はい!実はこの前また合宿に行ったんです!! 

 作詞班(私、希、凛)

 衣装班(ことり、穂乃果、花陽)

 作曲班(真姫、絵里、にこ)で曲を完成させたんです!

 しかし・・・今回私たちがライブをする場所と日時が決まったのですが・・・。

 それが『UTX高校で13日 17時』なんです・・・。』

 

「UTXでやるのか・・・。アライズからの挑戦状ってことか?」

 

『UTXでやるのは驚いたな!13日は俺は16時にはそっちに着くからタクシーでも捕まえてすぐ向かうよ!』返信を送る。

 

『間に合うんですね!良かった!元気な顔が見れると良いです!実はA-RISEの3人が私たちにうちでやらないか?と誘ってくださったんです』

 

『なるほど!わかった!空港に着いたらつぐそっちに向かう!楽しみにしてるぞ新曲』

 

『はい!きっとレナも気に入ると思います!では』

 

 

「日本についてすぐUTXに向かう!忙しいなw」

 

レナのリハビリは順調に進みもう完治していると言っても良いレベルに回復していた。

後は残りの薬の投与が終わるのを待つだけであった。

 

 

 

10月8日:国立病院前。レナは荷物を持ち病院前にてカルトと別れを告げようとしていた。

 

「カルトさん、本当にありがとうございました!歳氏はあなたの様な人と出会えて喜んでいるはずです!いままでありがとうございました!」

「ああ、私も彼といて本当に素晴らしい毎日だった。父親も母親も居ない中まっすぐ育った少年が息子だと歳氏も誇りだろう」

「ありがとうございます」

「最後に一つ伝える事がある」カルトが少し真剣な表情になる。

「何ですか・・・?」

 

『歳氏から君への伝言だ』

 

「歳氏から・・・?」

 

『愛する人が出来たなら、ずっとそばに居て愛を注いであげなさい。自分を見失いそうになったときはきっと愛してくれた人が助けてくれる』

 

「・・・・ばーか」ニッと笑ってみせるレナ。

「レナ君・・・」少し微笑むカルト。

「ずっとそばに居なかった馬鹿親が何語ってんだwまぁ、受け取っとくよその言葉」

「レナ君、君が落ち込んだまま過ごす事を私は恐れていた」

「カルトさん!そんなのもう慣れっこだよ。俺はずっとずっと一人だったから」

「そうか・・・」少し寂しそうな顔をする。

「どうしたの?」

「実は昨日君宛てに70通の郵便が届いたんだよ」そう言って封筒を差し出す。

「何・・・これ」受け取り中を見るとロシア語で書かれた手紙がたくさん入っている。

 

『家業院君元気になってください。あなたが私たちの学校を救おうとしてくれた事、本当に私たちは嬉しかったんです!また私たちの元にも遊びにきてください』

 

『おい家業院、いつもふてくされた顔してたな!でも俺は知ってるぞ!お前はとっても良い奴なんだ!俺達はお前とまた会える日を楽しみにしてるぞ!』

等書かれた手紙がたくさん入っている。

 

「カルトさん・・・これって」

「そう、今回の君を捜しているという情報全国各地に報道していた。するとロシアの高校生から私宛てに手紙が届いた。それも全て君の完治を望んでいるというものだった」

「皆・・・からの手紙・・・・」涙が目ににじみだす。

「君はロシアでも一人ではなかったんだよ。君は必死に学校を救おうとした。それは少なくとも皆のためだね?君は一人ではない。少なくともその70の手紙の送った子供達とは友達だ」

「ずっと・・・一人で生きてたつもりだった・・・。俺が皆を見てなかったから・・・。俺は何もわかってなかった。皆仲間だったんだ」

「そう落ち込む事は無い。これから君がどう生きて行くかだ」

「皆とまた会うために今を全力で生きる事」

「そうだね。向こうでも皆必死で頑張っている。君もこれからもっと長い年月を生きて行く。悔いの無い人生を送りなさい。そして最後に私から言いたい事がある」

「言いたい事・・・?」

 

『自分の信じた道を行きなさい。たとえ悩んでもその悩む事が今正解の道なんだ。君は君であり、君は一人ではなく、仲間の一員である事を自覚しなさい』

 

「・・・・はい!!!!!」涙をこらえ返事をする。

「それでは、もう行きなさい。君はもう充分な体調に戻った。そして君が言っていた『体育をしたい』というのは十分可能な事だ」

「良いんですか!?」

「ああ、君の回復力は驚くべき物だよ」

「歳氏のおかげです」ニッと笑うレナ。

「・・・そうだね」カルトも笑う。

「わざわざ俺のために帰国してくれてありがとうございました!」

「親友の頼みを断るわけにはいかないからね」

「親友か」

「行きなさい。君の親友の元へ」

「はい!!!ありがとうございました!じゃ!」歩き出すレナ。

「退院おめでとう!」手を振り送り出すカルト。

 

 

(待ってろよ、皆。とっておきの土産持ってかえるからよ!)笑顔で歩き出すレナ。

彼は計画通り眼鏡ショップへと足を進めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10月13日:日本空港。空港から出るとタクシー広場に向かった。

しかしそこにはタクシーは一つも止まっていなかった。

「そんな・・・・」時計は16時13分をさしている。

 

すると聞き覚えのある女の子の声が聞こえる。

「家業院さん!!!!こっちこっち!!!」声の方向を見ると雪穂が立っていた。

「雪穂ちゃん!!!どうしてここに!?」雪穂の元へ向かうレナ。

「家業院さん専用『穂むらタクシー』です!!!」父親と母親の乗った車を指差す。

タクシーには『家業院専用』と書かれたステッカーが貼られていた。

 

「ハラショー!UTXまでお願いします!」

「お父さんお願い!」雪穂が父親に声をかける。

『グッ!』親指をたてアクセルを踏み出す父親。

「お父さんったらシャイなんだから!」母親が笑う。

 

しばらく進むと大渋滞が出来ていた。

「さすがμ’sとA-RISEのライブ・・・。観客も多いだろうな」レナが言う。

「もうこんな時間・・・間に合わないよ」雪穂が時計を見て言う。

時計は16時37分を表示していた。

「どうする・・・?間に合わないか・・・」

「・・・・家業院さん」雪穂が小さな声で呼ぶ。

「ん?」

「走ってください」

「ハッ!!!?走る!?ここから3キロはあるぞ」

「はい!でももう心臓治ってるんですよね?」

「あ・・・。そうだ。もう良いのか」

「はい!走ってください!荷物は任せて!」

「・・・ありがとう!!!お父様もお母様もありがとうございました!」

「頑張ってね〜」手を振る母親。

「じゃ!!」車から降り走り出すレナ。

 

(そうだ!俺はもう走れるんだ!初めての長距離だ・・・。歳氏、あなたのおかげで俺は走ってる。間に合うように力を貸してくれ・・・・!)

息を切らしながら走り続けた。

 

 

 

 

 

 

16時50分:UTX高校。

向こうから走ってくる少年を見つけた一人の少女。

「あ!レナ君だにゃ!!!」凛が指を指す。

「え!?何処!?」穂乃果が辺りを見回す。

 

「皆ーー!!!」大声で駆けつけるレナ。

「レナ!!!エリチカが手を振る。

「皆、おまたせ・・・」息を切らして言う。

「遅いじゃない!」にこが言う。

「仕方ないだろw空港側の問題なんだし」

「あれ?でも雪穂達は?」穂乃果が聞く。

「途中で渋滞が続いてて、走ってきたんだ」

「走って・・・・って事はレナ!完治したのね!」エリチカが笑顔で言う。

「ああ!皆待たせたな・・・とっておきのお土産もあるんだ!」

「お土産?」真姫が聞く。

「ライブが終わったら見せるよ!」

「楽しみです!」花陽が微笑む。

「ヒーローは遅れて登場するってね!」希が言う。

「ヒーローってほどじゃないけどな」レナが笑う。

「それにしてもレナ君・・・髪の毛のびたね」ことりが言う。

「そうかな・・・まぁずっと入院してたし」

レナの髪はもともと後ろ髪は肩より少し上、前髪は左は目の上辺りなのだが右は完全に目が見えないほどの長さだった。

しかし今は後ろ髪が鎖骨辺り、前髪の左側は目にかかる程度、右はもうすぐ首付け根にまで到達しそうであった。

「このあと散髪に行きましょう」海未が言いだす。

「別にまた今度で良いよw」笑ってごまかすレナ。

 

「あ!アライズのライブが始まるよ!」希が皆に言う。

控え室から見えるモニターにアライズの3人がそれぞれのポジションに立っていた。

アップテンポな曲が流れ出す。

 

『もっと知りたい 知りたい過剰なLIFE 今夢の夢の中へ! 

 もっと知りたい知りたい過剰なLIFE だから・・・Shocking Party!!

(Dancing Dancing! Non-stop my dancing~Dancing Dancing Let me do!!!!)

曲と終わると同時に多くの歓声が上がる。投票モニタ−グラフもかなりのスピードであがって行く。

 

「やっぱり・・・。アライズにはかなわない・・・」エリチカが不安の声を漏らす。

『・・・・・』皆も少し暗い顔になる。

「そんな事無い!私たちだって最高のパフォーマンスが出来るよ!」穂乃果が声をかける。「それに今回の目標はアライズに勝つ事じゃない。4位に入る事だ」レナが言う。

「・・・そうね!4位まで入る事を考えましょう。ここで負けても勝ってもいまは関係ないわ」真姫が納得する。

「そうですね、最高のライブにしましょう」海未もやる気をみせる。

「それじゃ!μ’s!」穂乃果が声をかける。

 

「皆!」女性の声が響く。

「あ!皆!」穂乃果が指を指す。

そこには音ノ木の生徒が大勢集まっていた。

「来てくれたんだね!!」

「当たり前じゃない!応援してるからね!!!」

「ありがとう!!!!」手を振り皆と別れを告げる。

 

「それじゃ、改めて!μ’s!Music…」

『START!!!!!!!』

 

(俺が居なかったときに皆で作った曲か・・・)笑顔でモニターを見るレナ。

 

『ユメノトビラ 誰もが探してるよ 出会いの意味を見つけたいと願ってる!

 ユメノトビラ ずっと探し続けて 君と僕とで旅立ったあの季節・・・

                 青春のプロローグ          』

 

μ’sへの歓声もとても大きく、グラフも凄い速度であがって行く。

「皆!!!やったな!!!」レナがガッツを決める。

するとそこに3人の少女が現れた。

「あなたが家業院零七君ね」現れたのはA-RISEだった。

「綺羅ツバサ!?」意外な人物に驚く。

「そんなに驚かないで。でもやっと会えたわね」

「やっと・・・?俺何かしましたっけ」

「会うのは初めてよ。でもずっと噂に聞いていたの。μ’sを影で支える人物だって」

「それは・・・まぁ。俺も皆のために何かしたいし」

「あなたには3人とも興味を持っているの」

「え!?どうして」

「あなたがどのようなレッスンを皆に教えたのか。皆がどうしてあんなに輝いているのか。全てあなたが関係していると思うからだ」恵令奈。

「そんな事ないですよ!俺はただテンポの確認とか皆が立ってるポジションの調整とか考えてるだけで・・・」

「それを出来る人物はあなた以外にはいないはずよ」あんじゅが言う。

「あなたも綾瀬さんと同じロシアで好成績を残すバレー選手だったんでしょ」ツバサが言う。

「まぁ・・・。それなりに」

「頼もしいサポートが居たから強くなれたのね・・・。でも何か違う気がするのよ」

「違う気・・・?何がですか」

「あなたには他の何か違う力があって皆が笑顔になっている」

「うーん・・・。何だろう。俺は自分が思う事をしたい。それが今のμ’sなんです」

「なるほど。自分もμ’sとともに夢を追いかけていると・・・」恵令奈が納得する。

「はい。俺には他には何も無いし、皆のために何か出来るなら全力で取り組みたい。その答えがμ’sなんです」

「あなたって面白いわね!今度ここに来てよ!」ツバサが紙を差し出す。

紙には住所が書かれていた。

「なんの住所ですか・・・?これ」

「私のバイト先よ。木曜日以外の日に居るから、いつでも来てちょうだい。あなたと少し話がしたいわ」

「・・・じゃ、また今度行きます」

「いきなりでごめんなさいね、あなたがどういう人物か少しわかった気がするわ」そう言って3人は校舎へと帰って行った。

 

「バイト先・・・ハラショー・・・」あっけにとられていると皆がレナの元に帰ってきた。

「レナ君!改めてお帰り!」穂乃果が言う。

「ああ!ただいま!皆最高に良かったよ!」

「本当!?」花陽が喜ぶ。

「ああ!最初のエリチカと海未と穂乃果の3人のパートしっかり決まってた!」

「あそこは凄く練習したんです!成功してよかったです!」海未も嬉しそうだ。

「にこの魅力伝わったかしら」にこが誇らしげに言う。

「ちょっと何言ってるかわかんないけど良かった!」

「ちょっと!扱い酷くない!?」にこがツッコミを入れる。

『あはははは』皆がにこを見て笑う。

「何よ!」ふてくされるにこ。

 

「皆本当に良かったよ!2ヶ月近くの間にこんなに成長すると思ってなかった!」

「まぁ、皆真剣に練習してたから」真姫が言う。

「凛もね!一緒に歌詞を考えたんだよ!」

「あれー?凛ちゃんすぐに寝て全く話に参加してなかったんとちゃうっけ?」希が笑う。

「あ!それは内緒だにゃ!!!」

「凛らしいなw」レナが微笑む。

「この後絵里ちゃんの家で鍋パーティーやるんだ!レナ君も来るよね?」ことりが聞く。

「そうなのか?じゃ!お言葉に甘えて!」

「それじゃ、亜理沙も雪穂ちゃんも前川君も呼びましょう」エリチカが提案する。

「材料いっぱい買わないとね!」花陽が張り切る。

「それじゃ!レッツゴー!!!!」穂乃果が歩き出す。

『おー!!!!』

 

 

エリチカの家。レナは荷物を置きに一度家に帰ったため一人遅れてエリチカの家に来た。

「ココ・・・だよな」戸惑いながらインターホンを押す。

ピーンポーン

『はい!レナ?ちょっと待ってね』エリチカの声が聞こえる。

すると鍵が開く音が聞こえると同時にドアが勢い良く開く。

「お兄ちゃん!!!!」ぎゅっと抱きついてくる銀髪の少女。

「亜理沙!久しぶり!」

「お兄ちゃん屋上以来だよ!!!治ったんだね!!!」満面の笑みでこちらを見てくる。

「ああ!心配かけたな!ありがとう」

「中に入って!!!」

「おじゃましまーす」

 

しばらくして鍋を囲むように皆が座る。

「それじゃ!レナ君の無事帰国と私たちのライブの成功を祝って!カンパーイ!!」穂乃果が号令をかける。

『カンパーイ!!!!』

「私がとりわけします!」海未が張り切って皆の皿にとりわけする。

「ありがとう海未さん!」亜理沙が礼を言う。

「亜理沙は海未推しだもんね」エリチカが言う。

「推し!?そうなのですか!?」海未が赤面する。

「うん!しっかりしてて可愛いしスタイルも良いもん!!」亜理沙がニコニコしている。

「あ・・・ありがとうございます・・・」まだ照れているようだ。

 

「これが鍋・・・おいしい・・・」レナが始めての鍋を食べて感動する。

「家業院鍋初めてか!」前川が意外そうな顔をする。

「ああ、この前コンビニでおでんってのを見て驚いたよ」

「日本文化は全く持って知らないんだな」

「ああ。おかげでいろいろと驚かされて楽しいよ」

「これからももっと驚く事あるんだろうな」

「楽しみだ!」

 

「あ!そう言えばレナ君お土産があるって言ってたよね!』希が切り出す。

「あ!そうだった!!!これこれ!!!」そう言って一枚のCDを取り出す。

「何それ?アメリカの曲?」にこが首を傾げる。

「違う違うwこれ、俺が向こうで作ってきた皆の曲だよ」

「え!?レナ君作曲したの!?」ことりが驚く。

「ああ!向こうで暇な時間に作ってたら色々出来てさ!」

「どのような曲が入っているんですか?」海未が聞く。

「これが曲のリスト!」そう言って曲名が書かれた紙を差し出す。

 

『1.Love marginal(穂乃果、ことり、花陽)

 2.ダイヤモンドプリンセスの憂鬱(エリチカ、にこ、真姫)

 3.あ・の・ね・が・ん・ば・れ!(希、海未、凛)

 4.Someday of my life(穂乃果)

 5.恋のシグナルRin rin rin!(凛)

 6.まほうつかいはじめました!(にこ)

 7.純愛レンズ(希)

 8.ぶる〜べりぃ♥︎とれいん(ことり)

 9.孤独なHeaven(花陽)

10.Daring!!(真姫)

11.勇気のReason(海未)

12.ありふれた悲しみの果て(エリチカ)                  』

 

「これって・・・・ソロ曲!?」にこが驚く。

「ああ!ソロ曲と海未に聞いた衣装班、作曲班、作詞班でそれぞれ考えてみたんだ。あと3人ずつのグループの名前も考えておいた」

「凄く本格的ね・・・」エリチカが感心する。

「それで?私たちのグループ名は?」真姫が聞く。

「にこ、エリチカ、真姫のグループ名は『BiBi』だ」

「ビビ?」エリチカが聞く。

「ああ、『華やかなモデル系ユニット』って感じで考えてみた」

「モデル・・・にこにふさわしいわね!」にこが嬉しそうに自分のほっぺをさする。

 

「じゃ、私たちは・・・?」花陽が聞く。

「ことり、穂乃果、花陽のグループ名は『Printemps』フランス語で『春』。お前達にあるどこか暖かいほわほわとした感覚が由来だ」

「プランタン・・・!いいね!楽しそう!」穂乃果が納得する。

 

「じゃあ、うちらは?」希が聞く。

「希、海未、凛のグループ名は『lily white』由来は純粋な白色。俺は綺麗に咲く百合の花をイメージしてみた。他にはない純粋な感情を意識して書いてみた」

「リリーホワイトかぁ!なんだか凛には新鮮だにゃ!」

 

 

「家業院さん凄いですね!!!」雪穂が驚く。

「いやいや、向こうでは結構暇だったしな。それにまだあるんだよ」

「え!?まだあるの!?」

「ああ!それぞれにこれを。はい!真姫と海未とエリチカ」3人にCDを渡す。

「ありがとう」受け取る3人。

「そして穂乃果と凛」同じくCDを渡す。

「そして希とにこ」

「最後にことりと花陽」

 

「これは何?」穂乃果が聞く。

「これはそれぞれ渡したメンバーの曲だ。さっきのソロ曲の順番を2、2、2、3で切ってグループを作ってみた」

「・・・つまり別のユニット曲」海未がCDを眺める。

「ああ!俺少し考えてみたんだ」

「何を考えたの?」エリチカが聞く。

「俺、作詞にも少し力を入れる。そして作曲にも」

『え!?』皆が驚く。

「もちろん俺はあくまでもサポート。海未と歌詞を考えて、真姫と曲を作る。どうだろう?」

 

「良いと思います!私も自分以外の人からの意見も取り入れたいと思ってたんです!」

「私も賛成だわ。曲を作るときって少し今までと違う感覚にしなきゃって思うとなかなか上手く行かないから」真姫も賛成のようだ。

「うん!二人が言うならいいね!」ことりが納得する。

「じゃあ本格的に家業院がサポートに入る訳だな」前川が言う。

「ああ、それと・・・打ち込みの作曲もこれでおしまいだ」

『打ち込みをやめる?』また皆の声が揃う。

「ああ、これからはギター、ベースは俺が録音、ドラムを前川、キーボードを真姫が、他の楽器は吹奏楽部にやってもらおうと思うんだ」

「え!?俺がドラム!?」

「ああ、お前のドラムは今は酷い。俺がレッスンするから、その内うまくなるさ」

 

「本格的に自分たちで作る曲か・・・」真姫が感心する。

「どうだ?やってみないか?」

「すっごく良いと思う!レナ君楽器できるんだね!」穂乃果が目を輝かせる。

「ああ!一応中学からずっとやってる。何度か大会も優勝してるしな」自慢げに言う。

「凄い・・・。レナありがとう!」エリチカが礼を言う。

「皆でかなえよう!夢を!」レナが声をかける。

『おーー!!!!』

皆で叶える物語が始まった。

 




いかがでしたか?

今回、ロシアでも実は孤独ではなかったことがわかりましたね!
そしてユニット曲、ソロ曲を作ったのはレナだった!という裏付けになればなぁと思います!

そして、今回からレナくんが作詞・作曲に参加します!
いよいよチート性能が発揮されてきましたね!

次回、宇宙No.1アイドルのお話です!

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