ラブライブ! ~The another story~ 作:癸楓文音
本編に関係のある番外編はこちらに投稿させていただきます!
今回がツバサがメインですね!
果たしてデートとは一体・・・?
それではどうぞ!
音ノ木坂学院 アイドル研究部部室。午後の職員会議の都合で午前授業で終了したため皆が集まっていた。
「あれ?レナは?」にこが言う。
「レナ君なら今日は会う人が居るから練習に参加できないって言ってたよ」花陽が言う。
「そうなの?」
「うん!部室に着いた時私しか居なくて、レナ君が来て伝えといてくれって」
「会う人・・・?誰かしら」真姫が言う。
「まぁ、明日にでも聞き出せば良いんじゃないですか?」前川が言う。
「そうね、隠したらただじゃ済まさないわ。希、わしわしの許可を出すわ!部長権限よ」にこが言う。
「よっしゃ任せとき!!!!」
前川を含む10人はのほほんとした会話を繰り広げていた。
同時刻:喫茶プライズ前。レナはとある人に会うためにこの喫茶に来ていた。
ドアには『アルバイト募集!経験問わず高校生から募集です!』と書かれた紙が貼られていた。
ドアを思い切ってあけるレナ。カランカランとベルの音が店内に響く。
「いらっしゃいませ」ウエイトレスの格好をした美少女が席へ案内する。
中はおしゃれな感じで優雅な雰囲気を漂わせていた。
「来たくれたのね!待ってたのよ?」案内してくれた少女がレナに言う。
「本当にここでバイトしてるんですね・・・・。意外です。今や国民的スクールアイドルのA-RISEのセンター綺羅ツバ・・・」言おうとした時に少女がレナの口に手を当てる。
「シー!今は綺羅ツバサじゃないの!」鼻に手を当てる美少女ー綺羅ツバサ。
「え?」
「私は今は普通の女子高生。名前もほら」そう言って胸につけている名札を指差す。
「浅見ツバサ・・・?本名ですか?」
「ええ、そうよ(オリジナル設定)」
「ハラショー・・・・」
「まってて、後20分で終わるから。コーヒー淹れるわね」そう言ってカウンターに向かうツバサ。
「・・・コーヒーか・・・(昔から飲めねぇんだよな・・・)」
しばらくしてツバサがコーヒーを持って来た。
「おまたせ!マスターにお願いしておごりよ。私が淹れたの!飲んでみて!」希望に満ちた目で見てくる。
「はい・・・・(覚悟を決めるしかない・・・・)」そう息を大きく吸ってコーヒーを一口飲む。
「!?」ビックリする顔をするレナ。
「あちゃ?ダメだった?」心配そうな顔をするツバサ。
「おいしい!とってもおいしいです!!!」自分でもコーヒーが飲めた事に驚いているレナ。
「良かった!!!じゃ、しばらく待っててね!」
「はい!!!」
ツバサはまたカウンターに戻って行った。
レナは歳氏が重度のカフェイン中毒であった事を知るよしも無かった。
午後12時15分 ツバサが勤務を終えレナの元に来た。
「お待たせ!じゃ、行きましょうか」
「はい!」そう言って二人は喫茶プライズから出た。
「行くってどこに行くんですか?」レナが聞く。
「今日はデートよ」そう言ってチケットを一枚レナに差し出す。
「・・・。遊園地!?」渡されたチケットを見ると遊園地のチケットであった。
「ええ、恵令奈がくれたのよ」
「そうなんですか・・・。でも大丈夫ですか?あなたみたいな人が俺みたいな男と居たら、マスコミが黙ってないですよ?」
「平気よ。マスコミにはあなたと会う事はもう知れ渡ってるの。UTXの事務所の人がもう話を通してるの」
「・・・なるほど」
「後は周りの人間だけね。SNSに遊園地にあのμ’sを支える家業院とA-RISEのセンターがデート!みたいに書かれたら大変ね」
「俺はそんな人間じゃないです」
「いえ、あなたは充分に凄い人よ。それに作曲界であなたは期待の新人って言われてるわ」「俺の知らないとこでそんな話が・・・」
「ええ、UTXの作曲部の人間もあなたにはえらく警戒しているわ」
「・・・。なんか落ち着かないなぁ」
「あなたは十分な力を持ってるのよ」
「はぁ・・・。ありがとうございます」
「まぁ、この話は向こうに着いてからしましょ?」
「はい、行きましょうか」
2人は遊園地に向かった。
13時30分 ドリーム遊園地入り口。
「はい!それでは入門のお写真をとりまーす!カップルで寄り添ってー!!」笑顔で店員が二人を寄せる。
「すみません!」謝るレナ。
「いいのよ、今日はデートよ?」
「はぁ・・・。(なんか沖縄思い出すなぁ・・・・)」海未との時間を思い出すレナ。
「あと!敬語はダメ!」
「え!?どうしてですか!?」
「今日はデートなの。私もあなたの事をレナと呼ぶわ。だからレナもツバサって呼んで?」「・・・わかりまし・・・わかった!」
「よろしい。あなたには前から目を付けてたの」
「そうなの?」
「ええ。あなたと綾瀬絵里さんが加わってから急に踊りのキレ、全体のバランスが変わった。それは絶対にあなたが関係している。調べてみると、あなたも彼女と同じロシアのバレーでかなりの好成績を残している。それにあなたはベース、ギターでも名前が通ってるみたいね」
「かなり調べてるんです・・・だ」
「ええ。私は見た目からわかると思うけど完璧主義者なの。最初にμ’sを見たときから警戒をしていた。前回のラブライブでも一番のライバルになると思ってた」
「まぁ・・・前回はトラブルが有ったからなぁ・・・」
「だからこそ今回は負けない。真剣に戦える事を嬉しく思うわ」
「負ける気はないな。あなた達とは決勝で戦いたかった」
「そうね・・・。その方がギャラリーも盛り上がるものね」
「早く結果が出るのは嬉しいけど辛いものだな」
「あのーすみません。こちらが先ほど撮ったお写真です・・・。前へお進みください」申し訳なさそうに店員が写真を1枚ずつ差し出す。
「あら、ごめんなさい!ありがとうございます!」ツバサが礼をいって写真を受け取る。
「すみません」レナも軽く頭を下げる。
「はい、レナの分」そう言って1枚写真を取り出す。
「ありがとう」受け取って写真を見る。
「結構近いな・・・」レナがやってしまったかの様な顔をする。
「いいじゃない。アイドルとデート」
「はぁ・・・・」ため息をつき歩き出す。
二人はツバサの希望でジェットコースターに向かった。
ジェットコースターに乗り込む二人。
「ずっとこれ乗りたかったの!」テンションがあがっているツバサ。
「そうなの?こういうの冷めた目で見てそうな印象が有るけど」
「でしょうね。皆そう思ってると思うわ。でも結構純粋だったりするのよ」
するとジェットコースターが動き出す。
大きな坂をゆっくり進みゆっくりと前に傾く。すると急に速度が速くなり落ちる!
「きゃあーーーーー!!!!」全体が叫ぶ中でもツバサの声もしっかりと響いていた。
(本当に結構純粋なんだな・・・・)
乗り終えてジェットコースターのゾーンから出てくると、ツバサがレナと腕を組み引っ張る。
「こっちにあのジェットコースターが有るらしいわ!行きましょ!!!!」そう言って駆け始めるツバサ。
「おう」(子供みたいだ・・・・。意外だな・・・)
同じ様にアトラクションが終わる度に次のアトラクションに行こうと腕を組みながらレナを引っ張るツバサであった。
色々なアトラクションに乗り終えると夕日が差してきた。
午後18時20分 ドリーム遊園地休憩・レストランスペース。二人は席を見つけ座った。
「はい、コーヒー」レナがコーヒーをツバサに差し出す。
「ちゃんと言った通りに作ってくれた?」
「はい、ガムシロップ3つにポーション4つだろ?」
「よろしい!ほめてつかわす!」笑顔になってコーヒーを飲み始めるツバサ。
「今日は驚きの一日だ。最初の印象と全然違って、子供らしい所もあって。正直ギャップ萌えがあった」
「そう?」
「これを多くの人が知るともっと人気が出るんじゃないか?」
「ううん、私はね、『浅見ツバサ』と『綺羅ツバサ』でメリハリを付けたいのよ」
「なるほど・・・。完璧主義者の顔と純粋な顔を持つ女の子・・・」
「そう、実は恵令奈も可愛らしい所も有るのよ?それにあんじゅもしっかりしてるし」
「そうなのか?」
「ええ。実はA-RISEは自分たちで組んだ物じゃないのよ」
「え?」
「私たちは芸能学科に入ってて午前で授業が終わるの。その代わり午後からずっとダンスの練習。その芸能学科で実力テストが有るの。そのテストのある一定の結果を残せた人が『A-RISE』というグループに入る事が出来るの。もしかすると4人の可能性もあったのよ?グループに入ってから2人と知り合ったの」
「つまり・・・。自分たちは最初は実力のみで選ばれただけの3人・・・?」
「そう、あなた達の様な華やかな感じではなかったわ。だから少し羨ましかったりするのよ」
「なるほど・・・・」
「でもこの3人だからこそここまで来れたと思う。この形で正解だったと思う」
「あなた達は少なくとも努力が実って組んだ3人であって今でもμ’sの憧れだ。皆アライズが凄いって話してる。アライズが無かったらμ’sは結成してない」
「UTX高校で9人と話した時に聞かせてもらったわ」
「そこはツバサに感謝しないといけない。ありがとう。俺に仲間を作ってくれて」
「あなたの事はよくは知らないけど、いい方向に進んだなら嬉しいわ」
「だからこそあなた達を越えたい」
「10年早いわ」自信たっぷりに言うツバサ。
「今はまだ勝てないかもしれない。でもμ’sは日に日に成長して行く。絶対に追いついてみせる」
「ええ、楽しみだわ」
「俺も楽しみだ」
「そうだ、31日のハローウィンのイベントの話はもう知ってるわね?」
「ああ、秋葉ストリートのイベント。東京地区の勝ち進んだ4組が出る企画だな」
「ええ、そこで少しあなた達の成長を見せてもらうわ」
「ああ、楽しみにしててくれ」
するとツバサが書類を取り出す。
「なんだ?これ」
「この話を前向きに考えて欲しいの」
書類に目を通す。
『A-RISEの卒業後UTXプロダクションに加入決定。その後の作詞・作曲班を結成する。そのメンバーにあなたを推薦させて欲しい。』と書かれた物だった。
「これって・・・。つまり仕事?」
「そう、私たちは卒業後芸能界に進出するの。これはUTXのコネで決まっているの。正式なアイドルになるの。そのアイドル活動での曲作りの班にあなたに加入して欲しい」
「・・・。時間がほしい」
「わかってるわ。この話は今年の話ではなく来年の話。あなたは3年生で忙しくなるかも知れないわね。その期間も考えてあなたの参加だけずらす事も出来る。どうか前向きに考えて欲しいの」
「・・・なるほど・・・。考えてみるよ・・。事の大きさの桁が違う」
「そうね・・・。プロの業界だものね」
「ああ。もう大体の人は決まってるのか?」
「代表なら決まってるわ。『岸田嘉音』という人なの」
「有名な人なんじゃ!?」
「そうね。私たちを全力サポートしてくれるって」
「すごいな・・・・」
「前向きに考えてみて?」
「ああ・・・・。また返事が決まったら連絡するよ」
「わかったわ。今日はありがとう!とっても楽しかったわ?」
「俺も楽しかった。新たな一面も見れたし」
「そうね、あなたの事少しわかったかもしれない」
「え?俺は特に何もしてないけど・・・」
「そうね、私が引っ張る事に全てYESと言ってくれたわ。寛大な心で全て受け止めてしっかりと答えをだす。これがあなたの大きな力じゃないかしら?」
「・・・そうなのかな?考えた事もないからわかんねーや」そういって笑うレナ。
「ありがとう。帰りましょう?」
「ああ、送ってくよ」
「本当?」
「ああ、普通は男子が家まで送ってくんだよ」
「デートした事が無いからわからないの」
「送ってくよ、ツバサ」
「ありがとう、レナ」
そうしてレナはツバサを送り届け帰宅した。
翌日:音ノ木坂学院屋上。皆が集まりレナを囲んでいた。
「さぁレナ、昨日誰に会ってたのかを言いなさい!?」にこがニヤニヤして言う。
「べ、別に誰でも良いだろ!」
「もったいぶんなよー!」前川が言う。
「希やりなさい!」にこが希に合図を出す。
「オッケー!!!わしわしMAXや!!!!」そう言ってレナにわしわしを激しく始める。
「やめっ!!!やめろよー!うおっ!!」抵抗すると同時にポケットから一つの写真が落ちる。
「ん?なにこれ」そう言って穂乃果が写真を見る。
「これってアライズのセンターじゃないですか!?」海未が驚く。
「レナ君とツーショットやん!しかも距離近いなぁ!」希がニタニタする。
「これは詳しく教えてくれますよね?」海未が言う。
「あ、はい・・・・。(終わった・・・・・・)」諦めを見せるレナだった。
いかがでしたか?
今回はオリジナル設定のツバサの本名がでましたね!
そしてデート・・・。手を引っ張るツバサが可愛い!
アライズは断然ツバサ推しです。
そしてレナに渡されたUTXプロダクションへの加入書・・・。
最後の最後でやらかしてしまいましたね!
次回はそんな悲惨な目にあったレナとそれを知った絵里の話です!
お楽しみに!
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