ラブライブ! ~The another story~   作:癸楓文音

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今回はアニメと全く同じのタイトル!

そして何よりのネタ回ですよね!だから少しレナもそこに入れてみたいなと思ってワクワクしながら書きました!


それではどうぞ!


19話:ハッピーハローウィン!

10月下旬、穂乃果達は授業を受けている中レナは久しぶりに授業を受けずに屋上で本を読んでいた。

「んーなんか落ち着かないなぁ」一人で屋上に居る事に違和感を感じる。

「ここにあがるのも久しぶりだし・・・。そうだ!」何かを思いつき屋上を後にする。

 

 

昼休み:穂乃果達2年生人は生徒会の定例会議のために生徒会室前に来ていた。

「あれ?開いてるよ?」穂乃果が不思議そうにドアを開ける。

「レナ!?何をしているのですか?」部屋にはレナが一人で書類を広げてみていた。

「おっ!おはよ!過去の予算の集計を見てたんだよ。アイドル研究部が歴代どんだけ貰ってたかと、どの部活が多くの部費を使ってるかっての確認したくて」

「レナ君どうやってこの部屋に入ったの?」ことりが聞く。

「俺、入学した日に学院長からマスターキー貰ったんだ」鍵を見せるレナ。

「え、生徒がマスターキーを!?」穂乃果が驚く。

「ああ、なんか授業受けなくても暇しないようにって。今日はとりあえず次の予算について知りたかったから来ただけだよ。おかげで計画組めそうだわ」そう言って部屋を出て行った。

「レナ・・・予算も考えてるんですね」海未があっけにとられていた。

「予算会議って11月だよね?」ことりが聞く。

「うん・・・。凄いね・・・レナ君の行動力」穂乃果も感心していた。

 

 

放課後:ワクゴナルゴ 海未とことりを除いたメンバーが揃ってハンバーガーを食べていた。

「31日はいよいよハローウィンイベントだね!」穂乃果が言う。

「アライズや他のスクールアイドルも出るのよね」にこが言う。

「ツバサがμ’sの進歩を楽しみにしてるって言ってたぞ」レナが言う。

「アライズは新曲を持ってくるのかしら」エリチカが考え込む。

「いや、そんな事は無いと思う。アライズは担当の班が作曲してるんだ。その班が曲を完成させないと新曲は出来ない。それに班は月1のノルマで曲を完成させないといけない。アライズだけでなく他のグループの曲も作ってる班だそうだ。

そのデメリットとメリットから考えると14日にやった『Shocking Party』しかないだろう」

「なるほど・・・。つまり今回は前のライブで見た曲でくる可能性があると」花陽が納得する。

「いや、もしかすると去年のハローウィンでやっていた曲かもしれないわね」にこが言う。「去年はハローウィンの曲を作ってたの?」凛が聞く。

「ええ、カボチャが割れて3人が登場するってPVだったわ」

「今回は俺達も少しインパクトのあるライブを作っても良いかもな」

「そうだね!インパクトが大事だね!」穂乃果がぐっと拳を握る。

「へー今回はインパクト・・・ですか」穂乃果の後ろに立つ不穏な姿。

「あわわわ・・・・」凛が不安な顔をする。

「穂乃果・・・聞きたい事が有るんだけど、生徒会の何かをさぼってない?」真姫が聞く。

「あ・・・定例会議・・・」穂乃果が思い出す。

「後ろ見てご覧なさい」にこが言う。

後ろを振り向く穂乃果。

「海未ちゃん・・・ことりちゃん・・・・」

「探したんだよ?穂乃果ちゃん」ことりは怒っていないようだ。

「なぜこんな所に居るんです?」海未は笑顔で怒っている。

「ごめんなさい!命だけは〜」穂乃果が頭の上で手のひらを合わせる。

「まったく・・・!朝に定例会議があると言ったじゃないですか!」

「まぁまぁ、穂乃果ちゃんも謝ってるし」ことりが止めようとする。

「ことりは穂乃果に甘すぎです!」海未がことりにも厳しくする。

 

 

「こうなったら海未はしばらく止まらないわね」エリチカが笑う。

「海未ちゃんの方が生徒会長っぽいにゃ」凛が言う。

「言えてるわね」真姫が納得する。

「まぁ、学校が好きな思いは人一倍なんだろ」レナがハンバーガーを食べだす。

「それならなおさら定例会議でなさいよ」にこもジュースを飲む。

「言えてるね」微笑む希。

「皆厳しいよう〜」うなだれる穂乃果だった。

「明日絶対に定例会議を開きますからね!雨城さんと遠山さんには謝るように!」海未が言う。

「は〜い」返事にも気力が無い穂乃果であった。

 

 

「今回は沖縄で作った曲でいいんだよな?」レナが言う。

「ええ、あの曲でどんだけのパフォーマンスを決めれるかが勝負ね」エリチカが言う。

「どんなインパクトが良いかなぁ・・・。難しいね」花陽が困った顔をする。

「いろいろ考えてみるのが大事やね」希が明るく接す。

 

「インパクトかぁ・・・・・」レナがぽつりとつぶやいた。

『???』こういうときにはレナがいつも解決しそうな物なのだが今回はレナも悩んでしまったため皆が改めてレナのありがたさに気付いた。

 

 

 

 

 

 

翌日  音ノ木坂学院 中庭。昼休みになり中庭にレナが居るのを見かけたことり。

ことりも同じく授業中にμ’sの事を考えていたためレナに何か案は有るかと聞きに行った。

「レナ君、一緒にご飯食べていい?」笑顔で聞く。

「ああ、いつもの2人は?」レナが意外そうな顔をする。

「二人は生徒会の顧問に話があるんだって」

「そっか・・・・。なんかことりと二人ってのも新鮮だな」

「そうだね!何かいい案は出た?」本題に切り替えることり。

「いや、実は全く持って出てないんだ。アルパカにえさをやっても、屋上でのんびりしても、体育でバスケをしても全く案が浮かばない」

「レナ君のスランプかぁ・・・。皆言ってたよ?レナ君に頼りすぎて皆考える事を放棄しちゃってたって」申し訳なさそうに言うことり。

「いや、考えるのもサポートの一つだし、それに俺の出す案に全部答えてくれてるお前達にこそ礼を言いたい」

「うーん・・・。きっと皆少しだらけてたんだね」

「まぁ・・・。あり得るかもしれないな。穂乃果に限っては、生徒会という現状も、ラブライブの決勝が少しずつ近づいてる事も実感なさそうだったからな」呆れた顔をするレナ。「そうだね・・。他の皆も色々大変みたいだね」

「ああ。3年はそろそろ受験に対して考える頃だし」

「私たちで考えるしか無いよね」

「ああ。お、穂乃果、海未。用事は終わったのか?」穂乃果と海未が2人の元にやってきた。

「うん!ことりちゃん、今日の会議は延期だって!先生が出張なんだって」穂乃果が言う。「そうなの?わかった!じゃあ練習できるね!」笑顔で言うことり。

「しかし、昨日には会議は出来ていたはずですよ?穂乃果がだらけているからです!」海未がきつく言う。

「うう・・・・。ずみまぜん・・・」肩を落とす穂乃果。

「海未と穂乃果は何かいい案は考えたか?」レナが2人に聞く。

「うーん。ずっと考えてたんだけど何も思いつかなくて・・・」穂乃果がもっと肩を落とす。

「私は少し思った事が有ります。」海未が言う。

「思った事?何だ?」

「最近、穂乃果、凛、花陽、が浮かれているのではないかと・・・。緊迫感が感じられません!なので場の空気を変えてみるべきかと・・・」

「確かにその3人は浮かれやすいからなぁ・・・。って言っても場の空気を変えるってどうやるんだ?」

 

「こんなのはどうでしょう?」3人に耳打ちする海未。

 

「マジかよ・・・・」嫌な予感が背筋に流れる。

放課後 芝生グラウンド。

「あなたの思いをリターンエース!高坂穂乃果!」テニスのユニフォームを着てラケットを振る穂乃果。

「誘惑リボンで狂わせるわ!西木の真姫!」バレリーナの格好をし、リボンを振る真姫。

「剥かないで!まだまだ私は青い果実・・・!小泉花陽!」みかんの着ぐるみを着ながら転がる花陽。

「スピリチュアル東洋の魔女!東條希!」バレーのユニフォームでサーブを構える希。

「恋愛未満の化学式・・・園田海未です!」謎のキメ顔と謎の薬品を持つ海未。

「私のシュートでハートのマークつけちゃうぞっ!南ことり!」ラクロスのラケットを振ることり。

「キュートスプラッシュ!!!!星空凛!」ゴーグルを装着し飛び跳ねる凛(競泳水着)。「必殺のピンクPONPON!綾瀬絵里よ!」チアガールの格好でポンポンを振り上げる絵里。

「あなたのあーんなところやこんなところを癒します!家業院零七!」メイド服を着たレナが上目遣いで言う。

「そして私、不動のセンター矢澤にこにこー!!!!!」剣道の格好をしているため顔が見えないにこ。

 

『私たち!部活系アイドルμ’sです!!!!』全員が叫びながら決めポーズをする。

 

「・・・いや違うだろ!!!まずなんだ!花陽と海未と俺の部活は!!!」空気をぶちこわすレナ。

「多分・・・演劇部と科学部とメイド部?」穂乃果が苦しい解答をする。

「んなもん有るか!それに俺が参加する意味ないだろ!そして何だ必殺のピンクポンポンって!あんなところやこんなところってどこだー!!!!!」叫び散らすレナ。

「レナ君・・・。大丈夫?」花陽が心配そうな顔をする。

「きっと疲れてるのよ。無茶ばっかしたから」真姫が言う。

「スイスイスイ〜〜〜〜」凛が横切る。

「部活アイドルというのは学校らしくていいと思うけど・・・。私たちの柄じゃないわね」エリチカが言う。

「そもそもにこの顔が見えてないじゃない!」にこが不満を言う。

「にこちゃんはそれだけでも可愛いよ!」花陽がフォローする。

「顔を出さない方が可愛いとでも言いたいの!?」にこが突っ込む。

「まぁ、まぁ・・・。カードで結果を占おうやん」希がカードを取り出す。

「スイスイスイ〜〜〜」横切る凛。

希が一枚のカードを選び取る。皆にカードの絵を見せる。

『Change』カードには蛇が自分の尾を口にしている絵が描かれていた。

「やるしか無いみたいやね!」希が笑顔で言う。

 

 

20分後 屋上

「おーはよーございまーす!!!あっ!おはようございます」何かに気付くように丁寧に言葉を正す穂乃果。まるで海未のようだ。

「絵里、ハラショー!」ことりがキリッとした顔でグッドポーズを決める。

「絵里、早いですね」穂乃果がことりに絵里と呼びかける。

『そして凛も!!!』二人が海未の方を向いて凛と呼びかける。

「うう・・・・。無理です!」海未が恥ずかしそうにうつむく。

「ダメですよ海未!ちゃんと凛になりきってください!」穂乃果が言う。

「うう・・・・」まだうつむく海未。

「あなたが言い出したのでしょう。空気を変えてみた方が良いと。さぁ!凛!」穂乃果が注意する。

「・・・。にゃー!!!今日も練習行っくにゃー!!!!」急に凛のまねを始める海未。

「ナニソレイミワカンナイ!」髪をくねくねといじり登場する凛。おそらく彼女は真姫のまねをしているのだろう。

「真姫、そんな話し方はいけません」穂乃果が凛に注意する。

「面倒な人」ぽつりとつぶやく凛。

「ちょっと凛!それ私のまねでしょう!やめて?」真姫が登場し凛に要求する。

「お断りします」丁重に断る凛。

「ゔえぇっ!!!」真姫が驚く。

「おはようございます?希?」穂乃果が少しからかうように言う。

しかししばらく無言の真姫。すると海未が真姫にすり寄る。

「あー!しゃべらないのはずるいにゃー!」真姫をからかうように頬ずりをする。

「そうよ、皆で決めた事でしょう?」ことりが言う。

「べ、別に・・・。そんなこと言った覚え・・・・無いやん?」無理に関西弁を作り照れる真姫。

「おお!希、凄いです!」穂乃果が手を合わせる。

するとドアが開きツインテールの男の娘が現れる。

「にっこにっこにー!あなたのハートににこにこにー!笑顔を届ける矢澤にこにこー!青空もにこっ!!!」完全になりきるレナ。

「ハラショー!にこはおもったよりにこっぽいわね!」ことりがガッツを決める。

「にこっ!!!」にこにーポーズを決めるレナ。

「にこちゃーん?にこはそんなんじゃないよー?」にこが現れレナに注意する。

「ことり!」穂乃果がことりを呼ぶ。

「いやー!今日もパンがうまい!」花陽がパンをかじりながら登場する。

「穂乃果、また遅刻よ」ことりが言う。

「ごっめーん!」花陽が弾ける。

「・・・私ってこんな?」穂乃果がことりに聞く。

「ええ」ことりが冷静に返す。その返答に肩を落とす穂乃果。

「曲が完成したぞ!ハローウィンではこの曲をやろう!『Dancing stars on me!』だ」勢い良くドアを開ける希。レナのまねだろう。

「本当!?やったね!」にこが言う。

「ああ!それと!エリチカ、結婚してくれ!」急に話を変える希。

「ええ!当たり前よ!大好きよレナ!」それに乗ることり。

するとドアが勢いよく開く。

「皆が!!!皆がぁぁぁ!!!!」エリチカが涙目で登場する。

「・・・・変よ」急に冷めた目で現実を見せる。

 

 

『・・・・だね』皆が言う。

「っておい!!!!なんでまた俺がこのノリに参加させられてるんだよ!それに!ことり、その謎のくだりは何だ!台本に書いてないだろ!!!」台本を取り出し見せるレナ。

「まぁまぁ・・・」花陽がレナをあやす。

「まったく・・・どうするんだよ・・・。これじゃ拉致が開かないぞ・・・」レナが困った顔に変わる。

「そうだね・・・。これじゃアライズに負けちゃう・・・」穂乃果が言う。

そんな時、レナのケータイが鳴る。

「ん?はい・・・。そうですけど・・・。え?今からですか?・・・わかりました・・」ケータイを切ると申し訳なさそうにこちらに振り向く。

「何だったの?」真姫が聞く。

「イベント会場から・・・。今回の主催はUTXが絡んでるらしい・・・。いまから来てくれって・・・。どうしてかはわからん。すまん!後の事は夜聞かせてくれ」

「UTXから呼び出し・・・。いったい何したのよ」にこが冷めた目で見る。

「わかんねー・・・。とりあえず行ってみるよ」そう言って屋上を後にするレナ。

『いってらっしゃーい・・・』皆が後ろめたさを感じながら見送る。

 

 

「最近向こうの学校との絡み多くない?」穂乃果が言う。

「確かにそうだけど・・・。レナ君はツバサさんにまで目を付けられてるからきっと何か頼みたい事が有るんだと思うな」花陽が言う。

「なんかレナ君が遠くなっちゃう気がして寂しいにゃ」凛が言う。

「レナが居ないと調子が狂いますね・・・」海未が言う。

「まぁ・・・とりあえず今は自分たちでなんとかするしか無いわね」エリチカが言う。

「そうやね!意見をばんばん出してこー」希が盛り上げようとする。

「そうだね!レナ君も頑張ってるんだから皆で答えよう!」穂乃果がやる気を見せ始める。『おーーー!!!』

 

この後KISSの真似をして一部の女子生徒および前川に迷惑をかけたのは言うまでもない。

 

 

 

 

翌日 秋葉ストリート。多くの観客、ハローウィンの仮装をした人々であふれ帰っていた。そんな中、本部のある中央通りにてイベントに参加するスクールアイドルをインタビューするため各グループ数人が集められていた。

「皆ー!盛り上がってるぅ!?今日から始まる秋葉ストリートをハローウィンで埋め尽くす最高のお祭り!今日は最終日にライブを披露してくれるスクールアイドルにインタビューをしてみようと思いまーす!!!」異様に元気の良いアナウンサーが次々とインタビューして行く。

 

「なんで俺までここに立たされてるんだ・・・・」レナが面倒そうな顔で言う。

「当然でしょ。あんた今回重要な役なんだから」にこが言う。

「当然にゃ」凛も便乗して言う。

 

「そしてそして!今大注目のアイドル!μ’s!!今日は9人の中から3人と男の子が一人来てくれましたー!まずはこのボーイに話を聞いてみよう!!!!ボーイ、なんでこのグループにいるのーー?」ウザ絡みをしてくるアナウンサー。

「え・・・と今回はUTXさんのご好意で音響スタッフに推薦していただいたのでμ’sのサポート代表として挨拶をと思いまして・・・」少し戸惑いながら言うレナ。

「おーと!UTXの推薦!?ボーイ何者ー!?名前はなんて言うのかな?」再びマイクを向ける。

「家業院零七です・・・」(もうめんどくせーな)

遠くの方で放送を聞いている一人の男の子が放送に耳を向ける。

「家業院君って君の事かぁ!」アナウンサーが納得する。

「そしてそしてこちら!本命のμ’sに聞いてみよう!今回の意気込みはー?」穂乃果にマイクを向ける。

「え・・えっと一生懸命頑張ります・・・・」戸惑いながら答える穂乃果。

「こっちの娘にも聞いて見よう!」凛にマイクを向ける。

「頑張るにゃーん」凛は以外と乗り気なようだった。

「か〜わ〜いい〜!!!!」アナウンサーが体をくねくねさせる。

「じゃあにこも!にっこにっこ・・・・「以上!μ’sでした!!!!!」軽く無視をくらい不満たっぷりの顔をするにこ。

そのまま退場する4人。後ろの方でアライズの紹介に皆が盛り上がってるのが聞こえる。

 

人ごみをかき分け前に進む男の子。

「すみませーん・・・・。あ・・・やっぱり・・・おそかったかぁ」残念そうな顔をする男の子。

『ハッピーハローウィン!!!』アライズのツバサによるかけ声でボン!と音をたて紙吹雪が舞う。

 

「凄いなぁ・・・!海未ちゃんもこんな事するのかな・・・」一人感心する男の子だった。

穂むら 穂乃果の部屋 凛とにこと穂乃果が反省丸出しの顔をしてこたつを囲む。

「はぁ・・・やらかしたね」凛が言う。

「やらかしすぎよ!皆の歓声聞いてたら完全にアライズに負けてたわよ!」

「にこちゃんがにこにーやろうとするから!」穂乃果が言う。

「出来てないのよ!全く・・・。どうするのよ」にこが不満げに言う。

「うーん・・・とりあえずこの後皆とご飯食べに行って話し合おうよ」穂乃果が言う。

「そうだね・・・。真剣にヤバい感じがしてきたにゃ」凛が落ち込む。

「そうね・・・。凛が危機感感じるほどだものね・・・。それにしてもどうしてレナは寝てるのよ!!!」にこがレナに掛かっている布団をまくり上げる。

「・・・・悪い。昨日結構遅くまで作業してたんだ」そう言って布団に潜り直すレナ。

「終電まで機材関係の事教えて貰ってたんだし・・仕方ないよ」穂乃果が笑顔を作る。

「むぅ・・・。なんであんたに声がかかるのよ・・・。あんたは音ノ木でしょ?」にこが少し寂しそうに言う。

「・・・。俺もそう言って断ったんだ」ボソっとつぶやく。

「え・・?」穂乃果が声を漏らす。

「でも考えたんだ。一番皆を輝かせる舞台を作るにはって。皆の事を一番知ってる裏方がやらないと意味が無いって」

「・・・なるほど。レナ君が皆のために裏で舞台を動かしてくれるんだね」凛が納得する。「それなら・・・いいけど」にこが仕方なしに答える。

「それじゃあ皆にメール入れるね」穂乃果がケータイを取り出す。

 

「レナはそれまで寝かせましょう」にこが言う。

「そうだね。下でテレビでも見るにゃ」凛が立ち上がる。

「うん!レナ君また起こしにくるね」穂乃果が言う。

「悪いな・・・」布団から顔を出す。

「じゃ、行きましょ」にこに皆着いて行く。

 

一人残されるレナ。

(・・・皆との距離が遠くなってる気がする。俺はUTXに入りたい訳じゃない。それにまだアライズに曲を書くって事も決めた訳じゃない。俺はμ’sの一員なんだ。サポートの代表で、皆を最高に輝かせるために今回も裏方でベストを尽くすんだ。今度のライブでμ’sをUTXに見せつけるんだ!)

 

 

「とりあえず寝る・・・」速やかに就寝する。

 

 

 

 

 

夕方 ワクゴナルゴ 皆揃いそれぞれが考えた案を出す。しかし上手く行かずじまいだった。

「それで、レナ君の音響はμ’sの時だけなの?」希が聞く。

「いや、基本はスピーカーの調整とかやらないといけないらしい。でも、μ’sの時に現場監督をやらせてくれるらしい!舞台をどんな風にするとか・・決めれるらしい・・・?」急に言葉を詰まらせるレナ。

「どうしたのよ」真姫が聞く。

「舞台・・・か。そうだ!どうして気付かなかったんだ!」レナが元気になる。

「あれれ?レナ君どうしたの?」穂乃果が焦りだす。

「舞台だよ!舞台を周りとは違う雰囲気にしてインパクトを与えるんだ!!!」

「なるほど!それなら皆の心に残りますね!」海未が言う。

「舞台を少し違った観点にするのはいい方法ね!」エリチカが賛成する。

「今回は予算とは関係なく、東京が負担してくれるらしい」レナが言う。

「じゃあ思いっきりぶっ飛ばしてやってもいいわけね!」にこが言う。

「ボーン!と行くにゃ!!!」凛がガッツを決める。

「後は私たちがどうするか・・・だよね」花陽が言う。

「それはこれから決めよう!」ことりが言う。

「とりあえず店から出ましょうか」エリチカが立ち上がる。

「夜空を見て舞台に関係する事とか思いついたらいいね」希が言う。

「ああ!」レナも立ち上がる。

 

ワクゴナルゴ前。皆が店から出ると穂乃果が姿を消していた。

「あれ?穂乃果ちゃんは?」ことりが海未に聞く。

「え・・・とどこですかね?」海未も辺りを見回す。

「あ!あそこ!」ことりが指を指す先に電飾で飾られた木を見る穂乃果が立っていた。

 

「もう!穂乃果、置いて行きますよ」海未が穂乃果に寄り言う。

「わかっちゃった・・・!」穂乃果が急に言う。

「え?」海未が戸惑う。

「μ’sって!10色の電飾なんだ!」

「何よ急に」にこが言う。

「10色の電飾を一つ一つ見れば頼りないかもしれない。でもそれが集まれば、カラフルで綺麗になって。皆も頑張れて。一つ消えると寂しくて。だから10人で居るんだ」穂乃果が言う。

「つまり、一人では何も出来なくても10人ならどんな事でも出来る1つの木にいくつもの電飾が掛かった『木』がμ’sってことか」レナが納得して言う。

「そう!皆で作る一本の木なんだよ!」穂乃果が言う。

「珍しくいい事いうわね」真姫が微笑む。

「これで解決ニャ!!!!!」凛が飛び跳ねる。

「やったね!」花陽も喜ぶ。

「それで、ライブの舞台はどうする?」希が言う。

「そうね・・・。そこが決まれば完成なんだけど」エリチカが言う。

「それなら浮かんできたぞ。とっておきの素晴らしいの!」レナが笑顔で言う。

「もう浮かんでるの?」穂乃果が言う。

「ああ!明日は忙しくなるぞー!!!!!」レナが気合いを入れる。

「いったい何をするのでしょう?」海未が言う。

「でもこういう時はレナに頼るのが皆でも有るのよ!」にこが自信満々に言う。

「それ、胸はって言う事じゃない気がするけど」真姫が言う。

「でも真姫ちゃんも納得してるんじゃいの〜?」にこが怪しげな顔で真姫に近寄る。

「近寄る必要ないでしょ!」真姫がにこを押し返す。

「よし!皆はりきって行くぞー!」穂乃果が拳をあげる。

『おーーー!!!!』皆も拳をあげた。

 

 

ライブ当日。レナは皆より先に会場に向かい本部と行動していた。

「まさかこんなライブパフォーマンスをするとはね。おもしろくて楽しみだよ」会長が言う。

「ありがとうございます!昨日出来たばっかで、ハラハラしてるんですけど」レナが言う。「ぜひ、君の手で成功させてくれ!!!ははははは!楽しみだ」高らかに笑って去って行く会長。

「あんな会長見た事無いよ。家業院君、何をしたんだい?」UTXスタッフがレナに問う。

「んー内緒です!現場で学んでください!」レナが言う。

「もうー家業院君は年上の人を馬鹿にしてるなー」笑うスタッフ。

「違います!『ライバル』だから!奥の手は教えない。もう『憧れ』じゃ無いんだ。アライズは。俺は今はUTXへの情は一切持ち出さない。正々堂々勝負をしたいんです」

「その真剣な目をツバサちゃんは見たんだろうね。君には凄く感心させられるよ。一昨日の機材説明も、機材の扱いの慣れの早さも。誰よりも早く、精密で。素晴らしい。将来君と一緒に仕事がしたいな」スタッフも真剣な顔で言う。

「ぜひ、その時は一緒にやりましょう。今日はほんの前哨戦。勝つための狼煙は俺達があげさせてもらいます!」ニコッと笑うレナ。

「君たちと僕たちの違いはわからないけど、僕たちもベストを尽くすんだから、そう上手くは行かないよ。今日は一日よろしく!」握手を求めるスタッフ。

「はい!!!」握手を交わす二人。そしてレナは会場に向かった。

 

「まだ高校生の子供が本部に立つなんて。異例にもほどが有る。実力を見るがたのしみだなぁー!」スタッフにも気合いが入る。

 

 

 

 

ライブ本番直前 舞台監督の位置に立つレナ。会場の中央に目立つ高台がその位置だった。メンバーの通信機にコールをかける。

「もしもし?どうだ?」レナが言う。

「準備万端だよ!!!皆はりきってる!」花陽が言う。

「よし!最高のライブにしよう!!!!」

『はい!!!』メンバー全員が返事をする。

「それじゃ、始めるぞ・・・」そう言ってマイクを持つレナ。

 

『皆様!大変長らくお待たせいたしました!それでは、音ノ木坂学院スクールアイドルμ’sのライブ発表を始めます。中央ストリートを走るトラックにはめ込んだモニターに中継が繋がっております。そちらのモニターでお楽しみください!

以上、μ’sサポート代表:家業院零七』

その放送を切ると同時にゆっくりとトラックが進みだす。モニターにはPVを思わせる様な作り込まれた舞台に囲まれたμ’sが映っている。

 

ベルの音が鳴り響き曲が始まる。舞台は夜の星空が輝いている。

『It`s a magical 不思議が偶然を招いてる? 会えたのは 会えたのは 素敵な運命!

 〜だから!果ての綺麗な 輝きの空を 目指そう!目指そう!!!』

 

サビになると同時に後ろのセットがお城に変わり太陽が昇る。

 

『〜もっともっと踊らせて みんなみんな止まらない!〜

          〜涙は青春のダイヤモンド 君を飾る光〜』

 

サビが終わると同時に音が静かになりベルの音だけが鳴り響く。

シンセサイザーが勢いを取り戻して行く。

『トリック!or!トリート!!!!!』

穂乃果勢い良く叫ぶと同時にトラックがボンと音を立て大きく開く。

中から9人のメンバーが現れ踊りだす。

 

『〜もっともっと踊らせて みんなみんな止まらない!

          〜涙は青春のダイヤモンド 君を飾る光〜』

『ハッピーハローウィン!!!』皆が叫ぶと大きなクラッカーが紙吹雪を舞い散らせる。

 

観客の歓声と拍手が鳴り響く。

『ありがとうございました!!』一同が礼をする。

 

更に拍手が大きくなり歓声も止まなくなる。

『以上、音ノ木坂学院スクールアイドルμ’sでした!ありがとうございました!』レナのかけ声で皆が舞台からはけた。

「最高の舞台だったね!!!」会長がレナの元に来て言う。

「ありがとうございます!」深く礼をする。

「君のアイデアは素晴らしいね!」会長と握手を交わす。

「また君たちのライブを楽しみにしているよ!」

「はい!次はラブライブ地区決勝戦です!ぜひ応援してください!」

「ああ!頑張ってくれ!」

「それじゃ、戻ります」そう言って音響のテントに向かうレナ。

 

「あの子は素晴らしいな」会長はぽつりとつぶやき本部に戻って行った。

 

音響スタッフ専用テント

「凄かったな!音ノ木のライブ!」先ほど話していたスタッフがレナに言う。

「ありがとうございます!あのビデオ昨日撮影して、昨日作ったんですよ」

「仕事がはやいなぁ。でも途中まで録音なのにあそこまでしっかり音完璧につなげて、本人達の歌声も変わらずって・・・。9人の女の子達も凄いな」

「いや?音と歌は最後から最初まであいつらが歌ってますよ」レナが意外そうな顔をする。「え?え!????じゃあ、トラックの中で歌ってたのかい!?」驚くスタッフ。

「はい。音源を取り直して今日のためにカットしたんです。昨日のうちに」

「・・・・君たちの行動力はなんなんだ」

「『本気』ですから。いつでも」

「・・・これはちょっと危ない予感がしてきたな。負けないよ・・・。絶対」スタッフが言う。

「はい!本番でまた会いましょう」そう言い残し去るレナ。

 

 

イベント終了後。10人が揃い談笑していた。

「本当によくやってくれた!」レナが皆に礼を言う。

「本当にあんな事やるライブなんて今まで見た事無いわ」にこが言う。

「それも準備が全て昨日・・・。本来ならあり得ない話です」海未が笑う。

「ああ、昨日も遅くて今驚くほど眠いよ」レナが笑う。

「早く帰ってお休みしないとね」ことりが微笑む。

「あれ?レナ君?ブレザーは?」花陽が聞く。

「あ、本部に忘れてたみたいだ。とってくる!」本部に駆け足で向かうレナ。

「本当にレナ君が居ないとμ’sはダメやね」希が笑う。

「最強のサポートにゃ!」凛が言う。

「少し・・・うちらも頑張らんとな」希が寂しそうな顔をする。

「希・・・・?」エリチカが顔を覗き込む。

「ん?どうしたん?」笑顔に戻る希。

「いえ・・・。何でもないわ」戸惑って言葉を飲み込むエリチカ。

「変なエリチ」希は笑顔のままだった。

本部 ブレザーを探し歩いて辺りを見回すレナ。

「おっかしいな・・・。この辺で脱いだはずなんだけど」一人つぶやく。

 

「あ、あの!!!」遠くから聞こえる高めの声。振り返ると男の子がこちらに寄ってくるのが見えた。

 

「こ、これ、あなたの制服ですか?」男の子が差し出す。

「ああ!ありがとう!」礼をいって制服を受け取るレナ。

「良かった!イベントの会長さんがあなたの制服だっておっしゃってたのでとりに帰ってくるかなっと思いまして」謙虚な姿勢の男の子。

「助かったよ。・・・その制服、山ノ手高校?」レナが言う。

「はい!!!本部席に制服をお忘れになるってことは・・・・あなたのお名前は」

 

「ああ、放送でも言ってたけど、家業院零七。姉妹校なんだし、またなんかあったらよろしくな」

「はい!!!ぜひうちにも遊びにきてください!あと綾瀬生徒会長や東條希副会長にもよろしくお伝えください!」ぺこっと頭を下げる。

「君、生徒会に入ってるの?」意外な言葉が出たので食いつくレナ。

「はい!なにとぞ我が校をよろしくお願いします!」

「はいよ!ありがとな!!!」ブレザーを着て駆け足でμ’sの元に戻って行く。

 

「あの人が家業院・・・・。いい人だったなぁ・・・・。って!ああ!!大事な事を伝えるのを忘れたよ!!!ああ!やっちゃったー・・・・・」一人で大袈裟に見えるリアクションをとり頭を抱え込む男の子。

 

「なんで綾瀬さん達の名前が出るのに海未ちゃんのことは出なかったんだろう。はぁ・・・。またお師匠様に馬鹿にされちゃうや。でもいい土産話が出来たし、お師匠様も喜ぶだろうな!」笑顔に戻り本部に戻って行く少年。

 

 

(お孫さんの話を聞けると思っても見ないだろうな!お師匠様!)

更に笑顔になる少年だった。

 

 

(ずいぶん純粋そうな子だったな。まるで穂乃果の男の子版みたいな感じだったな。生徒会に入ってるって事は名前ぐらいわかるかな。エリチカに聞いてみるか。)

何故か彼の事が気になるレナだった。

 

 

 

 




いかがでしたか?

今回からしっかりとレナさんが運営の人になりました。
この運営になるということが後々に関わってきます!

次回はオリジナル回になります!
なんなら番外編でもいいくらいです!

時系列は『なんとかしなきゃ』と同じです!

お楽しみに!

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