ラブライブ! ~The another story~ 作:癸楓文音
今回でのポイントはレナくんがいることによって決意をするシーンをかけるということです!
みんながどのようにしてあの答えを出したのか・・・。
それではどうぞ!
ほのかに桜が咲き始める中、音ノ木坂学院はいつもと違った空気を帯びていた。
「115・・・116・・・118!あった!」
「私もあったよ雪穂!」亜理沙が雪穂に言う。
「私たち合格したんだ!春から音ノ木の生徒だよ亜理沙!」雪穂が嬉しそうに言う。
「やった!これでμ’sに入れるね!」亜理沙も喜んで言う。
「・・・・・そうだね」少し感慨深そうに言う。
「どうしたの?」亜理沙が雪穂を心配する。
「ううん、何でも無いよ」また笑顔に戻る雪穂。
「そう?なら良かった!やったー!合格だぁ!お姉ちゃん合格だよ!私μ’sに入れるよ!」エリチカの元に走って行く亜理沙。
「・・・μ’sか」亜理沙を眺めながら小さくつぶやく雪穂。
「心配か?μ’sがどうなるか」エリチカの付き添いで来ていたレナがそばに寄って言う。
「家業院さん・・・。・・・はい」暗い顔をする雪穂。
「心配はいらないよ。きっと」
「きっと・・・。でもそれはまだ結果として何も決まっていないってことですよね」
「まぁな。その事はラブライブが終わるまで話さないって皆で決めてるんだ」
「お姉ちゃんも言ってました。でも、私は9人のμ’sが好きで・・・。私はそこに居てはいけない気がして」
「その事はいずれ話す事になる。だから雪穂はこれからの残りの中学生活を楽しんでくれ」「・・・はい。(私じゃ何も出来ないのはわかってるけど・・・)」
その後も雪穂は少し暗い顔をしたままだった。
翌日 アイドル研究部部室。10人集まりミーティングを行っていた。
「決勝までの残りの練習は負荷の少ないメニューにしています。アライズの皆さんにも協力してもらいメニューを考えました」海未がメニュー表を配って言う。
「1日丸ごとオフの日もあるの?」花陽が言う。
「ああ、出来るだけ体を休める事を重視してるんだ」レナが言う。
「なるほど・・・」ことりがメニューを眺めて言う。
「そう言えば、雪穂ちゃんと亜理沙ちゃん合格したんだって?」真姫が言う。
「亜理沙ちゃん前からμ’sに入りたいって言ってたもんね!」ことりが笑顔で言う。
「ってことはまさかの新メンバー!?μ’sが12人になっちゃうの!?・・・あ」凛が発言してから何かに気付く。
「凛ちゃん・・・」花陽が悲しそうな目で見る。
「入学ってことは・・・もう」海未が言う。
するとエリチカが立ち上がる。
「もう、皆!その話は大会が終わるまでしない約束でしょ?」
「そうだよね・・・」穂乃果がうつむく。
「そうよ!練習するわよ」にこが立ち上がり歩き出す。
「皆で走りきってから決めようね」希も部屋を出て行く。
「・・・」穂乃果がうつむいたままだった。
「どうしたんですか穂乃果。ずっと黙り込んで」海未が気にかける。
「うん・・・。ちょっとね」
「雪穂に何か変な事でも言われたか?」レナが言う。
「そうなんだよね・・・。3年生が卒業したらμ’sはどうするの?って」
「やっぱり雪穂ちゃんはそういう事考えてたんだ」ことりが言う。
「昨日俺もそう言われたよ」レナが歩き出す。
「でも今この事で立ち止まっている場合ではありませんよ」海未も歩き出す。
「うん・・・」考えれば考えるほど暗い顔をする穂乃果。
「走って気分を変えよう」レナが言う。
「そうだね」ことりが賛同して出口に足を動かした。
「行きますよ穂乃果」海未も歩き出す。
「うん・・・・」うつむいたまま歩き出す穂乃果。
20分後 グラウンド 9人で走り出して10分前後、レナがタイムを読み上げている途中で皆に変化があった。
9人が立ち止まり何かを話しているようだった。自然とそこに足を向けていた。
「どうした?」皆に声をかける。
「良いのかな・・・それで」花陽が言う。
「え?」目の前の状況が理解できないレナ。
「真剣に決める事っていけないことなのかな。皆がこのまま不安を抱えたまま進むのは違うと思う」花陽が続ける。
「絵里ちゃんはどう思う?」凛が暗い顔をして訪ねる。
「・・・私はそれを決めてはいけないと思う」意外な言葉を発したエリチカ。
「え・・・?」真姫が驚く。
「私たちが卒業してからの事を考えるんでしょ?だからそれを私たち3年生が決めてはいけない。そうじゃない?」エリチカが皆に聞く。
「そうやね、うちもエリチの言う事に賛成や。例えμ’sが続いてもおしまいになってもうちらはそこには立てない。にこっちがどんだけだだをこねても変わらない事実やしね」希が言う。
「・・そうね。決めるならあんた達で決めなさい。さ、行くわよ」走り出す3年組。
残ったメンバーも走り出した。
放課後 下校道。3年組を除いた7人が歩いていた。
「結局話す事になっちゃったね」ことりが言う。
「通らずにはいられない道だろ」レナが言う。
「決めずに進むのは皆の負担になりそうですし」海未が言う。
「それじゃ、どうしたいか今日の夜考えておいてね。明日皆で話そう」穂乃果が言う。
「それじゃ・・・バイバイ」凛が言う。
「バイバイ・・・・」真姫も真剣に考えているようだった。
数十分後、ことりと二人きりになったレナ。
「この組み合わせ、珍しいね」ことりが言う。
「そうだな。俺は今日はスーパーに寄って行くつもりだったし」
「レナ君はどう思う?3年生の卒業後の事」
「んー。まだ考えてないかな。皆ラブライブが終わった後に話そうって言ってたから考えてなかったわ」ことりに顔を見せようとしないレナ。
「そっか・・・・。ことりはちょっと考えてたよ。答えも出てる」
「ことりにしては珍しいな。俺にとってμ’sは大切な物。それを終わらせるかどうかなんて決めたくないよ」
「そうだよね・・・。でもことりは思うんだ・・・。例えば3年生が卒業してからも続けるとしたら亜理沙ちゃんや雪穂ちゃんが加入してそれをμ’sって呼んでいいのかって」
「μ’sとして・・・か。そんなの嫌だ!俺が好きなμ’sはこの10人なんだ!だから・・・他のメンバーなんて考えられないよ」少し感情的になる。
「そうだよね・・・だからことりが出した答えはね、『3年生が卒業したらμ’sはおしまいにしようって』」
「・・・やっぱそうなるのか」
「うん、それに私たちが考えてる事は3年生が卒業してしまう事に不満を感じてるんだと思う。10人で笑えるのはμ’sだけ。その場所を失いたくないんだよきっと」
「・・・そっか。そうだよな」何かが晴れた様な気がした。
「だから誰にもその立ち位置は譲りたくない!」ことりも感情的に発言する。
「なら決まりだな。俺もその意見に賛成だよ」
「じゃ、明日皆に言おう!」ことりが笑顔で言う。
「ああ、じゃ」レナが手を振って信号をわたる。
(確かに俺達が悩んでるのはμ’sをどうするかじゃなく、3年が居なくなる事だ。仲間が減る事に何か悲しい気持ちを感じてるんだ。ならその場所を守るには。誰にも踏み込ませれないようにするには終わらせるしか無いんだよな)
かすかに両目に涙がたまっている感覚がした。
翌日、レナの部屋。7人が集まり机を囲んでいた。
「で、どうするよ」レナが言う。
「それじゃあ、せーので言ってみようよ」穂乃果が言う。
「そうですね。その方が意見の別れがはっきりしそうですし」海未が賛同する。
「いくよ・・・せーのっ!!!」
『大会が終わったらμ’sはおしまいにする!!!!』7人の声が重なった。
「・・・・え?」真姫が驚く。
「皆同じ?」凛が戸惑う。
「みたいだね・・・」花陽も驚きを隠せずにいた。
「それじゃ、決まりだね」ことりが言う。
「・・・皆はどういう気持ちでそう言う答えを出した?」穂乃果が皆に聞く。
「俺はことりと話してた時に答えを見つけた。μ’sは10人で笑い合える場所なんだって。その場所には誰も入れていけない。いや、入れたくない。俺はそう思った」
「・・・私も同じ意見です」海未が言う。
「私も」花陽が言うと凛も真姫もうなずく。
「私も同じ事考えてた・・・。今日の朝まで悩んでた。でも亜理沙ちゃんと雪穂が言ってくれたの。自分たちの好きなμ’sに私たちは居ないって。μ’sを超えるグループを目指すって」穂乃果が笑顔で言う。
「お、それは良い心構えじゃないか」レナが笑う。
「でも、それから私たちの活動は終わりにするの?」ことりが聞く。
「俺は続けるよ。これからもアイドル研究部として」
「私も続けるつもりです!」海未が言う。
「皆続ける気だよね」花陽が言う。
「にこちゃん達の分まで凛達が頑張って笑顔を届けるにゃ!」凛が嬉しそうに言う。
「そうだね!・・・でも」急に不安な顔をする穂乃果。
「どうした?」レナが心配する。
「どうやって3人に伝えよう・・・?」穂乃果が言う。
『あ・・・・』皆が気付き戸惑う。
「それなら簡単だ!」レナが言う。
「レナ?」真姫が意外そうな顔をする。
「俺にとっておきの案が有る!」
翌日、穂乃果の家。3年組を呼びかけ皆集合したアイドル研究部部員。
「急に呼び出してどうしたの?」エリチカが聞く。
「皆で遊ぼうかなって思って」ぎこちなく言う穂乃果。
「遊ぶ?」希が言う。
「そう!皆で揃ってちゃんと遊んだ事無かったなって!」ことりがフォローに入る。
「体を休めるって言ってたじゃない」にこが言う。
「で、でもテレビで友達と遊ぶのは精神的な休暇にもなるって言ってたよ!」花陽が必死になって言う。
「そ、そうよ!」真姫も賛同する。
「にゃ、にゃー!!!!」こいつに限ってはもはや何が言いたいのか理解できなかった。
「なんだか強引ね・・・」エリチカがきょとんとする。
「良いじゃないか、皆お前達と遊びたいって言ってんだから。嫌か?」レナが3人に聞く。
「別に・・・ね?」にこが2人に同意を求める。
「嫌じゃないけど」希が笑う。
「それじゃ決まりですね!行きましょう!!!」海未が強引に進める。
「どういうつもりよ」にこがレナに聞く。
「別に特別な意味なんて無いよ」いつものように少し冷めた対応を振る舞う。
「怪しいわね」にこがあごに手を当てながら言う。
「おっさんか」冷静に突っ込む。
「遊ぶって言っても・・・どこに行くの?」エリチカが聞く。
「あ・・・・」凛が声を漏らす。
「まさか考えてないとか?」希が言う。
「ぎくっ!」花陽が叫ぶ。
「はぁ・・・。計画性0じゃない」にこが呆れて言う。
「・・・それじゃあ!行きたい所全部行こう!皆の行きたい所全部!」穂乃果が言いだす。
「え!?全部!?」ことりが驚く。
「うん!全部回ってみんな楽しもうよ!」
「皆の行きたい所って・・・時間あるの?」真姫が言う。
「・・・いいわね!付き合うわよ穂乃果!」エリチカが乗り気になる。
「あ、エリチに火がついた!これはもう止められへんよ」希が笑う。
「行くわよ!まずはどこに行く?」ノリノリのエリチカ。
「それならまずアイドルショップね!」にこがキメ顔で言う。
アイドルショップ(花陽、にこ志望)
色々なスクールアイドルのグッズが並ぶ中μ’sが一際目立つように飾られていた。
「凄い・・・これ全部μ’s!?」ことりが驚く。
「にこのグッズ少ないんじゃないの!?」にこが言う。
「お前の缶バッジ売り切れなんだって」レナが言う。
『え!?にこちゃんが!?』皆の声が揃う。
「何よ失礼ね!」にこが全力で否定する。
「でもポスターは1番売れてないらしいな・・・。この超キメ顔の」ポスターを広げて言うレナ。
「あ、めっちゃこだわって撮り直ししてたやつ」希が言う。
「むぅ・・・」不満そうな顔をするにこ。
「あれ?花陽ちゃんは?」穂乃果が花陽が居ない事に気付いた。
「かよちん止まらないニャー!!!」凛が花陽を全力で止めようとしていた。
「新作DDDの予約特点・・・先行予約受付・・・!はぁー!こっちには歴代のアイドル雑誌!!」目を輝かせて歩き回る花陽。
「にこちゃんが行きたいって言ったのに花陽が一番盛り上がってるじゃない」真姫が言う。
「花陽もここに来たいっていってたみたいよ」エリチカが言う。
「そうなんだ」ことりが花陽を見て笑顔になる。
「さぁ、長居はしていられませんよ?次に行きましょう!」海未が言う。
美術館(真姫志望)
「にゃ〜ん」展示物のセクシーな彫刻と同じポーズをとる凛。
「似合ってるよ!凛ちゃん!!」花陽が大きな声を出す。
「お静かに!」真姫が注意する。
「その声もお静かに」真姫の鼻に人差し指を当てるレナ。
「あ・・・」自分の声も大きかった事に気付いた真姫。
「この絵・・・なんだかことりに似ていませんか?」海未が絵を見て言う。
「それ穂乃果も思ったよ」穂乃果が笑う。
「そうかな?」ことりが並んでみる。
「ハラショー。そっくりね」エリチカが写真を撮る。
「もしかして先祖様なんちゃう?」希が言う。
「ことりの先祖はイタリア人か」にこが言う。
「なかなかのブランドだな」笑うレナ。
「あんたも絵里もブランド持ってるでしょ!」にこが突っ込む。
とある神社(希、海未志望)
「この煙を体に当てると万年健康だそうです!」海未が言う。
「ここは他にも恋愛成就とかも有るんよ」希が言う。
「健康だったらまず穂乃果とレナが煙当てるべき何じゃない?」真姫が笑う。
「確かに、ライブ本番とか大事なときに倒れるもんね」希が一緒に笑う。
「それだけ真剣だったの!」穂乃果が言う。
「俺に限っては病気だったし」レナも言い訳をする。
「はいはい、煙あたりましょうね」エリチカが笑って流す。
「お線香のいいにおい!」花陽が目を閉じてリラックスする。
「おばあちゃんの家思い出すニャ」凛が言う。
「これがお線香・・・落ち着く」レナが言う。
「お線香知らなかったの!?」にこが驚く。
「ああ・・・。初めて見た」
「ロシアには日本の文化があまり入ってこないからね」エリチカが言う。
「おでんの文化も無かったですし」海未が笑う。
「おでん?」ことりが首を傾げる。
「あの時は私も驚いたわ」エリチカが笑う。
『????』皆がきょとんとしていた。
観覧車、高いところからの景色(凛、エリチカ、ことり志望)
「観覧車ってこんなに高い所まであがるんだ!」穂乃果が感動する。
「そうですね!初めて乗りました!」海未も興奮しているようだ。
「あそこ凛のお家だよ!」指を指して言う凛。
「本当だ!!!」花陽がその方向を見て言う。
「どれだよ」レナが呆れる。
「なんか修学旅行の行きしなのバスで大きいお家見つけた子が言う様なセリフやね」希が言う。
「リアルな事言うんじゃないわよ」にこが言う。
「東京ってこんなに綺麗なんだ」エリチカが景色を見て言う。
「実際東京全体を見る事って無いもんね」ことりも感動しながら写真を撮る。
「あ、穂むら」レナがぼそっとつぶやく。
『あ!本当だ!』皆が見て言う。
「凛のお家は皆わからないのにー」凛が残念そうに言う。
「じゃあまた今度凛のお家に遊びにいくわね」エリチカが言う。
「うん!クッキーつくってお出迎えするにゃ!」凛が嬉しそうに言う。
「それじゃ、紅茶淹れて行くね!」ことりが言う。
「楽しみー!!!」穂乃果が喜ぶ。
(頼むからそのキラキラした女子会には呼ばないでくれよ)
さりげなく拒むレナであった。
レナと穂乃果以外の希望を叶えた10人。
「さあ、後は穂乃果とレナの行きたい所ね!」エリチカが言う。
「案外回れるもんね」にこが意外そうに言う。
「結構歩いてるけどね」希が言う。
「さぁ、レナの行きたい所はどこですか?」海未が聞く。
「・・・・海かな」レナが言う。
「海!?」穂乃果が驚く。
「ああ、海を皆で見たい」
「穂乃果もそう思ってた!」穂乃果が言う。
「それじゃ海行くにゃ!」凛が言う。
「今から海って間に合うの?」真姫が言う。
「もう夕日が差してきてるしね」花陽が言う。
「見るだけで良いんだ。行きたい」レナが言う。
「私たちも行きたい所いったし、海も楽しそう!」ことりが言う。
「それじゃ、一番近い海調べて行こう!」希が言う。
50分後 無人駅に到着ししばらく歩くと小さな浜辺に出た。
「海だぁー!!!!!」凛が海に向って走って行く。
「待ってー!」花陽と真姫も走り出す。
それに着いて行くエリチカ、にこ、希、海未、ことり。
「この海・・・・」何か気がかりな事を言うレナ。
「どうしたの?」穂乃果が言う。
「いや、何でも無いよ」レナが言う。
「大丈夫?」穂乃果が心配そうに言う。
「ああ、俺は大丈夫だよ。そう言うお前はどうなんだ?覚悟は出来てるか?」
「うん・・・。言わないといけないもんね」
「言う為に今日遊ぼうって提案してるんだしな」
「うん・・・。でも凄く楽しかったな。今も楽しいし皆が笑ってる。はじめは何も関わりのなかった10人だったけどこうして集まって笑えてる。それが穂乃果は凄く嬉しいんだ」「・・・俺もだ。でもこれを言わないと終われない。俺達の新しい一歩にも繋がらない」
「うん・・・・」
しばらく無言が続く2人。皆が笑って浜辺で遊んでいる。それを見れば見るほど現実を受け入れたくなくなっていった。
「穂乃果ちゃん!レナ君!こっちおいでよー!!!」ことりが言う。
「そうですよ!せっかくなんだから海に触れるべきです!」海未も言う。
「行くか!」笑って穂乃果の手を引っ張るレナ。
皆の所に走って行くと皆が夕日を見て手をつないで居た。
「凄く綺麗・・・」希が言う。
「ええ」にこも感慨深そうに言う。
「ロマンチックね」エリチカも感動してる様だ。
しかし残りの7人は少しくらい顔をしていた。
「皆?」エリチカが皆の顔を覗き込もうとする。
すると穂乃果が口を開いた。
「あのね、実は今日伝えたい事があって3年生皆を呼び出したの。これからのμ’sをどうするかって」既に涙声の穂乃果。
「その話はしないって・・・」にこが言う。
「やっぱり話さないといけないって思ったの。絵里ちゃんの言う通り、3年生に決めてもらうのはおかしいと思ったの。だから私たちで話そうって決めたの。そしたらね、皆同じだったんだ。考えてた事」
「穂乃果・・・・」エリチカが暗い顔をする。
「言うよ?」穂乃果が言う。
皆がうなずく。
「・・・・・ごめん」涙を止めるように鼻をすすって息を整える。
「言うよ!!!!せーの!」
『大会が終わったら、μ’sをおしまいにします!!!!』7人が大声で言う。
「おしまい・・・・?」にこが言う。
「私たちが卒業したらμ’sはおしまいにするの?」エリチカが言う。
希はうつむいたままだった。
「どうして!?言ったでしょ?続けないさいって!アイドルは名前が受け継がれて行ってこそアイドルなのよ!」にこが否定する。
「だからアイドルは続けるわよ!!!絶対に!約束する!でも、でも・・・にこちゃんのいないμ’sなんて嫌なの!!私が嫌なの!」真姫がにこの肩を握りしめて言う。
「真姫・・・・」にこがうつむく。
「そうやね。うちもそれに賛成。だってこの9人と1人のサポートで道は開けるって占いで出たんやもん、他の人では成り立たないよ」希が言う。
「・・・そうね!私もそれに賛成だわ!あなた達が私たちを思ってくれて出した結論だもんね」エリチカが言う。
「そんな・・・・でも」にこが戸惑う。
「にこちゃん・・・」ことりが涙をこらえる。
ことりに寄り添って涙目を隠す海未。
「かよちん・・・凛泣かないって決めたんだよ。我慢してるんだよ!それなのに」凛が花陽に寄り添う。
「凛ちゃん・・・・」花陽も凛に身を寄せる。
「あああーーーーー!!!!!電車!!!!」穂乃果が急に走り出す。
「穂乃果!?」急な出来事に唖然とするエリチカ。
「電車!?なくなっちゃうの!?」にこがとっさに走りだす。
「急いだ方が良さそうやね!!!!」希も走り出した。
「皆まってー!!!」ことりが言うと共に皆も走り出す。
無人駅。
「まだ電車あるじゃない」エリチカが時刻表を見て言う。
「ごめん、皆も穂乃果も泣きそうだったから・・・・。つい」笑う穂乃果。
「これは・・・・穂乃果に一杯食わされましたね」海未が納得する。
「でも、今日皆と海を見たいって思ったのは本当だよ。それに今日私たち10人しか居ないって時間が欲しかった」穂乃果が言う。
「あの場所、あの時間にあそこに居たのは俺達だけ。そんな思い出が欲しかったんだよ」レナが言う。
「ロマンチックだね!」花陽が言う。
「ねぇ!皆で写真撮ろうよ!」穂乃果が言う。
「いいね!それじゃ、ケータイあるよ」ことりがケータイを取り出そうとする。
「違うよことりちゃん!ここで撮るの!」指を指す穂乃果。
「・・・・証明写真・・・?」にこが冷めた目をしてつぶやいた。
「ちょっともっと詰めてよ!」「痛い!痛いにゃ!」「ちょっと!海未、胸が」
「そう言う事言わないでください!変に意識してしま・・・痛い!」「ごめん海未ちゃん」
「希あんた表面積広いのよ!」「それ禁句よにこっち!」「にこ足踏まないで!」
「あーリボンがー!」「腕!左腕が!!!取れるー!!」
10人が証明写真機に入り映り込もうとする。
『はい、チーズ!』パシャッとシャッターをきる音が鳴り響く。
無人駅フォーム。
「ちょっとこれ酷すぎない?」にこが写真を見て言う。
「この絵里は無いわ」真姫が笑う。
「仕方ないでしょ、にこが足踏んでるんだから」
「なんでこんなに海未ちゃんとレナ君顔赤いの?」穂乃果が言う。
「それは・・・・」レナがそっぽ向いて顔を隠す。
「なんでも無いです!ことりが押したからそうなったんです!」海未が言う。
「え?ことりはリボンが取れたから拾おうとしただけだよー」
「この凛見て、希の髪が重なってヒゲみたいになってる」エリチカが笑う。
「あー!凛が伯爵になってる!」自分で言う凛。
「花陽も伯爵になってるぞ」レナが言う。
「あ!本当だ!」花陽も驚く。
皆が写真を見て笑う。
「・・・ぐす」花陽が急に涙を流す。
「かよちん、どうして泣いてるの?」凛が涙をこらえる。
「だって・・・おかしいよ。おかしすぎて・・・悲しいよ」花陽が涙を拭く。
「花陽・・・・」真姫も涙を流す。
皆笑顔から泣き顔に変わる。
絵里の胸で泣く海未。それを抱きしめながら泣く絵里。
「皆・・・どうして泣いてるの・・・?」涙をこぼしながら強がる穂乃果。
「穂乃果ちゃん・・・」ことりが穂乃果に抱きつく。
『うわーーーん!!!』二人揃って泣き出す。
「ちょっと・・・やめてよ。そう言うの本当に嫌なのよ。私は泣かない」にこが言う。
「にこっち・・・・」希がにこに抱きついて涙を流す。
「やめてよ・・・・やめなさい・・・・よぉ〜」にこも涙を我慢できず流し始める。
「クッ・・・・」涙を流し鼻をすするレナ。
「なんだよ・・・。結局こうなるんだ・・・。せっかく皆が集まって、夢も見つけて歩みだしたんだ。なのに・・・時間は残酷だ。また俺から仲間を遠ざけようとする。そんなの、酷すぎる・・・!!!まだ・・・まだ皆と笑っていたいよ・・・」自分の想いを口にするレナ。
「レナ・・・ありがとう」レナを抱きしめるエリチカ。
「エリチカ・・・」
「ありがとう。一番頑張ってくれてるもんね。あなたがいないとこうして皆は揃わなかった。それに皆が笑顔で練習して、ライブが出来てるのも、スタッフとして、サポートとして活動してくれてるレナのおかげ。私たちは本当に感謝してる」絵里が言う。
「・・・・・そんな事ない。皆が笑顔で居てくれて、俺を仲間に入れてくれるから俺は頑張れたんだ。皆の笑顔をもっとみんなに届けたい。夢を一緒に追いかけたいって思ってただけなんだ!」
「それでも良いの・・・。私たちはそれが本当に嬉しいんだから。だから、もう泣かないで?夢はまだ叶えてないわよ?」
「夢・・・・」涙をこらえてエリチカの顔を見上げる。
「ラブライブ、優勝してないでしょ?」涙目で微笑むエリチカ。
「・・・ああ!」笑顔に変わるレナ。
「皆、もう泣くのはおしまい。最後の最後まで走り続けるわよ!」エリチカが皆に言う。
『はい!!!!』皆笑顔で返事をする。
月曜日 放課後 アイドル研究部部室。
ホワイトボードに真剣にお絵描きを始める穂乃果。
「これでよし!!!!皆!出来たよ!!」穂乃果が自信満々に皆に見せる。
『おー!!!』
ホワイトボードの真ん中には皆で撮った面白い証明写真がはられており、綺麗な装飾で飾られている。
その上にはキャッチフレーズである『皆で叶える物語』と書かれている。
その下には
『ラブライブ決勝まで!あと1週間!全力で行くぞー!』と書かれている。
「これで良いよね!!!」穂乃果が言う。
「うん!!!!!」花陽が元気にうなずく。
「それじゃ、練習に行くか!」レナが言う。
「あ!待って!レナ君やっぱり気になるな。この際だから隠し事は無しだよ!海を見たときに気になってた事って何?」穂乃果が聞く。
「あ・・・・・」戸惑うレナ。
「何かあったの?」真姫が聞く。
「・・・ああ。奇跡に近いもんだよ。移植手術を受けてるときに父さんに会ったって言っただろ?その時俺達が居た場所と、穂乃果の家でお餅をついた日の朝、見ていた夢の中に出てきた海とあそこの海が同じだったんだよ。その夢の中では父さんと母さんが一緒に手をつないで笑ってた。それに父さんと会った夢の中にもその海が出てきた。きっと二人にとって大切な海なんだと思う。それに、俺にとっても皆と俺達だけの時間を過ごせた大切な思い出になった。時間は違えど俺と母さんと父さんはそこに立っていた。それが奇跡のようで、運命の様で。俺にとっても大切な海になったってことだよ」
すこし恥ずかしそうに首にかけたペンダントを見るレナ。
「ハラショー!ロマンチックだわ!」エリチカが感動する。
「大切な場所・・・か」凛がうっとりする。
「恥ずかしいよ!もう!先に行くからな!」レナが屋上に向う。
「あ、逃げた!!!」穂乃果が走り出す。
それに皆がついて行く。
皆が笑顔で階段を駆け上がる。
「お兄ちゃん達良い顔してる!!!」赤髪の少女が笑う。
いかがでしたか?
考えていることは皆同じだったのではないか?という考えで書いてみました。
たくさん思い出があるからこそ別れは辛くなりますよね。
その思い出に他人を入れることなんて考えられない。だからこそ10人が出した答え。
それが正解なんだと僕も思います。
次回、ついにラブライブ決勝です!!
お楽しみに!
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