ラブライブ! ~The another story~ 作:癸楓文音
そして今回も東京(日帰り)聖地巡礼してきました!
おかげで少し遅めの投稿です!
ついに!最後のライブ!
そして楽しい楽しい最後の合宿です!
レナくんがいることによってさらに楽しいものになったと思います!
そしてライブにはサプライズも・・・。
それではどうぞ!
ラブライブ決勝トーナメント発表先行会場 その名の通り、決勝の発表順を決める会場に10人は来ていた。
全国にネット配信されている中、既に10組のグループがくじを引き順番が決定していた。
『エントリーナンバー11番 音ノ木坂学院スクールアイドルμ’s!前に出てきてください!』アナウンサーがマイクを通して呼びかける。
「さぁ、穂乃果・・・。運命の時よ」エリチカが言う。
「うん!でも、引くのはにこちゃんだよ!」
『え!?』皆が驚く。しかし一番大きな声を上げていたのはにこだった。
「にこがぁ!?」自分で自分を侮辱している事を忘れるほど衝撃的な事実に戸惑う。
「うん!卒業するまでは部長でしょ?」穂乃果が言う。
「それは・・・。むぅ・・・わかったわ!やってやろうじゃない!!!」
にこがステージに上がり勢いよく箱に腕を突っ込む。
「これよ!!!」にこが勢い良く拳を突き上げた。
2時間後 アイドル研究部部室。
「にこちゃんすごいにゃ!」にこをたたえる凛。
「当たり前よ!このスーパーアイドルにこちゃんにかかればこんなの余裕だわ!」にこが誇らしげに言う。
「まさか大取を選ぶとはね・・・」エリチカが驚く。
「緊張で足が震えてたのは言わない方が良い?」真姫が笑いながら言う。
「ちょっと!それ言わないでよ!」にこがしてやられたりな顔をする。
「はは、にこちゃん足震えてたの?」穂乃果が笑う。
「俺の角度からはバリバリ見えてたけどな」レナが言う。
「私の角度だと変に震えてるように見えました」海未が言う。
「え!そんなに目立ってた!?」にこががっかりする。
「にこっちいろんな人に心配されてたよw」希が笑う。
「武者震いよ!」無理矢理な嘘をつく。
「無理が有るよ」花陽が冷静に突っ込む。
「あははは。でも大取ってことはインパクトがかなりつくよね」ことりが言う。
「そうだね!最後だから今回のパフォーマンスがしっかりできるね!」穂乃果が嬉しそうに言う。
「今回のは・・・最後じゃないと出来ないって言われてたからね・・・」花陽が申し訳なさそうに言う。
「ああ!だからこそしっかりしよう!俺もしっかり頑張るよ!」やる気を見せるレナ。
「さ!練習に行きましょう!」海未を先頭に屋上に向う皆であった。
屋上 しばらく練習を続けた後少しの休憩を取っていた。
「ギュー!!!」「ギューーー!!!」「うう・・・」
日陰でなぞにおしくらまんじゅうの様に寄り添う穂乃果、ことり、海未。
「にっこにっこにー!!!はい!」『にっこにっこにー!』
にこのかけ声と共にリピートする絵里と希。
「にゃー!!!はい!」「出来るわけないわよ!」「さすがにね・・・」
謎のアクロバットを見せる凛。それに対して否定の意思を見せる真姫と花陽。
(なんだかんだ言って各学年が落ち着くのか?まぁ、これも思い出か)9人を眺めながらそんな事を思うレナ。
「皆ーー!!!!来て!!!」穂乃果が皆を呼ぶ。
「どうしたの?」花陽が心配して駆け寄る。
皆が集まるとことりと顔を合わせてうなずく。
「ぎゅーーーー!!!」穂乃果とことりが皆を抱きかかえる。
「ちょっと穂乃果ちゃん!?」希が驚く。
「どうしたのよ急に!?」真姫も驚く。
「こうしたくなったの!!良いでしょ!」穂乃果が言う。
「良いわね!!!ぎゅーーー!!!」エリチカも皆の肩に腕をのばす。
「にゃーーーん!!」凛も皆に抱きつく。
すると一瞬止まりレナを見る。
『じーーー』
「え・・・・・。え?」戸惑うレナ。
「もちろん・・・・ね?」にこが怪しげに笑う。
「・・・・わかったよ!はいはい行きますよ!」何かを諦めて9人の元へ向うレナ。
「はい!ギューー!!!」凛が再び寄り添う。
「はい!レナも!」海未が言う。
「・・・・ぎゅ・・・・」恥じらいを感じる。
「ん?聞こえない」真姫が言う。
「ギュー!!!!」再び何かを諦めたレナ。
(そうだな。どんなに皆がバラバラになってもお前が皆を寄せ集めてくれるんだよな・・。俺もその一人なんだ・・・・・。)穂乃果を見つめて考えていた。
放課後 下校道。
「そう言えば・・・今日で最後だったんだよね・・・練習」花陽が悲しそうに言う。
「あ・・・・そうだね・・・」ことりが思い出した様に言う。
「ごめんなさい」謝る花陽。
「ずっとわかってたんでしょ、絵里?」真姫が聞く。
「ええ、私もちょっと考えちゃってたから」エリチカが不意をつかれた様に言う。
「うちも考えてたけどね」希が笑う。
「私は振り向かないわよ。最後の最後まで走りきるんだから」にこが皆より先に一歩踏み出す。
「にこ・・・」海未がにこの背中を見る。
「何よ、早く歩きなさいよ」にこが皆に言う。
「最後なんだし、なんかお祈りだけしない?」穂乃果が言う。
「そうだね!」花陽が賛成する。
神田明神本堂前。
皆が賽銭をいれてお祈りをする。
「よーし!これで思い残す事はないわね」にこが皆に言う。
「うん!じゃ・・・あした・・」花陽が少し切なそうに言う。
「そうね・・・・」エリチカも少しさびしそうに言う。
「何よ、うじうじしててもしょうがないでしょ!」にこが言う。
「朝までここにいる?」希が笑って言う。
「馬鹿言わないでよ」真姫が言う。
「冗談にきまってるやん」希が笑う。
「それじゃ、明日ね!!!」穂乃果が走り出す。
「穂乃果がきっかけを作る事って多いよな。まぁ、助かるんだけどな。じゃ、俺もそろそろ帰るよ」レナが歩き出す。
「じゃ、うちも明日に備えて帰るね!」希も歩き出す。
「それじゃ途中まで一緒に帰りましょ」にこと絵里が希に着いて行く。
「穂乃果、待ってください!」海未が走り出すとことりも着いて行く。
「それじゃ、あたし達も帰るわよ」真姫が歩き出すと凛と花陽も歩き出した。
数分後、何かがずっと心に引っかかっていた。
「なんかムズムズするなぁ・・・・。あーー!もう!」むしゃくしゃする自分を心の中で認めると何故か来た道を帰っていた。
すると神田明神の階段に9人が集まっていた。
「あ!やっぱり来たわね」エリチカが言う。
「え・・・なんで皆居るんだよ」レナが驚く。
「そう言うレナ君こそ何で帰ってきたの?」凛が聞く。
「それは・・・お前達が居るかもって思って・・・」レナが恥ずかしそうにうつむく。
「レナ君うちらの事大好きやもんね!」希が言う。
「・・・・おう」珍しく認めるレナ。
「珍しいわね」エリチカが意外そうに言う。
「最後・・・だし?」そっぽを向いて言う。
「そうだよね・・・最後だもんね」ことりが言う。
「良い事考えたんだ!!!」穂乃果が急に話しを持ち出す。
「いい事?」花陽が聞く。
「合宿だー!!!!!」穂乃果が走り出した。
午後19:00 アイドル研究部部室横空き室。
「布団ぴったり10枚あったね!」穂乃果が嬉しそうに言う。
「ハラショー!」エリチカが言う。
「まさか学校に合宿するとは・・・」レナが驚く。
「お母さんが特別に許可出してくれたんだ!」ことりが合宿許可証を見せる。
「さすが親族特権・・・・」レナが笑う。
すると勢いよくトビラが開く。
「ちょっと!家庭科室の火力弱いんじゃない!?」にこがカレーの入った鍋を持って入ってくる。
「ご飯もばっちり炊けたよぉ!」花陽が炊飯器を持って駆け寄ってくる。
「凛はラーメンも食べるにゃ!」ラーメンを見せる凛。
「いつの間に!?」真姫が驚く。
「にこのこだわりのカレーと花陽の炊いたお米。凄くおいしそうですね!」海未が絶賛する。
「それじゃ、皆食器の準備しようやん!」希が立ち上がり言う。
30分後 皆が食べ終わり少しほっこりしていた。
「いやぁにこちゃんの料理はやっぱりおいしいな!」穂乃果が満足そうに言う。
「穂乃果はおいしそうに食べてくれるから嬉しいわ」にこが微笑む。
「それじゃ、食器片付けよう!」花陽が食器を重ねる。
「そうね」エリチカも立ち上がり食器を集めだす。
「いいよ、俺がやっとく。お前達は仲良く、風呂行って来い」レナが立ち上がり言う。
「でも、そんなの不公平だよ!」凛が言う。
「そうです、皆でやりましょう」海未も言う。
「いいよ、どうせ時間掛かるんだし、皆が風呂行ってる間に俺が終わらせた方が効率良いだろ?」
「でも・・・」ことりが戸惑う。
「行って来い。どうせお前達風呂長いんだから」レナが笑う。
「希とにこがはしゃぐと時間がかかるのよ」エリチカが言う。
「なっ!希が全員の胸を揉もうとするからでしょ!?」にこが言う。
「そう言うにこちゃんだってお湯でいたずらするじゃん!」穂乃果が言う。
「なんなら今日はいつもやられてる仕返しをしてやろうと考えていました」海未が言う。
「凛ちゃん、ゆっくり肩まで浸かろうね」花陽が言う。
「熱いのは嫌いだにゃ」凛が少し嫌そうな顔をする。
「ほら、長くなりそうなフラグがばんばん立ったんだし、行って来い」
「んーーー。ここはレナに甘えましょ」真姫が言う。
「そうやね。それじゃあお願いします!」希が言う。
「はいよ。それじゃ、いっといで」レナが食器をシンクに運び出した。
『はーい!』9人が仲良くお風呂に向った。
数分後 食器を洗いながらこれまでの事を思い出していた。
エリチカの叔母から急に連絡がありこの学校に入学した事。
つまらないと思いながらも結局毎日前川と笑った日々。
ある日突然テンポを刻む音をカウントする3人の声。
ファーストライブの段階で皆がμ’sに憧れていた事。
希とエリチカを救う為に作戦を練った事。
花陽に話しかけ凛と真姫を素直にした事。
にこと互いに腹を割って話した事。
エリチカと涙を流しながら再開を果たした事。
心臓病と戦い父親と出会った事。
真姫や海未と曲作りで必死に試行錯誤した事。
前川と一日掛けて曲を収録した事。
他にもたくさんある。この一年間は人生で一番濃い一年だと思う。
家族を知り、仲間を知りたくさん笑って泣いた。何よりも皆と踊る事、歌を歌う事。
それがこんなにも楽しい事で・・・・失いたくない事で・・・・。
「何だよ俺、青春してんじゃん」つぶやいた言葉が虚しく消える。
「でもまだこんな事考える時じゃないな。明日は最後のライブ。誰よりも皆のそばに居る事が出来る。皆で叶える物語を作るんだ」
涙ぐんだ目を拭き皿洗いを再開する。
「よし、皿洗い終了!」全ての食器を洗い終わり乾燥機に皿を入れて行く。
「15分しか経ってないのか。こりゃあと50分は皆出てこねーな」今までの憶測で時間を計る。
「ちょっとベースでも触るか」教室に置かれているベースに手をかけ始めた。
約一時間後 廊下を走る音が聞こえてきた。
「いっちばーーーん!!!」勢い良く入ってきたのは凛だった。
「お帰り」微笑んで返事をするレナ。
「凛ちゃん早いよぉ」穂乃果も入ってくる。
「えへへへ、元陸上部を舐めると痛い目にあうにゃ」誇らしげに言う。
するとそれぞれのメンバーが話をしながら教室に戻ってくる。
「レナ、お待たせって・・・1時間も経っていたのね」エリチカが時計を見て驚く。
「まぁ、曲の練習してたから無駄な時間にならなかったよ」レナが笑う。
「ごめんね!」ことりが謝る。
「いいよ、それで、海未はにこに仕返しできたのか?」海未に笑って問う。
「一度は返せたのですが・・・・倍返しを食らってしまいました」無念そうに言う。
「やられたらやり返すに決まってるじゃない!」こちらも誇らしげに言うにこ。
「それで花陽はまた希の餌食に・・・」エリチカが苦笑いしながら言う。
「なるほど・・・・」レナが災難そうに花陽を見る。
「花陽ちゃんは成長が面白いくらいあるんよ!」希が言う。
「そう言う事言わないでいいの」真姫が言う。
「それにしても真姫ちゃんもちょっと大きくなってたね。何かあった?」希がいたずらっぽく言う。
「あるわけないでしょ!」全面否定する。
「レナくん、お風呂どうぞ」花陽が言う。
「ああ、そうだな。ありがとう、行ってくるよ」皆の会話の凄まじさに風呂に行く事を忘れていたレナ。
『いってらっしゃーい!』皆が手をふって送ってくれた。
脱衣所 着替えと脱いだ服を籠に入れて伸びをする。
「そういえば・・・・。さっきまで湯船に皆が入ってたんだよな・・・。全国のファンの皆さん、すんません」独り言を言って風呂場のドアを開ける。
「・・・・!?」目の前に予期せぬ物があった。
壁に泡で文字が書かれていた。
『最初の3人の時から気にかけてくれて、凄く嬉しかったよ!ありがとう! 穂乃果』
『空港での事、今でもずっと忘れないよ!今ここに居る事感謝してる! ことり』
『レナには本当にお世話になりました。何度勇気を貰った事か。ありがとう! 海未』
『あの日、勇気をもらったからμ’sで笑えてるんだよね!ありがとう!!! 花陽』
『女の子らしい姿も似合うって微笑んでくれたレナ君がダイスキ!! 凛』
『素直にありがとうって言えるのはあなたのおかげよ。ありがとう。 真姫』
『もう一度夢に向かって走れたのはあんたの言葉のおかげよ。感謝してる! にこ』
『うちもμ’sとして仲間が出来た。君と笑える事すっごくうれしいなっ! 希』
『今ここであなたと笑えてる事、奇跡に思うわ。спасибо!! 絵里』
「なんだよこれ・・・・」目に涙が浮かぶ。
「はは、馬鹿だな。友達の為なら全力で支える。当たり前の事だろ?・・・なのに、どうして皆こんなに俺に感謝してくれてるんだよ。・・・・ありがとう・・・」涙を流しながら想いを口にする。
「でも、今はまだこの言葉は受け取らないよ」そう言って笑う。
シャワーを取り出し壁にお湯をかける。泡の文字は次第に流れて行く。
「まだ俺達のライブは終わってないだろ?」微笑むレナ。
「とりあえず、体を洗おうか」そう言って座った前に掛かっている鏡には
『リンガベー!!!』と書かれていた。
「・・・デジャブかよ。まぁこれを見てあの曲が思い浮かんだんだが・・・。この単語の本当の意味は何なんだよ」謎の言葉に少しの不安を覚えるレナ。
湯船にゆっくりつかり体を休ませた後、脱衣所に出るレナ。
「生き返った・・・・」ほっこりした脱力感に幸せを感じる。
「って・・・あれ?」見た景色にはごく普通の旅館などで見かける洗面台と大きな鏡だったが・・・・。
「ドライヤーがない・・・?まさか・・・あいつら!」初詣の朝の出来事を思い出す。
「くそ・・・こりゃ一本とられた・・・」
この後に待ち受ける恐怖に腹をくくるレナであった。
数十分後、見事に髪の毛で遊ばれたレナ。
「レナ君可愛いよ!」ことりが笑う。
「・・・・・・」不満げな顔をするレナ。
「怒らないでスマイルスマイル!」にこがレナほっぺを引っ張る。
「やめろ!」にこの手をはたいて髪のピンをとる。
「あー!もうー」希が不満そうに言う。
「なんで不満げなんだよ・・・」呆れるレナ。
「せっかく可愛かったのにー!」凛が残念がる。
「全く・・・。嫌な予感的中じゃねーか・・・」レナが髪を整える。
「レナは女装似合うわね」エリチカが言う。
「そう言う問題じゃねーよ」呆れるレナ。
そんな風にも盛り上がる中、穂乃果だけが夜空を眺めていた。
「穂乃果ちゃん?どうしたん?」希が声をかける。
「屋上行ってみない?」穂乃果が皆に提案する。
「屋上!?夜の屋上ですか?」海未が驚く。
「うん!いつもと景色が違うかも!」穂乃果が毛布を羽織って走り出す。
「あ!待ちなさいよ」真姫が追いかけるのを見て皆も毛布を手に取り走り出した。
夜の屋上(屋上の入り口部分に設置されたはしごを上った場所(レナのお気に入り)
冬の夜なだけあり気温がかなり低い中10人は夜景を目にしていた。
「綺麗!屋上からの夜景なんて見た事無かったね!」穂乃果が言う。
「そうですね!レナは見た事有りますか?」海未が聞く。
「いや、さすがにこんなに暗くなる時間まで残ってなかったから」レナも感動しているようだ。
「でも凄く寒いねー!」ことりが毛布をぎゅっと握る。
「真姫ちゃん、かよちんおしくらまんじゅうにゃ!」凛が2人を抱きしめる。
「ちょっと、凛!」真姫が赤面する。
「あったかいね!」花陽もギューッとする。
「こんな景色・・・3年間で初めて見たわね・・・」エリチカが言う。
「そうやね・・・」希も景色の虜になっていた。
「まずμ’sに入る前に屋上に来る機会が無かったもの・・・」にこも目を輝かせる。
「私たち頑張るからーー!!!!」穂乃果が急に叫びだす。
『穂乃果!?』にこと真姫の声が重なる。
「急にどうしたのですか?」海未が驚く。
「だって、この夜景の数だけ人がいるんでしょ?関わる事なんて無いって思ってた人がライブに来てくれて今ではたくさんのファンの皆が来てくれる!それはアイドルに出会ったからでしょ?だから皆に届くかなって思ったんだ」穂乃果が言う。
「・・・穂乃果らしいわね」エリチカが微笑む。
「よーしじゃあもう一回!!!」穂乃果が大きく息を吸い込む。
『明日のライブ、精一杯頑張ります!!!応援よろしくお願いします!!!』
皆で精一杯の声を合わせる。
「それじゃ、体が冷えたらあかんから戻ろうか」希が言う。
「そうね、明日の為に体力温存しましょ」にこも賛同しはしごに足をかける。
「・・・・」レナが景色を眺めていた。
「レナ君?」花陽が気にかける。
「ああ。何でも無いよ・・・」レナが笑ってみせる。
「大丈夫だよ。最後までずっとこのままで居よう?」花陽が言う。
「・・・なんだよ。お前に励まされるなんてな」レナが笑う。
「たまにはいいでしょ?」花陽も笑う。
「ああ、ありがとう。行こうか」2人も教室に向った。
「さぁー!始まって参りました!修学旅行恒例枕投げです!」希が実況を始める。
「修学旅行じゃありません!それに、体力温存するはずじゃなかったのですか!?」海未が怒る。
「それとこれとは別ニャ!」凛が枕をことりに投げる。
「きゃっ!凛ちゃんやったなぁー!」ことりが投げ返す。
「ははーん!当たるわけないにゃ!」凛が軽やかによける。
「えい!」穂乃果が真姫に目掛けて枕を投げる。
「ブフッ!ちょっと!」真姫が枕を投げ返す。
「私も当たらないよ・・・・ブフッ!」にこの投げる枕が穂乃果に直撃する。
「敵は1人じゃないのよ!」にこが勝ち誇った顔をする。
「その通りよ!」エリチカが枕を投げる。
「ぐっ!」にこのおなかに直撃する。
「私も参戦するよっ!」花陽がレナに向けて投げる。
「俺も参加するのかよ・・・」片手で受け止めて言う。
「レナ君なかなかつよそうやね!」希が言う。
「もう皆!明日疲れても知りませんから・・・ブッ!」海未の顔面にレナの一発が当たる。「小さい事は気にすんなって!」いたずらする子供の様な顔を見せるレナ。
「・・・全員覚悟は良いですか・・・?」海未が両手に枕を持ち上げる。
『・・・・ヤバ!』9人の声が重なった。
3分後・・・・全滅。
「・・・もう・・・ギブ・・・・」にこが諦める。
「海未ちゃん最強にゃ・・・・」凛がうつぶせに倒れる。
「全く・・・・。皆が暴れるから」海未が枕の位置を戻し始める。
「そうだ、廊下の電気消してくるよ」レナが言う。
「え!?ちょっと・・・・トイレまでは良いんじゃない?」エリチカが何かに困る様な顔をする。
「絵里ちゃん?」穂乃果が食いつく。
「ね?皆もそう思うでしょ?」エリチカが皆に言う。
「もしかして・・・」真姫が部屋の電気を急に消す。
「きゃー!!!!」エリチカの叫び声が鳴り響く。
「痛いよ絵里ちゃん!」ことりの声が響く。
「離れないで!お願い!」ことりに顔を埋めるエリチカ。
真姫が電気をつける。
「暗いの苦手なの?」真姫が聞く。
「・・・・うん」エリチカが恥ずかしそうに言う。
「意外だね・・・・」花陽が驚く。
「フフッエリチは修学旅行でも電気は絶対豆電球にしてってうるさかったんよ?」希が嬉しそうに言う。
「ちっちゃい時から暗いのは苦手だったんだよな。一回レッスンルームが停電になって・・・」レナが口を開く。
「レナ!!!!」大きな声を出してそれを遮るエリチカ。
「絵里ちゃんの可愛い一面に遭遇にゃ〜」凛が枕に顔を埋めながら言う。
「トイレなら起こしてくれれば着いて行ってやるから切ってくるぞ」レナが言う。
「うう・・・・。わかったわ」エリチカが布団に籠る。
「絵里が乙女だ・・・」にこが少し驚く。
「元から乙女!」布団越しに指摘する絵里だった。
『ぎゃーーー!!!!』
数分後 廊下の電気を消しに行ったレナの悲鳴が聞こえる。
「!?何事ですか!?」海未が立ち上がる。
「レナ君どうしたのーーー!!!!」穂乃果が廊下に顔を出して呼びかける。
すると暗闇の奥から猛ダッシュで走ってくるレナ。
息を切らし部屋に入る。
「一体どうしたの?」花陽が心配そうに聞く。
「で・・・・でた・・・・」レナが本気で焦って言う。
「まさか・・・・」にこが少しビビりながら言う。
「・・・・・カタツムリ・・・」レナが言う。
『え・・・・』皆が声を揃えて疑問を口にする。
「アハハハハ!レナったら!」真姫が笑う。
「レナ君どういう事ー?」希も笑いながら言う。
真剣に息を切らし肩で呼吸するレナ。
「レナはナメクジ、カタツムリみたいにヌメヌメした動物が苦手なのよ」エリチカが笑いながら言う。
『えー!意外!』再び皆の声が揃う。
「なんだよ・・・。俺にだって苦手は有るよ・・・。それに・・・なんでこの季節にカタツムリが居るんだよ!」半泣きで言うレナ。
「半泣きじゃない!?」にこが驚く。
「カタツムリのどこが無理なの?」穂乃果が聞く。
「全部だよ・・・・。まず・・・ヌメヌメが嫌いなんだ」
「カタツムリさん可愛いよ?」凛が言う。
「いや・・・あれは殺人級で無理だぁ・・・」肩を落とすレナ。
「レナ君の可愛い一面にも遭遇ニャ!」凛が嬉しそうに言う。
「あ、そう言えばネットでぽんこつエリチって評判やったよ」希がケータイを見せる。
「・・・何これ!?・・・入場前コードに足を引っかけてこけそうになってあたふたしている絵里さん可愛い・・・。ぽんこつえりち・・・!?」エリチカがその記事を読み上げ驚愕する。
「って事はぽんこつレナ?」にこが笑いながら言う。
「なっ!?俺は関係ないだろ!?」レナが否定する。
「あはは!ぽんこつレナ君!」穂乃果が笑い出す。
「なんだよ・・・・。もういい!寝るからな!」レナが布団に入る。
「あ!拗ねちゃった」ことりが残念そうに言う。
「レナ君も子供っぽい所あるんだね!」花陽が微笑ましそうに見て言う。
「もう!わかったから!寝るぞ!明日は早いんだ」レナが皆に言う。
『はーい』皆が声を揃えて言う。
海未が電気を切った。
『・・・・』しばらく静寂が続く。
「あ、コンタクトとるの忘れた・・・」レナがボソッとつぶやいた。
「私・・・トイレに行きたい」エリチカが言う。
「じゃあ行くか・・・」皆を起こさない様にそっと布団から出た二人はトイレへと向った。
トイレから帰る時に廊下から見える景色に気がついた。
「そっか・・・。夜の校庭って見た事無かったわね」エリチカが言う。
「3年生でも見た事の無い景色か・・・。しっかりと目に焼き付けとかないとな」レナが微笑む。
「もう・・・最後だもんね」エリチカが少し寂しそうな顔をする。
「大丈夫。最後まで皆が居るさ」そう言って歩き始める。
「ねぇ、日本に来てよかったって思う?」後ろを歩きながらエリチカが聞く。
「ああ、思うよ。ずっと思ってる。お前に再会できて、友達も出来て、青春してる」立ち止まって言うレナ。
「向こうではそんなに退屈してたの?」
「ああ、今の俺の活動を見るとロシアの皆は驚くだろうな。きっと」
「そっか・・・。じゃあいつかスクールアイドルも、UTXプロダクションも世界に広まると良いわね」
「何年かかるのかね・・・。まぁ気長にやるさ」
「うん、頑張ってね。応援してる」そっと背中に顔を当てて言うエリチカ。
「ああ、明日は精一杯頑張ろう」
「ええ。さぁ、戻りましょ」再び二人は歩き出し教室に戻った。
小鳥達のさえずりに意識が向く。
「ん・・・・・」目を開けるとぼやける視界。枕元に開いておいた眼鏡を取りかけると世界がはっきりと見える。
「朝か・・・・」そうつぶやくと周りはまだ寝ている事に気がついた。
時刻は7:00。
「皆!起きろ!朝だぞ」皆に呼びかけても誰も目覚めない。
「・・・・仕方ない」そう言って家庭科室に足を運んだ。
7:40分
「んーー!皆おはよう!」凛が伸びをしながら言う。
「おはよう凛ちゃん!」花陽が言う。
9人は目覚めて辺りを見回した。
「あれ?レナ君は?」穂乃果が気付いた。
「布団がたたまれていますね」海未が布団を見て言う。
「まさか・・・家出?」希が言う。
「学校には住んでないでしょ」真姫が突っ込む。
「まさかのホームシック!?」にこが続けて言う。
「それは無いと思うけど・・・」エリチカが戸惑う。
「でもなんかいいにおいするね」ことりがにおいに気付いて言う。
すると部室のドアが開く。
「お、起きたか!朝飯で来たぞ!準備手伝ってくれ」レナが鍋を持ちながら言う。
「早いねレナ君!」ことりが驚く。
「皆起こしたんだぞ?でも爆睡してたからw」皿を並べだす。
「朝ご飯しっかり食べてライブに備えようって作戦やね」希が言う。
「ああ、別にホームシックでも家出でもない」
「聞こえてたのね」にこが冷めた目でレナを見る。
「さ、皆食べよう!」レナが椅子に座り皆を呼ぶ。
皆がそれぞれの席に着いた。
『いただきます!!!』皆手を合わせて言う。
午前10:00 ラブライブ会場。
当たりには既に多くのファンと思われる人が居た。
「凄い・・・こんなに人があつまるのね・・・」エリチカが驚く。
「そりゃそうよ!いまや日本中がスクールアイドルに興味を持っているといっても過言じゃないんだから!」にこが言う。
「今日は全国各地からスクールアイドルが来るから時間ごとに入場の規制をかけるらしい」レナが言う。
「さすが運営の人は詳しいね・・・」花陽が感心する。
「お、あれは!」レナが走り出す。
「待ってよー!」穂乃果達も走り出す。
「どうしたの?大きなスクリーンの前に止まるレナに聞く凛。
「見とけよ!」
『?_____!!!』
『Love Live! School idol project』
スクリーンに大きく映し出される文字に皆感動する。
「いよいよ決勝だな・・・」レナがつぶやく。
「うん!ここまで来たんだもんね!精一杯やろう!」穂乃果が言う。
『おー!!!!』
「それじゃあ俺は少し運営側に行かないといけないから行ってくるよ」レナが言う。
「わかった!それじゃあまた後でね!」ことりが手を振って送り出した。
ラブライブ決勝本部 会長室。
「家業院君、良く来てくれた!本当に助かるよ!」会長が嬉しそうに言う。
「いえ、呼んでいただいて光栄です!それに・・・俺達だけぶっとんだ事企画しているから・・・」少し申し訳なさそうに言う。
「いや、君たちらしくていいと思うがね!今日は貴重な一日だ。大いに楽しんでくれたまえ」
「ありがとうございます!それじゃ、失礼します」一礼して部屋を出る。
「良い大会になりそうじゃの」ヒゲを誇らしげに触って言う会長であった。
大会が開始してはや6時間 μ’sの出番まで残り2組となった。
「それじゃ、俺はこれからあっちに行くので!」審査室に居るメンバーに礼をして部屋を出て行ったレナ。
「・・・これ。真剣な評価じゃないか?踊りの揃い・・・笑顔・・・」審査員の一人がレナの書き込んだ評価を見る。
「すごい・・・こんな真剣に他のアイドルを審査していたのか・・・」単純に◎や△を書き込んだだけの自分の用紙を見て赤面する審査員達。
「彼のおかげでこの大会は多いに変わったのぅ」会長が言う。
「そうですね・・・。会場の設置にも参加し・・・パフォーマンスにも参加するなんて」
「さぁ。彼らの出番は近いぞ!」会長が張り切る。
μ’s控え室。
「お待たせ!」レナが勢い良くドアを開けて言う。
『お帰り!』皆が帰りを歓迎してくれる。
「さぁ、もうすぐ出番だ!振り付け、立ち位置の確認は終えてるか?」レナが皆に聞く。
「ばっちりです!そう言うレナは大丈夫ですか?」海未が言う。
「ああ、ベースのセッティングはバッチリだ!」誇らしげに言う。
「皆準備は万端って事やね!」希が言う。
「よし!それじゃ、舞台裏に向おう!」穂乃果がかけ声をあげる。
舞台裏(舞台へと続く廊下)
「それじゃ、いつものやつやろっか!」穂乃果がピースした手を前に差し出す。
それを機に皆が手を差し出し星の様な円を作る。
「1!」「2!」「3!」「4!」「5!」「6!」「7!」「8!」「9!」「10!」皆がそれぞれ担当する番号を叫ぶ。
「μ’s!!!ミュージック・・・・!!!」穂乃果が叫ぶ。
『START!!!!!!!』皆がピースを空に舞い上がらせ叫ぶ。
「今日はうちもばんばんセンター狙いに行くよ!」希が言う。
「そうよ、最後なんだから、置いて行くわよ」エリチカがウインクする。
「1年生だからって舐めないでよ?」真姫が言う。
「そうだにゃ!凛が一番輝くんだ!」凛が跳ね上がる。
「私も負けないよ!精一杯練習してきたんだから!」花陽にも気合いが入る。
「大銀河宇宙No.1アイドルにこちゃんを舐めないでよね!」にこがポーズを決める。
「もうすっかり癖になってしまいました・・・。皆の前で踊る事」海未が感心する。
「私たちも精一杯頑張ろうね!」ことりが微笑む。
「うん!もう皆には伝わってると思う。言いたい事・・・全部!」穂乃果が言う。
『それではμ’sのみなさん、本番です!準備に取りかかってください!」スタッフが声をかける。
「さぁ、行こうか。初めてお前達と同じ舞台に立てるんだな。皆の事を一番近くで見守る事が出来る。最高だよ!」レナがそう言って歩き出す。
レナを先頭に皆が歩き出す。
μ’sが立ち位置につく前から舞台前や観客席がざわついていた。μ’sがセッティングに入る前から舞台にはそれぞれ楽器を持った音ノ木坂の生徒が居たのだ。
「何このセット・・・・」雪穂が驚く。
「楽器隊・・・?」亜理沙が言う。
「音ノ木坂の吹奏楽部よ」ことりの母が言う。
「え・・・吹奏楽部ですか?」雪穂が聞く。
「そう、このラブライブはμ’sだけの力では来れなかった。せめて皆で何かを形にしたいって10人が申し出てきたのよ」ことりの母が微笑む。
「つまり・・・・お兄ちゃんも・・・・」亜理沙が何かに気付いた様に言う。
『それでは、本日最後のパフォーマンスとなります!音ノ木坂学院スクールアイドルμ’sです!』放送が掛かる。
大きな幕が上がる。
シンセサイザーの音が響き始める。
ピアノが切なくなり始める。やがてギターと共にレナのベースが調和を施す。
次第に大きくなる音__それと同時に大きく花吹雪があがる。
奥からμ’sが順番に現れる。
『どんな明日が待ってるんだろう?なんてね (僕は)僕たちは少しずつ手探りしてた』
前川がドラムを叩きながらレナを見る。
(なんだよ・・・いつにもまして安定してんじゃねーか)
『励ましあって ぶつかり合った時でさえ (わかってた)同じ夢を見てると』
楽器が少し止みレナのベースが鳴り響く。
『目指すのはあの太陽 大きな輝きをつかまえる いつかの願い事近づいて
光の中で 歌うんだ Sensation!!!!!』
レナがジャンプし一瞬演奏が止まる。始まると同時に吹奏楽部の皆は顔を上げ空高くに音を奏でる。
『奇跡それは今さ ここなんだ 皆の想いが導いた場所なんだ
だから本当に今を楽しんで『皆で叶える物語』 夢のStory』
メンバー全員が顔を合わせ笑顔でうなずく。
『「まぶしいな!」「いいな!」「おいでよ!」
「うれしいな!」「いいな!」「もっとね!」
ひとつになれこころ・・・・KiRa-KiRa!! 』
盛大に響く演奏。
「もう一回!!!」穂乃果が叫ぶ。
『奇跡それは今さ ここなんだ 皆の想いが導いた場所なんだ
だから本当に今を楽しんで『皆で叶える物語』 夢のStory
「まぶしいな!」「いいな!」「おいでよ!」
「うれしいな!」「いいな!「もっとね!」
ひとつになれこころ・・・KiRa-KiRa!!!
KiRa-KiRa!!!! 』
盛大な拍手が巻き起こる。
「綾瀬絵里!」「東條希!」「矢澤にこ!」
「西木野真姫!」「星空凛!」「小泉花陽!」
「園田海未!」「南ことり!」「高坂穂乃果!」
『そしてサポートしてくれた音ノ木坂学院の皆!』
「代表 家業院零七!!」
『音ノ木坂学院スクールアイドルμ’s!!!ありがとうございました!!!!』
皆深く礼をする。
盛大な拍手を背に舞台裏へと戻る。
控え室に戻ると皆の感情が解放される。
「うえーん!!!!最後なんて嫌だよぉ!」凛が花陽に抱きつく。
「うわーーーん!!!」花陽も泣き出す。
「真姫・・・・ありがとう・・・」にこも涙を流しまきに寄り添う。
「こちらこそ・・・最高の一年だった!」真姫も涙ぐんだ声だった。
「うちらはやり遂げたんやね!」笑顔に涙が流れる希。
「絵里、希・・・。嫌です・・・・。大好きです!!」海未が二人に抱きつく。
「ありがとう・・・!本当にありがとう!!!」エリチカも涙をながしながら2人を抱きしめる。
「穂乃果ちゃん・・・・」ことりが涙を我慢する。
「泣いてもいいんだよ!ことりちゃん!」穂乃果が我慢しきれずことりの胸で泣き出す。
『うわーーーん!!!!』皆の無く声が部屋に響く。
「お前達・・・良くやったよ!最高だった!」レナも涙を流す。
すると徐々に聞こえてくる声に皆が気付いた。
廊下に出てみると舞台に向ってサイリウムを降り続ける観客達が見えた。
『アンコール!アンコール!』皆が声を揃えて叫び続けている。
「・・・これって・・・」穂乃果が言う。
「・・・・これだよ」レナが言う。
「え?」穂乃果が戸惑う。
「ファーストライブで誓った言葉・・・。忘れたのか?いつか講堂を人いっぱいにしてみせるって!今やこんなに大きな会場の皆が必死に俺達を求めてくれてるんだ!」
「・・・そうだね!!!」穂乃果が涙を拭く。
「夢にまで見た光の海・・・!俺達の最高な最後を飾ろう!」
「でも・・・・衣装がないよ・・・」ことりがうつむく。
「皆!」聞いた事のある声が聞こえる。
「ヒフミ!?」レナが驚く。
「略すな!」ヒデコが突っ込む。
「悪い悪いwどうしてここに?」
「アンコール、掛かってんでしょ?」嬉しそうにフミコが言う。
「ですが・・・」海未が少し困惑する。
「衣装!持ってきたよ!」ミカが自慢げに衣装を見せる。
「これは・・・『僕らは今の中で』」エリチカが驚く。
「ハハ、最後の最後でそれらしい曲の選択じゃねーか」レナが言う。
「歌詞がまさに今のうち達の事やね。泣いてなんか居られない」希が微笑む。
「さぁ、もう一度ラブリーにこにゃんを見せつけるわよ!」
「1年生の力見せつけるわよ!」真姫が言う。
『オー!』凛と花陽が拳をあげる。
ステージ前
『アンコール!』雪穂と亜理沙が叫ぶ。
『アンコール』ツバサ、あんじゅ、恵令奈が叫ぶ。
『アンコール』それぞれの親が叫ぶ。
『アンコール!アンコール!』会場全体が一体となって叫ぶ。
『大変お待たせいたしました!アンコールありがとうございます!μ’s!精一杯歌います!』
穂乃果のMCが入る。
「さぁ、最後だ・・・精一杯やってこい!」レナが皆を送り出した。
『真っ直ぐな想いがみんなを結ぶ 本気でも不器用 ぶつかり合うこころ
それでも見たいよ大きな夢は ここにあるよ 始まったばかり
(わかってる)楽しいだけじゃない 試されるだろう
(わかってる)だってその苦しさもミライ
(行くんだよ)集まったら強い自分になってくよ
(きっとね)変わり続けて(We’ll be star!!!)
それぞれが好きなことで頑張れるなら 新しい(場所が)ゴールだね
それぞれが好きなことを信じていれば ときめきを(抱いて)進めるだろう
(恐がる癖は捨てちゃえ)とびきりの笑顔で
(跳んで跳んで高く)僕らは今の中で・・・・・輝きを待ってた 』
会場がそれぞれの推しメンの名前を叫びながら拍手を送る。
皆は何も言わず深く一礼し舞台裏へ戻った。
「お姉ちゃん凄かったなぁ!」雪穂が涙を流す。
「うん!とってもとってもハラショー!」亜理沙も涙を流しながら喜ぶ。
「これは勝負ありだな・・・」恵令奈が微笑む。
「ええ、完全にフルハウス・・・」あんじゅがささやく。
「アンコールが掛かるほどのパフォーマンス・・・」ツバサが少し悔しそうに言った。
「お父さん!やりましたね!」穂乃果の母が父親に抱きつく。
「・・・」無言で涙を流しながら母を抱きしめる。
「海未ちゃん・・・いや、μ’sの皆さん!最高でした!」シュンが涙を流す。
「真姫ちゃんをここまで変えた力・・・。素晴らしい」航も涙を拭く。
「ほほ・・・。青春じゃの」泰志が笑う。
そんな皆の笑顔を控え室から眺める10人。
「この景色が・・・望んでいたものだろ?」レナが皆に言う。
「たくさんの光が私たちを包んでくれた」ことりが微笑む。
「始まったあの日からは想像できない景色でした」海未も笑顔で言う。
「アイドルがしたいって・・・ずっと信じてきたから」花陽が泣きそうな声で言う。
「新しい自分も見つける事が出来た!」凛が元気に言う。
「皆といて・・・素直に楽しいって思えた」真姫が光を見つめて言う。
「もう一度希望を持ってこの道に踏み出して良かった!」にこが笑顔で言う。
「皆で何かを成し遂げる・・・!最高の仲間と出会えた!」希が涙を流す。
「やりたいことにひた走る。好きだからここまで来れた!」エリチカが笑う。
「ずっとずっと皆で走ってきたからこそ成し遂げられた事。全力で練習して、全力で考えて走ってきた・・・。これが俺達のゴール・・・」レナが微笑む。
「μ’sとの出会いで皆の世界が変わった・・・。皆が笑顔になった!そしてこの会場に居る皆も笑顔になってくれた!夢が叶ったんだ!」穂乃果が大きな声で言う。
「ちょっと・・・レナ?目赤いわよ?」真姫が顔を覗き込む。
「もしかして泣いてるの?」エリチカがいたずらっぽく言う。
「泣いてない」即答して顔をそらす。
「うそつきー。ずっと泣いてたんでしょ?」にこも便乗してからかう。
「・・・・」不満げな顔をするレナ。
「レナ君・・・素直になりいよ。うちは泣いてたよ?」希が微笑む。
「・・・・泣いてたよ。ずっとずっとここまで皆と笑ってたんだ!夢が叶ったんだから・・・。泣いてもいいだろ?」涙を流し始めるレナ。
「レナ・・・」海未がそれを見て涙を流し始める。
すると皆が涙を流す。
「終わっちゃうんだよね・・・」花陽が凛に抱きつき言う。
「うん・・・。寂しいよう」凛も花陽に抱きつき泣き出す。
「絵里、あなたのおかげでどれだけ正しい方向へ進む事が出来たでしょう」絵里に顔を押し当て涙を流す海未。
「海未・・・。ありがとう。あなたのおかげで今の私が居るのよ」海未を撫でながら無くエリチカ。
「あのとき・・・希のおかげで素直になれた・・・ありがとう」真姫が希に抱きつく。
「素直な真姫ちゃんが一番可愛いよ・・・。こちらこそありがとう」希が抱き返す。
「にこちゃんの優しさで・・・何度も皆が笑顔になれたね!ありがとう!」ことりが抱きつく。
「なによ・・・今更!って・・・空気でもないわね。ありがとう、ことり」微笑んで抱きつくにこ。
「レナ君、君のサポートのおかげでこんな素晴らしいステージにまでたどり着く事が出来た・・・!本当にありがとうございました!」穂乃果が頭を下げる。
「・・・まだだよ。俺達はまだやりきってない。結果を聞いてからその言葉を受け取るよ」そういって歩き出すレナ。
「そうだね・・・!よし!今日はうちでパーティーだぁ!」穂乃果が走ってレナに着いて行く。
(1番感謝してるのは俺だよ・・・。皆、大好きだ)心でつぶやき微笑むレナだった。
いかがでしたか?
今回レナくんの不得意なものが登場!カタツムリ・・・。ポンコツな感じを出したかったのです!
そして!いざライブ!どのスクールアイドルも公平にジャッジしパフォーマンスにも参加するというのをしっかりと書きたかったので満足です!
実際この作品を書き始めてずーとラストライブは音ノ木の全力でやるってシチュエーションを書きたかったんです!
レナくんが誰よりも近くに立ってμ’sを支えてきたからこそ見れた景色。
それはあの日穂乃果が絵里に誓った光の海に似たものです。
大好きな皆と最後までやり切る!という気持ちが彼をここまで導いたんだと思います!
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次回はついに卒業!2期の最終回ですね!
最終回の投稿は明後日になります!お楽しみに!
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