あたしと弱味と仮彼女:R   作:近衛龍一

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一日遅れましたが新年明けましておめでとうございます。

今年も皆様が素晴らしいバカテス二次作品にであえることを心より願っております。

この作品がそんな作品だ、といわれるよう私も努力致します。


不安的中友説明中

翌日ーー

 

昨日の頼み方がいけなかったのか、足りなかったのか、どちらなのかは分からないが学校に行くとすぐさまクラスの女子に囲まれてしまった。

 

「ねぇねぇ木下さん! 水谷君と付き合ってるんだって!?」

「すごいね!流石は木下さん!」

 

中学生の時男子が女子の噂伝達スピードは異常だ、なんて言ってたけどどうやらあれは本当だったらしい。

キスをしたことはまわってないのか、はたまたまだまわってきてないだけのか定かではないもののすでにあたしは処理しきれていなかった。

 

「い、いや……付き合ってない……わけではないけど、違うというかなんというか…」

「でもでも、さっき水谷君に聞いたらそうだって言ってたよ?」

「あ〜………まぁどちらかと言えば付き合ってるに入る……かも…」

「いいな〜!でも木下さんなら仕方ないなか。悔しいけどお似合いだもん」

「だよね〜。Aクラスだと代表か木下さんか工藤さんか。他のクラスなら姫路さんか秀吉君か、って話だもんね」

 

色々と待って欲しい。

そんな話をされていたってだけで驚きなのに、その中にさらっと弟が入っていることには待ったをかけたい。

しかも『君』って言ってるし。

もしかしてあれか?

皆BL好きなのか……?

と、心の中でツッコミをいれていると、肩をトントンと叩かれる。

 

「あ、愛子!ちょっと助けて!」

「はいはい。皆、少しだけ優子と話させてくれない?ボク、優子に物申したいことがあるんだ」

 

愛子の言葉に皆が退いて愛子があたしを廊下に連れ出してくれた。

後ろで『もしかして修羅場!?』なんて声が聞こえたのが気になったけど……。

廊下には代表もいて、わざわざあたしを待っててくれたみたい。

 

「……優子、大丈夫?」

「えぇ…なんとか…。愛子が助けてくれましたし」

「だけどボクが優子に物申したいことがあるって言ったのは本当だよ?」

「え………?」

「だって優子、ボク達に教えてくれなかったんだもん。ショックだったよ」

「………ショック」

「べ、別に二人に隠してたわけじゃないのよ! それには深い訳があって!」

「深い訳?」

「……それは何?」

「あたしが水谷君と付き合いはじめたーーってことに今はしときますがーー実は昨日なんです」

「昨日?でも水谷君の話だと結構前からだって言ってたけど…」

「そこなんだけど、実際は付き合ってるうちに入らないの。詳しいことは言えないけど、あたし弱味を握られてて……」

「ってことは……脅し……?」

「そういうこと。あいつ曰く、女除けってことらしいから別にあたしがあいつのことを好きなわけでも、あいつがあたしのことを好きなわけでもないのよ」

 

大雑把だけど二人にはある程度の真実を知っていてほしかった。

弱味の内容がBL本ってことやキスをされたことは言えなかったけど……。

 

「……ちょっと水谷ところに行ってくる」

「何しにいくんですか?」

「……脅すなんて卑怯って言いにいく」

「い、いいです代表! あたしもその条件で納得したんですから……。あたしにとって、それくらい守りたい秘密だったんです……」

「……優子がそういうなら…」

 

代表がわざわざあたしのために動こうとしてくれたのは嬉しい。

それに少し寂しそうな表情の代表、ちょっと可愛いかも。

一方で愛子は不満気だ。

 

「昨日ってあの後でしょ?メールでもくれたらボクがすぐに行ったのに……」

「ご、ごめん……。正直、昨日はそんなことを考える余裕すらなかったのよ……」

 

嘘は言っていない。

………あの時キスされて後だったから考えついてもしなかったろうけど……。

 

「でもそういうことならサポートするよ。困ったことがあったら言って」

「……私も協力する」

「ありがとう愛子、代表。じゃあ、ありがたく力を借りるわ」

 

何でだろう。

今までここまで言ってくれる友達がいなかったから、とっても嬉しい。

 

「さ、教室に戻ろうよ。HR始まっちゃうよ」

「そうね。行きましょ、代表」

「……うん」

 

 




昨日友人から送られて来たメール。



新年明けましておめでとうございます。
今年も皆様が女運以外がいい年であることを心より願っております。





そんなにリア充になってほしくないか……


一応ご報告。
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予想以上のペースに感激しております。
これからもよろしくお願いします。

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