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第12話 海
「これが……海?……広い……」
「そうだよー」
「わぁ!綺麗です!」
「涼しいな!」
「海久しぶりに来たな〜」
「早く泳ぎたいわね」
「……コクン」
海、青くて綺麗……光が反射してキラキラ輝いている……潮風も気持ちいい
僕は買ったばかりの水着に着替える。一応上にシャツは着てある。
みんなが着ろって言うから。
でも周りの男性のお客さんは着てないよね……
「どうかな?しーちゃん!」
束姉様が来た。水着はビキニって言うのかなピンク色だった。
「似合ってる……」
「うーん周りの視線が嫌だけど、しーちゃんがそう言うならこのままでいるよー」
束姉様の言う通り周りの視線が集まっている。束姉様の胸に。
そして僕にも。なんで?
「しのあ君どうですか!?」
クロエはフリフリが付いた可愛い白の水着だった。
「可愛い」
「て……照れます!」
そしてまたもや周りの視線が集まってくる。
「なんかこの視線嫌です……」
「うん……」
ただ見られているだけなのに不快。
下から舐め回すような視線が気持ち悪い
「待たせたね!」
「待たせたな!どうだしのあ!」
「どう?」
マドカは束姉様と同じビキニで黒。
オータムとスコールは所謂大人?な水着だった。
「ぅ……」
目のやり場に困る……
「どう?」
「お?どうした?しのあ」
「照れてるのね?可愛いわ〜!」
て……照れてない
「視線が気になるけど……」
「周りの視線キモいな」
「ええ。そうね」
「だけど……むっ」
マドカはスコールとオータムの胸を見て落ち込む……なんで?
「……」
?……うわ!後ろにカメリアが……
「カメリア……いつの間に……」
「ん?お前なんでスクール水着なんだ?」
「……斬新ね」
「勝ったな」
「……」
「痛っ!なにする!」
「……」
無言で顔を背ける。
「お前ら何してんだよ。早く泳ぐぞ!」
「そうね。行くわよ」
マドカとカメリアの間に火花が見える……。
僕はそっとその場を離れた。
砂浜に残る足跡が面白い
そしてその足跡が波に流され消えていく。
ずっと歩いていたらいつの間にか人気のない岩場へ来ていた。
そして浅瀬に黒くて丸いトゲトゲした物体を見つけた。
「なにこれ……いたっ」
チクっとして痛かった。
辺りを見渡すと小さい流木が浮かんでいるのを見つけた。
「……よしっ……んしょ……もうちょっと……掴んだっ……っっ!?」
深いっ!……足がつかない!
そこはさっきまでの浅瀬と違い深かった。
それもそのはず流木へ辿り着くまでに既にしのあの顎下まで水があったのだ。
「ガボッ……!ゴボボボッ」
たすけ……!
水面が遠ざかっていく
誰かがこちらに泳いでくるのが薄っすらと見えた。そして意識を失った。
side out
side カメリア
しのあが遠くへ行くのを確認した。
周りは気づいていない
私はそっと後をつけることにした。
「なにこれ……いたっ」
しのあはウニを触ったみたい。
だけどそれがウニだと知らない様子。
しのあは周りを見渡すと沖に向かって進んでいった。
小さい流木を取りたいようだ。
「そこ……深い」
案の定溺れた。
私はすぐに浅瀬へ降り
沖へ向かって泳いだ。
しのあを抱き抱えると陸へ連れて行き人口呼吸をした。
その行為自体に恥じらいはない
「んっ……?」
目を覚ました。
side out
side しのあ
あれ……?苦しくない?
息できる……
僕、溺れてたはず……?
「んっ……?」
「大丈夫?」
目を開けると視界がぼやけて顔をはっきり見れない。
だが、声でカメリアだと分かった。
「カメリア?……たすけてくれたの?」
「ん」
「ありがとう!」
「……っ……いい」
「??」
「一人危ない。行こ」
「うん……」
本当に危なかった……
海……怖い。
カメリア顔赤いけど……風邪かな……
ーーーーーーーーーーーーーーー
「あ!しーちゃんどこ行ってたのかなー?」
「しのあ君!心配したんですからね!」
「二人して居なくなるからびっくりしたぞ」
「そうだぞ!」
「そうよ」
5人は待っていてくれたみたいだった。
「しのあ。溺れてた」
「……っ!?本当!?しーちゃん!」
「う……うん」
束姉様が勢いよく近づいてきた。
近い。
「大丈夫でしたか!?」
「カメリア……助けてくれた」
「これは……一人にしたらダメだな」
「ええ。そうね」
「そうだな」
「……気をつける」
みんなに心配かけた……。
「しーちゃん!」
「なに……たば姉様?」
たば姉様に体ごと向けると
シャッター音が聞こえた。
「……ゲットぉお!!シャツが濡れて透けてるよ!!
「ずるい!その写真欲しいです!……こんな時に限ってカメラ置いてくるとは……!クロエ一生の不覚です!」
たば姉様とクロエってたまに変になる……よね。
「お前ら……」
「とか言うオータムも実は欲しいんじゃない?」
「なっ!そ、そんな事ないぞ!」
「怪しい……」
カシャ
また写真取られた。でもたば姉様じゃないみたい。
「……」サッ
「今、カメリア取った……よな?」
「……フルフル」
「見せろ!今、何か隠しただろ!」
「……?」
「み・せ・ろ!……ってカメリア力強い!」
カメリアとマドカがまた取っ組み合いしているよ……。
「……」ガタッ
何か落ちた……これって
「……」サッ
「だから、今見えてたから!隠すな!」
結局犯人はカメリアだった。
その後みんなにクロールの泳ぎ方を教えて貰うことになった
「そうだ。怖くねーから顔つけろ。
足首を曲げるんじゃねぇ太腿から先伸ばすことを意識しろ」
「ん……ブクブクブク……プハッ!……はぁはぁできた……?」
「んー。まぁ合格だな」
「腕は真っ直ぐ伸ばして!万歳した時に耳に腕の付け根をくっ付ける感じだよ!……そうそう!上手い!」
「束様!そろそろしのあ君も疲れていると思うのでスイカ食べませんか!?」
「そうだね!」
「お!スイカ割りか!楽しそうだな!」
「そうね!誰が割る!?」
「んー。しのあでいいと思うぞ」
「……コクリ」
「よーし!しーちゃん目隠しして、みんなが指示する方に進んで割るんだよ!」
「楽しそう……わかった!」
目を布で隠した。
「よーし!みんな指示出してー!」
「しのあー!右斜め真っ直ぐだ!」
「そのまま真っ直ぐよ!」
「……わかった」
見えない……こっちで合ってるかな……
「しのあ!左だ!……そして私の元へ来い」
左!?最後なんて言ったの……?
「……右」
え!?どっち!?
「カメリア!自分のところへ来て欲しいからって嘘つくな!しのあ左だぞ!」
「うるさいマドカ。しのあ右」
え?え?どっち!?
喧嘩してるだけだよね……
「ふふ」
スコール……笑ってないで教えてよ……
「しーちゃんがんばれー!」
「しのあ君頑張ってください!」
「うう……どっち……」
「……右」
「わかった」
「左だ!」
「……わかった」
「……右」
「……わかった」
「さっきから左だと言っている!」
「うう……わかった……」
右左右左右左……目がまわ……
「……キュウ」
「「あ」」
「しーちゃん!大丈夫!?」
「大丈夫ですか!?」
「大丈夫か!?」
「大丈夫かしら……」
「あれ?しーちゃん顔赤くない?ちょっとごめんねー……あちっ」
「熱ですか!?」
「日陰に運んだ方が良さそうよ」
「そうだね!」
「す……すまん」
「……悪い事した」
カメリアとマドカは二人して俯いてバツの悪そうな顔をした。
コルク「沖に向かって歩いていく、しのあ!そして溺れる!その行動、ドジっ子!可愛いすぎ!」
束「しーちゃんの行動一つ一つが可愛いよね!」
コルク「うんうん!……そういえばだけど、海といえばナンパあるかと思ったけどなぁ……」
束「SS親衛隊がryだよ!」
コルク「な〜るほど!いい仕事するね!」
SS親衛隊「「「「「「全てはしのあきゅんの為!汚物は処分だぁ!!ひゃっはー!!」」」」」」
束「予想以上に狂信者になったよ……」
コルク「SS親衛隊さん怖いです……!」ガクブル
コルク「誤字・脱字あれば指摘お願いします」
束「感想・評価・批判あればお願いします。あと、これやってほしい!みたいなのあれば言ってねー!」