IS〜造られた少年の軌跡   作:☆コルク☆

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こんばんは(^-^)/

第5話の投稿です(´・_・`)



シャルロットの気持ち(前編)

第5話 シャルロットの気持ち(前編)

 

side しのあ リヨン市商店街路地裏

 

入り組んだ狭い路地裏、室外機の影に二人で隠れる。

商店街の活気のある売り込みの声や

人々のざわめき声が小さく感じる。

その代わり2人の荒い呼吸がうるさい。

 

「はぁ……はぁ……はぁ……逃げれた……?」

「ふぅ……うん逃げ切れたと思うよ」

僕は、荒い呼吸が落ち着くと気になっていた事を聞いた。

「ねぇ……なんで……追われてたの?」

聞くと、シャルロットは愁いに沈んだ顔になった。

「ぁ……言えないなら……言わなくて……いいよ?」

「大丈夫だよ……お母さんが死んじゃって、孤児院に行く予定だったんだけどね。お父さんが居るって言われて引き取るって言われたんだ……」

もっと早く出てきたらお母さんが死ぬ事なかったのに、小さく呟き嗚咽する。

「そう……悲しい事……思い出させて……ごめんね?」

僕は嗚咽するシャルロットの頭を優しく撫でてあげる。

「大丈夫……ありがとう……グスッ……しのあちゃん。私の事はシャルって呼んでよ!」

また……

「うん。分かった……でも……あのねシャル……僕……男だよ?」

僕がそう言うとシャルは、2、3度瞬きさせて言葉の意味を理解すると顔を真っ赤にさせた

「へ?……え!?男の子!?」

「うん……そう……だよ?」

「そ……そうだったんだ!しのあ君だったんだ……しのあって呼んでいい?」

「うん……いいよ。

……僕ってそんなに男らしくないのかな……」

「そ……そんな事ないよ!さっき助けてくれたもん!」

「当然の事……した……だけ」

「困っている人が居たら助けるのは当然!って言う人は多いけど、実際に助ける人って少ないんじゃないかな……だから「静かに……」え?どうしムグッ!?「誰か……来る」

口に人差し指を当てて

シャルロットの口を手で塞ぐ

 

その直後、コツ……コツと妙にリズムの良い音が聞こえてきた。

シャルは咄嗟に僕の脇腹に顔を埋めて震えている。僕はジッと音のする方を凝視しシャルの肩を抱く。

そして音が近づき止まる。

「そこに居るのは分かっているだよ!さっさと出てきな!」

バレてる……!?

 

僕は気付かれてる事が分かると咄嗟にシャルの手を掴み走る。

 

だが逃げた方向からも黒服の男数人が現れた。

「大人しくしろ!」

男1人がこっちに向かって駆けてくる。

「モブ止まれ!そいつ……スタンガンを持っているぞ!!」

「え?」と気づいた時には既に時遅く

「ん!」ビリビリ!とその男は体を痙攣させ倒れた。

「ーーっ!!モ〜ブ!!……チッ!このクソガキ!おい!やっちまえ!」

「「「「おう!!」」」」

男の一声で数人の男が飛びかかってくる。体格と物量に押されてしまい瞬く間に取り押さえられ……

「痛っ……「眠ってろ!」んん!」

眠く……なって……

「……あ!?……!」

薬の匂いを嗅がされたみたいだ。

シャルがなにか叫んでいるがよく聞こえない

そして僕の意識がそこで途切れた……

 

side out

 

side シャル

 

私は内心動揺していた。

 

ドキドキする……これが……恋……なのかな……

私はふと隣で落ち込んでる男の娘の……もとい男の子の顔を横目で盗み見る。

 

可愛いくて……かっこいい……っっ!私は何を!?

顔がトマトの様に赤くなっているのが自分でも分かる。

僕って男らしくないのかな……と

落ち込んだしのあを慰めていると

突然口を手で押さえられた。

顔を真っ赤にさせつつ動揺しているとコツ……コツと靴の音が聞こえてきて咄嗟にしのあの脇腹に顔を埋めた。

……あわわわ!私……こんな事を……!でもいい匂い……って!私はナニを!?ち……違う!これじゃ私は唯の変態だよ!

 

私が心の中で葛藤していると

急に手を引っ張られて走る。

だけどすぐに止まった。

逃げた先にも黒服が居たからだ

そしてこちらに向かってくる男を

しのあがスタンガンで眠らせる。

だが物量に押され、捕まってしまった。

「痛っ……「眠ってろ!」んん!」

「え……?しのあ!?しのあを離して!」

私のバカ!こんな時に何考えてるの!?

「……シャルロット嬢行きましょうか」

男はしのあを肩に担ぎ外に向かって歩き始める。

私も、しのあが向こうにいる為、抵抗もせず従った。

しのあ……

 

男達に黒光りの車に乗せられる。

そして車に揺られる事4時間弱、エッフェル塔が見えてきた。

 

エッフェル塔……ここは。パリ?

さらに揺られる事数分。

大きな建物の地下駐車場で止まる。

「ここだ……降りろ。おい、シャルロット嬢を社長室まで連れて行け」

「はい……こっちだ」

「しのあは!?」

「安心しろ。何もしねーよ。多分な」

私の問いかけに男は納得のいかない答えを言った。

それでも他にしのあの安全を確認する術が無いため大人しく黒服の男の後をついていく。

エレベーターに乗り7階と表示された所で降り、妙に長い廊下を歩くと

奥にいかにも社長室と分かるような大きな扉が見えてきた。

「ここだ。中に社長が居る。……社長。シャルロット嬢を連れてきました。」

男がコンコンとノックをした後

「入れ」

中から低く短い声が聞こえた。

「失礼します」

「……」

中に居たのは軍人の様に精悍な面構えをした男だった。

身長は190超えていそうだ。

その男は顎で手を組み

目を瞑って座っている。

「失礼しました」

と、此処まで私を案内してきた男が一礼し部屋から出て行った。

静かな部屋に扉を閉める音がやけに響く。沈黙が怖い

「座れ」

たっぷり沈黙があった後

私の父が言う。私は言われた通り近くのソファーに腰を下ろした。

「お前は、俺が引き取った。

これからはシャルロット・デュノアと名乗るといい。以上だ。行け」

有無も言わさぬ勢いで告げると

シャルに退室を促した。

「……で「あ?」なんで!今頃現れたんですか!もっと早く出てきたらお母さんは死ぬ事無かったのに!」

「ふん……そんな事は知らん。俺は堕ろせと言った。だがあいつは産むと言った。だから俺は認知しない事を条件に付けたのだ。自己責任だ。」

「ーーっ!最低です!」

「ふん。なんとでも言え。それより早く出てけ」

「言われなくとも出ていきます!」

こんな最低な男とは会話する気になれず荒々しく扉を開け閉める。

外にさっきの男が控えていた。

「お前の部屋はこっちだ。着いて来い」

一方的にそう告げると男は進み始めた。私も遅れないようについていく。

そうして連れてこられた部屋は意外に立派な部屋だった。

「ここだ。食事は使用人が持っていく。そしてお前の扱いは公には妾との娘となっている。用があれば外に控えている使用人を通せ。いいな?」

「分かったよ……」

「ああ……忘れるところだった。明日の朝食は社長夫妻と食べてもらうことになっている。顔合わせだ。夫人の怒りを買わんようにな」

「分かった……」

私は今日1日で泣いたり怒ったり走ったりしたから正直眠くて、ほとんど頭に入っていなかった。

男が去るなりベットに飛び込み泥の様に眠った。

今日1日たくさんあった……

しのあ……どうか無事でいて……

私の……初恋の人だから……

 




いや〜
シャルロットの父親を良い人にするか、悪い人にするか
すごく迷いました。
でもストーリー上、結局悪くなってしまいましたが……

さてさて捕まってしまったしのあ君!
どうなってしまうのだろうか。
お楽しみに\(^o^)/

今日中に後1話投稿します♪
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