魔法少女リリカルなのは ~若草色の妖精~   作:八九寺

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あけましておめでとうございます。
本年もまたよろしくお願いいたします。

正月のノリと、12月の間忙しくて更新できなかった分の埋め合わせ的な短編。

時系列としては、1期の大体10年後くらい。
分かりやすく言えば、大学2~3年生をイメージして頂けると。

このお話は、二人が大学生になったお話。本編がこう流れるかは神のみぞ知る(作者しか知らない)。
お正月と正ヒロイン(18歳以上)の組み合わせといったらこれでしょう?(ゲスい笑み

勢いで書いた(所要時間は30分)ので、長さに関してはご愛嬌。



番外編・特別編etc
お正月番外:『姫始め』(1/5:後書き追加)


お正月番外:『姫始め』

 

「あ、日付変わったわね……あけましておめでとー」

「ん、おめでとう。今年もよろしく」

 

 一緒にコタツに入り、くてーっと『ゆく年くる年』を見ていたアリサが顔を上げて僕に微笑みながらそう告げる。

 なんだかんだで、この世界に来て以来10回以上このイベントをこなした俺も、この国の年越しの流れは詳細に把握済み。おなじように微笑み返して俺も返事をした。

 

 

 数年前に紆余曲折有って以来、俺たちはアリサのご両親公認の婚約者として過ごしてきた。

 

 

 アリサに付き合う形で、赤い門が有名な首都の大学に進学を決めた俺たちは、上京と同時に都内のマンション――デビットさんが“合格祝い”と称してポンと買ってくれた――で、共に大学に通う傍らで、仲睦まじく甘々と恋人らしい生活を送っていた。

 

 

「んー、お正月の私たち予定ってどうなってたっけ?」

「えーっと、ちょい待って」

 

 俺は電子端末を取り出して、スケジュールを確認しなおす。

 

「本日の予定は、フェイトとヴィータが朝方に地球へ戻るから一緒に初詣。他の面々は言わずもがなで――」

「――管理局の仕事ね。実家の都合で海外旅行に行ってるすずかはいいとして……全くもう、なんで私の友達はみんなワーカーホリックばっかりなのよ! ちょっとはフェイトとヴィータを見習ったらどうかしら!」

「逆に例年通りで俺は安心だけど。高町がお正月に帰ってきたら天変地異を疑う」

「それもそうね――って考える位には私も毒されてるわけか……」

 

 10年も続けばそうなるさ、と俺は肩をすくめて見せる。

 

「あ、カップもう空ね、ついでにジークのも下げてきちゃうわ」

「ありがと」

 

 コタツから抜け出たアリサが、空になったマグカップを持って台所へ行ってしまう。

 前かがみになって机上からカップを取る際、アリサのパジャマの胸元から僅かに谷間が見えた。んむ、新年早々に眼福(がんぷく)だ。

 

 少しして、そそくさと戻ってきたアリサが、元の位置ではなく僕と同じ場所からスッとコタツに入り込んでくる。このへんの身のこなしの速さは、10年欠かさず続けている修行の賜物だろう。

 

「狭くない?」

「狭いくらいがいいのよ」

 

 一部の隙間も無いほどにピタリと肩を寄せてきたアリサが、こてんと頭を俺の肩へと預けてきた。

 

 俺はコタツの上の籠に入れておいたミカンの皮を剥くと、一つ摘んで隣に座るアリサに近づける。

 

「アリサ、あーん」

「あ~ん♪ はむっ……れろれろ♪」

「む」

 

 悪戯っぽく微笑んだアリサが、差し出したミカンごと俺のひとさし指を口に含むと、そのまま指を舌で舐めてきた。

 仕方ないのでそれに付き合って、指と舌とを少しばかり絡ませあう。

 …………ええい、上目遣いでこっちを見ながら舐めるな。

 

 ちゅぱっ、という音と共に指が解放された。

 

「……指、美味しい?」

「美味しかった♪」

 

 トロンと(とろ)けた表情で、アリサが俺の胸に顔を押し付ける。

 

「――――ねぇジーク? ジークも……私を食べちゃわない?」

「――――それはどういう意味かなぁ?」

 

 顔を俺に押し付けたままのアリサの言葉に、ちょっと笑い出しそうなのを堪えて聞き返す。

 

「……イジワル、分かってるくせに」

 

 表情は見えないけれど、どんな表情(かお)をしてるかは想像が付く。

 ああもう、アリサがひじょーに可愛い。

 アリサを胸元から離して、チュッと頬に口付ける。

 

「ん、ごめん。……ではお嬢様、寝室へお連れ致します」

「…………バカ」

 

 コタツから抜けると、俺はそのままアリサをお姫様抱っこで抱き上げて寝室に連れ込んだ。

 

 程なくして、寝室からはアリサの嬌声が漏れ聞こえ始めるのだった。

 

 

◇◇◇

 

 

――――翌朝、マンションにやってきたフェイト&ヴィータがツヤツヤしたアリサとジークを見てジト目になるまで後、……9時間。

 




勢いで書いた、後悔はしていない、公開はしている。

この後のR18編?
50人以上から『続きはよ!』って感想貰ったら考えますw(そこまで感想来ないと分かってるから言える(苦笑い)

suryu-様
感想の返信少々お待ちください(土下座
返信の文字数が3000文字オーバーのペースなので時間掛かってます。

後書きは後で書き足します、眠いorz(現在1/1の朝5時

追加あとがき
早いよ、早すぎるよ50件突破するの!?(予定では半月を目処にしていた)
ええい、エロめッ!

ということで、R18版の続編決定。
ですが、今月は(卒業が掛かった)テスト月間なので、ちょっと更新はご容赦をば。暇を見つけて書いてますが、今月中の更新は期待しないほうが宜しいかと……(土下座
感想返しも時間のある時に致しますのでご容赦いただけると幸いです。

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