魔法少女リリカルなのは ~若草色の妖精~   作:八九寺

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前話の混浴&同衾(性的な意味でない)ネタが好評だったのか、UA数が異常なことに。
同時に、前話でのお気に入り登録数も過去最大に。
……エロめ。


*注意*
今回、クロノが割りと酷い目に会います。クロノファンの方はご注意ください。


35:海上の共闘、そして不意打ち

35:海上の共闘、そして不意打ち

 

 

 管理局と、フェイト側への立ち位置を明確にした後は、スムーズにコトが進んでいった。

 スムーズと言っても、何事もなく平々凡々……なんてことが有るわけなく、とくに現場でかち合うコトなく物事が進んだというだけなのだけど。

 

 相手が先に取りかかってたなら、割り込んでまで奪取はしないし、幸い相手も僕が封印に掛かってるときに邪魔だてしてはこなかった。

 まぁ、素直に傍観してたフェイトはともかく、高町なのは達が後から来るというコトがなかっただけ。

 

 ……というか、高町なのはは平日の昼間にまで封印に出てるけど、学校はいいのだろうか?

 僕自身は、アリサに学業優先を厳命している。まぁ、人の方針に口出しても仕方ないのだろうけど。

 

 ちなみに、フェイトとアルフは2日に1回ないしは3日に1回くらいのペースでバニングス邸に遊びに来ている。単にご飯を食べるだけだったり、そのまま(アリサが割りと強引に誘って)泊り込んでみたり。

 フェイトはアリサの部屋にあったTVゲームとマンガを興味深げに、アルフはバニングス邸のお風呂と鮫島のご飯が気に入ったらしい。

 余談だけど当然マンガは日本語だ。読めないんじゃ無いかと心配してたら、バルディッシュ――フェイトの杖だ――が翻訳してくれるとか……なんと有能な。

 

 それはさておき、僕は封印したジュエルシードを目の前に並べつつ、今後の動きを思案する。

 

「これまで全体で確保されたジュエルシード、占めて15個。ここ数日は発生の兆候も無いところを見ると、人目に付かないところに有るとして……」

 

 一人で言葉を出しつつ、この街一帯の地図に書き込みを加えていく。

 こう言うときは、無言で考えてるよりなにかしら話してた方が、考えがまとまったりするものだ

 

「飛ばしてる鋼鷹達の行動半径を書き加え……と」

 

 この街全体を監視させている使い魔の監視網に引っかからないところを見ると……消去法で海中・海の底か。

 

「海中を捜索するとなると、水中用の使い魔がいるな……」

 

 魚型にするか、海蛇型にするか。奇をてらって蟹とかの甲殻類系統の使い魔もありかな。

 考えを巡らすうちに、手元に置かれていた携帯電話が『ぶるるるる』と鳴動した。

 

 画面を見てみると……非通知?

 アリサが携帯の電池でも切れて公衆電話から?とりあえず出てみようと通話ボタンを押す。

 

「もしもし?」

『も、もしもし、フェイトです! ……ジークの電話であってる?』

「あってる。何か用でも?」

「えっと、少し相談があってね――――」

 

 電話越しのフェイトの口から飛び出した提案に、僕は了解と返事を返す。

 この提案が成立すれば、この街のジュエルシードの1件は集結する。

 

 僕は収束の目処が立ったことに、ひとまずは安堵の息を吐いたのだった。

 

 「そういえばフェイト、電話買ったの?」

 『ううん、バルディッシュにこの世界の通信回線に割り込みを掛けて貰ったの――――』

 

 ……それ、犯罪なんじゃなかろうか。

 心の中でそう思ったけど、僕も人のことは言えないので指摘しない。アレだ、『バレなきゃ犯罪じゃない』ってやつなのだ。

 

 

◇◇◇

 

 

 フェイトの電話から二日後、僕とフェイト一行の三人は海鳴の海の上へと来ていた。

 アリサは別任務のためここにはいない。その代わりにアリサと連絡が取れるよう、僕たちの耳にはマイクが一体化されたインカムが装着されている。

 

「じゃ、最後にもう一度意見の擦り合わせを」

「はい。……私たちは、未発見のジュエルシード6つないしはそれに近い数が、この海中に没して居ると判断しました。なるべく早く回収に動きたかったけど、一つずつ回収して時間を掛けすぎたら、管理局の介入で確実にジュエルシードを確保できるかわからない」

 

 フェイトの言葉に頷きを返し、僕が彼女の言葉を引き継いだ。

 

「そこで、海に大量の魔力を流し込み、強制発動させる案が出たけど、これは危険度が高いし、下手をすると一つもてに入れられずに暴走だけが残る。そこで、アルフに発動をしてもらい、僕とフェイトで封印を掛ける。お互いが手に入れるジュエルシードは、ぴったり半分ずつ。

 後日、日を改めてジュエルシードを賭けた争奪戦を行う……これがフェイトからの提案。……相違無い?」

「大丈夫だよ。……利用するような形でごめんなさい」

 

 頭を下げるフェイトに、僕が首を振る。

 

「構わない、勝手に先走って一人相撲して、後始末に動かされるよりよっぽどまし」

『そうそう。ほら、それに私たちは友達だもの、ジークがダメって言っても、二つ返事で手伝ってあげるわよ』

「……アリサ、()に乗りすぎ」

『冗談よ。そもそも、ジークはこの提案断る理由がないもの』

「まぁ、最善か次善の案で有ることは確かだから」

 

 一応フェイトがこの案について母君にお伺いを立てた所、『構わない』と投げやりに返事を返されたらしい。

 腹立たしげにアルフがそう答えを返してくれた。

 

 さて、こっちの契約は成った。……問題は管理局がどう動くか読めないところか。

 

「ん……、そろそろ始める」

「わかった。アルフ、頑張ってね」

「わかってるよ、フェイト」

 

 目を瞑ったアルフの魔力が高まっていく。

 

 今回の作戦ではアルフがジュエルシードの発動役で、僕とフェイトが封印担当。

 アリサは近くの港湾部で、暴走による被害が出ないよう警戒してもらうことに加え、周囲から怪しまれないよう展開する結界の維持だ。

 

「ようし、二人とも行くよッ!」

 

 カッと目を開いたアルフが、海中に大量の魔力を流し込む。

 

 結果は――――

 

『ひぃふぅみぃ……よし、6つ全部発動したわよ!』

 

 海から立ち上った極光を数えたアリサが、通信機越しに声を上げる。

 僕たちには事前に機械式の小さなインカムが、アリサから渡されている。フェイト曰く、『魔法の構成が違うせいで、念話がジークとアリサに通りにくい』との事らしく、それを聞いた鮫島が何処からか工面して来てくれた。

 

「了解、こちらでも確認した。これより、ジュエルシード6つの封印作業を開始、受け持ちは僕とフェイトで3:3。アルフは魔力が回復次第、フェイトの援護に」

「あいよ、そっちは大丈夫なのかい?」

「問題ない」

 

 アルフに頷きを返して、竜巻となり暴走するジュエルシードに向き直る。

 タダ単に各個で暴走してるだけのジュエルシード3つ分など恐れるに足らず。極論、3対1でなく1対1を3回やればいいだけなのだ。

 

「さて、早く終わらせて帰ろ」

 

 荒れ狂う海の上、大粒の雨に打たれながら僕とフェイトはジュエルシードの竜巻……というか蛇のようにのた打ち回る渦巻いた海水へと向き直る。

 

「そうだね、長引くと母さんも心配する」

『フェイト、帰る前にシャワー浴びていきなさいよ、雨で冷えるから』

「そうだねフェイト。濡れたままじゃ体に悪いし、お言葉に甘えさせてもらおうよ」

「でも……」

「……フェイト、雨に濡れたせいで体調を崩してジュエルシードの回収に支障が出たら、母君が怒る」

 

 アリサの誘いに遠慮がちなフェイトを、アルフと僕で後押しする。

 フェイトが来ればアリサの機嫌がいいから僕としては万々歳だし、アルフにしたらフェイトの健康を守れるので万々歳、つまりは双方に利益があるのだ。

 

「それもそう……だね。わかった、この後はアリサの家にお邪魔します――――」

『オッケー、気にしなくていいわよ』

「ありがとね、お世話になるよ――――あ、ジーク私と一緒にシャワー入ろ?」

「『アルフ!?』」

 

 アルフから僕への誘いに、フェイトとアリサの声がイヤホン越しに響いた。……耳が痛い、比喩じゃなく物理的な意味で。

 一緒に寝たあの日以来、アルフはフェイトの次くらいに僕を気に掛けてくれているっぽい。泊まりの時とか、フェイトとアリサを二人きりにしようと僕の部屋へ来るし……たまに僕がフェイトとアリサのベッドに引っ張りこまれそうになるけど、上手く逃げ切っている。

 

「いいよ」

「『ジーク!?』」

 

 再度、耳のイヤホンから大音響……二人とも僕の鼓膜を破りたいのか。

 アルフも四六時中ご主人様のフェイトと一緒に居たら気苦労も多いだろうし、従者同士息抜きも大事だと僕は思う。

 

『フェ、フェイト、これが終わったらちょっと話しましょ?』

「そ、そうだね、ちょっと会議開こうか?」

 

 ……んむ、主人同士も仲がいいようで何より。

 

 後の予定を決めたところで、いい加減ジュエルシードの封印に動こう。流石に放置しすぎるのもよろしくない。

 僕たちはジュエルシードの封印を開始したのであった。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

「案外あっさり片付いた」

「そうだね」

 

 僕とフェイトは海から浮かび上がってきた封印済みのジュエルシード6つを前に、肩の力を少し抜く。

 

 僕は手際よく3つ順番に、フェイトはアルフの拘束魔法で竜巻を固定し大規模魔法――サンダーレイジとかいうやつ――で一網打尽に。やり方はどうあれ、一人でこなすよりは圧倒的に早く片付いた。

 

「じゃあ、3個ずつという事で――――」

 

 首筋にゾクリと走る悪寒、同時に時空の乱れを感じ、咄嗟に周囲を魔法で走査する。

 ――――これは、空間攻撃の予兆?

 

 僕がその答えに至ったのとほぼ同時に、近くに巨大な紫の魔力雷(まりょくらい)が着弾し爆発する。

 

「――――母さん?」

 

 呆然としたフェイトの呟きを、確かに僕は聞き取った。

 だけど、それについて問いただす時間は無い。

 

「フェイト、防御魔法を! また来る!」

 

 指示を出したものの、呆然としていたフェイトは咄嗟に動けない。次弾着弾まで、恐らく2秒足らずッ……!

 

「――――ッ!」

 

 フェイトを片手で抱き寄せ、右手を上に上げて防御系・軽減系の魔法を展開出来るだけ展開する。

 以前、市街地戦でつかった『八天方陣』や、執務官戦で使った戦鎧(いくさよろい)まで、一斉に平行発動させるが恐らく――――

 

「――――ぐ……あ゛ぁあああああッ!」

「――――っあぁあああ!?」

 

 僕の防御を抜いて僕とフェイトに攻撃が通った。

 次元越しに攻撃出来る時点で、術者の腕と魔法の威力は疑いようも無い。いかんせん時間が足りなさ過ぎた。

 

 辛うじて軽減したとは言え、防御に使った僕の右腕は爛れて酷い火傷だ。

 急いで魔法で体の損傷をチェックする。フェイトは電撃の衝撃で意識が持っていかれてるだけで、命に別状は無い。バリアジャケットとかいう戦闘服のお陰か。

 対する僕は、右腕に重度の雷撃傷(らいげきしょう)、内臓に若干の損傷、そして電撃による行動力の低下……か。

 

 回復魔法を発動するが、流石に僕の傷はすぐには治らない。フェイトはすぐに目覚めるだろう。

 

 この後考えられるのは、この隙を突いての次元空間越しのジュエルシード強奪かあるいは……!

 次元空間越しに雷撃を撃ってくるような相手だ、それくらいやりかねない!

 

「フェイト! ジーク! ッ!? 酷い怪我じゃないか!?」

「フェイト任せる! アリサに撤退準備の指示を!」

 

 僕を引きとめようとしたアルフにフェイトを押し付け、ジュエルシードの回収に動く。

 僕のインカムは先の雷撃で雑音ばかりで使用不能、アリサへの伝言をアルフに頼む。

 その瞬間、近くに次元転移の反応が一つ――――

 

「火事場泥棒とはいいご身分でッ!」

「ぐあっ!?」

 

 現れた黒服に回し蹴りを放つ――――が、手足の痺れのせいで威力が乗らず距離を取らせるのみ。

 構うまい、ジュエルシードの確保が最優先!

 

 無事に6つ確保したジュエルシード手にアルフの元へ向かう。

 

「約束のジュエルシード3つ! アルフ予定変更、二手に分かれて多重転移で管理局を撒きつつ撤退! 異存は!」

「~~~~~~っ!! ……無いッ!」

 

 余計な問答をしている時間はないと分かっているのか、何か言いたげだった口を歯を食いしばることで黙らせたアルフがうなずく。

 ジュエルシードはきっちり3つをアルフに押し付けた。

 

「執務官はこっちで引き付ける、先に行って」

「ごめん……頼んだ!」

 

 無傷の執務官を放置して追われても厄介だ、ここで足止めさせる。

 

「ジーク・アントワーク! その怪我じゃ勝ち目は無い、投降しろ!」

 

 蹴りから復帰した黒服が、僕を見下ろす位置からそう告げる。

 その周囲には、恐らく100を越える光の剣が浮かんでいた。

 

 個人に対する攻撃としては、随分と大規模な魔法だろう。

 

「断る……と言ったら?」

「力づくでも拘束する!」

「管理局としては、僕とフェイトにジュエルシードを回収されるのを指を咥えて見てる訳には行かないって事か」

 

 本当ならばあの混乱に乗じて奪おうとしたのだろうけど、そうはさせない。

 ――――それにしても、舐められたものだ。

 

「話はアースラで聞かせてもらう、素直に――――」

「黒服、お前は狩りをした経験は?」

「いや、あいにくそういった経験は無いが?」

「そう、ならば覚えておくといい」

 

 僕は無事な左手で空間を右から左に()ぐ。

 目の前に現れるのは、黒服の10倍の剣の群れ。今回使用している剣はフェイトのときと違い、込めた魔力によって刃が出現する『魔力刃型』だ。

 

「――――なッ!?」

「――――手負いの獣を甘く見るな」

 

 

剣群乱舞(けんぐんらんぶ)(つい)の型『千剣万華(せんけんばんか)』』

 

 

 以前温泉での戦闘でフェイトに使った技でもあるが、あの時とは質も量も段違い。本家本元、この術式の攻撃における完成形。

 千の刃が織り成す舞いは、万を越える戦術を為す。

 

「手を出してきたのはそっちだ、言い訳は聞かないしさせる気も無い。……お前ら、しばらく退場してろ」

 

 黒服が動き出すが……遅い。

 僕を見下ろす光の剣を動く前に相殺、その勢いで黒服に突き刺さり空中に縫いとめる。

 

「フェイトに聞いたんだ、そのバリアジャケットとやらはとても頑丈だとか。確かに前に殴ったときもそこまでのダメージじゃ無かった」

 

 声も上げられぬほど悶絶する黒服に近づき、拳銃を抜く。

 

「いい機会だし、バリアジャケットに対して僕の|対魔SRゴム弾《アンチマジック・ショックラウンズ・ラバーブレット》が効くのか試させてもらう」

 

 作ったは良いものの、人外相手の戦闘ばかりでお蔵入りになってた対人弾だ。

 ほぼ零距離、一息で一弾装分を胴体に叩き込む。途中で気を失ったが別にいい。

 見た限り4割は威力が減衰してるし非殺傷弾だ、死にはしないだろう。

 

 拘束を解き黒服を自由落下させるが、途中で強制的に空間転移させられたのか姿が消える。

 

 

 ああそうだ、あのデカブツ(アースラ)もどうにかしよう。

 

 

 数日前にアースラ内部に入った際、魔法の実演で作った紙の鷹……あれと感覚を繋ぐ事を試みる。

 幸い破壊はされていなかったようで、無事に僕との感覚が繋がった。

 倉庫のようなところに保管されていたようだが、その部屋の換気口らしきものを通って艦内のダクトに侵入し、目的のものを探す。

 

「――――見つけた」

 

 目的のモノ(ソレ)は案外早く見つかった。

 

 僕の探していたもの、それはアースラを稼動させるには欠かせないと思われるもの……魔力駆動炉だった。

 

 この世界に来てから、僕は様々なことを勉強した。

 その中で学んだ事がある。それは帆船や手漕ぎのボート、馬車などの生体・自然の力を使用する乗り物以外は何らかの“動力(エンジン)”を持っているらしい。

 

 たとえば鮫島がいつもアリサの送迎に使っているような自動車なら、エンジンを破壊するか、それを動かす燃料の供給を止めれば動かなくなる。僕はそれをアースラに置き換えて考えたのだ。

 

 僕が狙うのは前者、エンジンの破壊だ。

 

 使い魔の小柄な体躯を最大限活かし、隙間から巨大なエンジン内部に侵入する。

 エンジンの内部は良く分からない装置で埋め尽くされていたが、そのほかに無数のコード類が走っていた。

 

 いい案が浮かび、僕は即座に実行に移す。

 

 適当なコードを使い魔の(くちばし)で挟んで抜いては別のところに差込み、抜け無さそうなコードは(つつ)いて断線させる。ただし、コードが密集している部位は後回しだ。

 数分もそんなことをしているうちに、明らかに炉から放出される魔力が激減した。

 

 いい頃合かとエンジン内部を見渡せば、断線したコードからパチパチと火花が散っている。

 そこに使い魔を近づけて、その身に火を付けた。紙製だから容易に燃える。

 即座に放置していたコードの密集地点に潜り込ませ、コードに火が(とも)ったのを見届けて使い魔との感覚を切断した。

 

 これで修理するまではアースラの足止め、最低でも行動力の低下が狙えるはず。証拠は燃え尽きてしまったし、あとは僕が『知らぬ存ぜぬ』を貫けばいい。

 

「アリサを回収して、撤収と」

 

 僕は結果に満足しつつ、アリサを迎えに行くのだった。

 

 

◇◇◇

 

 

 そして何と言うか今回のオチ。

 

「遅いじゃ――――ってジークその怪我ッ!?」

「大丈夫、大丈夫だから落ち着いて。痛覚切ってるから痛くない」

「こ、こういうときはどうしたらいいんだっけ!? 人工呼吸の前に気道の確保!? ああもう、学校の避難訓練のときの講習ちゃんと聞いとけばッ!」

 

 僕の怪我を見て盛大に取り乱したアリサを宥めるのに、アースラのエンジンを破壊したときの倍近い時間が掛かったのだった。

 

 




皆様お待たせしました、35話です。
いつもどおり、追記を少々。

>フェイトはアリサの部屋にあったTVゲームと少女マンガを興味深げに
フェイト:(少女マンガ閲覧中)『夕焼けに染まる教室の中で告白……これがもし私とジークだったら……はふぅ』
 フェイト達の年齢って、そんな感じのロマンチックな(?)事に興味が出始めるお年頃だと思う次第。

>アリサは別任務のためここにはいない
極力危険な目に会わせないよう気を使って戦場から遠ざけているとは、敢えて口にしない主人公。実はアリサの周囲には護衛代わりに使い魔が潜んでいたり。

>『フェ、フェイト、これが終わったらちょっと話しましょ?』
>「そ、そうだね、ちょっと会議開こうか?」
少女たちの同盟結成の瞬間である。

>「案外あっさり片付いた」
>「そうだね」
事前に魔力流を打ち込んだのはアルフのため魔力は万全であるとともに、割とバニングス邸で(くつろ)いでいるため心身ともに充実。それに加え二人掛かりで封印作業のため、原作と比べかなりサクサクと封印。
これを見ていた管理局が大慌てしたため、後に暴挙に出た。

>対する僕は、右腕に重度の雷撃傷(らいげきしょう)、内臓に若干の損傷、そして電撃による行動力の低下
実は、魔力攻撃分はほぼ防いでいたのだが、フェイト同様プレシアの魔法にも付与されている雷撃によるダメージ。フェイトはバリアジャケットで軽減されたが、主人公はほぼ生身状態で雷を喰らった感じに。
それでも生きてる主人公は正に人でなし。

>僕のインカムは先の雷撃で雑音ばかりで使用不能
鮫島:『次は雷程度で壊れない品を用意します』
ジーク:『さすが鮫島』

>恐らく100を越える光の剣が浮かんでいた
原作二期の第4話にて登場した『スティンガーブレイド・エクスキューションシフト』です。主人公が避けられないよう範囲攻撃を使用。

>「――――手負いの獣を甘く見るな」
怪我に加え、美味しいとこ取りをしようとした管理局側に、主人公がキレました。

>ほぼ零距離、一息で一弾装分を胴体に叩き込む
生身の人間だったら、ゴム弾でも死にます。

> 僕が狙うのは前者、エンジンの破壊だ。
『機関部に異常、出力低下!』『出火を確認、ただちに消火活動に移ります!』
艦橋はプレシアの雷撃に続き、エンジンの破損で混乱状態が悲惨なことに。
ちなみに結果はメインエンジンの稼動停止。
ただ、この破損は雷撃により機関部に負荷が掛かったためと解釈された。
やったねプレシア、罪状が増えるよ!
プレシア:『ふぁっ!?』

恐らく、管理局アンチのなのはSSでも、この時点でアースラを行動不能にする作品は滅多に無いと思う。

以上35話解説でした。


ご意見ご感想・誤字脱字・質問などありましたら、感想欄にてご連絡ください。
作者は感想がいただけると、小躍りするタイプです。

感想の内容によって色々と手が加えられますので、ドシドシご意見をどうぞ~
前話のアルフとのイチャイチャ(?)も、元はといえば感想欄のコメントが原因だったり(笑。

では、次回更新をお待ちくださいませ。

次回更新予告:キス

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