魔法少女リリカルなのは ~若草色の妖精~   作:八九寺

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無印編最終話

自動更新3話目
……のはずが、日時設定ミスに気がついて2ヶ月ぶりに実家に帰った今頃更新、久しぶりにPC起動して顔面蒼白になっていた私なのであった。

出かける直前に慌てて設定した結果がこれだ……

なお。手直ししたら1万文字を超えましたので2分割。
後編は水曜に自動更新します。……いい加減自動更新に慣れねば(白目



43:新たなる日々 前編

43:新たなる日々 前編

 

 朝05:00――目覚ましを止めて起床。身支度を整えて仕事着を身に纏うと、軽くストレッチをこなして部屋を出る。

 そのまま、つい先日まで空き室だった隣の部屋のドアをノックし…………返事がなかったので、そのままドアを開き室内へと進入した。

 

 気配を消して、膨らんだベッドに近づく。

 

 ベッドで寝息を立てる彼女は昼間と違い、縛らずに下ろされた金糸の如き髪が、白いシーツの上に広がって美しいコントラストを描いていた。

 

 ベッドサイドに腰掛け、安らかな寝息を立てるフェイトの肩を揺する。

 

「フェイト、起きて」

「……ぅぅん……それはだめだよぅ、じーくぅ」

「起きろ」

 

 問答し続けても仕方ないので、寝ているフェイトの鼻を摘んで強制的に起こしにかかった。

 鼻から呼吸が出来ずに寝苦しくなったのか、薄く目を開いたフェイトが体を起こす。

 

「――――んにゅ」

 

 まだ半覚醒なのか、寝ぼけ(まなこ)のままで僕の方を『ぽーっ』とフェイトが見つめ――――

 

「……んー♪」

「僕はアルフじゃないぞー」

 

 ――――喉を鳴らしながらフェイトが僕の胸元に顔を埋め、体に腕を回して抱きついてきた。

 そしてその状態で顔をこちらの胸にすり付けてきてるが……アルフと違って僕は胸がないから気づきそうな物だけど。

 

 と、そんな感じで僕の胸にスリスリしていたフェイトの動きが止まり……プルプルと小さく震えて顔を上げた。

 

「…………ジーク?」

「うん」

 

 完全に目が覚めたようで、目を見開いたフェイトが徐々に顔を赤くして『ばっ!』と僕から離れる。

 

「ごごごごご、ごめんなさい! これはその、寝ぼけちゃってて!」

「大丈夫、怒ってない。……それよりも、仕事の時間」

「え? ほ、ホントだ! すぐに着替えるからちょっと待ってて」

「ん」

 

 時計の針が指し示す時間を理解し、慌て出すフェイトに頷きを返して立ち上がると、背を向けて廊下へと続く扉へ向かい――――ちょっと気になったので、――日常生活では若干抜けてる所のあるフェイトのことだ、慌てて服を脱いでる気もするし――ノブに手をかけたまま、後ろを見ずにフェイトに問いかけた。

 

「そういえばさっき寝言で僕の名前を呼んでたけど、どんな夢を見てたの?」

 

 その瞬間、脱いでるパジャマにでも足を引っかけたのか、フェイトが盛大に()ける音がした。

 

「……だいじょぶ?」

「う、うん……」

「で、夢の内容は?」

「……それはヒミツ、ね?」

 

 消え入りそうな、だけど幸せそうな声で、フェイトは僕にそう告げたのだった。

 

 

◇◇◇

 

 

「「本日よりこのお屋敷でお世話になります

――お嬢様専属メイドのフェイト・テスタロッサと

――同じく専属ボディガード兼、バニングス邸番犬のアルフです

これからよろしくお願いします!」」

 

 デビッドさんとアリサ、そして鮫島と僕しかいない朝食の席で、直立不動だったフェイトとアルフが挨拶とともに頭を下げた。

 フェイトの服装は、この国でいう英国式のメイド服。長いスカートのエプロンドレスと純白のホワイトブリムを装備した王道ともいえる格好だ。

 対するアルフは白いシャツに黒のパンツスーツを合わせた、大人っぽい格好。背も高く脚も長いから、その格好が非常に似合ってる。

 

「おー! 二人とも似合ってるわねー」

 

 席を立ったアリサが並び立つ二人の周りをグルリと周ってそう評す。

 

「うむ、悪くない」

「ええ、華がありますね旦那様」

 

 デビッドさんと鮫島も同意見の様子。

 一つ頷いたデビッドさんが口を開く。

 

「フェイト君、アルフ君。君たちの事情は娘とジーク君から聞き及んでいる。仕事の時間は手を抜くのは許さないが、それ以外の時間は我々を家族だと考えてくれ。これからこの家が君たちの新しい家だ、バニングス家は君たちを歓迎する」

「「……はい!」」

 

 一瞬瞳を潤ませた二人が、大きく頷いた。

 

「ではお二人はこれから1週間ほどはジーク君に付いて、おおまかな仕事の流れを学んでください。ジーク君、お二人を頼みます」

「ん、じゃあ二人はこっちに来て待機。気になることがあったら、念話でも直接でも随時聞いて」

 

 バニングス家の内の仕事を一手に管理する鮫島の指示は絶対だ。僕は頷いて二人を隣に呼び寄せる。

 

「(ねぇ、ジークジーク)」

「(ん?)」

 

 僕の斜め後ろから、服の裾を引っ張るフェイトに視線を向けた。

 

「(この服、似合ってる?)」

「(ん、似合ってる)」

「(……かわいい?)」

「(んむ、とてもかわいい)」

「(えへへ、嬉しい♪)」

 

 フェイトが相好を崩してふにゃっと笑みを浮かべる。

 

「……むー」

「「(ほぅ?)」」

 

 こっちをみて頬を膨らませてるアリサと、それを見て何やら面白そうだと言わんばかりのデビッドさんと鮫島なのだった。

 

 

◇◇◇

 

 

 さて、ジュエルシードの一件以降、フェイトとアルフがバニングス邸に厄介になって居るのには訳がある。

 

 つい先日の顛末を、僕はもう一度思い起こした。

 

 

◇◇◇

 

 

 目を開けるとそこは――

 

「……?」

 

 ――僕のベッドではあるのだが、何故ここに居るかの記憶がない。

 

 

 起き上がろうとして、体が動かない事に気がつく。

 

「……むぅ?」

 

 ベッドの左右に座ったアリサとフェイトが僕の体にもたれ掛かるように寝息を立てている。

 心なしか、いつもは綺麗な二人の髪に(つや)がない。

 

「ジっ!? ――っと……目が覚めたのかい!?」

 

 ベッドの足側の死角から顔を出した―狼モードである―アルフが大声を上げかけ――すぐに口元を押さえて僕に問いかけた。

 

「ん。どうして僕は――いや、思い出した。……何日くらい僕はこうして寝てた?」

 

 ようやく働き出したらしい脳を回転させ、僕は意識を失う前の記憶とその原因を思い出す。

 

 

 時の庭園で一戦交え、帰還後に倒れたんだった。

 

 

「丸4日だよ。ああもう全く、心配させて……!」

 

 人型になったアルフがベッドに上がり、四つんばいの格好で寄ってくる。

 その目からは涙をぽろぽろと零し、鼻をすするっている顔だけど、笑うことなど出来もしない。

 

「ん、心配かけた、申し訳ない」

 

 体をモゾモゾと動かして布団から半身抜き出してそのまま起こし、寄ってきたアルフの目から零れ落ちた涙を伸ばした指でぬぐう。

 僕が着せられていた浴衣のような寝巻きの裾から覗く腕は、確かに血の通う実体のあるものだった。

 

 『ふむ』と一つ頷き、体に魔力を流し精査して――思わず顔を顰める。

 

「ちょ、何処か痛むのかい!?」

「大丈夫、問題ない。――それよりも二人は?」

 

 調べた結果は、今すぐどうこう出来る物でもないし、特段痛みなども無い。

 ほとんど魔法になりかけていた身体は、欠損も無く五体満足。これだけ聞けば最高なのだけど……まあ当然か。

 

「ジークをここに運び込んでから丸4日、トイレに行くとき以外ベッドから離れずに、一日中ずっとこうさ……。デビッドさんや執事さんが言っても聞かなくってね」

「……そっか」

「目を離したら、ジークが消えて無くなっちゃうんじゃ無いかって不安がってね……無理も無いけどさ。

いい加減体力も気力も限界で、『私が見ててあげるから、二人ともちょっと寝なよ』って強引に寝かしつけたんだけど」

 

 アルフがそう言いつつ、アリサとフェイトの髪を()く。

 

「……二人とも無理して」

 

 髪のツヤもそうだけど、注意してみれば顔色も良いとは言えないし、目の下にはクマも出来ている。

 僕は左右に手を伸ばし、二人の頭を撫でた。

 

「……バカ共め、それで自分達が体調崩しちゃ元も子も無いだろうに」

「……そのセリフ、そんなに優しく微笑みながら言っても説得力無いけどね」

 

 僕の顔を覗き込み、アルフが僕の頬を指でつつく。

 

「むぅ」

 

 二人の頭を撫でる手を離す気にもなれず、アルフに頬を突かれるままに任せる。

 ……まぁあれだ、心配掛けたみたいだし二人が目覚めるまで、寝かせてあげるとしよう。

 

 

◇◇◇

 

 

「ジークぅう゛う゛う゛う゛、よ゛がっだよ゛ぉお゛お゛お゛」

「ジークぅうううう、ジークぅうううう」

「あぁほら二人とも泣かない。こういう時は落ち着いて暖かいスープのことでも考えて」

 

 しばらくして、ほぼ同時に目覚めた二人の取り乱し様は酷いものだった。

 

 タイミングも悪く、直前まで甲斐甲斐しくお茶やらお粥やらを食べさせてくれていたアルフは席を外している。

 

 現に30分経った今もこんな感じで僕の左右の胸に抱き着いて離れようとしない。二人の涙と鼻水で寝間着がびっしょりなんだけども……。

 

 どうしたら二人が泣き止んでくれるか検討もつかず、僕はお手上げと言わんばかりに当事者である二人に問いかけた。

 

「むぅ、どうすれば許してくれる?」

「私はジークが戻ってきてくれただけで「キス……して?」……ふぇっ!?」

「むぅ!?」

 

 ピタッと泣き止んだアリサの一言に、僕とフェイトが変な声をあげた。

 ……こやつ、謀ったか?

 

「ちゅーして?」

「ちょ、アリサ、え?」

 

 言い換えても意味は一緒だぞ、わが弟子よ。

 フェイトの動揺っぷりから、これはアリサの独断だろう。

 

「4日間ずっと心配させたぶん、それでチャラに――――」

 

 ――――ちゅ。

 

 不意打ちぎみにアリサの腰に腕を回して抱き寄せ、その唇に口付ける。

 

「満足?」

「……もっと」

「ん」

 

 ――――ちゅ。

 

 アリサの要望に応え、再度キスをする。

 

「……ジークは絶対に大丈夫って、信じてたもん」

「んむ」

 

 ――――ちゅ。

 

 小さく震えるアリサを改めて抱きしめ、三度目のキス。

 

「けど……心配、したんだからね、……バカ」

「ん、ごめん」

「居なくなっちゃ、ダメなんだからね」

 

 ――――……ちゅ。

 

 最後にアリサが僕の首に腕を回し、自分から僕に口付けた。

 

「……今度こそ満足?」

「うん。……フェイトはしてもらわなくていいの?」

「……あぅ!?」

 

 僕を解放したアリサが、手で顔を隠していたフェイトに声をかける。

 というか、隠したつもりで指の隙間から僕とアリサをずっと見てたようだ。

 

「どうする?」

「えっと、その――」

「――嫌なら、押し退けて」

 

 ――ちゅ。

 

 埒が明かないので、ちょっと強引にフェイトにキスをする。

 ほんの10秒足らず、先程までより気持ち長めに唇を重ね……離す。

 

「嫌、だった?」

「……ううん、心がぽわぽわして、不思議な感じ。もう一回してくれたら、わかると思う」

「ん」

 

 ――ちゅ。

 

 リクエストに応じてもう一度、フェイトの頬を指先で撫でつつ口付けた。

 

「……えへ♪」

 

 キスの間、目を閉じていたフェイトが『ふにゃっ』と相好を崩して目を開け、僕を見つめた。

 

「うん、どんな感じか分かった」

「そ、なら良かった」

 

 頷いた僕の胸元にフェイトが体を預け、耳元に顔を寄せた。

 

「ジークのおかげで、私は最後に母さんに気持ちを伝えられた、伝える勇気を持てた……ありがとう」

「……ん」

 

 ……僕は最後に父にも母にも、何も伝えられ無かったことを考えれば羨ましいな。

 

「あ、この指輪……どうすればいい?」

 

 フェイトが首に下げていたチェーンから、先日渡した指輪を外して見せる。

 込めた魔法は先の一件で使い終わってるから、既にこの指輪はただのアクセサリーだ。

 

「んー、貸して」

 

 指輪を受け取り、両手で包んで魔法を込める。

 

 フェイトは薄い鎧で、速度を活かし接近戦に持ち込むスタイル。

 それを鑑み、適当な魔法を見繕って指輪に込めた。

 

「利き手じゃ無い方を出して」

「うん」

 

 差し出された左手を握り、指輪と見比べてサイズが合いそうな指を選ぶ。

 ざっと見た感じ薬指が良さそうだったので、嵌めてみる……うむ、ぴったり。 

 

「新しく魔法を込めた、中身は『矢避けの加護』。フェイトに分かりやすく言うなら……誘導弾や直射弾が当たらなくなる。

あー、でも高町の砲撃は無理だと思う、素直に避けるなりして」

「うん、ありがとう」

「効果は1ヶ月くらい、効果が切れる頃に指輪の色が変わるから、そのときは持ってきて」

 

 指輪を見て微笑むフェイトの反対側で、アリサが酸欠の魚みたいに口をパクパクしてる。

 

「「どうかしたの?」」

 

 尋常じゃないアリサの様子に、僕とフェイトが首を傾げる。

 

「な、何でもないわ」

 

 ……そう言う割には、顔がひきつってるのだけど。

 

 

 まぁ本人がなんでもないって言うなら、とやかくは言わないでいいか。

 

 

◇◇◇

 

 

 フェイトに指輪を渡したあとは、デビッドさんと鮫島に快復の旨を伝えに行きつつ、お風呂に入ってさっぱりした後で4人一緒に部屋に戻る。

 

 アリサとフェイト、再度合流したアルフもオマケにお風呂に着いて来たので、なし崩しに混浴となったのだけど、まぁそれは割愛だ。

 

 今日一日はベッドで安静にしてくれと5人に言われてしまったので、素直にベッドに入る。

 左右にアリサとフェイト、僕の足の付近にアルフと両手両足に華の状態だ。

 

「さて……」

 

 僕の意識喪失に伴い、緊急事態として自動で強化された屋敷の魔術的な防御を緩くする。

 魔法的に要塞と化していた状態だから、恐らくは――

 

『――あ、艦長! 繋がりました!』

 

 ――完全に外部と遮断、それに対して連絡を取りたいであろう管理局。

 

 僕が防御を緩めるまで、ずっとアプローチは掛けてると思ったけど、図星か。

 

 眼前に浮かんだウィンドウ内の、アースラの通信士と目があった。

 

『……え、何これハーレム?』

 

 ハーレム? 何それ?

 

 こうして僕たちは庭園での一件以来、初めての会談の席を設けることになったのだった。




皆様、更新が遅れてしまい申し訳ありませんでした。orz
自動更新を間違えていたようです……

現在、学校生活も半分が終わるところで、若干猶予も出てきました~。
電子機器の持込ができないので、原稿用紙を持ち込んで本作を手書きし、帰宅した時に打ち込みなおしています^^;
非常に面倒くさいorz

ではいつものように以下で説明etcです。

>まだ半覚醒なのか、寝ぼけ(まなこ)のままで僕の方を『ぽーっ』とフェイトが見つめ――――
本作のフェイトさんは、朝は若干低血圧気味な女の子。

>その瞬間、脱いでるパジャマにでも足を引っかけたのか
フェイトの寝巻きはネグリジェ型でなく、普通に上下分かれてるタイプだと思う。

>「で、夢の内容は?」
>「……それはヒミツ、ね?」
主人公のお嫁さんをして、アルフと一緒に暮らしてる夢でした。
アリサ:「ねぇ私は!?」

>――お嬢様専属メイドのフェイト・テスタロッサと
労働基準法(ry

>この国でいう英国式のメイド服。長いスカートのエプロンドレスと~
メイド服を試着して、鏡の前でスカートを『ふわっ』とさせているフェイトを想像して萌えた。

>仕事の時間は手を抜くのは許さないが、それ以外の時間は我々を家族だと考えてくれ
主人公からの人物評を基に、『仕事もせずに世話になったら、聡い子らしいので逆に居づらいんじゃなかろうか……』と思ったデビッドさんが下した決断。
こうはいいつつも、折りを見て学校に通わせようと準備中。

>人型になったアルフがベッドに上がり、四つんばいの格好で寄ってくる。
角度的に胸の谷間が丸見えでした。

>そのセリフ、そんなに優しく微笑みながら言っても説得力無いけどね
最初に比べ、割と表情が顔に出るようになってきた主人公です。

>落ち着いて暖かいスープのことでも考えて
元ネタは『ウォレスとグルミット』の1シーンより。
知ってる人がいるのか疑問ではあるw

>……こやつ、謀ったか?
本作では
アリサ=策士系ヒロイン
フェイト=変態系(!?)ヒロイン
○○○○=親友系ヒロイン
の予定だったり。
あくまで予定、変更の恐れはある。

>「――嫌なら、押し退けて」
後編へのフラグだったりする。
なお、ここで妙にキス回数が多いのは、単純にR18版の執筆していたときに書いたからですw。

>指輪を見て微笑むフェイトの反対側で、アリサが酸欠の魚みたいに口をパクパクしてる。
>「「どうかしたの?」」
アリサ:「(結婚指輪ぁあああああああああ!?)」
主&フェイト:「(どうしたんだろう?)」

と、こんなところでしょうか。

後編はちょっとこれから手直しして、水曜か木曜に自動更新できるようにしておきます。

では、ご意見ご感想お待ちしております~
なお、警察学校での勉強内容とかはお答えできません、あしからず(保秘の徹底の義務)

6/28:誤字訂正

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