世界を渡りませんか? IS編【更新停滞中】 作:tarmil
夏休みが終了し、授業に入り始めたころのある朝のこと。
「ほう?遅刻の言い訳は以上か?」
罪人 織斑一夏
「いやーあのですね、見知らぬ女生徒」
「そうか、お前は初対面の女子との会話を優先したのか?」
「いや、ちが」
「デュノア、ラビットスイッチの実演をしろ。」
判決、ギルティ。
「では、実演を開始します。」
顔は笑っているけど目が笑ってないとはこのことなのだろう。
デュノアを教室内でISを展開する。
「あの......シャルロット......さん?」
「何かな?織斑くん。」
銃を向けて、
「はじめるよ。リヴァイブ!」
これ死んだな(確信)
その後学校中に男の悲鳴と銃声が響き渡った。
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HR後は全校集会があった。
まぁ学園長のお話しやらいろいろあったのだが、今回は学園祭の話題らしい。
次は生徒会長からの説明だ。
「さてさて、私の名前は更識楯無。以後よろしく。」
久しぶりだな。
「......それで、今月の学園祭の話だけど、クラスの出し物をみんなで頑張って決めるように。」
そう言って『締切間近』と書かれた扇子を広げた。
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教室に帰ってからすぐに何をするか決めたのだが、
「えっと......うちのクラスの出し物の案ですが......」
一応すべて言っておこう。
『織斑一夏とホストクラブ』
『織斑一夏とツイスター』
『織斑一夏とポッキー遊び』
『織斑一夏と王様ゲーム』
......うん。
「全部却下!」
『え~......』
それに対していろいろ論議が一夏に飛び交った。
「......山田先生、ダメですよね?こういうおかしな企画は......」
「え、えっと......私はポッキーなんかもいいと思いますよ?」
先生に頼ってみるも、ダメだったようだ。
「と、とにかくだ。もっと普通のやつをだな...」
「メイド喫茶はどうだ?」
『おー!』
良い意見だと思ったのか、それなりに歓声が上がる。
「客受けは良いだろう。それに、飲食店は経費の回収が行える。」
私の意見も付け足しておこうか。
「一夏、お前は料理もできるし。服については......執事服を着ればいいんじゃない?なぁ、一夏?」
それについても歓声が上がる。一夏は押しに弱い。
「わ、わかったよ......変わった衣装の喫茶店と思えばいいか......」
それを俗に言うメイド喫茶なんだがな。
......なんか嫌な予感がする。
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「やあ、久しぶりだね。」
昼休みのこと、自分の部屋に戻って朝作っておいた弁当を冷蔵庫の中から取りに行こうとした時のこと。
隣から声がかかった。青い髪をした赤い目をして扇子を持っている。更識楯無だ。
「......なに?」
「まぁまぁ、ちょっと相談したいことがあってね♪」
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場所は変わって生徒会室。
弁当を取ってきてから生徒会室に戻ってきて食べている感じだ。
「......で?何の用なの?」
「そ、あの一夏君のことよ。」
「なんかするのか?」
「ええ、特訓をしてあげるのよ。」
「......それで、なんで私に言うんだ?」
「あなたにも協力してほしかったからよ。」
「なんで?」
「あなた、見る限り少し体術を使っているらしいわね?だからよ。」
まぁ、特別用事があったわけでもないしねぇ......
「......わかった。いつだ?」
「今日の放課後よ。剣道場にね?じゃあね♪」
「はいはい。」
私は教室に戻って午後の授業を受けるのであった。
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「いい?一度でも私を床に倒せたら君の勝ち。逆に君が続行不能になったら私の勝ちね。それでいいかな?」
「......ずいぶんとなめられたものですね。」
いま剣道場にいる。
事の顛末は楯無が『ISコーチをしてあげる』といった際、一夏に対して『君が弱い』といったらしい。
それで、一夏が『勝負だ』というようなことを言ったらしい。
なんともわかりやすい誘導だ。
まぁされる一夏も一夏だけどね。
「おい一夏、気を張れよ。相手が誰かよく考えろ。」
「どういうことだ?生徒会長だろ?」
「そうだけどさ......この学園において生徒会長というのは『最強』という意味なのさ。」
「へ?」
「つまりラウラよりも、鈴よりも、デュノアよりも、セシリアよりも、箒よりも強いっということだぞ。がんばれ。」
「......お、おう、頑張る。」
ヤバい、めっちゃ動揺してるし、声が震えてるんだが。
動揺しすぎでしょ。
「あーあ、私のセリフ取られちゃった、まぁいいわ。始めましょうか。」
「......じゃあ、行きますよ。」
そして一夏の戦い(無謀)が始まった。
......結論を言ってしまおう。一応楯無の勝ちだ。
一応な?
「きゃあ!一夏君のえっち~!」
なんでかって言うと、いわゆるラッキースケベって言うやつだ。
一夏が楯無の柔道着をつかんだ際に、胸のとこをこう......ばん!ってね。
なんというか、うん、ね?
「......」
その事態に呆然とし、硬直している一夏。
「......一夏君。お姉さんの下着姿、高いわよ?」
その次の瞬間一夏に拳がとんだ。
悲鳴が響き渡った。
一夏が気絶。ノックアウト勝ちだ。
「......帰っていいかな。」
「いやいや、ちょっと待ってくれない?これからよ。」
と言いつつも保健室に連れてった。
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保健室にて
「......なぜに膝枕?」
「だってこっちのほうが面白そうじゃない♪もしかして嫉妬しちゃった?」
「そんなことするように見えるかい?」
「さーねぇ?」
そんなことをしてたら一夏が眼を覚ましそうだった。
「お目覚め?」
「え?......うわっ!?」
どうやら時間差で膝枕されていることに気付いたようだ。
「な、なにしてるんですか!」
「ひ ざ ま く ら ♡」
「そうじゃなくて!......うわっ!?」
そんなこといってたら一夏が楯無のひざに押し込まれた。
「いいからいいから♪」
「ちょっ......!」
そんなことをしていると保健室のドアが開いた。
入ってきたのはラウラだ。
その状況に楯無はラウラに向けて笑顔で首をかしげる仕草をする。
なるほど、そんなに事態をややこしくしたいのかい。
それを見たラウラは、
「!?......目標を撃破する。」
一旦衝撃を受けたものの、落ち着いた(?)ようだ。
ラウラは片腕にISを部分展開し、ブレードを広げた。
そして攻撃を仕掛ける。
「はぁーーーーーっ!?」
しかし楯無はそこを動こうともしない。
カキン!といった良い音を立てて攻撃が外れた。
そしてラウラの首には扇子が突きつけられていた。
このとき楯無は頭部を数ミリ動かすことで攻撃をよけ、さらに扇子で攻撃の軌道をずらしたのだ。
なんて固い扇子なことだ
「っ!?」
「うん!素直でよろしい!」
......私も体術やってるけど、楯無だけでもできるんじゃ?
「それじゃあ一夏君、そろそろ始めよっか!萃香ちゃんも、行くわよ?」
ちゃん付けするなや。
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私は今観客席に来ている。
結局今日私がすることはないらしく、なんで呼ばれたんだ?
と思い聞いてみたのだが、
「あら、コーチと選手の顔合わせは重要なことなんじゃないの?」
それは確かに一理ある。
いま、シャルとセシリアがフィールドでやっていること。
それはサークルロンド(円状制御飛翔)というものらしい。
脳内検索にかけてみたのだが、
『複数の機体が互いに円軌道を描きながら射撃を行い、それを不定期な加速をすることで回避する。徐々に速度を上げながら、回避と命中の両方に意識を向けることで、射撃と高度なマニュアル機体制御の訓練になる。』
なるほど、わからん。
恐らくだが機体制御のスキルを高めることで接近戦で戦いやすくするため
......っていうのが目的だろうか。
そんな説明を楯無もしていたのだが、
「わ・か・る?」
そう言いながら一夏の耳に息を吹きかけた。
......完全に一夏で遊んでるな。
っていうかそれにシャルとセシリアが動揺してバランス崩したぞ。
......あーあ、墜落しちゃった。
「次は一夏君の番よ?」
何なかったことにしてんのさ。完全に楯無のせいだからね?
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現在一夏が頑張っている。
一夏の場合は一発当てられただけでバランスを崩してしまっている。
「これって、白式に遠距離攻撃能力が追加されたからですか?」
シャルが楯無に問う。
「確かにそうだけど、それだけじゃあないんだな。じゃあヒントあげようかな。ほらほら萃香ちゃんも解いてみたら?」
「わたしもかよ......」
まぁ、そこまで詳しく覚えているってわけでもないし解くのもいいかな。
「それじゃあ、一つ、一夏君の持っているものの名前は?」
「荷電粒子砲だったよな?」
「そ、じゃあ二つ、一夏君の射撃能力は?」
「酷いものだな。」
「そ、三つ、荷電粒子砲の特徴は?」
「一撃必殺、といったところ?」
「......あ、わかった。」
「はいデュノア君!」
「近距離で叩き込む?」
「大正解!」
「機動を慣れさせるっていうのもあるけど、遠距離の相手に対する戦略を立てる練習にもなるってわけね。」
「そういうこと♪」
一夏が限界になったころに特訓は終わった。
というわけで、次の特訓は私が担当することになるらしい。何をしようかな?