属性を調べてもらった結果、なんと虚無を除いた4つに適性があったのだ。錬金に至っては、ドットでありながら、金を錬金できたぐらいだ。
『スクウェアでなければ金は錬金出来ない。』シュブルーズ先生が錬金の授業の時にそう言っていた。事実、トライアングルの彼女は真鍮を錬金していた。一方、ギーシュ=ド=グラモンの二つ名は『青銅』で、ドットでありながら
「………フゥ。何とか形になってきたかな?」
俺は目の前にある、黄金の右腕を見た。その黄金の右腕をすぐ側にある同素材で造られた女性のオブジェの左手と組ませるようにした。
「カウス。入るよ?」
ノックをしてからの父さんが入って来たのだが、俺が造った女性のオブジェを見て、眉をしかめた。
「カウス。この女性の像は何だね?随分哀しげに祈っているように見えるが。」
「父さんは俺が転生者だと教えましたよね?」
俺の確認に首を縦に降った。
「星座というものがありまして、星と星に線を引いてそれっぽく肉付けして、出来た図形で、それに話を付けた物です。これはその中の一つの像です。」
「ほう。では、この女性にも何かしらの曰くが?」
「えぇ。豊穣の女神様なんですが、娘が冥界の神に連れて来られて結婚させられたことに怒って抗議して、帰してもらうことになったのは良いんですが冥界の物を口にしたせいて1年の内4ヶ月は冥界ですごさなければならなくなりました。その4ヶ月は作物も育たなくなりました。そういう話です。」
俺の話に父さんは悲しそうに涙を流していた。
「中々悲しい話だが、何故それを作ったのだ?」
「アテナという女神様に集まって、『地上を人間に任せたらダメになるから人間全てを粛正しよう!』という神にケンカをうるちょっとヤンキーな少年少女の物語がありまして、彼らは
「つまり、コレはそのクロスとやらを模したものか?」
つぶやきながら、
「あくまでレプリカで本物に比べても強度は弱いですし、自動装着とかは出来ないんですけどね。」
そう言って、苦笑する。まぁ、金って、あまり強度は高くないって話だしね。それに、未だ固定化を教えてもらって無いからかけられないし。
「ところで、父さんは何か用があるのでしょうか?」
「あぁ。ヴァリエール公爵の次女のカトレア嬢が今度の虚無の日にめでたく誕生日を迎えるので、是非来て欲しいとの招待状を頂いたのでね、カトレア嬢のパーティーに参加する準備しておきなさい。」
「わかりました。誕生日のパーティーという事は何かプレゼントを送る必要がありますか?」
「ムウ。カウスはまだ6歳だが、何か用意するのか?」
「はい。すごく楽しそうですから挑戦してみます!」
たくましく力瘤作って言う俺に父さんは微笑んで頭を撫でるのだった。
そして、一日中悩んだ結果、
「全然、思い付かねぇ。」
全くダメだった。イヤ、思い付かなかった訳じゃないんだけどね。案を別けると、果物等のフルーツ、ビデオ等の物語を再現するもの、それ以外の何か。大別すると、その3つになるわけだがこれが難しい。
フルーツは悪くはないんだけど、何も思い付かなかったからフルーツで誤魔化そうといった雰囲気が見えてきそうで最終案にする事にした。物語を再現するのは、面白いとは思うけど別の方がやってるから却下。それ以外も今のところこれはというアイデアも思い浮かばない。中々アイデアを考えるのも難しい。うーん。と考えていると、
「カウス。どこですか?」
「こ………。」
ここですよ!と外から聞こえる声に返そうとして一瞬凍った。コレならどうだろうか?急いで、母さんの用事を終わらせて父さんのもとに向かった。
「なるほど。それはすごいな。」
俺の言葉に父さんはうなっていた。
「さっそく取り掛かりましょう!!」
父さんから、OKをもらいさっそく取り掛かった。