ペルソナカグラ FESTIVAL VERSUS -少年少女達の真実-   作:ゆめうつつ

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VS斑鳩の影、決着です。

どうも作者は『茶番を挟まないと死んじゃう病』に掛かったっぽい。それくらい今回は茶番が多い。気に入らない様でしたら、コメント欄で。

いい加減更新頻度を上げないとなー……、モチベとか時間とか諸々が……


16話 I'll Face Myself

 結城理が駆けていく。己が心の影、あの強大なシャドウへと向けて。それを止める術は、自分には無い。

 斑鳩はあの化け物(シャドウ)を生み出した、自身の心の弱さを呪う。自分はなんて無力なのか――――、そんな思いが心を埋め尽くしていった。

 確かに彼の言う通り、あのままシャドウを暴走させるがままにしてしまえば、大切な仲間たちの命は無い。この忍学科も、無残に破壊されるのだろう。

 だからこそ、己の身体を奮い立たせなければならないというのに――――! 心に反して、身体は酷く重かった。

 

「……結城さん、わたくしは……」

 

 怖い――――、“もう一人の自分”だというあのシャドウが、堪らなく怖い。

 戦うことであのシャドウに殺されるという事は、“もう一人の自分”の主張が正しいのだと肯定されるからだ。

 戦うことであのシャドウを倒すという事は、“もう一人の自分”を否定するという事に他ならないからだ。

 それらはきっと、死よりも恐ろしい事なのだろう。……一体、どうすればいい?

 

 だが、そんな負の思考の迷宮に囚われた斑鳩を救い上げてくれた、少女が居た――――

 

「斑鳩さんっ!」

 

 溌剌とした声が鼓膜を打つ。座したまま動くことが出来なかった斑鳩に駆け寄り、その傍に親身に寄り添ってくれる仲間が居る。

 それは誰であろう、半蔵学院忍学科の後輩、飛鳥であった。

 

「あの……大丈夫、ですか?」

 

 飛鳥は流石に決まりが悪そうに、おずおずと問いかけてくる。本来ならば斑鳩はここで、先輩として気丈な振る舞いを見せるべきなのだろうが、生憎とそこまでの気力は残されていなかった。

 

「ふふ……、そう見えますか?」

「……ええと」

 

 斑鳩はやや自嘲気味に、飛鳥へと返答する。その様子に、これは重傷だと彼女は判断した。どう答えればいいのか詰まった飛鳥へと、斑鳩はさらに問いかけてくる。

 

「飛鳥さん……わたくしの事を、みっともないと思いますか?」

「ええ?! それは有りませんよ! どうしたんですか斑鳩さん!?」

 

 そんな斑鳩のまさかの言葉に、飛鳥は全力で否定する。斑鳩の言う通り、彼女の秘密について衝撃を受けたのは確かだ。しかしそれでも、彼女達が斑鳩の事をみっともなく思ったり、ましてや失望する筈もない。

 自らの最も昏い秘部を明かされた人間は、こうまで脆くなるのかと、飛鳥はシャドウの恐ろしさを改めて思い知った。

 

 ――――だが同時に、それならばいくらでも遣りようが有るのを、飛鳥は気付いたのだった。飛鳥は斑鳩の眼を真剣な眼差しで見つめ、口を開く。

 

「……斑鳩さん、実は私、結城くんの事が――――」

「あ、それは気付いてるんでいいです」

「えぇーーーっ?!」

(馬鹿だ)

(馬鹿だな)

(えっ!? 飛鳥ちゃん、結城さんの事が――――!)

 

 『自分も秘密を明かして対等な立場になろう作戦』、あえなく失敗である。口に出すことこそしなかったが、葛城と柳生も心の中で思いっきりツッコんでいた。

 盛大に自爆し、真っ赤な顔で頭を抱える飛鳥を見て、斑鳩は毒気を抜かれる。言動こそアレだったが、彼女が自身の事を心配してくれた熱意は伝わったのだから。

 そんな飛鳥を想い、斑鳩の口からぽつりと、ある呟きが漏れたのだった。

 

「……羨ましいですわね」

「へ?」

「やっぱり飛鳥さんは、とても眩しいですわ」

 

 思えば、この様な状況も二回目だ。つい先日、『魔術師(マジシャン)』との戦いで逃亡した筈の自分を奮い立たせてくれたのも、彼女の言葉だった。

 三年生で、クラス委員である筈の自身よりも、飛鳥の方がとても優れているのだと感じられた。

 

「大らかで、暖かくて、太陽の様。わたくしなどより、とても凄い――――」

「違いますよ、斑鳩さん。私は凄くなんてないです」

 

 しかし、飛鳥はその斑鳩の言葉を否定する。

 

「私は、斑鳩さんの事をとっても凄い忍だって思っています。綺麗で、優しくて、強くて――――そんな斑鳩さんを、誇りに思っています!」

「……飛鳥さん?」

「確かにあのシャドウは斑鳩さんの一面で、言ったことは事実なんでしょう。でも、それだけが斑鳩さんの全てじゃ無い筈です。

 私の先輩で、この忍学科のクラス委員で、……そして私達皆の()()なんです!」

 

 飛鳥は其処で、懐からあるものを取り出す。斑鳩に見せつけるようにして広げられたその一枚の紙には、とある図形が描かれていた。

 

「これは……」

「ほら、今日家系図についての授業があったじゃないですか」

 

 上部に斑鳩と理の名前、その間に線を引き、そこからさらに下部へと4本に枝分かれした線が続き、それぞれに葛城、飛鳥、柳生、雲雀の名があった。名前の所に、各々の顔をデフォルメしたイラストまである。

 

「それで、この忍学科の皆も家族みたいだなって思って、この家系図を書いたんです♪」

「か……ぞく」

 

 戦場に似つかわしくない笑顔を、飛鳥は斑鳩へと向ける。そして、家系図に籠められた飛鳥の想い。自然と斑鳩の眼には、涙が浮かんでいた。

 

「だから斑鳩さん、そんなに昏い表情をしないでください。貴女がどんなに絶望しても、私達が付いていますから」

「飛鳥さん……、皆さん……」

 

 斑鳩はそこで、改めて周りを見渡す。そこには、彼女が己のシャドウを晒し出し、産み出してなお、彼女を信じてやまない本当の仲間達が居る。誰もが彼女へと信頼の表情を向け、立ち上がるのだと確信しているのだ。

 

「ありがとう、飛鳥さんっ、皆さんっ」

 

 斑鳩の覚悟が決まる。何時までも絶望してなどいられない。正義の為ではない。仲間達の為に、己自身の為に、そして何より『彼』の為に、舞い忍ぶのだ。

 その為に、あのシャドウを――――そこでふと、彼女は再び家系図へと視線を落とした。

 

「……あの、飛鳥さん」

「どうしました、斑鳩さん?」

「ええと、その……、この家系図ですと、わたくしと結城さんが()()となっているのですが……」

 

 そう、飛鳥が書いたこの家系図の図式だと、斑鳩と理が夫婦となり、その子供が飛鳥達となるのである。

 普段ならばちょっとした冗談だと言って流すのだろうが、これを書いたのがかの飛鳥である以上、何となく冗談だと流すのは躊躇われた。というか、今は戦闘の真っ最中であるのだが。

 

「え? この忍学科には結城くんしか男の子が居ないから、お父さん的な意味で書いたんですけど?」

「ああ……そうでしたよね。飛鳥さんはそういう人でしたよね……」

 

 しかしそんな飛鳥の言葉に、斑鳩は自身の葛藤を放棄した。彼女は所謂、天然の気が有るのだから、恐らく何も考えずに書いた結果がこの家系図なのだろう。

 「もしかして、お父さんがかつ姉で、結城くんは私のお兄さんの方が良かったですか?」と聞いてくるあたり、どう転んでもボケに走っていた。

 因みにどうでもいいことだが、9月8日生まれの飛鳥に対し理は12月2日生まれなので、地味に彼が年下だったりする。

 そして飛鳥は勿論、斑鳩すら気付いていないのだが、ナチュラルにハブられた霧夜の立場はどうなるのか。正直、彼は今泣いていい。

 

「うわぁっ?!」

 

 だが、彼女達がそんな風にボケている間にも、刻一刻と状況は変化している。突如聞こえてきた理の叫び声で、斑鳩達は現実に引き戻された。

 その眼に飛び込んできたのは、全身を鉄鎖に絡め捕られたまま、上空高く振り上げられて、今にも叩き付けられんとしていた理の姿だった。

 瞬間、誰もが理を助ける為に一も二も無く飛び出す。……だが、間に合わない――――!

 

「結城さんッ!!!」

 

 

     ◆

 

 

 ――――時間を、結城理と『斑鳩の影』が相対していた瞬間に戻す。理はそこで、改めてこの『結界』内部を見渡していた。

 そこに有る光景は、彼らが今までいた忍学科の面影など何処にも無い、崩壊したビル群という破滅的な世界だ。彼はそれに見覚えが有る。廃墟となったビルは、鳳凰財閥本社の面影を残していたのだ。

 地面はひび割れたアスファルトであり、やや足元が覚束無い。何よりも、赤黒い縞模様の空がこの空間を一層不気味な物に仕立て上げていた。

 これら異界の風景は、恐らくこの『結界』を生み出したのが、シャドウにして忍、忍にしてシャドウ。『斑鳩の影』というイレギュラーな存在であるが故の賜物。

 『影結界』でも『忍結界』でもない、『斑鳩の影』という存在の為の異空間。名付けるならば、そう――――『真影(しんえい)結界』といった所か。

 

(……どうでもいい。兎に角、俺に出来ることをするだけだ)

 

 理の身体は既に『斑鳩の影』へと向けて動いている。同時に、背後に浮かぶオルフェウスに指示を出し、《タルンダ》を発動していた。だが、真に警戒すべきは攻撃力ではなく、鎖による拘束攻撃である。

 『斑鳩の影』もそれを理解しているのか、さして動揺することもなく、幾本もの鉄鎖を理へと向けて飛ばしていた。彼はそれを、両手の苦無で弾き飛ばす。

 

(……飛鳥の剣術を見ていて良かったな。お蔭で、防御の型が出来ている)

 

 今の理は、飛鳥の『半蔵流剣術』を見よう見真似で振るっていた。手数や防御に優れたこの剣術は、飛来する複数の鉄鎖を叩き落すのに貢献していたのだ。伊達にここ数日、彼女達との訓練で扱かれていた訳ではない。

 加えて、彼の《心眼》による気配察知も相まって、死角から伸びてくる鎖すらも迎撃することを可能としていた。無論、それに気を良くして慢心するような理ではなく、一切の油断もすることなく、『斑鳩の影』へと近付いていった。

 

『くっ! 舐めないでくださいッ!』

 

 苛立ったような――否、正にそのものの声を上げ、『斑鳩の影』は理へと向けて《アギラオ》を飛ばす。彼はすぐさま右手の苦無を召喚器へと持ち替え、引き鉄を引く。召喚されたオルフェウスの《アギ》が、《アギラオ》と衝突し、凄まじい爆発を引き起こした。

 《タルンダ》によって弱化した《アギラオ》は、十分に《アギ》で迎撃出来る威力へと成り下がっていたのだ。

 

「……(ぬる)いな」

『――――ッ!』

 

 先程このシャドウは理が掛けた《タルンダ》を取るに足らないものだと判断したようだが、それがこのザマだ。強敵との戦闘において、デバフは常套手段であることを、彼は『デビルズバスターオンライン』で学んでいた。……単なるゲームがまさかこうして役に立つとは、彼自身ビックリである。

 そして、その判断ミスは一瞬にして『死』へと直結する。今こうして、単なる挑発にすら乗ってしまうのもそれだ。

 

『はあっ!』

 

 再び、無数の鎖が飛来してくる。その全てが理に向かってくるのだが、彼は特に慌てることもなく、身を低くして全力で駆け抜ける。時に躱し、時に打ち払い、時に弾き飛ばす。ただの一本も、彼に傷を負わせることもなく。

 まるで周りが見えていない、と理は評する。例えば、今の攻撃は全て理を狙ったものだったが、それをほんの数本でも後方の斑鳩達に向けるなどすれば、彼の足は止まらざるを得なかっただろう。

 それすらも考え付かない程に、『斑鳩の影』は理に執着を――――憎悪を向けているのだ。まるで、()()()()()

 

(いや、人間そのものか)

 

 『斑鳩の影』は元々、斑鳩という少女の心の影なのだ。だからこそ、此処まで人間臭い。負の方向にこそ傾いているものの、感情を持ち、心を持っている。尤も、それ故に理の挑発に引っ掛かっているのだが。

 しかし、理は元より人の心を操るという事になど長けていない。今でこそマイナス方面の挑発をすることで、辛うじて『斑鳩の影』の意識を此方に向けているが、それも何時まで持つことか。この作戦は、ほんの少しでも『斑鳩の影』が意識を切り替えるだけで瓦解してしまう脆いモノだった。

 

(さっさと済ませるか)

「オルフェウス、《突撃》――――地面を叩けッ!」

『なッ?!』

 

 次の瞬間、召喚されたオルフェウスの《突撃》によって、アスファルトの地面が激しく砕かれる。蔓延した瓦礫と粉塵が理の姿を覆い隠し、『斑鳩の影』は理の姿を見失った。

 

『くっ、小賢しい真似を――――』

 

 この手の攪乱として、死角や背後から襲い掛かるのが定石だ。故に『斑鳩の影』は、奇襲を警戒して辺りに鎖を張り巡らせる。……それこそが、理が狙っていたものだ――――!

 

「……まあ、こうも上手く引っ掛かるとはね。斑鳩先輩の型にはまっている性格の反映なんだろうな、これは」

『!?』

 

 理が現れたのは、粉塵の中、正面そのままからだった。周囲を警戒し、正面へと伸ばす鎖が手薄となっていた為に正面突破を可能としたのだ。

 『斑鳩の影』は虚を突かれた形となり、自らに攻撃を仕掛ける理に反応することが出来なかった。

 

「――――オルフェウス!」

 

 凶悪な笑みを浮かべて、理は今日何度目かのペルソナ召喚を行う。そしてこれは、攻撃の為ではない。彼が狙っていたのは、初めからただ一点。

 

 『斑鳩の影』の胸を貫いているその長刀、『飛燕』――――!

 

『っぎ、あああアアアアアアァァァァァァッッッ!!!』

 

 オルフェウスが飛燕に手を掛け、力任せに引き抜かんとしたことで、『斑鳩の影』は絶叫を上げた。

 胸を貫かれ、鎖で雁字搦めにされている長刀を無理やりに引き抜くのは果たしてどれ程の苦痛であるのか。その痛みこそ、『斑鳩の影』が飛燕に対する固執でもあるのだが。

 

『があっ!』

 

 一瞬にして飛燕の柄に飛び乗っていた理は、其処からさらに飛び上がって、『斑鳩の影』の顎を思い切り蹴り上げた。

 その衝撃によって仰け反った勢いにより、飛燕は更に引き抜かれ、遂には『斑鳩の影』の身体から完全に解き放たれるに至る。

 そして、飛燕はシャドウの肉体から離されたその瞬間から、『斑鳩の影』を貫く巨大な刀から、斑鳩が担うべき本来の形に戻り、今は理の手の中にあった。それは、斑鳩の心を救うべく、彼が望んでいた結果でもある。

 

(……どうなっている?)

 

 だが、目的を達したというのに、理の心中に達成感など存在していなかった。それは、『斑鳩の影』に相対し始めてから彼の中で燻っていた違和感。今それが、確固たる疑念として確立しつつある。

 確かにこのシャドウは強大だ。制圧力の高い火炎魔法と、鉄鎖の束縛攻撃。固定砲台としてみれば、破格の能力を持っているのは間違いないだろう。今でもほんの一瞬気を抜けば、すぐさまそれらの餌食になるのは想像に容易い。

 しかし、それを扱う『斑鳩の影』自身に、必要な筈の精神が備わっていないのだ。未熟、或いは不安定。シャドウだからこそ、等と断じれる様な疑問ではないと、理はハッキリと認識していた。

 

 それはまるで『斑鳩の影』が、今の理の実力に合わせて弱体化された様な――――

 

 有り得ないというのに、そんな作為めいたモノを感じてしまう。そして、有り得ない筈の考察をした理に、一瞬の意識の空白が出来る。

 

『カエセエエエエエエェェェッッッ!!!』

「ッ! しまっ――――」

 

 『斑鳩の影』が意図したものではないのだろう。怒気のまま闇雲に振り回された鎖の一つが、無情にも理の足を捉えたのだ。『斑鳩の影』は鎖から通じる感覚を(しるべ)とし、全ての鎖を彼の捕縛へと向けた。

 それは正に奇跡だった。それを手繰り寄せることが出来たのは、『斑鳩の影』の悪運――――否、生き汚さ。それこそ、人間の生きる力としか言いようがない。

 

(……本当に、人間なんだな)

 

 そんな風に、何処か感心してしまう。

 

(俺なんかよりも、ずっと人間らしい――――)

 

 心の何処かで、そんな風に自身を卑下する己が居ることに理は気が付いた。

 理はこの戦闘の前に、『斑鳩の影』の主張を当たり前のモノだと断じている。いくらこの『斑鳩の影』がシャドウと言えども、その本質は『斑鳩』という少女の心の一部分でしかない。暴走を引き起こしたとしても、所詮は少女一人の、世間に有り触れた些細な悩みでしかないのだから。

 だが、理は幾ら自身の記憶を掘り起こしてみても、そのような悩みを抱いたことが無い。『人間的な悩み』というモノを、彼は経験したことが無いのだ。

 人の機微に疎い筈の理が斑鳩の心中を察することが出来ているのも、国語の文章題を解くかの如く、本から得た知識を導引して推察した結果に過ぎなかった。

 そんな自分が、彼女の悩みを理解できたなどと到底言える筈も無い。『斑鳩の影』に相対する資格など、自分には初めから無いのだ――――

 

(――――だからこそ、俺は……)

 

 みしり、と全身の軋む音が理の耳に届いた。幾重もの鉄鎖が彼に巻き付いているのだ。丁度《タルンダ》の効果時間も終了したらしく、拘束に伴う力が増しており、脱出は困難――いや、不可能だ。

 『斑鳩の影』はそれだけに飽き足らず、理をそのまま天高く振り上げ、地面へと叩き付けようとしていた。その勢いに内臓が逆転するような感覚を味わい、思わず声を漏らす。

 それでもなお、飛燕を手放そうとしない理に業を煮やし、『斑鳩の影』は叫んだ。

 

『寄越せえええぇぇぇェェェッ! それはわたくしのモノだあああぁぁぁァァァッ!!!』

「……ああ、そうだ。お前のモノではないね――――」

『――――な!』

 

 不意に、理は飛燕を投擲する。まさかこうまであっさりと手放すとは、その場に居た誰もが想像だにしなかった。

 

 ――――いや、ただ一人だけ、投擲された飛燕を掴む者が居る。それが誰かなど、言うまでもない。飛燕の真の所有者、斑鳩をおいて他ならない――――!

 

「《飛燕鳳閃(ひえんほうせん)》!」

 

 長刀・飛燕による高速の斬撃。理を縛る鉄鎖を瞬く間に切り裂き、その束縛から解放した斑鳩は、そのまま彼を腕に抱き着地する。……お姫様抱っこという形ではあるが。

 全身に走る鈍い痛みを堪えながら、理は自身を救助してくれた斑鳩に労いの言葉を掛けるのだった。

 

「……っ、ありがとうございます、斑鳩先輩」

「無茶しないで下さい! 心臓が止まるかと思いましたよ!? 全く貴方は何時も何時もそうやって自分を囮にして――――」

「馬鹿! 前見ろ前!!!」

 

 葛城の劈く様な声が轟く。其処には、長刀と鎖の束縛から解放されたことにより、その両腕で飛翔することを可能とした『斑鳩の影』が居た。虚ろな眼窩を此方に向け、その胸の前に強大な炎が収束し、放たれる!

 

『やっと……、捉えましたよ!』

「くっ、ペルソナ――――ああ゛ア゛っ!!!」

 

 《アギ》で迎撃する余裕などなかった。理のとった行動は、オルフェウスを召喚し、自分達の盾とすることまでが精一杯である。

 しかし、ペルソナへのダメージは自身の精神への多大なフィードバックを齎し、理は斑鳩に抱えられたまま頭を抱えて唸る。その一瞬でも理の行動を制することが出来れば、『斑鳩の影』にとっては十分だ。

 解放され、宙を自在に飛翔し、その巨体もこの上ない武器となる。そして彼女達は、理抜きではシャドウに対する有効打を持たない。斑鳩は、此方目掛けて《突撃》してくる『斑鳩の影』に対し、何も出来ないのだ。

 

『これで、終わりです――――!』

「……ッ!」

 

 斑鳩はもはやこれまでと覚り、しかし決してその『死』から眼を離すことは無かった。

 ――――だからこそ、()()を眼にすることが出来たのだ。

 

「秘伝忍法、《秘技(ひぎ)村雨(むらさめ)》――――!」

『え?』

 

 突如として『斑鳩の影』に鉄鎖が纏わり付き、その動きを押し留めた。技に見覚えこそないが、斑鳩はその声に、その武器に、見覚えが有り過ぎる程に有る。

 しかしその行動は、彼女の知るものと一致しない。『斑鳩の影』を捕縛する鎖鎌のその先に、彼は居た。

 

「ふん、お前らは普通の武器は効かない様だが……、こうして動きを止める程度なら、俺でも出来るみたいだな」

「あ、やっぱり居た」

(((……誰?)))

「お……、お義兄様!?」

 

 斑鳩の驚愕の声に、飛鳥達は目の前のこの人物が何者であるのかを理解する。そう、彼は斑鳩の義兄、村雨その人であった。

 本来この『真影結界』は『影結界』と同じく、適性の無い物は象徴化してしまう空間であるが、その結界を生み出したシャドウが獲物として標的にしたものは例外だ。故に、成人男性である村雨も象徴化することなく、『真影結界』で活動できていた。

 まさかの人物の登場に驚きを隠せないのは、『斑鳩の影』も同じであるようだった。『斑鳩の影』はこの戦いに村雨が介入するなどと、考えもしなかったからである。

 身体を縛る鎖鎌を破壊しようと身を捩るが、それなりの強度を持つためかそれは叶わない。遂には縛られた身体のままで攻撃を行うのだが、次の瞬間、彼女らはとても信じられない様な光景を目にすることになる。

 

 ――――『斑鳩の影』が放った鉄鎖は、一本たりとも村雨に届くことは無かったのだ。

 

『ば、馬鹿な?! 何故捉えられない! 一体どうなっているのです!?』

「阿呆、元々鎖鎌(それ)は俺の武器だぞ? 自分の武器が扱えない奴が一体何処に居る?

 そしてお前は、鎖鎌の扱いが俺以下なんだよ。お前の鎖鎌の動き方を見切るなんざ、町内鎖鎌大会六位の俺には朝飯前だ」

『クッ、アナタ如きに! さっさと縛られなさい!』

「お前がな」

『なっ!?』

 

 村雨はもう一本の鎖鎌を懐から取り出すと、『斑鳩の影』に向かって投げつける。

 その様はボーラ――東南アジアの狩猟武器――を思わせる様に、回転して『斑鳩の影』の身体に巻き付き、さらなる拘束を施す。そして今回は、それだけに留まらない。

 

「ふっ!」

 

 何時の間にか斑鳩の腕の中から這い出ていた理は、その鎖鎌の一端、分銅側を掴み取り、苦無に巻き付けた上でそれを深々と地面に突き刺し、地面にへと縫い付けた。ダメージこそないが、鎌側の刃は『斑鳩の影』に突き刺さり、拘束に一役買っていた。

 

「お義兄様……、どうして……?」

 

 『斑鳩の影』が動きを止めたことにより、ほんの僅かの合間であるが、彼らに余裕が出来る。その瞬間を見計らって、斑鳩は義兄の思惑を図ろうとしたのだった。

 その問いに対し村雨は、彼女を何処か馬鹿にするような、或いは呆れたような目付きで睨んだのだ。

 

「馬鹿か? 鳳凰財閥の党首になるお前が死んだりしたら、どれだけの人間に迷惑がかかると思っている? 俺も鳳凰家に連なるものである以上、お前を守る義務が有るんだぞ。

 俺は役に立ちそうに――――もとい、出る幕が無さそうだから静観していたが、お前とそこの餓鬼がヘマしたから、こうして手を貸してやったわけだ」

「あ……、そうですよね……」

 

 そんな答えに、斑鳩は落胆したような表情を見せるが、村雨は更なる答えを紡ぐ。頬を掻きながら、何処となく恥じた様に語られるそれは、きっと彼の本心なのだろう。

 

「それに、まあ…………、お前のあんな話を聞いてしまって、いろいろ考えさせられたからな――――」

「うぇっ?! き、聞いてたのですか!?」

「オイ待て! なんだ『うぇっ?!』って! 馬鹿にしてるのかこらぁ!?」

 

 が、まさかの兄妹喧嘩勃発である。斑鳩は己の恥部を最も聞かせたくない人物に聞かれたことを恥じ、その反応に村雨は逆ギレする。彼は今、結構真剣に己の心情を吐露したのだが、この反応では仕方ない。

 

「大体だな、さっきも言ったが、お前が死んだら最悪、鳳凰財閥に所属している社員や忍達全員が路頭に迷うことになるんだぞ!

 次期社長の身としては、お前に死んでもらっては困るんだ! 分かってるのかそこのところ!?」

「……えっ? お義兄様が次期社長? あの、党首はわたくしでは――――」

「……オイ、まさかお前、忍という裏稼業の人間が社長に就任する気でいたのか……?」

 

 村雨はそこで、本気で斑鳩を哀れな物を見るような眼で見つめる。斑鳩は冷や汗をだらだらと流し、必死にその視線を避けようとしていた。

 

「忍のお前は鳳凰財閥の『裏側』、俺は社長として『表側』に就任するのだが……。その様子では知らなかったようだな」

「……うぅ」

「あと、お前は経営や経済学などの会社を動かすノウハウを知らないだろ、そんなお前がどうして社長に選ばれると言うんだ?」

「……お義兄様は?」

「大学で専攻しているぞ。ついでに、成績は主席トップだ」

「ぐふっ!?」

 

 斑鳩はその場に崩れ落ちる。幼いころから抱き続けてきた義兄への罪悪感が、こうも見当違いだったことにショックを受けた為であった。村雨は村雨で、「俺の義妹(いもうと)が馬鹿だった……」とショックを受ける有様だ。

 この二人、実は意外と相性が良いのではないか? 彼女らを除く、その場に居た全員が同じ印象を受けたのも、無理からぬことであろう。

 

『ええい! それが如何したというのです! この鎖を解いたら、まずはお義兄様から殺してやります!』

 

 そうこうしているうちに、『斑鳩の影』の拘束が緩み始める。もうあまり時間は残されていない様だ。流石に誰もが意識を切り替え、『斑鳩の影』を見据えるのだった。

 

「止めは任せましたよ、斑鳩先輩」

「え? しかし、わたくしではシャドウにダメージが――――」

「そんなのどうとでもなります。……ペルソナ、《紅蓮刀》」

 

 理はオルフェウスを召喚し、斑鳩の持つ飛燕に《紅蓮刀》のスキルを掛ける。かつて『魔術師(マジシャン)』を葬った一撃は、他人の武器にも付与できるらしい。

 彼女が普段扱う忍術の青い炎ではなく、ペルソナの紅い炎を纏う飛燕は、どこか荘厳な美しさがあった。しかし、そのやり取りを観ていた村雨からは、フンと鼻を鳴らされる。

 

「……お前、まさか」

 

 理と村雨はシャドウを挟んで対格に位置している為、実際にその言葉が届いた訳ではない。だが理は、村雨のその眼だけで何を言いたいのかを察したようだった。故に彼は、同じく眼で伝えることにする。「黙っていろ」、と。

 というか今気付いたことだが、村雨は相当に優秀・有能な人間だ。血筋のお蔭でもあるが鳳凰財閥の社長に就任し、シャドウの攻撃を見切り、理の心中を察している。忍の才能が無いとは言うが、その以外の才能に溢れているのだ。

 ならばこそ、彼があそこまで義妹(いかるが)に執着した理由は――――、そこで今度は村雨から睨み返された。やはり彼は、何処までも優秀なのだ。

 

「はあ……妹よ、さっさと決めろ」

「……? ええ、分かりました、お義兄様」

『ぐぅ……ッ! この、放しなさい! こんなところで、わたくしが――――!』

「もういい加減にしましょう、()()()()。そろそろ、気が付くべきです」

 

 斑鳩は今、『斑鳩の影』を“わたくし”と呼んだ。それは、彼女なりの決心である。

 

『何を気付けと言うのです!?』

「その鎖――――、先程僅かに解放されたというのに、わたくしはまたそれに捉えられた」

『それが何だというのですか! この忌々しい枷が、わたくしを何処まで縛っていたと――――』

「――――いいえ、違うのですよ」

 

 斑鳩は改めて飛燕を握り直し、己の影から目を逸らす事無く、正面から見据える。その眼にはもはや、逃避や悲嘆と言った色は無い。ケジメは、自分の手で付けるべきだ――――!

 

「この一撃を、わたくしと、飛鳥さん達と、お義兄様――――そして、結城さんに捧げます」

 

 斑鳩は飛燕を振るう。ペルソナの紅い炎を纏う神速の斬撃。秘伝忍法《飛燕鳳閃(ひえんほうせん)壱式(いちしき)》とペルソナ能力《紅蓮刀(ぐれんとう)》の複合。

 彼女の口から、自然とその名は紡がれていた。

 

「《紅蓮忠義斬(ぐれんちゅうぎざん)》――――!」

 

 ――――幾重もの炎閃が、シャドウの身体を切り裂いた。

 

 

     ◆

 

 

「本当なら、もっと早く気付くべきでしたね」

『……』

 

 暴走したシャドウの身体をバラバラに破壊され、『斑鳩の影』は元の少女の身体に戻っていた。今は斑鳩の前に立ち、彼女を見据えている。

 

「親元から離れ、鳳凰財閥へと預けられたわたくしには、家族と呼べる人などいませんでした。だからきっと、優秀にさえなれば、人を惹き付けることが出来ると考えたのです」

『……』

 

 それは、斑鳩という少女の独白――或いは、懺悔。

 

「幸いにして、わたくしには忍の才能があり――まあ、だからこそ鳳凰財閥に呼ばれたのですが――、こうしてお父様とお母様から飛燕を預かるに至りました。

 半蔵学院忍学科では、クラス委員長の立場も頂きました。皆が皆、わたくしを頼ってくれて、とても嬉しかった。

 ……でもそれは、優秀な忍という『斑鳩(いかるが)』を求められただけで、『わたくし自身(いかるが)』を求められた訳ではありません」

『……』

 

 その物言いに、飛鳥や葛城は何か言いたそうにしたが、村雨に制される。その様子を、斑鳩は横目で見ていた。

 

「……それを、お義兄様の言葉で気付かされました。あの人は、飛燕を奪った『(わたくし)』を求めていなかったのですから。

 そして、鳳凰財閥と、『斑鳩』という立場に縋るわたくしを認められなかったからこそ、アナタが産まれたのでしょう」

『……』

「それでも――――、飛鳥さん達はこんなわたくしを、家族だと言ってくれた。結城さんは、アナタを認めろと言った。お義兄様は――――」

 

 斑鳩はそこで、村雨に視線を移す。彼は頭を振って、彼女に応えるのだった。

 

「……お前の好きにしろ。俺はもう、飛燕は眼中に無い」

「ふふ……、ありがとうございます」

 

 斑鳩は『斑鳩の影』の傍に近寄り、その手を握った。

 

「……アナタ(わたくし)の姿を見て、やっと気付く事が出来ました。あの鎖はわたくしを縛る(かせ)で、でもそれは、わたくしをわたくし足らしめた『絆』だったのです」

『……!』

「馬鹿ですよね……! わたくしが今此処に在ることが出来るのは、わたくしだけの力じゃない! お父様やお母様、鳳凰財閥の皆さん、勿論お義兄様だって居たから、わたくしは此処まで来れた……っ!

 なのに、わたくしはそれに気付かずに独り善がりで悩んで――――皆さんを、結城さんを……っ!」

『……』

 

 『斑鳩の影』は、斑鳩を優しく抱き留める。その慈愛に満ちた表情は、皆が良く知る、忍学科クラス委員長『斑鳩』そのものだ。

 斑鳩は抱きしめられたまま理達の方を見て、頭を下げようとするのだが、当の理自身がそれを押し留めた。

 

「……俺は言った筈です。『誰でもいいから自分を認めてほしい』、それは、誰だって思い悩む当たり前のことです。俺は気にしてません」

「しかしっ!」

「だったら、まずは俺が認めますよ。『斑鳩先輩は立派な人間だ』、と」

「…………あ」

 

 理のその言葉は、斑鳩が心の底から待ち望んでいたものだった。忍という仮面を被る『斑鳩』ではなく、『斑鳩』という人間を認めてくれる言葉を、彼女は欲していた。

 尤もそれが、往年の仲間や義兄ではなく、まだほんの数日程度しか付き合いがない彼に――しかもおそらく、天然で――諭されるあたり、色々と可笑しく感じてしまう。

 無論、飛鳥や葛城達だって、理に同意している。唯一、村雨だけはケッとでも言いたげな表情を浮かべていたが、否定の言葉は出ていない。そもそも彼は、元からこんな性格なのを義妹である斑鳩は把握済みだ。

 

「皆さん、ありがとうございます……! わたくしは……っ!」

『……』

「勿論、アナタにも感謝しています。……もう、わたくしは逃げません。認めましょう、アナタはわたくしと共にあった、“もう一人の自分”――――。

 でも……、アナタが居たからこそわたくしは、この高みへと昇ることが出来た。アナタは、わたくしの『翼』だった――――!」

『……!』

「もう一度、わたくしに力を、貸してくれますか――――」

 

 『斑鳩の影』は、斑鳩に向けて力強く頷く。

 

「……ありがとう、もう一人のわたくし。……そして、お帰りなさい――――」

 

 『斑鳩の影』はそうして、青色に淡く輝き、その身体が(ほど)けていく。そこから発せられる力の波動を、結城理はこの上なく識っていた。

 

 自分自身と向き合える強い心が、“力”へと変わる――――!

 

(これは……!)

 

 それは、まさに『(つばさ)』。所々に羽根の意匠をあしらった純白の男性軍服に身を包み、その手には飛燕を思わせる長刀を担っている。

 顔立ちは斑鳩に似通っており、一見して男女どちらとも取れる。やや短めの頭髪は、燃え盛る炎を思わせる逆立った青。

 そしてその背には、天上高く舞うための、雄々しき双翼が有った。

 

『我は汝、汝は我――――、我は汝の心の海より出でし者――――。転輪する命題、《ヴィゾヴニル》なり――――!』

 

 斑鳩はもう一人の自分、困難に立ち向かうための人格の鎧、ペルソナ《ヴィゾヴニル》を手に入れた!

 




初めての仲間シャドウとの戦闘はこうして決着した訳ですが、演出の所為で凄く弱く見えてしまう……(汗 まあ、今回はチュートリアルボスという事にしておいてください。

今作での『○○の影』の特徴は、

・人間的な感情が強く、それによる戦闘力の上下が激しい。
・本体の能力やトラウマを踏襲した戦闘方法を取る。
・見た目は秘伝動物をモチーフにする。
・『忍結界』と『影結界』の合わせ技、『真影結界』(後述)を使える。

となります。今回はこの一番目の特徴がマイナスに働いた訳ですね。次回以降からは寧ろこの点が厄介な事になる筈です。……多分。

登場スキル、ペルソナ解説。

・『真影結界』
暴走したシャドウが忍の性質を備えていた場合にのみ発動できるスキル。スキル名はゲームのサブタイから。内容はそのまま、『忍結界』に『影結界』の性質を付与したモノ。内部の風景は、本体のトラウマに関連する心象風景を取るようだ。
ぶっちゃけ、型○の固○結界。もっとメタ的に言ってしまえば、理達を屋内などでない戦闘しやすい場所に移動させるための演出であり、特撮ドラマでヒーローや怪人が一瞬で採石場などに移動する、所謂井上ワーp(以下自主規制

・『紅蓮忠儀斬』
今作における、合わせ秘伝忍法枠。理のペルソナ能力と、忍の秘伝忍法の合体攻撃。敵全体に斬撃+火炎属性大ダメージ。斑鳩とのコミュランク上昇で、『大紅蓮忠儀斬』→『極紅蓮忠儀斬』と、威力が上昇する。元ネタは『ライドウ(アバドン王)』の協力スキルから。対等な仲間なのに忠儀? とは言ってはいけない。

《ヴィゾヴニル》
アルカナ:法王
耐性:火炎に強い、疾風に弱い
スキル:斬撃物理、火炎魔法、回復魔法、etc
備考:北欧神話に登場する、ユグドラシルの頂上で世界を照らす雄鶏。エッダ詩『フョルスヴィーズルの言葉』では、スヴィプダグルは館リュルに入るためにヴィゾヴニルの肉が必要であることを知るが、ヴィゾヴニルを唯一殺せる武器レーヴァテインを手に入れるためにはヴィゾーヴニルの尾羽が必要であるという、堂々巡りの謎掛けを出されることとなる。

ペルソナの見た目は、軍服の男装麗人。これは、斑鳩の秘伝動物の鳳凰は両性具有なので、女性が男性服を着ているという風貌。そしてヴィゾヴニルは鶏、彼女の忍装束が軍服イメージなのに合わせて、軍鶏をモチーフに。逆立った髪はトサカです。資料画像はしばしお待ちを……

次回は、やっぱり事後処理と、理と村雨の決着。そして、次回への伏線を設ける予定です。


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