何時もなら静かな森の中から戦闘音が響く。
ナルトより実践経験あるミズキは枝から枝へと縦横無尽に跳び回り、それに対して実践経験0のナルトはところ構わず手裏剣を投げまくっていた。
「テメェの下手な手裏剣なんざ当たらねぇーよ、この馬鹿が!」
「……跳躍時と着地時にバランスが崩れてる……わざとかじゃないとしたら何でだ?
可能性が高いのは怪我だけど、何処を…動きから見て、足は違う…腰や腕も無い…あるとしたら臀部…理由は痔かな?」
挑発を無視してミズキの動きをジッと見つめるナルト。
怪しい点を見つければブツブツと自問自答を繰り返し、ミズキの不調を見つけてニヤリと笑った。
「突破口みーつけた!喰らえ『地獄玉』!」
ナルトはポーチから『危険!取扱い注意!』と書かれた玉を取り出しておもいっきり地面に叩き付けた。
「何が突破口だ!テメェみてぇーな糞餓鬼に負けっ……!?!?クッセェーーーー!!!」
「煮ると世界一臭い煮汁を出す魚『銀杏桜鮭』の煮汁に腐った卵など数十種をブレンドして煙玉と混ぜ合わせた『地獄玉』の味はどうだってばね?」
ボカーン!と辺りを包む煙…そこから漂う臭いに耐えられず枝を踏み外してミズキは落下した。
「知識で勝っても経験の差で引っくり返されたら堪らない……強引に同じ土俵に上がってもらったってばね。」
「ブハァッ、ゲホッ!ゲホッ!ウッ、ウオェェ!」
「ちなみに開発者の俺とチョウジなら、この中でも30分は動けるし、体に染み付いた臭いは特性石鹸使わないと2ヶ月は落ちないから何処に逃げても追跡可能だってばね。」
鼻水と涙と止まらない嗚咽に苦しむミズキを他所にポーチから巻物を取り出した。
「口寄せの術の改良忍術『扉跨ぎ』『点紡ぎ』のテスト第一回開始!」
「!?!?」
ミズキは焦っていた…落ちこぼれであるはずのナルトが新術を作っただけでなく、その元となったのが『口寄せの術』と呼ばれる使役する忍獣によっては戦況を引っくり返してしまうほど力がある忍術だからだ。
「先ずは、扉跨ぎだってばね!」
ナルトが開いた巻物の中心には『扉』と書かれていた。
「口寄せの術はA地点の『何か』をB地点に呼ぶ忍術…見方を変えればA地点とB地点を物理的距離を無視して繋ぐ忍術。」
「グ、オェェ!だ、だからなんだってんだ!」
「簡単に言うと『入口と出口』を作るんだってばね……例えばミズキ先生の『尻』の血を媒体にして、 この術を使うと入口と出口は何処に開くでしょうか?」
「まっ、まさか……や、ヤメロォォォ!!」
草むらから出てきたのは尻を刺した針鼠…当然針にはミズキの『尻』の血がついている。
それを媒体にして術を発動させながらナルトの説明を聞くミズキはいつの間にか冷や汗ビッショリだ。
「ガイさんから教えてもらった木葉秘伝究極体術『千年殺し』を俺流に改造したナルト秘伝超鬼畜外道体術『万年殺し 大噴火バージョン』!!」
「〇?£¢*§$¥♂★!?!?!?」
巻物に書かれた『扉』の文字部分に黒い穴が開き、ナルトは全力でその穴に浣腸を放った。
ミズキの尻にピッタリくっついて開いた穴からニョキッとナルトの腕が出てきて寸分違わずミズキの尻を貫いた。
「ふぉぉぉぉ!!ひぃひぃふぅ、ひぃひぃふぅ…」
「イルカ先生を怪我させた罰で尻傷には害悪しかない激辛食材混ぜ合わせて作った時限式座薬もオマケしたってばね」
パンッ!
「ひぃ、ヒギャァァァァァァァァ!尻が痛い!尻が!尻がぁぁぁぁ!」
ミズキの尻に仕掛けられた座薬が破裂した。
飛び散る赤、朱、緋!!
もはやミズキのライフもプライドも0だ。
「そんで最後の忍術・点紡ぎ!」
「ゆ、ゆるひ、ゆるひへぇ~」
「この森に幾つかの『ポイント地点』があって、それを竜脈……簡単に言うと大地を流れるチャクラで結ぶと巨大な口寄せ陣になるって言う代物だってばね!」
ナルトが説明を終えると森にチラチラと光が灯り始めた。
「悪いことしたら叱られるのは当たり前……さぁさぁ、出てきてくださいってばね!
出でよ、『Wじーちゃん』!!」
「忍術で遊ぶでない!」
「どうやら仕置きが必要みたいだな……」
「ひぃ!?こ、今回は正当な理由だってばね!」
光がだんだんと消え、再び闇が戻った森から現れたのは三代目火影こと『猿飛ヒルゼン』と忍の闇こと『志村ダンゾウ』だった。
ナルトは自身の安全のために躊躇うことなくミズキの裏切りを報告した。
「ヒィッ!?」
その夜、こってり絞られてから警務部隊に引き渡されたミズキはたいそう大人しくなったそうだ ……
お久しぶりです!
やっと『被害者・ミズキ編』が終わりました。
次回サスケ、サクラ、ナルト君は仲良く出来るのか!?
PS.森にはまだまだ危険がいっぱいだよ!