蠱毒な少年   作:巳傘ナコ

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演習~後編・その2~

カカシは必死に演習中止を叫んでいた。しかし、声は届かない…どんなに叫んでも彼等には届かない……爆音が邪魔して。

 

「演習中『バゴーン!』」

 

「お前ら合か『チュドーン!』」

 

「はな『ドッガーン!』」

 

カカシの叫びは必ず爆音に打ち消された。爆音が故意かどうかは憶測でしか判断出来ないが明らかに故意だろう……だって遮り方に明らかな悪意を感じるから…

 

精神、肉体ともにダメージを負ったカカシは木陰に身を隠し休息をとることにした。

しかし、3人にはカカシを休ませるきは更々ないようで次の攻撃が襲った!

 

「「「「カカシ、俺と勝負だっ!」」」」

 

大量のガイである。

右見てガイ!左見てガイ!あっちもこっちもガイ、ガイ、ガイ!

 

自他共に認めるライバルのガイ……普段なら問題ない。

だが疲労したカカシには忠実に再現された暑苦しさ、熱血、濃い見た目は効いた……なんせそれが20体程居るのだからしょうがない。

 

「パッパッと消して休もう……」

 

「「「そうはいかんぞ!!」」」

 

カカシ対ガイ×20

最初は直ぐに蹴りが着くと考えたカカシだがその希望は対戦するうちに消えていった。

ガイ程じゃないが一人一人が強いのだ。

 

「木葉旋風!」

「木葉剛脚翔!」

「じゃんけんぽんっ!」

「猛虎獣咬爪!」

「螺旋掌底!」

「あっち向いてほい!」

 

「本当厄介だねぇ……って今、そこのガイはじゃんけん負けたでしょ!!」

 

周りの全てを見逃さないようにするうちに研かれてきたナルトの観察眼。

ガイやリーとの訓練を通して体捌きを覚え、相手の動きから次の攻撃を予測出来るようになった。

幼少期の地獄はナルトの体に『大きなハンデ』を与えたが同時にそれを補える『技術』を与えてくれたのだ 。

 

~それから10分後~

 

「はぁはぁ…雷切り!!」

 

「さ、さすが俺のライバル……ぐはっ!」

 

「本当厄介な相手だったよ……」

 

威力は低いがそれ以外は見事にガイ。

本当に心の底から厄介だったと感じるカカシだった。

 

 

~演習集合場所・3人~

 

「ちょっ、今の雷なによ!?」

 

「恐らくアイツだろうな…」

 

「第三次トラップ失敗……第四次トラップ失敗の第五次トラップは今『来てもらってる』から問題なし。全員初の作戦にしては上々だってばね!」

 

「四個目まで手回らなくて……本当ごめん!!」

 

「下忍が約30分であれだけ出来れば十分だ。」

 

自身の役割こなせなかった事に落ち込むサクラをそっぽ向きながら撫でるサスケと予想外の励ましにあたふたするサクラ。

 

「熱すぎて胸焼けしそうだってばね……それよりおばカップルの意見聞きたいんだけどちょっと良いかな?

 

「「お、おばカップルってなんだ!」なによ!」

 

「おばかなカップル、訳しておばカップル!ってのは置いといて、第五次が到着するまで後15分。ターゲットは目の前」

 

「えっ!?」

 

「やっと到着か…」

 

「随分好き勝手やってくれたね3人とも……」

 

とうとう3人の前にカカシがたどり着いた。

周囲にはアカデミーで習った中でも一番難しい結界も張っていたはずなのに反応すらしなかった。

 

今までアカデミーのレベルがサスケとサクラにとっての忍の基準だった。

中忍や上忍は凄いと頭で理解していても直接見てない二人にはその『凄さ』は絵物語でしかなかった。

 

しかし、二人の認識は今日変わった。

サスケは実践で…

サクラは煤だらけではあるがほぼ無傷のカカシを見て…

そんな二人を見てナルトは言う。

 

「残り15分俺達の力で粘ってみない?」

 

 

~最終トラップ到着まで残り15分~




最近忙しく更新できなかったナコです。
ボルトを見た瞬間に忙しさで萎えていたヤル気が復活!
というわけで久しぶりに更新します!
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