兵糧丸談義を思う存分繰り広げたナルトとチョウジは兵糧丸が持つ無限の可能性を再確認した。
しかし、時は残酷だ。さらに友情を深めた二人にも別れの時がやって来た…
『食』を通して強い絆を築いてきたこの二人の間に言葉は要らないのだろう…ナルトとチョウジは何も言わずに、ただ強く握手をして別れた。
チョウジと別れたナルトは大きな溜め息をついた…
「次に誰か来るとしたらきっとアンコ姉ちゃんだってばね…はぁー…」
ナルトの予想が正しければ次に来るのは恐らく『みたらしアンコ』だからだ。
彼女の実力は里のくのいちの中でもトップレベルに近く、容姿も良い。
ここで終わっていれば男にとってマドンナ的存在だったのだろう…しかし、彼女には色々問題があった。
まず彼女の師匠が伝説の三忍の一人であり、同時に非人道的な実験を繰り返し、さらなる研究のために里抜けをした大蛇丸だということ。
そのせいで下忍の頃からアンコは同期や里の人に『いつか大蛇丸のように裏切るんじゃないか』と疑われ、差別の対象にされた。
そんな生活を送ってきたせいで多少歪んでしまった性格が第2の原因となった。
その性格とは、血が大好きなドS女で無駄にハデ好き…である。
「アタシが来るってのに、溜め息ってどういうことよ!普通は万歳しながら喜ぶとこでしょ!」
「…………それは無い。大蛇丸さんが良心的になるくらいありえない……俺の口癖の『てばね!』が『てばよ!』になるくらいありえないよ、アンコ姉ちゃん。」
「キィー!なんて可愛いげなくて生意気な餓鬼かしら!!」
「今時『キィー』って…無いわー、まじありえないんですけど!もう今日からアンコ姉ちゃんじゃなくてアンコおばちゃんって呼ぼ…」
「このアタシをおばちゃん!?そんなこと言う悪い口はこれか!これなのか!」
まるで姉弟喧嘩のようなやり取りをする二人。
最初の出会いは団子屋だった。
ラスト一本の限定団子をナルコとアンコが取り合った。それからマンガやクナイなど様々な物を賭けて二人は何度もぶつかり、諦めず向かってくるナルコをアンコが気に入って勝手に妹分にしたのだ。
後日ナルコはナルトが変化した姿と分かったアンコだが二人の関係はたいして変わらなかった。
だからナルトは性格程度でアンコを面倒臭いなんて思わない。
ナルトが溜め息をついた本当の理由とは……
「今日の二、三日暇だから遊び来るわね?そんで流しっこしましょ!」
アンコに逆セクハラをされるからだ。
「ナルトちゃんの○○○がどれくらい成長したかお姉さんがしっかりチェックして上げるからねぇー!グフッ、グヘヘ……」
完全に親父である…
ナルトは毎回思う。
(今度こそじいちゃん達に相談しよ…)
作者はアンコさんが大好きです!
どうしてもナルトと姉弟みたいな関係にしたくやりました!
そして次回には『あの人』が登場!!