「もしよろしかったら、その場で何回かくるっと回ってもらえませんか」
「くるっと回るって、えっ、普通に横回転でいいんだよな??」
「はいっ!」
物凄くいい返事がくる。何を要求されるのかと思ったがまあそれだけならと気軽に了承する。
「そ、それじゃあ回るぞ」
「はいっ!」
クルッ、クルッ、クルッ。
一回、二回、三回と何度かその場で回転する。そのたびに短いスカートは遠心力でふわっと浮かび上がり、ピンク色の下着をチラつかせた。そんな光景にカイズの目が血走っていくのがわかる。
初めは何が嬉しいのだろうかと疑問に思った。だが男のカイズにとってはこの行動が蠱惑的なのだろう。
「(う、うわぁ、おち○ちん凄いことになってる)」
座っていてもわかるほど下腹部が盛り上がっているのが伺える。それだけ今のヴィータに興奮しているのだろう。そう理解するとこの行動が物凄く恥ずかしいことのように感じた。
「も、もうおしまい、おしまいだ! 見るな見るな‼」
回転をやめるとヴィータはスカートを片手で抑える。そしてもう片方の手でカイズの目を覆おうとした。だが逆にその手はバシッと握りしめられてしまう。
「ヴィータさん、それはズルいですよ」
「ふぇっ?」
「俺は見るだけで我慢しようとしたのに、最後の最後にそんな可愛い行動とって!」
「にゃ、にゃにが可愛い行動だ!」
突然の物言いに思わず噛んでしまう。そんな彼女の姿はさらにカイズの劣情を刺激した。
「そういうことを天然でやってしまうからヴィータさんはズルいんですよ! ヴィータさんの、ヴィータさんのせいですからね‼」
カイズはヴィータを引き寄せるとそのまま唇を奪っていく。そしてあれよあれよとベッドに押し倒していった。
「だからいったい何なんだよーーーー‼」
彼女の叫びに答えるものは誰もない。ヴィータはそのまま勢いに押し流されると「(今日はピザでも注文するか~)」と最後に正常な思考を浮かべるのだった。
◆
「ヴィータちゃん何だかツヤツヤしてるね。昨日はぐっすり寝れたのかな?」
「……いやまあそういうところだな」
就寝は遅くなってしまったが深く熟睡はできた。だがその理由を話すわけにもいかず、ヴィータは曖昧な返事をする。
そんなヴィータの心中など知る由もなく、なのはは思い出したように声を上げる。
「それでね、昨日のバリアジャケットの件だけど。……どうだったかな?」
なのはの口調からやはり自分のことを真剣に考えてくれていたことが伝わってくる。
「すっげえ白熱した」
「えっ、白熱?」
「あっ、えっと、すっげえ議論が白熱したぞ! 可能性として新しいフォームは考えてもいいかもしれねなー」
そう伝えるとなのはは目を輝かせてヴィータに迫る。
「そうだねよ、そうだよね、そうだよね! ヴィータちゃんならそう言ってくれると思ってたよーー‼」
なのははズイズイとヴィータに詰め寄る。そしてデバイスを用意すると様々なフォームの映像を映しだしていった。
「ヴィータちゃんならきっとこれも似合うと思うんだよね。あとこれも、これも、これも、これもーー‼」
ハイテンションで衣装を勧めるなのはを見てヴィータは「あははは」と頬をかく。
「(露出の高さをどうにかしねえと、なのはの前じゃ着ねえぞーって言ったらどんな顔になるんだろうな)」
管理局のエースオブエースの落胆顔を思うと少し心が痛む。だがそれが旦那様との約束だ。ヴィータは心を鬼にしてなのはに真実を告げていくのだった。
そんなふうにヴィータは楽しくも平和な日常を今もカイズと過ごしている。
そんなヴィータにとある任務が下されるのは、それから数日後のことであった。
そんなわけで久しぶりにヴィータちゃんに出戻ってきました!
更新はゆっくり、ゆっくりとなりますが、温かい目で見ていただけたら幸いですー!
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HN:白翼
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