もし主人公が1つの学校に集まっていたら、というお話。
こんな感じの話を誰かに書いて欲しいのですが……。

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誰かこんな感じのやつ書いてください。なんでもしますから!


やはり1つの学校に主人公が集まるのはまちがっている。

昼休みの教室、そこの通路側の席。

「……あー、リア充爆発しねえかな」

比企谷八幡。青春をエンジョイしている人々を憎み、ぼっちを愛する高二病患者。

「ん? どうした比企谷?」

五河士道。家事全般を得意とし、家庭科の成績なら学年トップクラスの男。

 

捻くれ者と主婦系男子。明らかにタイプの違う彼らだが、よく一緒に行動していた。

 

彼らが初めて会った時は高校生活1年目の夏だった。事故に遭い入学式に来れなかった比企谷八幡はその時、絶望していた。高校生になって、今度こそ友達を作ろうと思った末に味わった大きな挫折。それは彼の心に深い傷を作ったのだった。

だが、そんな傷に一人だけ気づいた人がいた。それは、絶望に人一倍敏感な男、五河士道だ。彼は八幡の事を見た時からその眼に宿る絶望を理解し、彼を放って置けなくなったのだ。

最初、八幡はそんな彼を拒絶した。また裏切られるのでは無いかと、また傷つけられるのでは無いかと。期待する事を恐れて彼を遠ざけ続けた。だが、士道が熱心に接していくうちに、八幡はいつの間にか心を少しだけ開くようになっていた。

 

「いや、何でもねえ。ただの独り言だ」

「そうか。お前も相変わらず独り言が多いな」

「うるせえ。ぼっちの習性なんだよコレは」

他愛もないやり取りをしながら、1つの机を囲んで2人で昼食をとる。他の人にとってそれは普通の事かもしれないが、彼らにとっては何よりも楽しく、嬉しかった。

 

「本当、何で高校生になると一気にリア充が増えるだろうな。あいつらどこからともなくワサワサ湧き上がってくんじゃん。フナムシか何かかよ」

「確かにな。俺もここに来てからカップルを何組も見るようになったよ。やっぱり高校って中学とは違うな」

「本当、リア充が増えてうんざりだわ。あ、士道その卵焼きくれ」

「おう、それじゃあお前のパン一口代わりにもらうぞ」

八幡の差し出したパンに士道がかぶりつく。

「た、食べさせ合い⁉︎ キマシタワー!」

「擬態しろし‼︎」

教室の片隅で誰かが叫んだが、2人は気にせずに食事を続けた。

 

「おっ、お前らもう食べ始めてたのか」

「ん、来たか」

「遅いぞ一誠。何やってたんだよ」

兵藤一誠。好きな物は、巨乳とエロとド○ゴンボール。熱意と根性溢れる熱血漢。一年の頃は八幡達とは別のクラスで、話すようになったのは今年からだった。

一年の頃は同じ中学を出ていた松田や元浜と一緒に行動していたのだが、彼らとはクラスが離れてしまったので新たなエロ仲間を探すためクラスでいつも2人でいる彼らに声を掛けたらしい。結局エロ仲間へ勧誘はできなかったのだが、なんやかんやで親しくなり3人で過ごすようになった。

 

「平塚先生に、横寺からAV借りてる所が見つかっちゃったんだよ。 ああ、『街角水着セレクション』、見たかったなあ……」

「お前、学校に何持ってきてんだよ……」

「またかよ。どんだけ罪を重ねてるんだよ。ミルフィーユばりに重なってるじゃねえか」

 

「あー、これも女にモテない今の現状が悪いんだよ! くそっ、おっぱい揉みてー‼︎ おっぱいおっぱい!」

そう叫びながら指を虫のようにワサワサ動かす一誠。突然の大声に周りの何人かがギョッとする。

「そんか事言ってるから彼女ができねえんだよ。少しは自粛しろ、自粛」

「しょうがないだろ! おっぱいを揉みたい、吸いたい、むしろおっぱいの声を聞きたい。それくらいに俺はおっぱいが好きなんだよ!」

「だったら、せめてもっと大人しくしておけよ……。ほら、「ハーレム作る!」とかいってる杉崎とかも基本的には真面目だし成績も良いだろ? お前、顔はそこそこ良いんだから生活態度さえ変えればそこそこモテるんじゃねえか?」

「いや、そう簡単に変えられるなら苦労しねえよ……」

 

そう言ってため息をつく一誠。まあその反応もしょうがない。彼は精神がほほ性欲と熱意で構成されているような人間なのだから。もしこの世のエロが全て規制されたらとしたら、彼は真っ先にテロリストになりそうだ。

 

「ちくしょー、おっぱい揉みてえなあ……。イケメンどもめ、学校のおっぱいを独占しやがって……」

「一誠、女子の事をおっぱいというのはどうかと思うんだけど……」

「まあ、兵藤の言いたい事も分からなくは無い。剣道部の織斑と木場に外人ハーレムを築いている八坂、ゲーマー兼リア充の桐ヶ谷に工学知識がプロレベルの司波、この学校はイケメンリア充が多すぎるだろ」

「他にも野球部エースの草薙とかバスケ部の暁とかだな。後は……神田とか? あいつも最近美術部の椎名さんと一緒に登校してるし」

 

本当、この学校はどうなっているのだろうか。辺りを見回せばカップルがいる。甘い空気が全体を満たしていて、いるだけで胸焼けしそうになるくらいだ。国際的交流に力を入れすぎていて髪の色がとてもカラフルな事になっているし、成績優秀者と馬鹿が入り乱れているし、作った人は本当に頭がおかしい。

 

「あー、畜生。おっぱい揉みてえなあ……」

「残念だが今は諦めろ。将来風俗にでも行くこったな」

「身も蓋もない事いうなよ……」

 

この3人はリア充では無い。女子からは白い目で見られる事が多いし、仲が良い人も少ない。飛び抜けてかっこいい訳でも無いし、天才ってわけでもない。

それでも、3人で過ごすこの一時は、決して間違った青春ではないのだろう。


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