あとこの話は後の話に大きく関わるのでちょっと慎重に書いていました。主に桜について。
他にも生前について色々聞いた。食事はどうしていたかとか、友人関係はどうとか、エジソンのことを口にしたら凄い剣幕で。
「そのことは口にするな」
と言われた。そんなにすごい喧嘩別れしたのかな?
あと助手のネオンさんについては何故か親近感が湧いた。ネオンさんも苦労したんだろうな。
なんだかんだと話をしている内に学園についた。
そして校門で立ち止まる。
「マスターここから口裏を合わせてくれるか? マスターは近々学園に転入予定で、学園を見学しに来た。いいかな」
「ああ問題ない」
「そうか。それじゃあ行こう……マスターなんで立ち止まっているの?」
マスターは校門の前で学園を睨み立ち止まっている。
「士郎は感じないのか、学園に強い魔力の残滓あることを」
「なんだって!?」
マスターに言われて集中するも魔力を感じることはできなかった。
自分にわかるのは学園と言う空間にある違和感だけだ。
「たぶんこの魔力はリンのモノだろう。他にも何らかの違和感があるが今は置いておこう。
士郎弁当を渡しに行こう、もう午後の二時だ。待ち人は空腹に喘いでいるだろう」
空腹に喘ぐどころか暴れていないか心配だ。美綴も苦労しているだろうし急ごう。
弓道場に着くと門の前で美綴がいた。こちらを見つけるやないなや凄い睨めつけられ。
「衛宮おそい! なに道草くってるんだ!」
凄い剣幕で怒鳴られた。
ひどい言われようだ、こちらは速攻で弁当を作り、最速で来たと言うのに。
「しょうがないだろ、おかずも米も切らして一から作ったんだら。
だから時間が掛かった分多目につくったんだから」
美綴は呆れたように額に手を当てると盛大にため息を吐いた。それは本当に盛大に。
「なにやってんだ衛宮、お前本当に衛宮か? 私の知る衛宮はそんなヘマをする奴ではない筈なんだが。
まあいいやこれでやっと昼御飯にありつける、ほら衛宮も上がんなよ」
美綴は弓道場に親指を指して言う。
仮にも弓道部員が道場を指で指すのはどうだろう。
「いやいいよ、あとは美綴が渡してくれれば済む話だろ。
てか藤ねえはなにやってるんだ、もしかして自分が食えないから部員も食うなってなこと言ってないよな?」
「なに言ってるんだそのまさかだよ。おかけで此方はとばっちりだよ。これから下のトヨエーまで誰が買い出しに行くか決めようかとしていたところだよ。
それに此処まで来て衛宮を帰らせたりしたら藤村先生がどうするか考えただけで……」
「……あー二つとも想像に難くない。
わかった寄っていく。ここで引き返したら藤ねえになに言われるかわからないからな」
「よし! それでこそ衛宮」
美綴が訳のわかないことを言うと此方の耳に顔を寄せ囁くように。
「――で、衛宮、誰よあの美丈夫? 悪い人には見えないけど」
「あーー……詳しくは言えないが今度家にホームステイするニコラ・テスラさん。よろしくしてくれると助かる」
「そのこと藤村先生は知ってるの?」
「いや知らない、だからそれも含め道場にそれとなく入れるように言い含めてくれると、かなり恩に着る。
藤ねえに関しては自分でどうにかするから」
「……オッケー。その交換条件了承した。衛宮、後でとぼけるなよ。
で、事情って何よ? 少しぐらい話なさいよ」
俺は人差し指を口許に立てて。
「禁則事項です」
扉が開かれる。
マスターは美綴の背後を静かについてくる。
弓道場に上がる。
……弓道場は戦場のように慌ただしく、一部阿鼻叫喚の様相を呈している。
変わらぬこの光景に懐かしんでいる場合ではない。
取り敢えずこの場を収拾し弓道部を救おう。正義の味方として。
「ん? 皆飢餓状態で部活に勤しんでいる――なるほど弓道部とは行住坐臥戦場を意識した部活なのだな。
ここに勘違いした外国人を放置しておくわけにもいかない。
「さて、桜はどこかな……いた。おーい桜ー」
まずは藤ねえを大人しくするために桜を仲間に引き入れる。
「……え? 先輩……!?」
桜は弓を片付けると駆け寄っていた。
「先輩どうして此処に? もしかして――」
「ああ藤ねえに弁当持ってきた」
「ぁーー…………わかりました……呼んで、きます」
桜が落ち込んでるように見えたが、顔は笑顔だったので多分安心して気が抜けたのだろう。
桜は藤ねえの元に行き少し話す、すると藤ねえは欲しかったオモチャを見つけた子供のような笑顔し、
「ハーーイ今から休憩にはいりまーーす。各自はお弁当食べてよし!」
本当にお昼食べてなかったのか……なんと横暴な。
かく言う藤ねえは埃を巻き上げる勢いでこちらに走ってくる。
「シロー待っていたよ! 本当にすっっっごく待っていたよ! ささ早くご飯食べよ♪」
ウキウキワクワクしながら弁当を催促する藤ねえ……もう少し大人しくしていられないのかこの人は。
「で、士郎後ろの人だれ?」
「――ああじいさんの知り合いのニコラ・テスラさん」
「はじめましてニコラ・テスラだ。あなたが士郎の大切な家族の藤ねえか」
「な…何言ってるんだマスター」
「士郎こそなにを言いているんだ。家族は大切なものだろう。恥ずかしがることではない」
ぐうの音の出ない正論、言い返せない。
それを聞いた藤ねえはニヤニヤしながら背中に回ると、ツンツンとつっついてくる。
「なに士郎そんなこと言っていたの~~も~~かわいいとこあるな~~お姉ちゃんうれしいな~~」
くっ! 調子に乗りやがって。
「さて気分がよくなったし、はやく食べよ」
部員達に説明を終えた美綴を加え休憩室で遅めの昼食をとる。
昼食を終えて皆でデザートの羊羮をつまみながら休憩している。因みに弁当は重箱五段、朝マスターが足りないと言っていたからその分と藤ねえの分。見事に完食。家の家計大丈夫かな…………
ここでマスターが問題起こさなきゃ平和なのだが、
「いい胸だ」
「……な!?」「は!?」「え!?」「…………~~~~~~っ!」
マスターは桜を見ながら予想外の発言。
四者異なるリアクション。因みに左から士郎、美綴、藤ねえ、桜の順。
「ちょっとあんた、なに桜にセクハラしてんの!」
「ちょっとテスラさん不謹慎ですよ」
「な……ななななに言ってるんだマスター」
慌ててマスターに問いただすが、マスターはそんな俺を不思議そうな顔で。
「何をそんなに慌てる。女性を誉めるのは英国紳士として当然だろ? もしや私は失言をしたか? 女性はブドウの稽古をするときさらしを巻いたものだが、そうしないのは見せているかと思ったんだが……」
それを聞いた女性陣は言葉を窮した。
「たしかに弓道にさらしを巻かなければならないという規定はないけど、それにさらしは胸の大きな人にとっては窮屈なものだし……」
そしてマスター美綴を凝視している。
「?……テスラさんあたしになにか?」
また嫌な予感がする。
「いやいい肢体だなと思ってな」
美綴が自分を抱きしめるかのようなして、即座に立ち上がると二歩三歩引く。
「ちょっと今度はあたし!? なんなのあんた!?」
マスターは至極真面目そうに。
「よく鍛えられた肢体だ。無駄な肉はなく、ジョンとは正反対の肉体美だ。
しかしその肉つき――得意な得物は弓ではないな、んーー察するに長物――槍はないな――薙刀か。
だが、ならば尚のことなぜ弓道部に所属しているか謎だ」
美綴は目を見開いてる。ただの変な人かと思ったようだが、その実確かな観察眼を持って美綴を見ていたのだ。
かく言う俺もマスターの発言に驚いている。
「へ~テスラさん体を見ただけでそんなのわかるんだ。もしかして武術の嗜みがあるの?」
「まぁなこの国に来るのは初めてではないし、これでも長生きしているからな。この国でいるところの”亀の甲より年の功”といやつだ」
「なるほど人に歴史ありですね」
それを聞いていた藤ねえは興味津々にマスター問いかける。
「ねえねえ私は?」
言われてマスターが藤ねえを見据える。
「……いい肉体だ。鍛錬を欠かしていない証拠だな、そして貴女も得意な得物は弓ではないな――木刀……いやそれよりも軽いな――竹刀か。つまり剣道だな」
「正解! いや~初めは邪な目で生徒を見ているかと思ったけどそうじゃなかったのね。安心したわ」
「誤解が解けてなによりだ。しかしまた失言してしまうとは、やれやれ21世紀も難しいな」
肝が冷えた。マスターは時々なにを言い出すかわからないから大変だ。
頭が痛くなった。もうやだ。
――しかしマスターは女性を凝視し過ぎだ……まったく皆にしつれいじゃないか。
――それに胸だの肢体だのもう少し言葉を選ぶべきだ。
「……………………」
ただマスターが桜をじっと見ているのが少し気になる。さっきの今で胸を見ていないのはわかるが桜の何が気になるんだろう。
桜もマスターの視線が気になるようだが、何かするわけでもなくじっとしている。
「そう言えば士郎はこのあとどうするの? このまま見学していく? 一応五時には解散するから」
さてどうするべきか、このまま居てもいいし、マスターを学校に案内してもいいし。
よし決めた。
「マスターに学園を案内するよ。
あと桜昨日は心配かけたな、お詫びと言ってはなんだが今夜は俺が料理作るよ、桜は今夜大丈夫か?」
「は、はい! 大丈夫です! 先輩楽しみにしていますね」
桜がうれしそうに笑顔で答えてくれた。やっぱりさっきの陰りは気のせいだな。
それにこんなに嬉しそうなんだ、これは腕に腕によりをかけて作らねば。
さてマスターを学園案内するか。
「マスター学校案内するけどどうする? このまま弓道部見学しとく?」
マスターは少し思案する。
「若人達が物事に打ち込んでいる姿は見ていて飽きないが、気になるとこもあるし学園を見て廻ろう」
マスターが腰をあげると自分もマスターの後をついてく。俺は入り口の前で振り返り。
「じゃあマスターを案内してくから大人なしく待ってろよ藤ねえ」
射場からハイハイと、藤ねえの返事が聞こえると弓道場を後にする。
まずは校内を案内することにした。魔力の残滓が遠阪のモノか一応確認するとのこと。マスターは昇降口を当然のように土足で上がっていた。あまりに自然だったので気がつかないくらいに。
「ま……マスター待っ」
上履きに履き替えるのを忘れ、靴のままでマスターを追いかけ廊下に飛び出るとちょうどマスターの先に葛木先生がいた。
「衛宮そんなに慌ててどうした。それにマスターとはその人のことか?」
葛木先生が問いかけてくる。葛木先生は生徒会顧問で厳しいイメージがあるが、ここは慌てずゆっくり事情を説明すれば大丈夫のはず。
「葛木先生……え~とこの人はニコラ・テスラさん、近々転入するかも知れなくって、そのために学園案内を頼まれたんだ。
マスターこの人は社会科の担当で生徒会顧問の葛木宗一郎先生」
全然冷静に説明できてない! なんだこの行き当たりばったりな言い訳は! 基本的に事前報告なしの見学はご法度だ。
そして生徒会顧問の葛木先生がこんな言い訳を聞いてくれるわけ無い…………
「――そうか、海外からの転入は初めてだな。まぁ今時海外からの転入は騒ぐほどでもない時代だ。
衛宮知り合いなら面倒を見てやれ、お前も来年には最上級生なのだらな。そのてのことはよい経験になる」
あれ? てっきり小言を言われるかと思ったが、以外に話が早い。
そう言えば一成が葛木先生は思慮深く、配慮が行き届く思いやりのある人だと言っていたな。
「ではな衛宮、私は職員室に行くから案内が終わったら寄りなさい」
そう言うと葛木先生は職員室に向かって行った。
マスターは去っていく葛木先生を感心したようにていった。その視線には若干羨望が含まれている気がする。
「マスター葛木先生がどうかしたんですか?」
「士郎は気がつかなかったか、あの宗一郎と言う男は呼吸や歩きが整っていた、人間としては完璧の域だ。
あれほどの使い手は男谷以来見たことがない」
マスター曰く呼吸はただ息を吸う行為ではなく、内と外を繋げる行為であり、しいては神を取り入れ、解放する動作らしい。
ことオリエントに於いては呼吸と歩法は極めれば邪を清め魔を祓うことすら可能であり、稀に生まれもって体得している者もいるが、大抵の者はは長い修練すえ体得するもだか、しかしそれらを極めるのは生涯をかけても出来るとは限らず、一門派に一世代に一人いればいいとのこと。因みに葛木先生は後者とのこと、若いのにあれだけの者がいると感心している。
そして魔術に於いてはそれらをを極めると言うことはその人自体が魔術師が到達出来ない純粋な魔術回路となるらしい。
「――なるほど、でもそれだけ凄い人と言うことは葛木先生は
「いや、宗一郎はマスターではない。彼は魔術師ではないし、血の匂いもない。
彼はたぶん、おそらく、日ごろの鍛錬が彼に正しい作用をしているのだろう。
魔女に見習わせたいものだ……ん?」
マスターがいきなり立ち止った。マスターが見ているのは図書室だ。
「――マスター図書室に何かあるのか?」
「士郎やはりこの学園は危険だ。付いてきなさい」
マスターは若干速や歩きで図書室に入っていった。
俺はなんのことかわからずマスター付いて入る。
マスターは奥の方へ進む、と、そこで、なんと言うか、この空間に強い違和感を感じる。
――なんだ、前来た時はこんな感じしなかったのに、
マスターの付いて進むにつれ違和感がどんどん強くなっていく、そしてマスターが立ち止まると脇の本棚を見た。
此処まで来ればわかる、この本棚に何かある。
「士郎も気がついたか」
「はいマスター、この本棚の奥になるかある」
マスターふむ。と頷くと二歩三歩と近づいてくる。
マスターは手をあげると冷たいけど、けれど暖かな優しい手を俺の頭において撫でてきた。
「…………~~~~っ!」
――なんだ!? なんでだ!? なぜ!?
「よくわかったな士郎偉いぞ。
士郎は魔術の才能はないが空間に対する違和感には鋭いのだな」
マスターは難問を自力で解いた子供を誉めるように優しく、慈しみ、愛しむように撫でてくれる。
「――マスター子供扱いしないで……」
子供扱いしてほしくないのに、この手をはね除けたいのに、このままこの暖かな手に委ねていたい自分がいる。
少ししたら、ほんの五秒ぐらい撫でたらマスター手を下ろした。
少し残念だかいつまでもやっているわけにはいかない。
「士郎本をどかしてみなさい」
言われた通りに本をどかすと赤紫色の凶々しいく、見たことの無い形の刻印があった。
「――マスターこれは……」
刻印を見たマスター苦い顔をする。
「まったく厄介なモノを……」
「……マスターこの刻印はいったい……」
「――士郎そもそも結界とは仏教用語で清浄なる空間と不浄なる空間を隔て分けることを指す。
だが魔術では内と外を隔て結界に様々な効用を付与する。結界の範囲内を人目つかないように遮断、魔術などを制限、そして結界内の生命活動の圧迫がある。
この結界はその類いだが規格が違う。この結界は一度発動したら結界内にいる人間を文字通り"溶解"させるモノだ。
発動したら最後結界内に人間を溶かして魂を強制的に集める
ゾッとする話だ、そんな事になったらこの学園にいる人間は皆死んでしまうと言うことだ。
そんな事にはさせない、そうさせないためこれまで鍛えてきたんだ。そのために
その後もマスターと刻印を探し廻って七つ刻印を見つけ屋上に結界の基点を見つけた、それまでに見つけた刻印も含めてマスターが消していた。
最後の刻印を消したあとはマスターと弓道場に向かう途中に職員室に寄って葛木先生に報告に行く。
「失礼します。葛木先生いますかーー」
言うと葛木先生は席から立つとこちらに来てくれた。
「葛木先生学園案内終わりました。あと見学許可していただきありがとうございます」
「衛宮学園案内ご苦労、しかし二人とも今度見学に来るときは事前申請するよに。
では気をつけて帰りなさい」
葛木先生は簡潔言うと自分の席に戻り仕事を再開する。
用は済んだので弓道場に行く。
弓道場は部員達が片付けに奔走している。
「――藤ねえ片付け手伝おうか?」
声に気づいた藤ねえが叫ぶように声を上げる。
「お帰りーー士郎ーー士郎は道場の外に待っていてーーすぐに終わるからーー」
耳がキンキンする、声が大きすぎる。もう少しボリュームを下げてほしい。
「わかった。外で待ってるから」
藤ねえはハイハイー、何て言いながら作業に戻る。
俺たちは道場の外で待つこと幾分、道場から次々と部員達が出ていく、そして最後に藤ねえが戸締まりすると職員室に鍵を置いて行く。
そんな中桜はトイレに行き、マスターは少し席を外すと言って離れる。
美綴二人が居なくなったのを見計らったかのか口を開く。
「なあ衛宮は弓道は飽きたからやめたのか?」
「いきなりなんだよ美綴」
「だって衛宮さ、部活中に射を外したのって一回あったじゃない。そのときの台詞覚えてる?」
そんな事あったかと思い出そうとするが思い浮かばない。
「いや覚えてない、俺はそんなに変なこと言ったか?」
美綴はやっぱりか、と大きなため息を吐いた。
やはり変なこと言ったのだろうが、美綴をこんなふうにさせるほどのことを俺は言ったのだろうか。
「私はね衛宮が射を外したとき若干嬉しかったんだ、そんで衛宮はどんな顔してるかなと覗いたら……特になんともない顔だったんだ。
私は気になって『あんた外して悔しくないの』って聞いたらあんたは『いや、今のは外れるイメージだった』何て言うのよ! それでわかったの、ああこいつは他の奴と違う、もはや老成し過ぎて達人の域だってね」
「妙なこと言うな美綴、俺はそんなに老成していないし、達人でもないぞ」
「――じゃあ聞くけど衛宮は物事に楽しいって思ったことないでしょ?」
「………………」
言葉が出なかった。好き嫌いはあるが物事を楽しいって思ったことはない。いや俺は…………
「だって強化合宿のときの私の取って置きの話に無反応だったんだもん♪」
美綴は気を使ったのか……いや使ったんだろう。この話は終わりという空気にしてこちらに背を向ける。
「じゃあね衛宮、藤村先生と桜によろしく言っといて。あとテスラさんを今度ちゃんと紹介しなさいよ。んでたまに部に顔出しなさい。そんで決着つけるよ!」
そう言うと美綴は帰っていった。
入れ替わるように三人が来た。
「それでは帰りますか」
四人で学園を出て坂を下っていると藤ねえが小声で聞いてくる。
「ねぇ士郎テスラさんどこまでついてくるの?」
「…………え? マスターも家で暮らすんだど…………」
「「えーーーーーーーっ!」」
二人の声が木霊する。あれ? 言ってなかったけ?
なおここからはかなり手探りで書いていくので気になることがあったら遠慮なくどうぞ。
では親愛なるハーメルンの皆さま方良き青空を。(気分的には変わった仮面を被った気で)