「誰かいるみたいだ」
磯貝と別れた後、無事に家までたどり着いたカズキは自宅の前に見慣れない人物が立っているのに気付いた。
「君が桜井和生くんかな?」
自分のことに気付いたのだろうか黒のスーツを着ている男性に声をかけられた。
「はい、そうですけど。なにか御用ですか?」
「君に話があってな帰りを待たせてもらっていた」
「こんな時間までお待たせしてすみません!!」
カズキは勢いよく頭を下げた。
「そんなにかしこまらなくてもいい俺の名前は烏間だ、明日から君が編入する3年E組で体育の指導をしている」
男性は烏間と名乗った。
「とりあえず家の中へどうぞ、立ち話もなんですので」
「あぁ、すまないな」
烏間を自宅にあげコーヒーとケーキを出すカズキ。
「気を遣わなくて構わないぞ?」
「いや…俺が食べたいだけですので」
「そうか、じゃあ本題を話そう。単刀直入に言うと君が編入する3年E組では今暗殺が行われている」
「はい?」
「ターゲットは担任だ」
「担任を暗殺ですか!?」
「驚くのも無理は無いだろうが、君の担任は月を破壊した超生物だ」
「えっ…じゃあ月が三日月になったのは担任の先生のせいなんですか?」
「そうなるな、奴のことは明日本人から聞くといい」
「わかりました…暗殺…ですか…」
「すぐに暗殺しろとは言わない、先ずはクラスに馴染めるよう頑張って欲しい」
「はい…!」
「いい返事だ。要件はそれだけだ時間を取らせてすまなかったな」
「いえ…久しぶりに家が賑やかだった気がします…」
「君は一人暮らしの様だな…だが明日からは騒がしすぎる程の生活が待っているぞ」
「楽しみにしておきますね…」
「それじゃあ俺は失礼する」
「ありがとうございました!」
烏間はカズキの家を後にした。
「彼の抱えるものがE組で軽くなるといいが…」
烏間はそう呟きながら帰っていった。
「お母さん…」
今は亡き母親の遺影の前で俯くカズキ。
「明日から俺…暗殺するんだって…唐突過ぎてわかんないや。でもね?今日友達ができたんだよ?凄くかっこ良くて優しいんだクラスのみんな彼みたいにが優しいといいな…」
母親の写真にに話しかけるその表情は今にも泣きそうだ。
「母さんが遺してくれた俺の力が…みんなに役立つといいな…」
弱々しい声で呟くカズキ。
明日から始まる彼の新しい学校生活
そこで繰り広げられるのはクラス一丸となった暗殺さらにターゲットは担任の教師。
新しい環境と新しい仲間と一緒に桜井和生はどのように成長していくのだろうか…
彼の意外な1面とは?
母親がカズキに遺した力とは…?
次回明らかに