桜井和生と暗殺教室   作:トランサミン>ω</

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今回は大先輩である、invisibleさんとのコラボ企画です!
駆け出しの私なんかとコラボして下さったinvisibleさん改めてありがとうございます!
前編は神栄碧と暗殺教室をご覧ください!


神栄 碧と桜井和生の暗殺教室 コラボの時間 後編

神栄と和生は閑静な住宅街を歩いていた。

高級住宅が立ち並び自分の住む世界とは違うもののように和生は感じていた。

 

 

「着いたぞ、とりあえず入れよ」

 

 

「お邪魔します」

 

 

神栄の家はとてつもなく大きいのだが、和生の家も他人のことを言えないほど大きいため然程驚かなかった。

 

 

「とりあえず2階に行ってくれ」

 

 

「2階?なんでだ?」

 

 

「きにすんな」

 

 

神栄に促され、階段を上がっていく和生。

綺麗に片付けられたその部屋は落ち着いた印象を与える。

 

 

「神栄はなに作るの?」

 

 

「そうだな、パスタでも作るか」

 

 

神栄は棚からパスタの乾麺を取り出して茹で始めた。

 

 

「じゃあ俺はソース作ればいいのか?」

 

 

「いや、お前は冷蔵庫の中から適当に選んで前菜でも作ってくれ」

 

 

「わかった」

 

 

和生は冷蔵庫を物色し始めた。

鴨肉と水菜、トマトにマンゴー、バルサミコ酢を取り出した和生は料理を始めた。

そんな様子を横目で見ていた神栄は思った。

 

 

「(こいつはホントに料理が『得意』みたいだな)」

 

 

そんな事を考えながら油にニンニク、鷹の爪を入れ、ぺペロンチーノ?を作っていた。

一方和生はトマトを小さく切り水菜を3センチだいに切った後、鴨肉をスライスし脇にマンゴーのピューレとバルサミコ酢を垂らして完成させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「いただきます」」

 

 

料理を作り終えた2人はお互いが作りあったものを口へ運ぶ。

次の瞬間

 

 

「うわ、これめっちゃ美味い」

 

 

「うっ…これ…は」

 

 

2人からは真逆の感想が飛び出した。

神栄からは感激の声が、和生からは苦痛の声が発せられる。

 

 

「『特異』ってそっちかよ…」

 

 

和生はその言葉を最後に気を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー、大丈夫か?」

 

 

「あ、ああ…」

 

 

和生が目を覚ますと神栄が「お前なんで倒れたんだ?」と言いたげな顔で自分を見ていた。

彼のそんな様子を見て和生はふと思ったことを訪ねようと体を起こした。

 

 

「神栄…お前彼女はいるの?」

 

 

「は?」

 

 

「いるのかって聞いてるんだ」

 

 

「まぁ、いるよ。飛びっきり可愛いのが」

 

 

神栄は神崎のことを名前は出さないものの簡潔に紹介した。

 

 

「お前さ…彼女が手料理食べたいって言っても絶対に食べさせるなよ…?」

 

 

「は?なんでだよ」

 

 

「このままだとその子の笑顔が歪む事になるぞ…?いいのか?」

 

 

「??」

 

 

「とりあえずもう一回俺と作ろう…」

 

 

「なんでだよ!?俺はゲームをやりたいんだが」

 

 

「でも考えてよ?そんなに可愛いんだろ?もし手料理作って喜んでもらえたら飛びっきりの笑顔が見られるよ?」

 

 

和生の言葉に今度は、そうかもしれないと唸る神栄。

一方和生は神栄の恋人のために彼の料理センスを改造しようと試みた。

 

 

「最近はあいつを悲しませてばかりだし、いっちょやるか!」

 

 

普段あまり気にかけてやれていない神崎の為だと思い、神栄は和生の誘いにのった。

ヘタレがヤル気を出した瞬間であった。

 

「自覚がないってヤバイな…」

 

 

「なんかいったか?」

 

 

和生は混乱していた、神栄の手つきは並の学生より良く、得意と言えるほどの手際であろう。

しかし、自分と同じ手順でやっているのに味は天と地の差があった。

和生は神栄を傷つけまいと遠まわしに特異だという事を告げるのだが神栄は首をかしげるだけであった。

 

 

「はぁ…やっと食べられる位にはなった…」

 

 

和生がそう言えるようになったのは2時間後の事だった。

 

 

「なんか味が変わったような?」

 

 

神栄の成長ぶりには目を見張るものがあった。

もともと集中力が人間のそれを凌駕している神栄だけに飲み込みが早い、神崎のために頑張ったのだろう。

相手を思って作る料理は美味しくなるものだ。

 

 

料理教室も一段落し和生は帰宅の準備を始める。

 

 

「今日はありがとう。いろんな意味でいい経験になったよ」

 

 

「それはこっちの台詞だ。気絶した時はどうしようかと思ったがな」

 

 

2人は苦笑しながら握手をする。

 

 

「いまから彼女さんにご馳走してあげれば?」

 

 

「ああ、そうさせてもらう」

 

 

神栄は携帯を取り出し神崎に電話をかける。

 

 

『はい、神崎です』

 

 

「俺だ神崎、神栄だ」

 

 

『碧くんっ!どうしたの?』

 

 

名乗った途端ぱあっと明るい声になった神崎に神栄は若干照れる。

 

 

「今から家にこないか?晩御飯ご馳走するよ」

 

 

『うんっ!すぐ行くねっ!』

 

 

電話を切った神栄に和生は不思議そうな目を向ける。

 

 

「どうした?」

 

 

「今…神崎って言った?」

 

 

「ああ、そうだが」

 

 

「(そっか…ドンマイ杉野)なんでもないさ!」

 

 

「そういやお前にも恋人はいるんだろ?名前はなんて言うんだ?」

 

 

「速水っていうんだ。ツンデレだけど可愛いよ」

 

 

「(ああ、こいつは…)そうかそうか。惚気ご馳走さん」

 

 

ツンデレで速水という名前に神栄は心当たりがあり過ぎた。

 

 

「じゃあ、そろそろ帰るよ」

 

 

「ああ、またな」

 

 

和生はそう言って神栄宅を後にする。

去っていく彼の後ろ姿を見て神栄は

 

 

「てことはあいつも暗殺者ってわけかw」

 

 

笑いながらそう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方帰り道に和生は考えていた。

 

 

「あんなとてつもない味の料理を食べたのは初めてだ…。夜は美味しいものが食べたいよ…」

 

 

ぐったりした和生はあることを思いつき携帯をいじる。

 

 

「もしもし、凛香?」

 

 

『うん、どうしたの?』

 

 

「凛香の手料理が食べたいなってw」

 

 

『えっ!?今どこ?』

 

 

「凛香の家の前かな?」

 

 

そう言うと速水が急いで窓から顔を出した。

 

 

『すぐ行くから待っててね!』

 

 

言葉通りすぐに降りてきた速水。

 

 

「急にどうしたの?」

 

 

「いや…実はさ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「碧くんって料理するんだね」

 

 

「ああ」

 

 

神栄はやって来た神崎に和生直伝のパスタを振舞っていた。

何も知らない神崎は神栄の料理を躊躇せず口へ運ぶ。

 

 

「美味しい…美味しいよ碧くんっ!」

 

 

まるで女神の微笑みのような笑顔を向ける神崎に神栄は

 

 

「(あいつの言う通り、これはかなりの…破壊力だ)」

 

 

神崎の笑顔に、ノックアウト寸前であった。

流石ヘタレと呼ばれているだけはある。

 

 

「でも急にどうしたの?いつもはほったらかしなのに…」

 

 

「へ?ああ、それはな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「今日は料理が『とくい』な奴にであったんだよ」」

 

 

時を同じくして意味は違えどふたりは同じことを口にしていた。




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