桜井和生と暗殺教室   作:トランサミン>ω</

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落胆の時間

「うぶっ…」

「わあッ」

生徒たちは衝撃で飛ばされてしまった。

「「「殺ったのか!?」」」

今までの暗殺とは明らかに違う!殺せんせーが爆発して…後には何も無い。殺った手応え!!

「油断するな!!奴には再生能力もある。片岡さんが中心になって水面を見張れ!」

「はいっ!」

烏間の言葉に生徒たちは捜索を始める。

水圧の檻と対先生弾のふたつの檻逃げ場はどこにも無かったはず!

「あっ!」

倉橋が声を上げた。水面がぶくぶくと泡だっているのである。

生徒たちが注目している。

次の瞬間生徒たちが見たものは殺せんせーの…顔が入った透明とオレンジの変な球体。

その時生徒たちは思った。

「「「(なにあれ!?)」」」

すると殺せんせーが説明を始めた。

「これぞ先生の奥の手中の奥の手、完全防御形態!!」

「「「完全防御形態!?」」」

殺せんせー曰く、外側の透明な部分は高密度に凝縮されたエネルギーの結晶体らしい。水も対先生物質も効かず所謂無敵状態らしい。

24時間で自然崩壊するらしいがそこは抜かりなく対策しているらしい。

「チッ、何が無敵だよこんなもん」

そういって寺坂がスパナで破壊を試みるが失敗。

すると今度はカルマの手に殺せんせーが渡った。

「そっか〜弱点ないんじゃ打つ手ないね」

「にゅ?にゅやーっ!?」

カルマは殺せんせーの秘蔵映像を携帯で流し殺せんせーに見せている。

「やめてーっ!手がないから顔を覆えないんです!!」

「ごめんごめん、じゃとりあえず至近距離で固定してと」

「全く話をきいてない!?」

「そこで拾ったウミウシもつけとくね」

「ふんにゃぁぁぁぁ」

そう殺せはしないもののある意味いじり放題だ。

「こういう時のカルマくんは天才的だ」

渚は若干あきれている。

「とりあえず解散だ、こいつの処分は上と検討する」

そういって烏間は殺せんせーをビニール袋にいれた。

「先生のことは殺せませんでしたが、皆さんは誇っていい。世界中の軍隊でも先生をここまで追い詰めたことはなかった。ひとえに皆さんの計画の素晴らしさです」

殺せんせーはいつものように生徒たちを褒めてくれたが殺せなかったことに落胆を隠しきれなかった。

かつてなく大掛かりな、全員での渾身の一撃を外したショック異常な疲労感とともに…彼等はホテルの帰途についた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生徒たちはホテルに戻りコテージで休んでいた。

そこで千葉は律を呼び問いかけた。

「律、記録は取れてたか?」

「はい、可能な限りのハイスピード撮影で今回の暗殺の一部始終を」

「俺さ、撃った瞬間わかっちゃったよ『ミスった、この弾じゃ殺せない』って」

「断定はできません、あの形態に移行するまでの正確な時間は不明瞭なので。ですが千葉くんの射撃があと0.5秒早いか速水さんの射撃があと標的に30cm近ければ気づく前に殺せた可能性が50%ほど存在します」

律の解析を聞いた千葉と速水は落胆を隠せなかった。

練習と実践のいがいを大いに痛感していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃カズキはコテージから離れてビーチにいた。

「はぁ…」

「どうしたんだよ、溜め息なんてついてさ」

「悠馬…」

「なんかあったのか?」

「まぁね、ここに来てからなんか眩しくて」

「たしかに夏の日差しは眩しいよな、でも今は夜だぞ?」

「悠馬はやっぱり悠馬だな」

そういって笑うカズキ。

「どういうことだよ」

磯貝も苦笑しながら答えるが、カズキの笑顔が少し冷たいと感じていた。

「そろそろ戻った方がいいかな?」

「…ああ、そうだな。…なぁカズキ」

「なに?」

「無理に言えとは言わないけどさ、俺達は、少なくとも俺は話してくれるのを待ってるよ」

磯貝にそう言われるとカズキは困ったように笑って

「ありがとう、親友。さぁいこう皆悠馬のこと待ってるよ」

「そうだな、戻ろうか。心配させちゃうしな、俺とカズキがいないとやっぱりダメだろうし」

「それ、みんなの前でいうなよ?」

「あたりまえだろ?」

そう言って戻るふたりを待っていたのは、苦しそうにしているクラスメイトとそれを心配するクラスメイトだった。

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