桜井和生と暗殺教室   作:トランサミン>ω</

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引率の時間

生徒たちは世の中をなめているかのように歩いていた。

と、いうのも。烏間曰く客の中には甘やかされて育ち、幼い頃から悪い遊びに手を染めた子供も多いようで、彼等はそんな子供たちに紛れるようにしているのである。

その作戦が功を奏しトラブルを避けて移動できていた。

しかし、それが慢心に繋がり波紋を生み出す。

「へっ楽勝じゃねーか。時間ねーんだからさっさと進もうぜ」

そういって寺坂と吉田は先頭の烏間を追い抜いて走り出してしまった。

そして前方から歩いてくる男がひとり。

「寺坂くん!!そいつ危ないっ!」

何かに気づいたのか不破が叫んだ。

すると次の瞬間烏間がふたりを力づくで引き戻すが、それと同時に男も何かを噴射してきた。

烏間はそれを噴射している道具を蹴り飛ばすも、直撃してしまった。

「ちっ、なぜわかった。殺気を見せずすれ違いざまに殺る。俺の十八番だったんだがなオカッパちゃん」

不破は自分のボブカットをオカッパと呼ばれたことに若干の苛立ちを覚えつつも説明を始める。

「おじさん、ホテルで最初にサービスドリンク配った人でしょ?」

「「「……あ!?」」」

ほかの生徒たちも気づいたようだ。

「断定するには証拠が弱いぜ?ドリンクじゃなくても…ウィルスを盛る機会は沢山あるだろ」

「みんなが感染したのは飲食物に入ったウイルスから…そう竹林くんがいってた。クラス全員が同じものを口にしたのはあのドリンクと船上でのディナーだけ。けど、ディナーを食べずに映像編集をしてた三村くんと岡島くんも感染したことから感染源は昼間のドリンクに絞られる。それに昼間のドリンクを飲んでないカルマくんと桜井くんはここにいるしね。従って犯人はあなたよおじさん君!!」

「ぬ…」

不破の名推理に生徒たちは感心する。

しかし烏間に異変が起こり、みな我にかえった。

「毒物使い…ですか。しかも実用性に優れている。」

男によれば象でも気絶させる麻酔ガスらしい。さらに外気に触れればすぐ分解され証拠も残らない代物だ。

「ウイルスの開発者もあなたですね?無駄な感染を広げない取引向きでこれまた実用的だ」

殺せんせーが的を得た発言をする。

「さぁな、ただお前たちに取引の意思がないのはよくわかった。交渉決裂だな」

そういって男はボスと呼ばれる人物に報告するべく戻ろうとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だがそれは叶わなかった。

「(…早い!!いつの間に出口を…!!)」

「敵と遭遇した場合、退路を即座に塞ぎ連絡を絶つ。既に指示は済ませてある」

そういって烏間は再び立ち上がった。

男もすかさずガスで応戦しようとするが、烏間の蹴りの速さに対応出来ず崩れ落ちた。

しかしそれと同時に烏間も崩れ落ちてしまった。

「「「烏間先生!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガスを浴びてしまった烏間は戦闘ができる状況ではなくなってしまった。

まだここは3階標的のいる10階はまだまだ先だ。

生徒達に不安がつのるなか。

「いやぁ、いよいよ『夏休み』って感じですねぇ」

呑気なことをいっている殺せんせーの入っている袋を渚は思いっきり振り回した。

その後渚が問いかける。

「殺せんせー、なんでこれが夏休みなの?」

「生徒と先生は馴れ合いではありません。そして夏休みとは先生の保護がない場所で自立性を養う場でもあります。大丈夫、普段の体育で学んだことをしっかりやれば、そうそう恐れる敵はいない。君たちならクリアできます。この暗殺夏休みを」

生徒たちは思った。この先生は無理難題を押し付けているが、やるしかないのだと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして次の敵は堂々と生徒達の前に姿を現した…

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