「屋上へ行こうか、愛する生徒に歓迎の用意がしてあるんだ。ついて来てくれるよなァ?おまえらのクラスは…俺の慈悲で生かされてるんだ」
そういって鷹岡は生徒たちに笑った。
供給と憎悪が刻み込まれた顔面で。
思い出されるのは、クラスメイトの苦痛の記憶…!!
屋上ヘリポート
「気でも違ったか鷹岡、防衛省から盗んだ金で殺し屋を雇い、生徒たちをウィルスで脅すこの凶行…!!」
「おいおい烏間、俺は至極真っ当だぜ?お前らが大人しく2人にその賞金首を持ってこさせりゃ俺の暗殺計画はスムーズに仕上がったんだけどよ」
「どういうことだ…?」
「計画ではな、茅野とかいったか?女の方を使う予定だったんだ。部屋のバスタブに対先生弾がたっぷり入れてある、そこに賞金首を抱いて入ってもらう。その上からセメントで生き埋めにする、対先生弾に触れずに元の姿に戻るには…生徒ごと爆裂しなきゃいけないって寸法だ、生徒思いの殺せんせーはそんな酷いことしないだろ?大人しく溶かされてくれると思ってな」
あ、悪魔だ…生徒たちはそうおもった。
「そんな真似が許されるとでも思いますか?」
殺せんせーもマジギレだ、顔が真っ黒になっている。
「これでも人道的な方さ、お前らが俺にした…非人道的な仕打ちに比べればな。」
そう言って鷹岡は顔面をかきむしり始めた。
「屈辱の目線と騙し討ちで突きつけられたナイフが頭ン中チラつく度にかゆくなって、夜も眠れなくてよオ!!落とした評価は結果で返す、受けた屈辱はそれ以上の屈辱で返す。特に潮田渚、俺の未来を怪我したお前は絶対に許さん!!」
「…!!」
「背の低い生徒を要求したのは…渚を狙ってたのか」
「カンペキな逆恨みじゃねーか!」
千葉と吉田は鷹岡の真意を知り思い思いくちにする。
「へー、つまり渚くんはあんたの恨みを晴らすために呼ばれたってわけ。その体格差で本気で勝って嬉しいわけ?俺ならもーちょっと楽しませてやれるけど?」
カルマも怒っているようだ。
「イカレやがって、テメーが作ったルールの中で渚に負けただけだろーが。言っとくけどなあの時テメーが勝ってようが負けてようが俺らテメーの事大ッ嫌いだからよ」
「ジャリ共の意見なんて聞いてねェ!!俺の指先でジャリが半分減るってこと忘れんな!!」
寺坂の言葉に鷹岡は激昴する。
「チビ、お前ひとりで登ってこい。この上のヘリポートまで」
「渚!いったらダメ」
「…………行きたくないけど…行くよ」
「早く来いオラァ!!」
「あれだけ興奮してたら何するかわからない。話に合わせて冷静にさせて、治療薬を壊さないよう渡してもらうよ」
そう言って渚は鷹岡の元へ歩いていった。
ヘリポートの上
鷹岡は渚が来たのを確認すると梯子を窪みに落とした。
これでもう誰もヘリポートへ上がることは出来ない。
「この前のリターンマッチだ足元のナイフを取れ」
「まってください鷹岡先生、闘いに来たわけじゃないんです」
「だろうなぁ、一瞬でやられるのは目に見えてる。だが一瞬で終わっちゃ俺としても気が晴れない…だから闘う前にやることやってもらわなくちゃなぁ」
そう言って鷹岡は地面を指さした。
「謝罪しろ、土下座だ。実力がないから卑怯な手で奇襲した。それについて誠心誠意な」
渚は何も言わず地面に膝をついた。
「……僕は…」
「それが土下座かァ!?バカガキが!!頭こすりつけて謝んだよォ!!」
「僕は実力がないから卑怯な手で奇襲しました…ごめんなさい」
渚の地面に頭をつける姿を見て生徒たちは悔しい思いをした。
「おう、その後偉そうな口も叩いたよな?『でていけ』とか。ガキの分際で大人に向かって、生徒が教師に向かってだぞ!!」
鷹岡は地面についた渚の頭を踏み付ける。
「ガキのくせに、生徒のくせに、先生に生意気な口を叩いてしまい、すみませんでした。本当に…ごめんなさい」
その言葉を聞くと鷹岡は満足そうに
「…よーし、やっと本心を言ってくれたな。父ちゃんは嬉しいぞ。褒美にいい事を教えてやろう」
そう言うと鷹岡は渚に背を向け治療薬の入ったケースに手をかける。
「あのウィルスで死んだやつがどうなるかスモッグのやつに画像を見せてもらったんだがな?笑えるぜ、全身デキモノだらけ顔面がブドウみたいに晴れ上がってな。………見たいだろ?渚君」
そう言うと鷹岡はケースを中に投げ…
「やッ、やめろー!!!!」
烏間の悲痛な叫びも虚しく爆破してしまった。
烏間や生徒たちは絶望の表情、鷹岡は狂気にそまった表情をしている。
特に渚は絶望感に苛まれていた。
「あはははははは、そう!その顔が見たかったんだよ!」
鷹岡は渚の絶望した顔に満足気に笑っている。
渚は寺坂の方を振り返った。
そして寺坂の苦しそうな表情を見た時…
ドクン
渚はナイフを手に取り
「殺…してやる…」
そう言い放ち鷹岡にナイフを向けた。
「クククそうだ、そうでなくっちゃな」