桜井和生と暗殺教室   作:トランサミン>ω</

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いやー、大掃除とかでなかなか書くことが出来ずストレスが溜まっているトランサミンです。
今年の新年は小説を書きながら迎えたいなーとか考えてます。
はい、作者の私情はここまでにしてw
今回から競技が始まりますね。
和生くんの活躍は今回と次回の2回に分けて書きますね!
つまり本日は連投しますw
次回は確実にブラックコーヒーですなw


体育祭の時間 2時間目

『100m走は我が校のエリートたちがリードを許す苦しい展開!!頑張れエリートたち!』

 

 

100m走を1位で走り抜ける木村への放送席の批難の声が会場を包む。

 

 

「やっぱここでも相変わらずだなーこのアウェイ感」

 

 

「言えよ、E組ってw」

 

 

いつもの事なので杉野も中村も苦笑いしている。

そんな彼らに岡野が話しかける。

 

 

「うちにもいるじゃん、すっごい味方が」

 

 

岡野が指さす方に顔を向けるとそこには

 

 

「ふぉぉ!カッコイイ!木村君!!もっと笑って笑って!!」

 

 

テンションMAXでカメラのシャッターを切る殺せんせーの姿があった。

その横にいる茅野や速水は苦い顔をしている。

 

 

「この学校の体育祭はいいですねぇ!近くで見れるので迫力がある競技を目立たず観戦できます」

 

 

「目立ってないといえば違うと思うんだけど」

 

 

殺せんせーの言葉に思わず渚は苦笑い。

確かに普段訓練しているだけあって本校舎の生徒たちとも互角以上に闘えている。

その結果殺せんせーから見れば教え子の頑張っている姿を間近で見られるため、嬉しいようだ。

その後も競技は続いたが、いくら暗殺者としての訓練をしていてもその道のスペシャリストには勝てないため、いい線は行くのだが1位を取れた生徒は僅かだった。

足の遅さを『正確無比』なパン食いで帳消しにして見せた原がパン食い競争で1位を取ったり、お互いに触発されたのかセクハラなどと言いながらも息ぴったりな前原と岡野が二人三脚で1位を取ったり。

茅野も障害物競走で尋常ではない編みくぐりを見せ1位を取ったのだが、周りから聞こえる『摩擦が無い』、『体に凹凸がなく抵抗が無い』などと言う言葉にキレかけているのを渚に宥められていた。

 

 

「次は借り物競走だな。桜井、糸成、渚頑張ってこいよ」

 

 

登竜門へと行こうとする3人に背後から杉野の激励が入る。

杉野曰く、体育祭の借り物競走はおかしなお題が紛れているため1位を取るのは至難の技の様だ。

 

 

「まぁ、本番は『棒倒し』なんだし程々に頑張るよ」

 

 

「カズキくん…一応1位を狙おうよ」

 

 

「俺は『秘密兵器』だ。だから自重しよう」

 

 

3人は思い思いの言葉を残して歩いていった。

生徒たちは3人を笑いながら送り出していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先ずは渚だな、俺と糸成は同じレースだから先制攻撃入れてこいよ」

 

 

「うん、頑張るよ」

 

 

カズキの激励を受け渚がスタートラインに着く。

そして、弾けるような爆発音と同時に走り出した。

お題の紙を手に取った渚は真っ先に内容を考え始めた。

 

 

「えーっと、お題は『尊敬する人』か…。殺せんせーは人じゃ無いからここは…」

 

 

考えがまとまった渚はE組の座席の方へと走っていく。

 

 

「烏間先生!一緒に来てください!」

 

 

「俺か?わかった」

 

 

烏間の手を握り、渚はゴールまで走っていく。

審査員の女子生徒の所に着くと渚は質問された。

 

 

「じゃあお題の紙を見せてね、うんうん『尊敬する人』か。じゃあ尊敬してる所を教えて」

 

 

「えっと、烏間先生は誰よりも強いんですけど誰よりも僕たちのことを考えてくれてて。体育の時間以外でも放課後とかに忙しい中補講を付けてくれるところかな」

 

 

「はい、OKだよ」

 

 

「ありがとう!」

 

 

OKを貰った渚は烏間と共にゴール、見事1位を勝ち取った。

 

 

「尊敬する人か、俺でよかったのか?」

 

 

ゴールした後に烏間が渚に問いかける。

 

 

「はい、殺せんせーは人じゃないしやっぱり烏間先生は男子の憧れですから」

 

 

「ふっ、そうか」

 

 

烏間はそう言うと、E組の座席に戻っていった。

戻った烏間に中村が問いかけた。

 

 

「烏間先生〜!渚のお題は何だったんですか?」

 

 

「ああ、『尊敬する人』だそうだ」

 

 

E組の生徒たち曰く、そういった時の烏間の表情はどこか嬉しそうだったと言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、行くぞ桜井」

 

 

「任せてよ」

 

 

最終レース、遂に和生と糸成の出番がやって来た。

 

 

「和生頑張って…!」

 

 

「はやみん〜もっと大きい声じゃないと聞こえないとおもうよ〜ん?w」

 

 

周りには和生を応援している後輩女子生徒たちがいる。

そんな状況に対抗意識を持ったのか速水は

 

 

「り、莉桜…そ、そうだよね。頑張れ和生!!」

 

 

大きな声で和生にメッセージを送った。

速水の声が聞こえたのか手を振って応える和生。

その姿に周りの後輩女子生徒たちも「きゃーっ!!」と黄色い声を上げているのだが、その対応は速水だけに対するものだと分かっているE組の生徒たちは後輩女子生徒たちを「(不憫だなぁ…)」と思っていた。

 

 

いよいよ競技がスタートし、和生と糸成は同時にお題の書かれた紙を手に取った。

糸成は迷うことなくE組の座席へ、しかし和生はその場で止まったまま動かなくなった。

 

 

「和生…?」

 

 

速水が心配そうに見つめる和生の姿のその理由は、彼のお題の中にあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺のお題は……って!?」

 

 

紙を開いた瞬間表情が凍りつく、その理由は今の和生ではどんなに頑張っても解決不可能なお題だったからだ。

そのお題は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『家族』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体育祭は保護者や兄弟も観覧に来ることが出来るため、このお題は本来ならばさほど難しいものでは無いのだが和生は状況が違う。

父親は顔すら知らず、母親は既に他界してしまっている。

唯一の家族である律もコピーロイドで外へは出られないためモバイル律として応援してくれている。

 

 

「拙い…このままだとゴール出来ない」

 

 

和生は打開策を必死に考える、その頃には糸成はイリーナを連れて審査員の元へと息、審査員に苦笑いされながらも1位でゴールしていた。

本校舎の生徒たちも次々にゴールしてく中、和生は寂しそうな表情でE組の座席の方を見た。

そこには愛する女性が心配そうに自分を見つめる姿が、ここで和生はある人物の言葉を思い出した。

 

 

『たまには遊びに来なさい《未来の家族》になるかも知れないんだしな』

 

 

和生は考えた。

 

 

「(そうだ、今の家族じゃなくたっていい!『ずっと一緒にいる』って約束したんだ!だから今は彼女の元へ)」




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