作業中にいきなり書いていた小説が消えて不貞寝したら白アンナちゃんおにゃのこと添い寝している夢を見ました。
それだけで死んでも良いと思った私は終わってるのでしょうか?
そしてアンナちゃんに○○お兄ちゃんと寝言で呼ばれた瞬間に目が覚めた。
目なんか覚めなければ良いのに(阿片スパー)
廃墟となった工場、そこの一番広い部屋は元作業場だったのかスパナやペンチなどの工具が錆びた状態で落ちていたり、木箱が埃を被って置かれている。機械類が見え無いのはここを廃墟にすると決めた時に持ち出したからだろう。その判断は間違っているとは言えない。まだ動かせる状態でここにあったら間違いなく血生臭い用途に使われていただろうから。
そしてヴィルヘルムたちはその元作業場にいた。ここのトップと親しいからなのか扱いは悪くは無い。ベアトリスとマリーアは年季の入ってるものの埃一つ付いてない椅子に座り、ミハエルとロートスは壁に寄りかかりながら周りを警戒している……二人の距離が地味に近く、ミハエルが少しずつ離れているのにロートスがにじり寄っているのは気のせいだろう。
そしてヴィルヘルムは木箱の上に胡座で座りここのトップーーー家族であるアンナを膝の上に座らせていた。
「……ミハエル隊長」
「ヴィルヘルム、お前まさか……」
「ちげーよ、ベア子後で腹パンな。憲兵の隊長が胃液撒き散らして悶絶したキッツイヤツくれてやるよ」
「何でですか!?私はただヴィルヘルムさんが幼い少女を侍らせているから…」
「ベアトリス、あれヴィルヘルムの妹分だから。危ない絵面に見えても家族の団欒で済ませれるから」
「……え?」
「ベアトリス……御愁傷様」
「ロートスはしばく。そして全裸にして男色家の前に差し出す」
「アイェェェェェェェェ!?」
ロートスの社会的な死が確定したところでヴィルヘルムは膝の上に座って嬉しそうに笑っているアンナに気になることを聞くことにした。
「なぁ、どうしてアンナがこんな所にいるんだ?それもこんなカースト最底辺の連中の頭やってるなんて」
「あの……自覚してますけどもう少し優しく言ってくれねぇですか?」
「ヴィルヘルム、確かにここの人たちはどうしようも無い人間の屑ばかりだけど良い人も砂漠の砂粒から塩の一欠片を見つけられる位の確率でいるんだからね」
「姉御ぉ!?」
ある程度顔の腫れを引かせた下っ端が叫ぶもののアンナの中での彼らの認識は変わることは無い。それを知っているのかエーレンブルク家一同からホモ扱いされているロートスは内心合唱をしていた。
「えっと僕がここにいる理由だっけ?確か……二ヶ月位前に道に迷ってここに来て、で偉そうにしてるヤツをボコボコにしたらなんか姉御って慕われ始めた」
「そうか……姉貴は知ってるのか?」
「言っては無いけど……ヘルガなら知ってても不思議じゃないと思ってる」
「何か嫌なことはされてないか?」
「や、やだな!!そんなこと姉貴にするわけ無いじゃないですか!!」
「何人かからイヤらしい目で見られたことを忘れない」
「ーーーロートス!!その辺りからペンチとスパナと釘とハンマー持って来い!!」
「ヴィルヘルムさん!!落ち着いて下さい!!」
アンナの報告を受けたヴィルヘルムがノータイムで何やら恐ろしいことを言い始める。アンナを下ろして立ち上がったヴィルヘルムをベアトリスが羽交締めにして抑えようとするがまったく気にしていない。そしてロートスは支持された瞬間にそれらの道具を集め終わっていた。
「はいはい落ち着きなさいよヴィルヘルム。私たちは仕事で来たのよ、それを終わらせてからやれば良いじゃない。私も手伝うわよ」
「マリーアさん!?」
宥めている様に見えてのまさかのゴーサインである。それを聞いて落ち着いたのかヴィルヘルムは未だに羽交締めをしているベアトリスを剥がす。
「あぁ……そうだったな、忘れてた。アンナ、ここら辺で出回ってる薬について何か知らないか?ほら、スパーってするとアヘェ〜ってなるヤツ」
「それならフリードが調べさせてたよ。僕はよくわからないけど多分彼なら詳しいと思う」
「ーーー呼んだか?」
アンナがそう言うと工場の奥から無精髭を生やした眼鏡の男性が現れた。男性はヴィルヘルムを見ると目を見開き、手を広げてヴィルヘルムに向かって駆け出した。
「ヴィルヘルムゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
「オラァ!!」
ヴィルヘルムはそれに対して男性の首元を掴み、柔道でいうところの背負い投げの要領で男性を投げ飛ばした。男性が駆けていた分とヴィルヘルムが投げた力が合わさって男性は積まれていた木箱に頭から突っ込む。
「え……えぇ……?」
「あれがフリードだ。ロートスみたいな男色家だからミハエルは気をつけろよ?」
「了解した、後ろを取らせない様に気をつけよう」
「ヴィルヘルムゥ……!!良い加減俺はお前にキレても良いと思うんだ……!!」
「ロートス……釘とペンチで人間に対して何が出来ると思う?」
「くっ……!!月夜ばかりと思うなよ!!」
ヴィルヘルムが手にしている釘とペンチから何かを感じ取ったのかロートスは冷や汗を流しながら三下の様なセリフを口にする。それを見てヴィルヘルムは残念そうに釘とペンチを置き、木箱に突っ込んでいるフリードの尻を蹴たぐる。
「ぁあん!!」
「キッモ……」
「おい!!油とマッチは未だかぁ!?」
「ヴィルヘルムさん落ち着いて!!気持ち悪いのは分かりますけど!!」
蹴られて艶声を出すフリードにマリーアはドン引き、ヴィルヘルムはそれにキレて
流石に止めないと話が進まないと判断したのかミハエルがヴィルヘルムの頭に拳骨を落としたことで場が収まる。
「ってて……んでフリード、お前ここいらで出回ってる薬について詳しいこと全部教えろ。主に出処とか」
「憲兵になったって聞いてたけど性格変わったな……まぁ良い、俺たちもあれにはウンザリしていたんだ。国が動いてるんだったらそっちに任せた方が間違い無いだろうから」
そう言ってフリードは懐から手帳を取り出してヴィルヘルムに投げて渡した。その手帳の最初の方にあった男の名前と住所が書かれている部分は千切って捨てて、後ろの方に書いてあった薬物について纏められた部分だけを読む。最初の部分を千切った時にフリードから悲鳴が聞こえる。捨てた瞬間にロートスが油をかけてアンナがマッチで着火した時にフリードから絶叫が聞こえた。
手帳の中身を簡潔に纏めれば、
・薬自体が出回り始めたのは三ヶ月前
・貧困層の住人を主に
・薬の配布人はアジア系の人間
・彼らはこの薬のことを救済の為の薬と言っていた
と、こんな所だった。
これを見て一応の連中の目的を知る事ができたがそれを知ったことで更に謎が深まる。薬物中毒にすることが救済など信じられないからだ。中毒にしたところで薬の効果を知る限りではただ廃人になる未来しか見えない。どんな見方をしても、それは絶対に救済にはなり得ない。
「情報は得たけどな……出処は分からないのか?」
「俺の……俺のおホモだちの住所が……!!……残念だがそれはまだ分かっていない。配布人を見つけて後を追わせてたりしたんだが袋小路で消えると報告されるんだ。嘘をついているのかと思ってお仕置きついでに掘ってみたんだが主張を変えなかったから本当の事なんだろう」
「おい……おい……!!こいつさらりと掘ったとか言ってるぞ……!!」
「ヴィルヘルムに色目使ったら殺す……」
「アンナ、殺意に満ちてるわね……私も手を出すかもしれないけど」
「なんでこの班の班員ってこんなに攻撃的なんですかね……隊長……」
「そんなことよりも俺はフリードの事が怖いんだが」
フリードの目が向けられていることを知ってしまったミハエルは拳を握り、構えを取りながらフリードとの距離を少しずつ離していく。
そしてその瞬間、廃工場にあった無事だった窓ガラスが割れる音が響いた。
アンナちゃんがボスになった理由……偉そうなヤツをボコったらなんかなってた。もう……アンナちゃんはヤンチャだな♪
釘とペンチで人間に対して出来ること……マッサージかな?(すっとぼけ)
濃いキャラを出そうと考えてたらガチホモになってた……おら、三角関係だぞ、喜べよ。ただしノーマルをホモ疑惑とガチホモが奪い合う構図の模様。
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