セイントフレンド(黄金) 作:ソリダス
前回でやっとCOOL系聖闘士が終りましたよ。
今回からはかなり悩んだ末、SWEET系聖闘士を開始します。
では、どうぞ
放課後・学校のとある場所、
サガの召集が終わり、アイオロスとアイオリア2人が話している。
「ではアイオリアよ。私は行ってみたいと思っていた部活に赴くが、お前はどうする?先に帰るか?それとも、私についてくるか?」
アイオロスは、自分の弟であるアイオリアに今後のことを尋ねる。
「いや、俺はクラスの人に部活の勧誘を受けたから、そっちに行くよ。兄さんは行きたい所に行ってくれ。」
アイオリアはすでに予定があるようだ。
「そうか。では、ここでお別れだな。神のご恩に背かないよう、お前も楽しんでくるといい。」
アイオロスとアイオリアはその場で別れた。
弓道部、道場
そこは、弓道部の道場。
弓道部の生徒達が日々、弓道の鍛練をしている場所だ。
ヒュンッ
1人の袴の女子生が矢を射る。
トスッ
見事に的の真ん中に命中する。
すると、隣で見ていた別の女子生が
「流石は部長。見事な腕前ですね。」
と袴の女子生に拍手をする。
どうやら、袴姿の女子生は弓道部の部長らしい。
「いや、今日はたまたま上手く行っただけだよ。」
などのやり取りしていると、
「みんなー。ちょっと集まってー。」
遠くから、集合の声がかかる。
「む、先生から集合がかかっているな。」
「はい。部長、行きましょう。」
2人は声の元へ歩きだす。
「みんな集まったわね。では、これから新しい部員を紹介します。」
顧問の先生らしき人が話しているが、先生と言うにはあまりにも身長が低くすぎる。恐らく、150センチメートルほどだろう。
「さ、入ってきてください。」
顧問の先生が扉の外の人物へ中に入るよううながす。
「失礼します。」
一礼して中に入ってきたのは、あのアイオロスだった。
「今日この学校に転入して、今日から弓道部の一員になる3年のアイオロス君です。」
「どうも、アイオロスです。これからよろしくお願いいたします。」
先生が簡単に説明し、アイオロスが笑顔で挨拶をする。
パチパチパチ
すると、周りの部員から歓迎の拍手が沸き上がった。
「アイオロス君だったかな?私がこの弓道部の部長、重藤秋穂だ。君とは一応、同じクラスの生徒だ。」
部長の重藤秋穂はアイオロスに自己紹介をする。
「そうですか。まだクラスの人を把握していなかったので気がつきませんでした。」
アイオロスもまた、教室の生徒は誰一人として知らない。
と、部長に続いて、
「私は2年の上条るいです。あの、アイオロス先輩。」
上条るいと名乗る女子生は自己紹介ついでに、アイオロスに質問する。
「どうかしたのか?」
「今日、私のクラスにアイオリアって人が転入して、きたんですが、その人と名前と顔が似ていると思って。兄弟か何かですか?」
上条はアイオロスとアイオリアを兄弟と思ったのだろう。無論、その通りである。
「君は鋭いな。確かに、アイオリアは私の弟だ。なるほど、アイオリアは君と同じクラスになったのか。フッ、私にとっては大切な弟だ。どうか、仲良くしてやってくれないか?」
アイオロスは上条にアイオリアと仲良くするよう、お願いする。
「え、えぇ。話す機会があればの話しですけど。」
「そして、私が顧問の橘響子です。先に言っときますけど、私に小さいとか言っちゃダメだからね!。」
橘は注意しているつもりだが、どうも微笑まなざるおえない。それを気にもせず重藤はアイオロスに、
「ところでアイオロス君、君は弓道...と言うか、弓矢の経験はあるかい?。」
と、アイオロスに質問する。
「えぇ、一応それなりには。」
アイオロスは経験があると答える。
「そうか、では実際にやってもらおう。しかしその前に、然るべき服装にせねばな...。おい誰か、アイオロス君を更衣室に連れていって彼に袴を。」
重藤はアイオロスに更衣室を連れて行くよう指事した。
「分かりました。ではアイオロス先輩、僕についてきてください。」
1人の男子生がアイオロスを更衣室まで案内した。
数分後、
アイオロスが袴姿で重藤の所まで戻ってきた。
「「おぉー。」」
袴姿のアイオロスがよほど様になっているのか、部員は皆アイオロスに注目する
「よく似合ってるわよ。じゃ、実際にやってみましょうか。」
橘は弓道の道具一式をアイオロスに渡して道具の説明をする。
「なるほど。あの的の出来るだけ真ん中を狙えばいいんですね。」
アイオロスが弓矢を構え、遠く離れた的を狙う。
そして、極限まで引かれた弦を放つ。
ヒュンッ、トスッ
矢は見事、的の真ん中に突き刺さる。
「「おぉぉー。」」
周りで見物していた部員が、アイオロスの腕前に歓声を上げる。
「見事な腕だ。経験者と言うのはあながち間違いでもなさそうだ。」
重藤がアイオロスの腕前を誉めた。
「ありがとうございます。重藤部長。では、2本目も真ん中を狙ってみましょう。」
アイオロスは重藤に2本目の矢も的の真ん中に命中させる予告をする。
「何?」
重藤が疑問の声を上げた直後、
「アイオロス先輩、それは無理です。1本目があんなど真ん中に刺さっていては、2本目も真ん中に当てるなんて、そう簡単なことではありません。」
上条がアイオロスのしようとすることの難しさを語る。
「確かに、最初の矢が真ん中になりすぎて、逆に2本目から狙うのが困難になってしまった。しかし、やる前から無理と確信してはいけない。答えは自らの手でだすものだ。」
と、アイオロスは2本目の矢を構えた。
ヒュンッ
アイオロスは引かれた弦を放した。
トスッ。
「なっ!」
「うそっ!」
矢は的に命中した。そう、真ん中に。しかも、遠くから見ると、2本目の矢は最初の矢と同じ所に突き刺ささっているように見えてしまうほど矢の間隔はあまりにも少なかった。
「自分を信じれば、困難も可能にするのです。」
アイオロスは2本の矢が刺さった的を眺めながら構えをといた。
「すっごーい!アイオロス君って弓道上手なのね!先生感動しちゃった。」
顧問の橘はアイオロスの腕前に感動している。
「ねぇねぇ、もう1回やってみてくれない。」
橘はアイオロスにスキップしながら近づいてきた。すると、
「キャァッ」
ドテッ
橘はなにかにつまずいてしまい、部員達の前で壮大に転んだ。
「いったーい。」
先生が転んだことで和んでしまったのか、生徒達がクスクスと笑いだす。
「橘先生、大丈夫ですか?」
重藤がまたか、という表現を含んだ笑みで橘を起こす。
「グスン。大丈夫じゃないかも~」
橘は涙目である。
「おでこ擦いちゃったぁ~。ちょっと保健室に行ってくるわ~」
橘はおでこの怪我をおさえながら保健室に向かおうとする。その時、
「橘先生、お待ちください。」
アイオロスが橘を引き留める。
「? どうしたの?アイオロスく「失礼」え?」
橘は振り向いた瞬間、目の前にはしゃがんだアイオロスの顔がすぐ近くまで迫っていた。
「え?あ、あの、アイオロス君?」
橘が目の前のアイオロスに戸惑っている最中、アイオロスは、
「ふむ、この程度なら....」
アイオロスは橘は額に手をかざし、そこから小宇宙を流し込んだ。
「え?なにこれ?」
橘は額の痛みが薄れていくと共に、心地良い感覚が体に流れた。
「これで大丈夫なはずです。」
アイオロスが手を離すと、橘の額の傷はまるで無かったことのように完治している。
「アイオロス君、いったい何をしたんだ?」
一部始終を見ていた重藤がアイオロスに尋ねる。
「まぁ、手品みたいなものです。」
とアイオロスははぐらかすが、
「手品って。手品で怪我が治るはずないでしょうに。」
上条は手品で治せるとは心底思っていない。
「あ、ありがとね。アイオロス君。」
橘はうつむいたまま、道場の外に出た。
「? どうしてしまったのだろう?橘先生は。まぁいか。おーいみんな、そろそろおひらきにしよう。」
重藤は様子がおかしかった橘を心配しつつ、部員に片づけの指事を出す。
アイオロスも片づけに参加する。
学校のとある廊下、
「......」
橘は顔をうつむかせたまま、職員室に向かう。
すると、目の前に眼鏡をかけた女性教師が歩いてきて、
「橘先生、橘先生!」
橘の名を呼ぶ。
「へ?あ!な、なんでしょう?」
橘は突然名前を呼ばれ、驚く。
「橘先生、お顔が赤いようですが、なにかありました?」
女性教師は、橘の顔が赤いことに心配する。
「え?あ、これはその...。だ、大丈夫ですよ。あは、アハハハ...」
橘は下手な笑いで誤魔化す。
「そうですか?あまり無理はしないでください。それでは。」
女性教師は橘に心配するも、行くべき道へ歩いていく。
「ふぅ。なんとか誤魔化せたわ。う~ん、なんでだろ?アイオロス君に怪我を治してもらってから顔が凄く熱いのよね。しかも、胸がなんだがモヤモヤするし。」
橘は自問自答しながら、職員室へ向かう。
どうでした?
最初はアイオロスのヒロインは重藤にしようかな~って思っていたんですが、橘先生でもいいかな~って思ったりするんですよね。
いろんな人からモテたっていいじゃない。だって、アイオロスお兄さんだもん。
そのアイオロスお兄様なんですが、どうも性格がいまいちわからないんですよね。本編で出てきたのはシュラの回想と嘆きの壁前だけですし。
まぁ、忠実なお人なので、出来るだけそんな感じで書こうと思ってます。
では、次回。