更新遅くなりました!すみません!
違うんだ!社会が悪いんだ!笑
お気に入り800突破しました!
ありがとうございます!
それでは24話ですどうぞ!
ガコンッ
自動販売機の取り出し口から缶を取り出すとそのままいつものようにベストプレイスに足を向ける。
いや、いつものようにというと少し語弊がある。
もうあそこへ行くのは1週間ぶりくらいになるだろうか?
角を曲がるとそこには1人の生徒が先に座っている。
俺に気付いたその人は顔を綻ばせもう何度聴いたかもわからない挨拶をする。
「やぁ、比企谷くん!」
「うす」
いつからだろう。先輩と過ごす時間が楽しくなったのは。
まさか俺は先輩のことが……
「比企谷くん」
「なんですか?」
今日はなんだか知らないが気分がいい。
少しだけテンションを上げて答え、先輩を見てみると先輩はなんとも形容し難い顔をしていた。
「比企谷くんの顔気持ち悪いよ?どしたの?」
「………デフォルトですよ」
先輩っ! 俺のシリアスな雰囲気を返してっ!
× × ×
ごめんってばぁ〜!と謝ってくる先輩を軽くあしらいつつ、パンを食べていると先輩は諦めたのか自分のお弁当を広げる。
横目で見るといつか作ってもらったようななんともいい意味で平凡なお弁当である。
いや、いいんだよ?女の子に作ってもらったって時点で八幡プラス8万点あげちゃう!
先輩は鼻唄を歌いながらおいし〜!と、自分の作ったお弁当を自画自賛しながら食べている。
仲直りできたのは先輩に聞く限り三神先輩の尽力あってのものらしい。
俺を殴った先輩を俺レベルのボッチにするとかどんだけ怖いんだよあの人。
それを聞いた時思わず二度と逆らわないと心に決めてしまった。
しかし仲直りできたと言っても俺が少なからず先輩を傷つけてしまったのは事実だ。
小町曰く、そういう時は愛してるでいいらしい。
言えないけどね。
しかしまぁ、こんな俺でもご飯に誘うくらいは許されるだろう。
まぁ、断られるかもしれないのだが。
「先輩、今日の放課後空いてますか?もしよかったらどこか行きませんか?」
っふぅ〜、噛まずに言えたぜ。
お風呂で練習してよかったー!
そんなことを考えながら先輩を見てみると真っ赤な顔をして絶句していた。
やだー、そんなに怒らなくてもいいじゃないですかー?
そんな挙動不振な先輩がおそるおそる口を開く。
「それって、デート?」
「いや、そういう訳じゃ…」
「デートなんだ!やったー!比企谷くんも隅に置けないねぇ!」
話きけよおい。
まぁ、誘えればデートでもなんでもいいのだ。
ていうかやったー!とか言われちゃったら俺と遊ぶのが楽しいと勘違いした挙句ご飯食べ終わった後に家まで送る途中に告白して振られるまである。
いや、振られちゃうのかよ。
お弁当を食べ終わった先輩はじゃ、また後でね〜!と言いながら両手をぶんぶんと振って帰って行った。
元気よすぎだろあの人。
あんな人に振り回されたら八幡死んじゃう!
いや、小町を残しては死ねないな。
さて、俺も教室にかえるか、と腰を上げようと手を地面につくと何かに触れる。
「はぁ……まったく困ったもんだ」
少し懐かしく思い笑みがこぼれる。
俺は先輩のお弁当箱を拾い上げた。
× × ×
先輩にメールで送った待ち合わせ場所に来てもう30分たつ。
おかしいな、学校終わる時間は一緒の筈なのに…
とりあえずコンビニでコーヒーを買い、ぼけーっとしていると先輩がトテトテも小走りで走ってきた。
「比企谷くんごめん!遅くなっちゃった」
「いやいや、別に大丈夫ですけどどうかしたんですか?」
すると先輩は少し俯きちょっとね、と言葉を濁す。
そんな反応をされると気になってしまう。
どうしたんですか?と聞いてみると先輩はあのね、と話し出した。
「お弁当箱誰かに取られちゃったみたいなの。あれ気に入ってたのになぁ……」
なんだそんなことかと思い思わず鼻で笑ってしまうと先輩はむっとした表情で俺を見る。
「ちょと比企谷くん?なんで笑ってるのさ!」
「いや、すみません。俺、お弁当箱拾ったものでのして」
そう言って鞄から先輩が忘れていったお弁当箱を取り出し渡す。
「あぁー!なんで持ってるの!」
「いや、普通に先輩が忘れていったんじゃないですか」
よかったー、と言いながらニコニコしている先輩を横目にコーヒーを飲んでいるとはっ、と先輩がこっちを見る。
えーと、なんで頬赤らめてるのん?
「お箸とか舐めてないよね?」
コーヒーが宙を舞った。
× × ×
他の通行人から白い目で見られながら爆笑する先輩を引きずりショッピングモールの中に入る。
先輩、死んじゃうよー、じゃないですから。はやく笑うのやめてください。
ひぃひぃ言いながらなんとか笑終わった先輩は少しだけげんなりしていたが、どこに行きたいか聞くとどうやら行きたいお店があるらしく先輩は俺の袖を持ってズンズン引っ張っていく。
「とうちゃ〜く!」
着いたのはちょっとした雑貨屋さんだった。
中に入ってみると様々な物が置いてあり見ているだけでも楽しい。
先輩はクネクネと店の中を突き進みある場所で立ち止まる。
そこには壁一面に様々なキーホルダーなどがかけてありキラキラと鈍く輝いていた。
先輩はその中のひと組みを手に取ると片方を俺に手渡す。
「あのね、お揃いのが買いたいんだけど……ダメかな?」
そんな上目遣いで見つめられたら断れるわけないじゃないですかー?
ていうかそんなにくっつかないでっ!
何とは言いませんがその柔らかいものが、その、ね?
そういうスキンシップが多くの男子を惑わせ死へと追いやっているということをもう少し自覚してほしいですね!
俺がいいですよ、と言うとよかったと言いながら顔を俯けたのはなんでなんですかね鹿波さん?
ほんとは嫌だったのん?
顔も少し赤いですよ?
会計を済ませると先輩は自分のスマホにさっき買ったキーホルダーを付ける。
俺はどこにつけようか迷った挙句鞄につけることにした。
キーホルダーについている金属で出来た名前の知らない花を指でなぞってみる。
「先輩、これなんていう花なんですか?」
俺がキーホルダーから顔を上げると少しだけ頬を染めた先輩が俺をまっすぐに見つめていた。
「アザレア、だよ」
いかがだったでしょうか?
違うんだ!書き終わったこんなことになってたんだ!
最初はこんなはずじゃなかったんだ!笑
ちょっと頭が三神先輩モードになってるせいか八幡っぽさが無くなってました(いつも)
最近いろはすとか書きたいなー、と思うのですが二本同時は無理ですね笑
でも1番かきたいのは戸部というね(笑)
まじっべーわー!
感想や評価、誤字脱字やご指摘などお待ちしております!
読んでいただきありがとうございました(*^^*)
追記
クリスマスまでの間にもう1話ほど書きたいのですがなかなかアイディアが出てきません(。-_-。)
どなたかこんなの読みたいなー、などございましたら活動報告等に書いていただけると嬉しいです!
お願いします(>_<)