後輩の俺と先輩の私   作:大和 天

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こんにちは大和 天です!

UA90000突破しました!ありがとうございます!

今回は前回のあとがきで募集していたネタを書いてみました!
八幡っぽさ皆無になりましたごめんなさい(。-_-。)

ネタ使われてないなー、と思ったらたぶん後編で使います!たぶんね!

では25話ですどうぞ!


彼と彼女は仮装する。 前編

 

 

 

 

 

「おにーちゃんっ!」

 

「ゴフッ!」

 

 

 

ソファにうつぶせに寝転がりながら小説を読んでいた俺の背中に衝撃が走る。

振り返ってみるとマイシスター小町が俺の上にのしかかっていた。

俺の背中に馬乗りになった小町はねぇ〜ねぇ〜、と俺の肩を揺らしながら満面の笑みを俺に向ける。

 

 

 

「ねぇ、お兄ちゃん。明日何の日か知ってる?」

 

 

 

小町ちゃんったらー。何言ってるのかしら?

さすがの俺でもそれくらい余裕で知ってるぞ?

小町の下から逃れた俺は小町の横に座りなおすと自信満々に答える。

 

 

 

「おう、知ってるぞ。明日はプリキュアの日だ」

 

 

 

……え?なに?何か間違ったこと言った?なんでそんなゴミを見るような目で俺を見てるのん?

 

すると小町ははぁ〜、これだからゴミいちゃんは、とため息をつく。

 

 

 

「だ〜か〜ら!明日はハロウィンでしょ?パーティやろうよパーティ!」

 

 

 

そんなキラキラした笑顔で言われたらお兄ちゃん断れないからっ!

ていうか2人でパーティやるの?

 

 

 

「やるのはいいとしても2人でやるのか?」

 

「ううん!小町の友達呼んでくる!」

 

 

 

やだー、それお兄ちゃんいらないじゃないですかー?

ていうかむしろ部屋から出るなと言われるまである。

 

 

 

「小町ちゃん?それお兄ちゃんいらないんじゃないかしら?」

 

 

 

すると小町ははぁ?と、なに言ってんのこいつみたいな顔で俺を見る。

やめてっ!妹にまでそんな顔で見られたらお兄ちゃんもうどこにも居場所ないからっ!

 

 

 

「なーに言ってるのお兄ちゃん。お兄ちゃんが準備するんでしょ!」

 

「あのな、小町。お兄ちゃんは土曜日と日曜日は完全オフなんだよ。わかるか?」

 

 

すると小町はオヨヨ、と手を口に当て誰が見ても一発でわかる泣き真似をする。

大体、オヨヨっていつの時代だよ。小野小町なの?

そろそろ世界三大美女に比企谷小町を入れていいまである。

 

 

 

「お兄ちゃんは小町の事なんてなんとも思ってないんだね……小町はこんなにお兄ちゃんのこと好きなのに。あ、今の小町的にポイント高い!」

 

「あぁ、最後のが無けりゃな」

 

 

うぇーん、と泣き真似をする小町の頭をポンポンと撫でてやる。

 

 

 

「わかったよ、俺のこと大好きな小町のためだもんな。やってやるよ。あ、今の八幡的にポイント高い」

 

 

妹の頼みとあらばなんでもやる。

それが千葉の兄妹というものなのである。

 

 

 

 

 

「うえぇ、それは無いよお兄ちゃん」

「小町ちゃん?さっきと言ってること違うくない?」

 

 

 

 

 

 

 

× × ×

 

 

 

 

 

 

 

結局ほぼ全ての準備を俺がさせられた。

まぁプリキュア見終わった後でだけどね?

大体なんで俺の小遣いでコスプレグッズを買ってこにゃならんのだ。

その友達とやらに持って来させろ。

 

そんなことを言いながらも部屋を飾り付け、お菓子を準備している楽しそうな小町の姿を見ていると兄としては嬉しいものでやってよかったとも思える。

 

 

あらかた準備が出来たのでソファに横たわりぐで〜っとしていると玄関の方からお兄ちゃ〜ん、と聞こえてくる。

 

 

 

「小町友達呼んでくるから待っててね〜!」

 

 

 

適当に返事を返しひたすらグダグダとしているとピンポーンとチャイムが鳴る。

小町が居ないので必然的に俺が出るしかなく、のそのそとソファから起き上がると玄関に向かう。

きっと小町の友達でも来たのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう思っていた時期が僕にもありました。

 

 

 

「やぁ、比企谷くん!」

 

 

ほーん?なんで先輩がいるのん?

 

 

 

 

 

× × ×

 

 

 

 

 

 

 

もう何分たっただろうか。

お互い一言もしゃべらなくなってずいぶんたつ。

最初は、わー!比企谷くんの家だー!などとはしゃいでいた先輩なのだが小町が居ないと分かると急に顔を赤くして黙りこくってしまった。

しかもそれにトドメを刺すがごとく小町から『ごっめーん、ちょっと道に迷って遅くなるからお留守番よろしく!てへぺろっ☆』という趣旨のメールが来ていっそう重い空気になってしまった。

あっれー?いつも昼休みに2人でも先輩平気で俺のこと罵ってくるのになー。あれ、目から汗が……

 

 

さっきから先輩は顔を赤くしながら俺の方をチラチラ見てくる。

小町がいないからってそんなに怒らなくてもいいじゃないですかー?

 

 

 

しかしさすがの俺でもこの空気は耐えられない。

とりあえずお客さんなのだからコーヒーでも出すか、と先輩に声をかける。

 

 

 

「えっと、先輩?」

 

「ひゃわい?」

 

 

女子に話しかけられてテンパった時の俺かよ、と言っても過言ではない様な返事を顔を真っ赤にしてする先輩を見ていると笑いがこみ上げてくる。

思わず堪え切れなくなりぷっ、と吹き出してしまうと先輩が顔を真っ赤にしたまま睨みつけてくる。

 

 

 

 

「ちょっと比企谷くん!なに笑ってるの!」

 

「いや、すみません」

 

「すみませんで済んだら警察はいらないんだよ!ほらチョップさせなさいチョップ!」

 

「なんでチョップなんですか!おかしいですよね?」

 

 

 

そんなことを言いながら先輩からのチョップ攻撃を必死に仰け反りながらかわす。

とりゃあ!などと間の抜けた声を出しながら俺の頭を先輩の手刀が追いかけてくる。

 

 

 

すると急にガシッと右肩を掴まれ、フハハ!もらったぁー!と先輩が全体重を俺にかけて渾身の一撃を放とうと手を振り上げた。

とっさにやばいと思い左手を頭の前に持ち上げて先輩の攻撃を防ごうとする。

 

 

 

それが間違いだった。

 

 

 

 

 

先輩の体重がかかっている俺の体を俺の右腕は支えることができなくなり呆気なく崩れ落ちる。

後頭部を思いっきり床に打ち付けゴフッという呻き声をあげると同時にきゃっ、と先輩の悲鳴が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

× × ×

 

 

 

 

 

 

 

「いってぇ……」

 

思いっきり後頭部を打ち付けた俺ははっと上を見上げる。

すると目の前には顔を朱に染めた先輩の顔があった。

急激に顔が火照るのが自分でもわかる。

 

 

 

ていうか先輩めちゃくちゃかわいい……

唇とかプルプルじゃないですか!

しかもさっきからなんだか柔らかいものが当たってるんですけど!

じゃなくてぇー!やばいやばいやばい!どうしたらいいんだこの状況!

ていうかちょっとずつ先輩の顔が近づいてきてませんかねこれ?

理性が!俺の理性がもう保ちませんよ!

 

 

 

ぐるぐると意味のわからないことを考えている間にも先輩の顔が近づいてくる。

 

 

 

「ひうっ」

 

 

 

思わず変な声が出てしまう。

あぁ、もう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっほー!比企谷くん!パーティしようぜ!パー……ティ………」

 

 

バタンと扉の閉じる音と共に先輩は絶叫した。




違うんだ聞いてくれ!
気付いたらこうなってたんだ!

とまぁ言い訳はこれくらいにしておきます笑
どんどん八幡が書けなくなっています
だれか助けてっ!

え?最後のはだれかって?
あの人しかいないですよね(笑)

感想や評価、誤字脱字、ご指摘等お待ちしております!
読んでいただきありがとうございました(*^^*)

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