ボクとネトゲと黒歴史   作:ChiRu708

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ROとの出会い

MMORPGとの出会いは十数年前まで遡る。

 

当時、MO・MMOといったRPG系のオンラインゲームと言えば、

ウルティマオンライン(UO)やDIABLO、Lineageといった作品が代表的である。

しかし、PCゲームということもあり、

一部のコアユーザーの間のみで流行っていた狭いジャンルであった。

 

そのため、最初に手を付けたオンラインゲームは

コンシューマー向けに発売されたファンタシースターオンライン(PSO)で、

テレホーダイ全盛の時代に深夜から朝までぶっ通しでプレイするぐらいはまっていた。

 

しかし、そんなPSOも"あること"をきっかけにぷっつりとやめてしまい、

他に面白いネトゲはないかと色々と探していた際に

インターネットを通じて知り合ったチャット仲間に教えてもらったのが、

ラグナロクオンライン、通称"RO"であった。

 

ROの魅力はなんといってもグラフィックであり、

特にドット絵で描かれた可愛らしいキャラクターに加え、

北欧神話をモチーフとした原作漫画の世界観を3Dモデリングで美しく柔らかに表現し、

2Dであるキャラクターと融合させることで

他のMMORPGにはない独特の雰囲気を作り出していた。

 

そんな剣と魔法が織り成すファンタジーの世界を舞台に

自分の分身である可愛いキャラクターが縦横無尽に動き回るところを想像し、

このゲームを始めたプレイヤーも多いのではないだろうか。

 

かくいう自分もそのうちの一人であり、そんなROの世界にどっぷり浸かりたいと思い、

サービス開始を今か今かと待ち侘びていた。

 

ROの開発元はグラビティという"韓国"のゲーム会社であるため、

まず最初は韓国サーバから運営を開始した。

 

そしてすぐに日本での運営開始が発表されると

サーバーが開くその日を指折り数えながら待っていた。

 

***

 

韓国のサービスが開始してから約4ヶ月。

日本サーバーが運営を開始し、ついにROの世界に降り立つ日が訪れた。

 

こうして待ち望んでいた新しい世界での冒険の旅がついに始まる─

 

─はずだった。

 

満を持して始まった"α版"と呼ばれるそのサービスは

文字通り試作段階もいいところであり、

正直、拍子抜けしてしまうレベルの出来映えであった。

 

職業間による差はほとんどなく、魔法もスキルも未実装。

マジシャンはその存在だけが明かされており、結局α版では実装されることはなかった。

 

また、文字入力もアルファベットしか対応しておらず、

プレイヤーの多くはローマ字を駆使しながら会話(チャット)をしていた。

 

様々な作り込みが不十分だったα版はかなりの期待していただけにその分の反動で落胆も大きく、

すぐにプレイをやめてしまった。

 

それからほどなくして今度はβ1版がリリースされるということを聞きつけた。

 

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