ワープポイントに足を踏み入れると、少しだけの沈黙と共に目の前が真っ暗になる。
──直後、暗転が解け、目の前には迷宮の森の第三層が姿をあらわす。
しかし、眼前に現れたのは木々が織り成す深緑の森ではなく、
大量の"ダメージ表示"という血しぶきをあげ、
数え切れないほどのモンスターを引きずり回している剣士の姿であった。
幾重にも積み重なったモンスター達の攻撃がその剣士の身体に食い込むと同時に、
耳を襲う、けたたましいモンスターの哮り立つ鳴き声がこの狭い空間の中をこだまする。
目の前の出来事が現実と認識しつつも、その阿鼻叫喚の様相に足がすくみ一歩も動けずにいた。
今まで見てきたモンスターハウスはちゃっちいことこの上ない。
大量の怪物がひしめき合うこの"迷宮の森"はそれとは比較にならないぐらい強烈で、凶悪で
──そして絶望的である。
が、しかし、真に驚くべきなのは
「な、なんなんだこの耐久力は…!?」
途方もない数のモンスターによる、ある意味集団リンチのような
あまりに理不尽極まりない一方的な暴力に、その剣士は大量の血しぶきをあげながらも──耐えていた。
しかも、それは"かろうじて持ち堪えている"レベルではない。
真一文字に口を結ぶその姿は一見、険しい表情にも見えるが、
その姿はどこか慣れている感じにも見受けられた。
仮にあのモンスターの群れの中に放り込まれたのが自分だとしたら
HPバーは黄色から赤に変わることもなく、一瞬にして無になっていたことだろう。
《インデュア!!》
《インデュア!!》
《インデュア!!》
その剣士は固有スキルである、インデュアを連続使用しながら、サークルトレインをし始めた。
このスキルは一定時間攻撃を受けても移動が可能になるため、
モンスターの攻撃を喰らいながらもその場で引き連れまわすことで
少しでも攻撃を遅らせ、被ダメージを減らすというテクニックを駆使していたのだ。
それでもこれだけのモンスターの攻撃を喰らい続ければいかに耐久力が優れていようとも
いずれ回復剤が枯渇してしまう。
すると後から突入した他プレイヤーが一斉にその剣士が抱えているモンスターのタゲを
一体ずつ引き剥がすと、各個撃破へと持ち込む。
まさにデコイ狩りと同じ手法をこのモンハウ討伐に組み入れていたのだった。
もちろん、この方法こそが安全かつ確実にモンハウを掃除するための戦略であるの間違いない。
しかし、肝心のデコイ役を買って出ることが出来るプレイヤーなんているのだろうか。
いや、この森にはそれを平然と、そして当たり前のようにやってのけるプレイヤーがいる。
それがHJM-Xこと──はじめちゃんであった。
彼の寡黙で鈍重な風体からは想像もつかないほどの強靭さは
"強さ"とは一体何なのかを改めて考えさせられるほどであった。
もちろん呆気に取られながら。
***
一匹、二匹とはじめちゃんにまとわり着いていたモンスターが引き剥がされていく
同時に森全体を真っ赤に染め上げるようにあふれ出ていた"ダメージ表示"も
止血されたかのごとく、収まっていく。
途中、こちらも及ばずながら一体ぐらいはターゲットを貰おうと思い、
モンスターの群れに殴りかかったものの、周りの猛者に比べて哀しいほどの火力しか出せなかったため、
しゅんとなりながら部屋の片隅で討伐隊の様子を眺めていた。
しばらくすると大量にいたモンスター達は綺麗に駆除され、
三層の入口の区画は平穏を取り戻した。
周囲から「お疲れー」という声が飛び交う。
はじめちゃんの圧倒的な耐久力もさることながら、
シャアや黒蛇といった強力なモンスターをあっというまに倒すことができる
彼らの強さも見事としか言いようがない。
恐らく、入口がモンハウといった現象は日常茶飯事であり、
ここの住人達もはじめちゃん同様に手慣れているのだろう。
そんな互いの検討を称え合ってる様子を見ながらあることに気づく。
「あれ…?そういや一緒に突入したあのシーフさんはどこに…?」
目の前に起こった出来事が衝撃的すぎてすっかりと忘れていた。
背中を押されて一緒に飛び込んだはずの自分の分身ともいえる栗毛のシーフは
いつの間にやら姿を消していたのだ。
もしや、突入と同時にモンハウに巻き込まれて死んでしまったのだろうか?
いや、あれだけ自信満々な態度をしていたのだからまさか自分より弱い…なんてことはないはず。
もう一度周囲を見回すも、栗毛のシーフは自分ひとりしかいない…
一体どこに行ってしまったんだろうと困惑しているうちに
はじめちゃんはを始め、他のプレイヤー達は皆一仕事終えたように
各自、散り散りばらばらにどこかへ旅立ってしまった。
さっきまでの地獄絵図から一転して静寂の森が訪れる。
そこには自分一人が取り残されてしまい、途方に暮れるも、
本来の目的を思い出し、ぽつりと呟く。
「ゼノを探しにいくか…。」
あわよくばあのシーフさんと一緒にゼノを探しにいこうと目論んでいたが
どうやら当てが外れてしまった。
何せ、先ほどの戦いで分かるとおり、この森は自分に似つかわしくない場所である。
シャアや黒蛇相手に戦っていたら、一体いつまで時間がかかるか分からないため、
逃げ回るしかこの森を歩く方法はない。
ましてやあの物凄いバトルを見た後であればさらにその姿は滑稽に映るだろう。
そんな自虐的な思いを抱きながら、気が進まないまま、足だけは森の奥へ進んでいった。
当然、道順などは全く覚えていないため、適当に目の前にあるワープポイントに入りつつ
そして再びモンスターハウスに遭遇しないか冷や冷やしながら、ゼノの行方を追った。
***
何度目かのワープポイントを通り過ぎると、
ポンと放り出されたように二十五の区画に分割された丁度ど真ん中の小部屋に辿りついた。
「ぐおおおおおおおおおおおおお!」
すると、突然怒号のような雄叫びと何かを切り裂く無機質な金属音が淡々と鳴り響いていた。
そう、先ほどのモンハウ討伐ときとは打って変わり、目の前ではモンスターとプレイヤーによる
一対一の
しかも驚いたことにモンスター側はこの迷宮の森に生息するMVPボス──バフォメットである。
悪魔の身体を禍々しい巨大な黒山羊の頭に挿げ替えた風体をしているが、
その姿を見たのは実は初めてではない。α版でも御馴染みのボスモンスターである。
ただし、以前見たときよりもすっかりコンパクトになってしまったバフォメットの体躯は
プレイヤーの身の丈より若干高いぐらいで、畏怖を感じさせるようなインパクトはなく、
どちらかというと可愛らしさすら覚えてしまうのは気のせいだろうか。
そのせいもあってか、それとも先ほど目にした衝撃のせいもあってか
せっかくのボス戦というレアな現場を目にしても奮い立つような感動や緊張感はまるでなかった。
何せバフォ側はクレセントサイダーを両手に持ちながら必死に攻撃を繰り出すも、
振り下ろした半月鎌が虚しく空を切っていた。
一方、果敢にもボスに対して一人で交戦しているのはどうやらシーフのようである。
シーフという職業柄、タイマンなら例えボス相手でもその回避性はいかんなく発揮する。
見事なまでの最大回避を保ち、バフォメットを怯ませる攻撃を何度も叩き込む。
余裕とも思えるその強さはまさしく廃シーフの完成形であるといえよう。
「ん…?」
じっと目を細め、そのシーフの姿を見つめる。
部屋に入ったときに気づけばよかったのだが、一応視線はボスに奪われたせいもあって
今までまるで気づかなかったのだが、よく見るとバフォと戦っているプレイヤーは
先ほど入り口で声をかけてくれた栗毛のシーフであった。
「あっ、さっきの!」
その声にそのシーフもこちらの存在に気づく。
「あ、どうも、お疲れ様です。」
その言葉の意味するところは何だったのか問いただすこともなかったが、
この状況からようやく彼がいなくなった理由が判明した。
そう、モンハウを他のプレイヤー、そしてはじめちゃんに任せて
自分はさっさとボスを探しにいった──というわけである。
なんとまあ、したたかというか狡猾というか…皆が苦労してモンハウ討伐をしてたというのになんてヤツだ。
そんなことを思いながら皮肉めいた言葉を返す。
「ええ、はじめちゃんのおかげで無事、掃除は終わりましたよ。どうですか出し抜いた気分は。」
しかし、彼はまったく悪びれる様子もなく。
「ええ、はじめちゃんのおかげで、無事バフォにありつけましたよ。彼には感謝しないといけませんね。」
そのふてぶてしい態度に少しだけカチンとするも、
よくよく考えると別にモンハウの掃除を手伝う義務はないため、
彼の行動を非難することは出来ない。
しかし、あの状況で手伝いもしないのはなんだかなぁと思いながら、退屈な戦いを眺めていた。
すると、一人の剣士がこの部屋にやってきた。
なんとそれは先の戦いの英雄である──はじめちゃんであった。
彼は既にバフォが交戦中と見るやいなや、しばらく区画内をうろうろした後、
その場に座り、遠くを見つめるように戦いの行方を見守りはじめた。
何も語らず、黙って戦況を見つめ、
鎮座するその姿はまるで彼自身がこの森のラスボスのように思えて仕方なかった。
***
はじめちゃんがこの部屋に現れてからボス戦が終わるまではあっというまだった。
栗毛のシーフによる一方的な
そのシーフの頭上でくす球が割れた。
これは、ボスを倒したときに最もボスの討伐に貢献したプレイヤーを"MVP"として称え、
そのプレイヤーの頭上に"くす玉"が割れるというこの世界のシステム演出である。
つまりこの演出があるボスのことを総じてMVPボスと呼び、
この世界にはこのMVPボスが何体も登場する。
もちろんバフォはそのMVPボスの中でも上位の強さを誇り、
本来ならパーティーで立ち向かうべき強敵なのだが、
廃人にかかってしまえばたった一人で倒されてしまうというのが現実である。
そして、ボスが倒されるとこの世界では称賛の声をかけるのが通例である──あくまで通例だ。
「お疲れ様でした。そしてMVPおめでとうございます。」
「ありがとうございます。残念ながらMVPはナシでした。クソゲーーー!」
そんなやり取りをした後、気づくと、さっきまで遠くから眺めていた
はじめちゃんの姿がいつの間にか消えていた。
その様子に栗毛のシーフが片手で頭をかきながら、何故か悔しそうに呟く。
「いやー…失敗したなぁー。」
「え、MVP取ったのに何故…?」
「はじめちゃんは座って見てましたけど、もうまくるのは不可能と見て
次の沸き時間だけを正確にチェックしにきてましたね。」
「なるほど、ただ座ってたわけじゃないんですね。」
「そういうことです。またしても暗殺に失敗してしまったので、
次のバフォも厄介ですね。メンドクセ。」
彼が嘆いていた理由をようやく理解する。
それにしてもボスとの戦闘以外にも生じる駆け引きがあるのは正直面倒なことこの上ない気がする。
まあ、自分には縁のない世界ではあるが、こうしたボス厨の思考を知るのはいい機会でもある。
しかしまあ、はじめちゃんの強さには度肝を抜かれたが、このシーフもまた驚嘆するぐらいの強さである。
戦い自体はバフォが可愛そうになるぐらい一方的だったが、
これぐらいになるにはレベルもさることながら、型というもの大事になってくる。
見たところよくあるテンプレ型であることは間違いないが。
その強さを見ながら、いつか自分もバフォをタイマンで倒せるぐらいの
強いシーフになれるときが来るのだろうかと思い馳せながらも、
その未来の姿はまるで想像できなかった。
***
戦闘の余韻もどこへやら、すっかり話しこんでしまったことに我に返る。
もう少しこのシーフから話を聞きたかったが、名残惜しい気持ちとともに
せめて名前ぐらい聞いておこうと思い、
「あの──」
すると後方からワープポイントを抜ける音が聞こえ、
再び誰かがこの区画に入ってきた。
「おー!たろさん、もしかしてバフォ終わった?」
どこかで耳にした声が背中から聞こえる。
「ええ、今終わりましたよ。今回ははじめちゃんに奪われずに済みましたよ。」
どうやら、二人とも顔見知りのようだが、やはり聞き覚えのある声が気になり、
思わず振り向くと──「あれ?ゼノ!?」
「そっかそっか、そりゃよかったねって…あれ?ちるっち!?」
互いの存在に認識すると同時に二人ともひっくり返るように驚く。
「おや、ゼノさんとお知り合いでしたか。」
「あ、はい。そうです。溜まり場が同じで…」
こちらの経緯を説明しかけたところにゼノが間を割って入る。
「ああそうだ、丁度よかったせっかく同じ顔なんだし紹介しておくよ。
この人はtalo(たろ)さんといって、ウチと同じこの森の住人だよ。」
「あ、そういえば自己紹介していませんでしたね。
僕はたろといいます。バフォ厨です。よろしくお願いします。」
かしこまって丁寧に挨拶する様子はさっきまで他を出し抜いてまで
ボス狩りをしていたプレイヤーとはまるで思えない。
とはいえ、こちらもそれに釣られるようにしてかしこまる。
「ちるちるといいます。なんか見た目そっくりですっかり親近感が沸いていますが、
普段はゲフェンダンジョンに生息している、まだレベル70のひよっこです。」
その自己紹介にたろさんは両手を上げてどへーと仰け反る。
「えーっ!レベル70で森はきつくないですか!?」
「はい、相当きついです…というか逃げ回ってようやくここに来ました。」
「すみません、てっきり、バフォを狩りにきたのかと思って。ライバル視してました。
なんかモンハウ掃除に巻き込ませちゃいましたね。」
「いえ、いいものが見れて楽しかったですよ。それにしてもあのHJM-X…はじめちゃんって凄すぎますね。」
すると、隣にいるゼノが「おっ」と興味を示す。
「おや、ちるっちもはじめちゃんをみたのか。ありゃ化け物でしょ。」
「うん、なんというかシーフじゃ絶対無理だよね。それにしてもカッコよすぎる。」
するとこちらの称賛の言葉を否定するようにたろさんは切って捨てた。
「いやー、そうでもナイっすよ。」
「えっ…それは何故…?」
「いやー、バフォ争っていると色々あるんですよ、
彼に利用されたりして何度もMVPを掻っ攫われたことがあります。」
「ああ、あの被ダメMVPかー」
ゼノは事情を知っているらしく、うんうんと頷く。
「そうです。彼も大分えげつないことを仕掛けてくるんで、こちらも自然と対抗意識燃やしちゃいましてね。」
「たろさん、いつも悔しそうにしてたよねー」
「まあ、彼とは一度も話したことはないですし、喋ってるのを見た事一度もないんで
何考えているかさっぱりなんですがね。こちらがが勝手にライバル視してるだけですよ。」
どうやら、たろさんとはじめちゃんは一筋縄ではいかないライバル関係にあるようで
互いに切磋琢磨しながら相手を陥れることに精を出しているようであった。
まったくもって非生産的のような気もするが、これも極めし者達による一つの楽しみ方なのだろうと
自分に言い聞かせた。
すると、ゼノが忘れかけていたこちらの用事を思い出させてくれるように問い掛けてきた。
「ところでちるっちこんなところに何しにきたの?」
「あ! そうそう、ゼノに用事があってさ」
パンと拍手を打ち、ハッと目を見開く。
「えええ?ウチに用事?どんな?」
「えっとね。ステータスの相談に乗ってほしかったんだった!」
「ステータス?ああ、そういや、AGIカンストしたあと何に振るか悩んでたっけ?」
「そうそう、ゼノは身内のシーフの中じゃ一番レベル高いし、参考にしたくて…」
「んなの、溜まり場に戻ったときに聞いてくれればいいのに。わざわざ森までくるなんて…」
「いやなんか、こう勢いで…」
「えーと、じゃあ参考までにウチのステを教えるよ、STRが…」
──すると。
「待ってください。」
二人の会話を聞いていたたろさんが間に割って入り、ゼノの声を遮った。
突然の乱入に二人とも「えっ?」となると
「ちるちるさん、女性に対してステータスを聞くのはスリーサイズを聞くぐらい失礼にあたる行為です。」
「へ…?」
「いやいや、たろさん、別にウチは大丈夫だよ」
「いえ、いけません。ステータスなら僕のを参考にして下さい。」
何故か奇妙なこだわりを見せたたろさんによって、
そして「へんなところでフェミニストぶるんだから」というゼノのぼやきを無視し、
結局、なすがまま彼にステータスの詳細を教えてもらった。
まさに王道テンプレの型だったのであまり驚きもしなかったが、
レベル上げの際のステータスの振り方など、細かいところまでを詳細に教えてもらい、
参考になることが多かった。
基本は勿論火力を重視し、そのために必要なステータスを確定させることが大事ということ。
もうひとつは自分の目的をきちんと明確にしてから、ステータスを決めること。
たろさんの場合はボスをソロで倒すために火力と必要な回避値と命中力そして耐久力。
これらをバフォメットというボスに合わせて特化しており、一つも無駄がない。
そんな全てをきっちりと計算されたキャラメイクに対し、関心すると同時に、
自分の全くといって良いほど計画性のないステータスの振り方が恥ずかしくて仕方なかった。
「以上です。参考になりましたか?」
「はい、どうもありがとうございました。大変参考になりました。」
「よかったねちるっち。ワタシより強いプレイヤーの意見なら参考になるんじゃない?」
「うーん…でもたろさんのステータスは強いけど、もう同じステータスにすることもできないのが…」
「まあ、まずは目的を見つけましょう。それからでも遅くはないです。」
「はい。今日はありがとうございました。それとゼノもありがとね。」
「いえいえ、どういたしまして。」
「また、森にお越しの際はモンハウ討伐に参加をお願いします。」
「あはは、もう少し強くなってからでお願いします…」
結局当初の目的とは大分逸脱したが、
結果的にたろさんに話を聞けたことは非常に参考になり、森に来たのは有意義だった感じていた。
何を目的にそのキャラを作るか、それに応じたステータスや育成方法、そのプロセスまできちんと
計画をしなければ自分の納得の行くキャラクターは作れないということを学んだ。
しかし、それこそが今、自分が抱える最もやっかいな問題である。
ボスが狩りたいわけでもないし、
はじめちゃんのようにモンハウを掃除できるぐらい堅固な耐久力がほしいわけでもない。
まあ、そもそもシーフじゃあれだけの耐久力を出すのは無理だが。
ただ、今の自分が"強い"と思われるにはどうしたらいいのか。
同時に自分が本当に納得ができるステータスとは一体何なのか。
その答えは今だに出ないままであった。
「やっぱり、STRなのかなぁ…それとも…」
結局、自分の迷いは解消されないまま、森を後にした。