問題児たちと影を制する者が異世界から来るそうですよ? 作:バステ
もう少しで一巻が終わる!
「昨日はすまなかったのう亜八戸」
「いいさ、悪いのはあの七光りだ」
俺は今報酬をもらいにサウザンドアイズに来ている。
「さて、報酬だが、恐らくこれ以外無いな」
そう言って白夜叉が俺の前に出したのは漆黒の銃だった。
持ってみると
「なんだこりゃ?全く重くねぇ」
「そうだ、その銃には重さがほぼ無い、
何故ならその銃は影でできている。
そして製作者はお前より上位の影使いだ」
「は!?どうやって?しかも、これ本物の銃みたいだぞ、本当に影で作ってんのか?」
「それは知らん、だが、そいつは変人でな作る全ての武器を影で作っているのだ」
「へぇー、すごいんだなそいつ」
「あぁ、そして銃の名はチェルノボグ
あと、その銃は一回も使われはことが無い」
「なんで?見る限り上物だと思うが」
「その銃の弾丸は使い手の影を使うのだ」
「それが?」
「おんし分かってないな、影使いのお前は考えた事もないかもしれんが影はその者の存在を証明するも、影が無くなればその者は光を受けた瞬間に消えてしまう
まぁ、ぺリュドンのような例外がいるがそれは呪いにより存在が確立されているからだ。
その銃が使い手の存在を確立させる事などできん」
「へぇーじゃあなんでそんな危険なもんを俺に?」
「分かって聞いているだろ、お前は影使い、
ならば自身の影を自由に広げる事ができるだろ?」
「出来るけど、どこの影を広げればいいんだよどこの影を使うか分かんねぇんだったら意味無いじゃん」
「心配するなどこの影が消費されるかは決まっている、その銃を持った時に銃に触れているお前の影だ」
「え、こんな狭い部分?」
「弾丸を作るのに丁度いいだろ?」
「まぁ確かに」
「あと、消費する影の量によって弾丸の長さ威力速さが自由にカスタマイズできるそうだ」
「了解」
そう言って俺はサウザンドアイズを後にした。
ノーネームに戻ると十六夜が何かを包んだ風呂敷を持っていた。
「よう!十六夜なんだそれ?スイカ?」
「ん?亜八戸か、今からこれ持って黒ウサギの部屋行こうぜ」
「いいよ〜」
黒ウサギの部屋前
流石になんもなしでは気まずいのでお菓子が大量に入ったカゴを持ってきた俺と十六夜は二人共両手が塞がっていた。
「どうやって開ける?」
「そんなもん、こうやってだよ!」
十六夜はドアを蹴破った。
「ならば俺も!」
俺は壁を吹き飛ばした。
「って、お二人とも何やってるんですかー!」
「「ドア開けただけだけど?」」
「お馬鹿様!!」
「ていうか、亜八戸さんはドアでもないじゃないですか!」
「まぁ気にすんな」
「うるさい!」
スパーンと黒ウサギのハリセンがクリーンヒット。
「それより十六夜それ何?」
「あぁ、これはなペルセウスへの挑戦権だよ」
「「「「は?」」」」
俺、黒ウサギ、飛鳥、耀が同時に言う。
「ちょっと待って十六夜くん、貴方一人で取ってきたの?」
「そうだが?」
「そうだが?じゃないでしょう!
ねぇ?春日部さん」
「うん、独り占めはずるい」
「ヤハハ、悪りぃ今度からは声かけるわ」
「おい!俺を忘れないで!!」
「あぁはいはい」
「流さないで!
まぁつまり、これで黒ウサギはここにいていいんだな」
「そういうこと」
決闘当日
ペルセウス本拠門前
『ギフトゲーム -FAIRYTAIL in PERSEUS-
・プレイヤー 一覧
・逆廻 十六夜
・久遠 飛鳥
・春日部 耀
・影山 亜八戸
・〝ノーネーム〟ゲームマスター
・ジン=ラッセル
・〝ペルセウス〟ゲームマスター
・ルイオス=ペルセウス
・クリア条件
・ホスト側のゲームマスターを打倒
・敗北条件
・プレイヤー側ゲームマスターによる降伏
・プレイヤー側のゲームマスターの失格
・プレイヤー側が上記の勝利条件を満たせなくなった場合
・舞台詳細 ルール
*ホスト側ゲームマスターは本拠・白亜の宮殿の最奥から出てはならない
*ホスト側の参加者は最奥に入ってはならない
*プレイヤー達はホスト側の(ゲームマス ターを除く)人間に姿を見られてはいけない
*失格となったプレイヤーは挑戦資格を失うだけでゲームを続行できる
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、〝ノーネーム〟はギフトゲームに参加します。
〝ペルセウス〟印』
「姿を見られれば失格……つまりペルセウスを暗殺しろってことか」
「伝説に倣えばルイオスは睡眠中ということになりますよ。そこまで甘くないと思いますが」
「YES、そのルイオスは宮殿の最奥で待ち構えているはず。それにまずは宮殿の攻略が先でございます、伝説のペルセウスと違い黒ウサギ達はハデスの兜を持っていませんので不可視のギフトを持たない黒ウサギ達には綿密な作戦が必要になります」
「はいはーい皆ちゅうもーく、今回は役割を3つに分けるよーまずはジンと一緒にゲームマスターを倒す役割。
次に索敵、見えない敵を感知して撃退する役割。最後に、失格覚悟で囮と露払いをする役割。耀は鼻が利くし目もいい…不可視の敵は任せていいかい?」
「うん」
「あら、じゃあ私は露払いかしら?」
「悪いがそういうことになる」
「負けたら許さないから」
「ヤハハ、了解だお嬢様」
「黒ウサギは審判としてしかゲームに参加することができません。ですからゲームマスターを倒す役割は、十六夜さんにお願いします」
「おう、任せろ」
「それで、亜八戸さんはどうするのですか?」
「俺は十六夜たちと一緒に七光りを潰すぜ」
「だけど、三人固まって行動は危ないから俺は十六夜の影に隠れるってことでいいか?」
「おいおい、影に隠れるって遠くから見られたら終わりじゃねぇか」
「ん?あぁ悪い悪い言葉足らずだった、
実際に見てもらったほうが早い」
「
そう言うと俺は十六夜の影に潜った。
「へぇ、面白いな」
「このギフトは外からの干渉を断てるがこっちから外に干渉できないのが欠点な」
「それでも便利だな」
「そういうことで、俺は影に隠れてるから」
「それは俺たちが入ることはできないのか?」
「いや、無理だな」
「そうか、じゃあ俺は頑張るか御チビ」
「は、はい!」
そんな話をしていると黒ウサギが神妙な顔で
「みなさん、ルイオスさんには決して油断しないでください、必ず勝てるとは限りません。油断しているうちに倒さなければ厳しい戦いになると思います」
「あの外道、それほど強いの?」
「いえ、ルイオスさん自身それほどではありませんが問題は彼が所持するギフトです。黒ウサギの推測が正しければ彼のギフトは」
「「隷属させた元・魔王様」」
「そう、元魔王の……え?」
言葉を失い、驚いている黒ウサギに十六夜がそ知らぬ顔で構わず続けた。
「もしペルセウスの神話どおりならゴーゴンの生首がこの世界にあるのは不自然になる。あれは戦いの女神・アテネに謙譲されている筈だからな。にも関わらずやつらは石化のギフトを使うことが出来ている……しかし、もしこの箱庭に招かれたのが神話ではなく星座の〝ペルセウス〟であるのなら辻褄が合う。俺の考えが正しいのなら奴の首にぶら下がってるのはおそらく〝アルゴルの悪魔〟だろ」
首を傾げるお嬢様たちに対し、黒ウサギだけが驚愕の表情を浮べている。
「十六夜さん亜八戸さん……まさか、箱庭の星々の秘密に?」
「まぁな、星を見上げっときに推測してルイオスを見た時にほぼ確信した。その後白夜叉に機材を貸してもらってて空いた時間に観測しただけだ」
「なんとなくね」
「もしかして、十六夜さんと亜八戸さんってば意外と知能派でございますか?」
「十六夜程ではないが多少はあるぞ」
「何を今さら、俺は根っからの知能派だぞ。黒ウサギの部屋もドアノブを回さずに扉を開けたし」
「………いえいえ、そもそもドアノブは付いていませんでしたから。扉だけです」
「そうか。でも、ドアノブが付いてたとしてもドアノブを回さないで開けれるぜ」
「………参考までに、方法をお聞きしても?」
「そんなのもちろん、」
「こうやってだ!」
十六夜が巨大な門を蹴破った。
「さぁ!ゲームの始まりだ!!」
「そんじゃあ俺は隠れてるわ」
「おう、その代わり戦うときはしっかり働いてもらうからな」
「任せとけ!」
俺は十六夜の影に潜った。
影潜りは自分に干渉することも自分が干渉することもできないが、外の様子を見ることはできる。
十六夜が不可視のギフトを被ったら影が無くなり外を見ることができなくなったが、次に外が見えたときには十六夜はルイオスの前に立っていた。
「そんじゃあ俺も出ますか」
外に出ると
「なにはともあれようこそ白亜の宮殿・最上階へ、ゲームマスターとして相手をしましょう………あれ、この台詞をいうのってはじめてかもってお前はどこから出てきてるんだ!」
「え?いいじゃん別にルールは守ってますよ」
「・・・まぁいい名無しがどれだけ集まろうと関係ないからな」
それだけ言って再び空に舞い上がり、首にかかったチョーカーを外し、付属している装飾を掲げた。
「目覚めろ――――〝アルゴールの魔王〟!!」
褐色の光が放たれ、そこから聞こえてきたのは
「ra……Ra、GEEEEEEEEYAAAAAAAaaaaaaaaaaa!!」
最初の部分は歌かと思ったが、次のはもう不協和音だ。
すると上から巨大な岩塊が落ちてきた
「は?ふざけんな!」
ギリギリで躱す
「なーんだ、早速一人脱落だと思ったのに」
「おい、十六夜」
「なんだ?」
「あの七光りは俺に殺らせろ」
「おう、いいぜ、じゃあ俺は元・魔王様を相手にしていいんだな?」
「あぁ、構わない」
「そんじゃあ、あの不協和音と七光りを潰しに行きますか」
「おう!」
そう言って俺はルイオスに一直線で向かう。
「アルゴール!」
すると俺とルイオスの間に割って入ってくる。
「お前は俺が相手だ!」
だが十六夜に蹴り飛ばされる。
「さぁ、七光り決闘を楽しもうか」
「うるさい、名無し風情が!」
ルイオスが火の矢を俺に放つが
「食らうか!」
俺はチェルノボグで撃ち落とす。
「くそっ、図に乗るな!」
「いや、乗ってねぇし」
ルイオスは星霊殺しの鎌・ハルパーをだしてきたので。
「
俺も鎌を出して対抗する。
「何!」
「は!その鎌では俺の鎌は壊せねぇよ、なんせこっちは影でできてるんだからな」
「く、くそが!」
そんな会話をしていれば十六夜がアルゴールを壁に向かって吹き飛ばす。
「何!」
「じゃあお前も!」
「ぐはっ」
ルイオスをアルゴールの上に吹き飛ばす。
「くそ、アルゴール!宮殿の悪魔化を許可する!奴を殺せ!」
「そんなことさせるわけないだろ?」
そう言うと俺は自らの影を宮殿全体に広げるとその場の住めてを影に中に引きずり込む。
「って、俺たちも巻き込んでんゃねぇ!」
「いやいや、どうせなんだからみんな招待してやるよ、俺の世界に」
「
そう言うと俺もみんなも影の中に入っていく。
中はモノクロだった。
正確には物体が黒、空間が白である。
「ようこそ皆様我が影世界へ」
わざとらしく口調を変えて喋る。
「貴様!なんなんだここは!」
「言ったでしょうここは俺の世界、影を制する俺が作った影世界だ」
「くそ、アルゴール!」
するとアルゴールが口に光が集約し始める。
「やらせるわけないだろ」
パチン、と指を鳴らすとアルゴールの頭が爆せる。
「な、何!星霊であるアルゴールをこんな簡単に!」
「貴様のギフトはなんでもありか!」
いや、実際そんなことはない。
この
影の落とし穴は俺より霊格が高い奴を引きずり込むのに時間がかかる。
しかも、引きずり込む間に俺が地面から離れてはいけない。
今回はアルゴールがルイオスが扱えるように霊格が拘束具によって縮小していたから簡単に引きずり込むことができた。
まぁ、そんな面倒なギフトである。
そして、そんなことは言わない。
「答える義理はない、さて十六夜こいつどうする?嬲る?一撃で潰す?」
「いや、それよりもっといいものがあるぜ」
「ん?何々?」
「こいつらの旗を奪う」
「なっ」
「お、いいねぇ」
「レティシアを取り戻すのは後でもできる。それより旗印を盾にしてもう1度ゲームをしよう。そうだなぁ、次はお前たちの〝名〟を頂くか」
「その2つを手に入れた後は……どうしようか?もう2度と活動できないように徹底的に貶める?それもいい。なんならお前らが集めてきたギフトを全て此方で回収してもいいだろう……空飛ぶ靴なんて、子供には良い玩具じゃね?」
「や、やめろ!」
「来い、〝ペルセウス〟…まだだ、まだ俺は満足してない。命懸けで、その全てを賭して――――――――――俺を楽しませろ!」
十六夜が完全に一人で楽しもうとしているー最初の約束はなんだったんだろうか?ーので俺は黒ウサギ達の元へ移動する。
十六夜の方を見るとルイオスは何かを叫びながらハルパーを構えて十六夜に単身で突っ込んでいく。
そんなルイオスを見て十六夜は笑いながらルイオスに拳を振り下ろした。
こんな感じになりました。
誤字・脱字報告
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