問題児たちと影を制する者が異世界から来るそうですよ?   作:バステ

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連続投稿すみません
基本原作沿いでたまにオリジナルをやってみるみたいな感じでいきたいと思ってます。


1問題児たちの邂逅そして、異世界を知る

「し。信じられないわ!まさか問答無用で引きずり込んだ挙句池に落とされるなんて!」

 

「右に同じだクソッタレ。まだ石の中に召喚された方がましだぜ」

 

「いや、石の中じゃ動けないでしょう?」

 

「俺は問題ない」

 

「あら、それは身勝手ね」

 

そう言いながら二人は服を絞る。

気が付けば三毛猫を抱いた少女も池から出ており、池にに居るのは自分一人だけである。

 

「おい、お前何してんだ?さっさと出ろよ」

 

「あ?ああ、そうだな」

 

「まず間違いはないだろうが…オマエらにもあの変な手紙が?」

 

「えぇ、そうよ。だけどまずその〝オマエ〟って呼び方やめてくださる?私は久遠飛鳥よ」

 

「そちらの貴女は?」

 

「…春日部耀。以下同文」

 

「そう、よろしく春日部さん。」

 

「で、さっきからとても楽しそうに辺りを見渡している貴方は?」

 

「うん?ああ、俺は影山亜八戸よろしくな!

ここに来る前はとてつもなく退屈な生活を過ごしていたから今とても興奮している!!」

 

「そ、そう、よろしく影山君」

 

「で、そこの野蛮で凶暴そうな貴方は?」

 

「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま、野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子揃った駄目人間なので、用法と容量を守った上で適切な態度で接してくれよ?お嬢さん」

 

「取り扱い説明書をくれたら考えてあげるわ」

 

「マジかよ!今度つくっとくから覚悟しとけ、お嬢様」

 

いやぁ、人の事言えないけど皆さん個性的みたいだな。

 

 

「で、呼び出されたはいいがなんで誰もいねぇんだよ。この状況だと〝箱庭〟とかいうものの説明をする奴が現れるもんだろ」

 

「そうね、何の説明もないままでは動きようがないわ」

 

「いやいや、お前らこの状況で落ち着きすぎだろ♪」

 

「「「いや、お前(貴方)は少し落ち着け(きなさい)(いて)」」」

 

「何言ってんだよ♪こんな面白い状況で落ち着け?ムリムリ今テンションマッ」

 

「てい!」

 

「グフォ!?」

 

スと言い切る前に十六夜と名乗る少年に〝軽く〟殴られた、

そうすると俺は10mほど吹き飛び、再び池に落ちた。

「いいから少し落ち着け、いいな?」

 

「はい、誠に申し訳ありませんでした」

 

「さて、全員落ち着いたところで、そこに隠れている奴にでも話を聞くか?」

 

「なんだ、貴方も気づいていたの?」

 

「当然、お前達も気づいてたんだろ?」

 

「あ?ああ、あそこだけなんか雰囲気が違かったからな」

 

ちゃっかり池から出てきた俺が言った。

 

「風上に立たれたら嫌でもわかる」

 

 

そうしているとガサガサ、と音がして色々ときわどい服をきたウサ耳少女が現れた。

 

「や、やだな~、御四人様、そんな怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?

ここは穏便に黒ウサギの話を聞いていただけませんか?」

 

「断る」

 

「却下」

 

「お断りします」

 

「断固拒否」

 

「あっは、取りつくシマもないですね♪」

 

というやり取りをしている間に俺は気付かれないように黒ウサギの背後に回り、

 

「えい!」

 

「フギャ!?」

 

「ちょ、ちょっとお待ちを! 触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」

 

「好奇心の為せる業」

 

「自由にも程があります!」

 

「あ、先越された」

 

「へえ? このウサ耳って本物なのか?」

 

「なら、私も」

 

「え、ちょっと待ってください皆さん黒ウサギは皆さんに説明を」

 

「「「「そんな事今はどうでもいい」」」」

 

「フギャァァァァァァァァァ!」

 

そして、この森に黒ウサギの悲鳴が響き渡った。

 

 

「あ、あり得ない。あり得ないのですよ。まさか話を聞いてもらうために小一時間も消費してしまうとは。学級崩壊とはきっとこのような状況を言うに違いないのデス」

 

黒ウサギは涙目で体育座りをしながらそう言った。

すると十六夜くんが

 

「いいから、さっさと説明しろ。」

 

この言葉で俺を含むみんなが黒ウサギの話を聞こうと耳を傾けた。

 

「はあ、わかりました。

それではいいですか、皆様。定例文で言いますよ? 言いますよ?さあ、言います!ようこそ“箱庭の世界”へ!我々は皆様にギフトを与えられたものたちだが参加できる『ギフトゲーム』への参加資格をプレゼントさせていただこうかと召還いたしました!」

 

「ギフトゲーム?」

 

「そうです!既に気づいていらっしゃるでしょうが、皆様は、普通の人間ではございません!その特異な力は様々な修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられた恩恵でございます。『ギフトゲーム』はその“恩恵”を用いて競い合う為のゲーム。そしてこの箱庭の世界は強大な力を持つギフト保持者がオモシロオカシク生活できる為に造られたステージなのでございますよ!」

 

黒ウサギの説明に久遠さんが手を上げて質問する。

 

「まず初歩的な質問からしていい? 貴女の言う“我々”とは貴女を含めた誰かなの?」

 

「YES! 異世界から呼び出されたギフト保持者は箱庭で生活するにあたって、数多とある“コミュニティ”に必ず属していただきます♪」

 

「「だが断る」」

 

「属していただきます!そして『ギフトゲーム』の勝者はゲームの“主催者(ホスト)”が提示した商品をゲットできると言うとってもシンプルな構造となっております」

 

俺と十六夜くんにキレて説明を始める黒ウサギ。

 

「主催者って誰?」

 

春日部さんが控えめに手を上げ聞く。

 

「様々ですね。修羅神仏が人を試すための試練と称して行われたり、コミュニティの力を誇示するために独自に開催するグループもあります。前者は自由参加ですが、“主催者”が修羅神仏のため、凶悪かつ難解で中には命を落とす物もありますが、その分見返りは大きいです。場合によっては新しい“恩恵(ギフト)”を手に入れることもできます。後者は、参加にチップが必要です。参加者が敗退すれば“主催者”のコミュニティに寄贈されます。」

 

「後者は俗物ね。チップには何を?」

 

「様々です。金品・土地・利権・名誉・人間……そして、ギフトも賭けることができます。新たな才能を他人から奪えればより高度なギフトゲームを挑む事も可能です。ただし、ギフトを賭けた場合、負ければご自身の才能も失われるのであしからず。」

 

そういう黒ウサギの顔には黒い影があった。

 

「そう。なら最後にもう一つ。ゲームそのものはどうやって始めるの?」

 

「コミュニティ同士のゲームを除けば、期日内に登録すればOK!商店街でも商店が小規模のゲームを行っているのでよかったら参加してください。」

 

「……つまりギフトゲームとはこの世界の法そのもの、と考えてもいいのかしら?」

 

お? と驚く黒ウサギ。

 

「ふふん? 中々鋭いですね。しかしそれは八割正解二割間違いです。我々の世界でも強盗や窃盗は禁止ですし、金品による物々交換も存在します。ギフトを用いた犯罪などもってのほか! そんな不逞の輩は悉く処罰します。しかし!先ほどそちらの方がおっしゃった様に、ギフトゲームの本質は勝者が得をするもの!例えば店頭に置かれている商品も、店側が提示したゲームをクリアすればただで入手することも可能だと言うことですね」

 

「そう。中々野蛮ね」

 

「ごもっとも。しかし“主催者”全て自己責任でゲームを開催しております。つまり奪われるのが嫌な腰抜けは初めからゲームに参加しなければいいだけの話でございます」

 

黒ウサギは一通りの説明を終えて次の話に移った。

 

「さて皆さんの召喚を依頼した黒ウサギには、箱庭の世界における全ての質問に答える義務がございます。が、それら全てを語るには少々お時間がかかるでしょう。新たな同士候補である皆さんを何時までも野外に出しておくのは忍びない。ここから先は我らのコミュニティでお話させていただきたいのですが……よろしいですか?」

 

黒ウサギが俺達に確認を取るように聞いて来る。

 

「はい先生質問いいですか?」

 

「俺も聞きたいことがある」

 

俺と十六夜くんが同時に言った

 

「……どういった質問でしょう?ルールですか?それともゲームそのものですか?」

 

「あ、俺やっぱいいわ、十六夜くんと同じだろうし」

 

「おい、〝くん〟はやめろ、同年代の男に呼ばれると虫唾が走る」

 

「ん?ああ分かった、十六夜」

 

「よし、じゃあ黒ウサギ、代表しておれが聞くぜ」

 

「この世界は・・・面白いか?」

 

そう、俺もそれが気になっていた。

この世界も前の世界のように退屈なのか?

その答えが知りたかった。

そして、

 

「YES。『ギフトゲーム』は人を超えたものたちだけが参加できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外界より格段に面白いと、黒ウサギは保証いたします♪」

 

望んでいた解答が帰ってきた。

 




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