仮面ライダークウガ-白の執行者-【完結】   作:スパークリング

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こんにちは。
な、なんか推薦していただいてます!? なんていうか、幸せですホント……。
どんどん物語が肥大化し、スケールが大きくなってきました。なんていうか、よくこんなの書けてるなぁ、と自分で感心するばかり。
全て応援してくださる皆様のおかげです! これからもよろしくです!


第10話 『作戦』

 12月22日、時刻は午前5時12分。

 コンビニ袋を片手に、ユニゴは文京区の廃墟に戻ってきた。

 今回のゲゲルは午前4時から午前5時までの間、東京中の悪徳金融会社を手当たり次第に襲い、全員合わせて12人を仕留めてきた。襲われた本人たちは全員困惑していた。「俺たちは犯罪者じゃないのになぜ?」と。

 ターゲットは『悪いリント』とユニゴは言ったが、『犯罪者』とは言っていない。この場合の『悪いリント』とは、『世間一般から見て満場一致で「悪」』と定義される人間のことである。当然、規約書に落とし穴を仕掛けて借りた金額の本来の利子以上の金額を要求する悪徳金融会社は、彼女のターゲットの適用範囲内である。

 今はその帰り道、ふらっと寄ったコンビニからコーヒーを何本か購入して帰ってきたのだ。相変わらず警察は自分の動きが全く読めていないうえに、クウガも今回は来なかった。いや、来させないようにした。いくらなんでも、あの傷を1日で完治させるのは不可能だ。

 仮に意識を取り戻して、無理してユニゴと戦っても負けるのは目に見えている。負けて当然の勝負に出るほど、今のクウガには余裕はない。しかもクウガは……一度ならず二度までも、殺されずに見逃されている。精神的ダメージも大きいはずだ。

 肉体的にも精神的にも、昨日の廃工場での戦いで深い傷を負わせた。殺すことが不可能なユニゴでも、これくらいの芸当は容易にできる。なにせ彼女には、それができるほどの力も、考えられるほどの知力もあるのだから。

 なにはともあれ、これで残り84人。それでいて襲撃するチャンスがあと7回もあるのだ。油断はしないが、ユニゴは僅かにほっとしながら、首から下げる金の懐中時計を眺めていた。

 

「そろそろ、次の作戦、出よう。――あと4日も、いらない。今日と明日。最初、予定した通りに、終わらせる。残り2日は、保険」

 

 どんなに余裕があったとしても、ユニゴはゲゲルに妥協はしない。あともう少しで達成、というところで油断してクウガに倒されたグロンギの怪人は実はいるのだ。しかも『ゴ集団』に。

 未確認生命体第41号、ゴ・バダー・バ。

 彼は7時間で99人の鉄の馬(バイク)に乗るリントを引き摺り下ろし轢死させるというゲゲルを行い、見事98人のリント達を仕留めてきた。あと1人、ただの一般人を狙えばクリアできたであろうゲゲルを、何を思ったのか、最後の1人をクウガにしてしまったがために結局失敗。ライジングマイティキックを受けて爆死してしまった。

 その話を聞いたユニゴは呆れてモノも言えなかった。普通にやれば生き残れたのに。彼の望むザギバス・ゲゲルへ進めたのに勿体無い。変に拘ったせいで、クウガを舐めたせいで折角の命を粗末にした。

 

「……私は絶対に、生きる。ここまで来て、死んで、たまるか」

 

 パチンッ。気持ち強めに懐中時計を閉じ、彼女らしくない強いセリフをわざと言って気合を入れるユニゴ。

 ここからが正念場だ。

 今までは『犯罪者』と思わせていたユニゴのゲゲルのターゲットは、昨日のカルト集団壊滅と先程の悪徳金融業者襲撃で『悪人』に改められた。もう獲物が集団で固まることはない。ここからは1人ずつ、居場所を特定して殺していかないといけない。だが、その準備は既に出来上がっている。

 

「勝負、だよ。リントの戦士たち。私は、本気でこのゲゲル、勝ちに行かせて、もらう」

 

 ユニゴはパソコンの、とあるサイトをクリックした。

 

 

     ――――・――――・――――

 

 

 午前6時7分。

 警視庁、合同捜査本部は騒然としていた。

 いつも以上に多くの捜査員が集結し、中には捜査一課や二課、三課、公安警察の人間まで、この広い会議場に訪れている。そしてなぜか、15台という大量のパソコンまで設けられて優秀なサイバー犯罪専門家たちが目を光らせてネット上の書き込みを監視していた。

 

「とうとう仕掛けてきましたね」

「ええ。本当に、このときが来るとは……」

「ああ……今まで1人で現場を回っていた奴も、ついにこの手段を使いやがった」

 

 桜井、一条、杉田の3人は桜井持参のノートパソコンに目が釘付けになっていた。

 そのディスプレイに表示されているのはとあるネット掲示板のサイト。その1つのスレッド――題名『次のターゲット』をクリックすると……そこにあったのは。

 

 

001:46 2XXX/12/22(日) 05:15:43.23

次のターゲット、募集。

 

002:以下、名無しに代わりましてリントがお送りします 2XXX/12/22(日) 05:16:51.45

はいはい、ソースソース

 

003:以下、名無しに代わりましてリントがお送りします 2XXX/12/22(日) 05:16:52.34

証拠写真うp アヘ顔ダブルピースで

 

004:以下、名無しに代わりましてリントがお送りします 2XXX/12/22(日) 05:17:11.95

寒いのが来たなぁ

 

005:以下、名無しに代わりましてリントがお送りします 2XXX/12/22(日) 05:17:21.43

またこういうスレかよ。はいはい、解散解散

 

006:46 2XXX/12/22(日) 05:17:29.81

>>003

アヘ顔、なに? これでいい?

http://XXXXXXX/XXXXXXX

 

007:以下、名無しに代わりましてリントがお送りします 2XXX/12/22(日) 05:17:59.41

 ( ゚д゚) 

_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_ 

  \/    /

     ̄ ̄ ̄

 

  ( ゚д゚ )

_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_ 

  \/    /

 

008:以下、名無しに代わりましてリントがお送りします 2XXX/12/22(日) 05:18:27.89

こっち見……え?

 

009:以下、名無しに代わりましてリントがお送りします 2XXX/12/22(日) 05:18:28.10

お、おいおい……マジかよ……。

 

010:以下、名無しに代わりましてリントがお送りします 2XXX/12/22(日) 05:18:28.69

ほ、本物かこれ……

じゃあ、アレだ。アレ……髪をファッサアさせてる写真うp

 

011:46 2XXX/12/22(日) 05:20:21.78

>>010

ちょっと難しかった。これでいい?

http://XXXXXXX/XXXXXXY

 

012:以下、名無しに代わりましてリントがお送りします 2XXX/12/22(日) 05:21:22.98

 ( ゚д゚) 

_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_ 

  \/    /

     ̄ ̄ ̄

 

  ( ゚д゚ )

_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_ 

  \/    /

 

013:以下、名無しに代わりましてリントがお送りします 2XXX/12/22(日) 05:21:54.56

だからこっち見……

 

 ( ゚д゚) 

_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_ 

  \/    /

     ̄ ̄ ̄

 

  ( ゚д゚ )

_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_ 

  \/    /

 

014:以下、名無しに代わりましてリントがお送りします 2XXX/12/22(日) 05:22:01.32

( ´・ω・)( ´・ω・)(・ω・`)(・ω・` )

 

015:以下、名無しに代わりましてリントがお送りします 2XXX/12/22(日) 05:22:43.98

き、キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

 

016:以下、名無しに代わりましてリントがお送りします 2XXX/12/22(日) 05:22:45.78

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

 

017:以下、名無しに代わりましてリントがお送りします 2XXX/12/22(日) 05:23:08.86

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

 

018:以下、名無しに代わりましてリントがお送りします 2XXX/12/22(日) 05:23:08.97

うえぇええええええええええええええええええええええ!!!!!!??????

 

019:以下、名無しに代わりましてリントがお送りします 2XXX/12/22(日) 05:23:21.32

ハァッ!? は、ハァ!?

マジで!? マジで言ってる!?

 

020:以下、名無しに代わりましてリントがお送りします 2XXX/12/22(日) 05:23:28.10

本物じゃねえか!

 

021:以下、名無しに代わりましてリントがお送りします 2XXX/12/22(日) 05:23:86.99

凄いスレに遭遇してしまった……

 

022:以下、名無しに代わりましてリントがお送りします 2XXX/12/22(日) 05:24:03.09

ってかアレか? 未確認って日本語わかるのか?

 

023:46 2XXX/12/22(日) 05:24:28.54

>>022

理解もできるし、話せる。

声、聞く?

http://XXXXXXX/XXXXXXZ

 

024:以下、名無しに代わりましてリントがお送りします 2XXX/12/22(日) 05:25:33.91

本物の46号ちゃんがいると聞いて飛んできました!

 

025:以下、名無しに代わりましてリントがお送りします 2XXX/12/22(日) 05:25:56.87

祭りじゃあああああああああああああああ!!!!! 皆のもの、集えええええええええええい!!!!!

 

 

 と、ここからスレッドは一気に加速していった。

 出所した元犯罪者や少年法によって守られた少年たち、さらに時効が成立したばっかりに罪を逃れた犯罪者、さらに今、のうのうと知らん顔して生きている犯罪者、中学・高校のイジメ集団、そしてそれらに関与した人間などの名前・顔写真、さらにどんなことをしたのかまでも記載されていき……現在、そのスレッドは500コメント目に突入してしまっていた。

 

「これじゃあ、町中の人間が第46号の味方状態だ。ここに張られてる奴らも、逃げようにも逃げられねぇ。警察が保護するわけにもいかねぇ。五代くんもまだ意識は戻っていないし……ちっくしょう! このタイミングで最強の切り札を使ってきやがって……!」

 

 バンッと力強く机を叩く杉田。その形相は怒りと悔しさ、その他さまざまな感情が混ざり合っていた。

 自分たち警察が守るべき一般人が、一斉に敵に回ってしまった。そしてその敵になった理由は、社会に紛れている犯罪者を捕まえるためだ。現職の警察官なら複雑極まりないだろう。

 彼らは『正しい』ことをしている。

 警察の代わりに犯罪者を炙り出し、みんなで力を合わせて捕まえようとしている。

 彼らは『間違った』ことをしている。

 犯罪者に罰が下るのは当然だ。だが、罰を下すのは第46号ではない。日本の法だ。民意で判決が決まってしまうのなら、裁判所も検察も警察も弁護士も要らない。

 彼らは『正しい』と思い込んでいる。

 その法に守られたことをいいことに、また悪事を働いている人間たちは、反省もせずに社会の足を引っ張るような人間たちは『悪』。殺されていい気味だと嘲笑う。平和ボケしてしまった日本人の若者が陥りやすいことだ。誰かを晒し者にすることで、自分が正しいことをしているとアピールし、自慢する。それが偽善だなんて気付かずに、自分が『正しい』と信じて。

 もはやこの東京全ての善良な一般市民たちは、第46号の傘下のようになってしまうだろう。何せ第46号は自分たちのことは絶対に(・・・)殺さないのだから。膨れ上がった民意ほど、この世に恐ろしいものはない。

 

「諸君、席に着きたまえ」

「…………」

 

 会議場に入ってきて前に立ち、捜査員全員に座れと指示を出したのは公安部部長の大川博だ。

 

「なんで大川部長が指揮取ってんだ? 松倉本部長じゃないのかよ」

 

 杉田が苛立ちながら言う。その松倉は大川の隣に黙って座っていた。

 とりあえず全員が席に座り、喧騒も引いたところで大川がマイクに向かった。

 

「それではこれから、合同捜査会議を始める。今日からこの会議は私が指揮を取ることになった。よろしく頼む」

 

 それを聞いた、今まで身確認生命体について捜査していた全ての捜査官が驚いた。

 

「あん? なんで公安が出るんだよ。経験ないくせに」

「多分松倉本部長に圧力が来たんですよ。こうも次々と46号が犯行を繰り返していますから」

「……チッ。俺たちのせいかよ……」

 

 自分たちが第46号の手の中で踊らされ、空振り続けているから、本部長に責任を取らせてしまった。それを知っただけでも、杉田の怒りのゲージは上がっていく。この突然の捜査指揮者の変更も、第46号の計算どおりに思えてしまったからだ。一条も桜井も、同じ事を考え付いたのか、嫌な予感がよぎった。そしてそれは、不幸ながら的中してしまう。

 犯行手口、ターゲット、次の犯行時刻などのこれまでの捜査状況の説明が終わると、大川はこんなことを言い出したのだ。

 

「それでは今後の捜査方針なのだが……今現在、インターネットの掲示板に載っている人間全てを、保護しようと思う」

「えっ!?」

「は、はあっ!?」

「なんですってっ!?」

 

 まさかの大川の提示した捜査方針に一条達は、驚きの声を上げる。一番前に座っていたことと、つい素っ頓狂な声を上げてしまい、彼らの声は会議室全体に響き渡り、一気に注目の的になった。

 

「なにか不満でもあるのかな?」

「不満て……!」

「あるもなにも不満しかありませんよ!」

「どうしてそんなことをっ!? 東京中の警察署を処刑場にするつもりですか!?」

 

 何が悪いんだと言いたげな大川に、3人は立ち上がって抗議をする。

 掲示板に載っている人間全員を保護する。それはつまり、第46号の獲物を一箇所に集めてしまうということだ。第46号の残り殺害人数は84人。今からスレッド全部を見直して、そこに載っている人間全員を集めたら軽く400人は集まる。充分すぎるほどの人数だ。

 

「そんなわけなかろう。集めたあとにそいつらを一斉に東京から移送してしまえばいい。君たちの捜査報告を聞くに、第46号は東京の悪党しか狙わず、かつ次の犯行時刻は午後5時から6時の間なのだろう? 保護した後、移送するには充分すぎる時間もある。何が不満だ?」

「しかし、相手は知能犯です! 我々警察がゲームのターゲットを東京から逃がすのもしっかり把握し、対策を立てているに違いありません!」

「なら、奴はどんな対策をしているというのだ。ん?」

「そ、それは……」

 

 具体的なことは何も思いつかなかった一条は押し黙ってしまう。だが、一条にはわかるのだ。今まで全ての未確認生命体の事件に関与し、解決に導く手助けをしてきた一条の刑事の勘が、告げているのだ。絶対に読まれている、と。

 

「それにだね、これは第46号の犯行を防止するためだけでない。我々警察のためでもあるのだよ?」

「……は?」

 

 「わからんのかね」と言いながら、大川は続けた。

 

「君たちがこの第46号の事件で不甲斐ない姿を見せたせいで、世間からの警察の信用は失墜した。私はそれを取り戻すために、この方針で行こうとしているのだよ?」

「っ!」

 

 やっとわかった。大川がどうしてこんな捜査方針を立てたのかが。

 第46号から守るために保護するというのはただの建前。本当の狙いはこのインターネット上に飛び交っている犯罪者、及び犯罪者予備軍を纏めて一斉に逮捕し、手柄を上げて警察の信用を回復するためなのだ。この大川と言う男は第46号ばかりか、未確認生命体のことすら碌に知らないはずなのに、逆に第46号を利用しようとしていたのだ。

 だったらなおさらダメだ。

 立場は上と言っても、大川は一条達と比べたらこの事件では素人。そんな人間が敵を利用しようなど、第46号を舐めすぎだ。こっちはどんなに真剣に取り組んでもすり抜けられていると言うのに。

 

「大川部長! お言葉ですが、こんな時に立場や名誉を気にするのはどうなんですか!」

 

 いい加減に耐えられなくなったらしい杉田は少し大きな声で大川に物申す。「なに?」と、大川は眉を顰めた。

 

「我々警察は一般市民の命が最優先だったはずです! こんな名誉のための作戦が通用するほど、第46号は甘くないですよ!」

「そうです! 第46号は今まで、我々人間の心理状態を計算してゲームを進めてきました! はっきり言って、我々の行動のほとんどは第46号に把握されています! ここは第46号の意表をつくような捜査方針にしたほうがよろしいかと!」

 

 杉田に続いて桜井も大川に楯突いた。が、彼はそんなことは聞かない。大川も大川で、上からの圧力が掛かっているのだ。この作戦を成功させなければ、責任を取らされる。

 

「君たち、これは命令だ。聞かないのなら捜査から外れてもらう」

「っ! くそっ!」

「杉田さん……」

「はぁ……」

 

 悪態をつきながら乱暴に座る杉田。彼の気を少しでも静めようとしたが失敗し、申し訳なさそうな顔をしながら座る桜井。一条は溜息をついて席に付いた。もうこのおそらく失敗するであろう作戦を、なんとしてでも成功させるしかない。

 

「以上だ。警察の威信にかけて、必ず作戦を成功させるように! 全員、解散!」

 

 大川の号令で、公安の警察官たちが最初に解散し、次に警備部の人間がちょこちょこと退室。最後に残ったのは一条と杉田、桜井。そして……

 

「……申し訳ない」

 

 彼らの座る席の前に来て、頭を下げる松倉の4人だけになった。

 

「本部長が謝ることじゃないです」

「そうです。私たちが不甲斐ないばっかりに……」

「ほんっとうに、すみません」

「いいんだ。責任を取るのが私の仕事なのだから。おまえたちは今までどおり、事件にのぞめばいい。さぁ! いつまでも座ってないで、行った行った!」

 

 はっはっはと笑いながら、松倉は会議室を後にした。

 

「はぁ……悪い、取り乱しちまった」

「いえ。杉田さんが悪いわけではないです」

「そうですよ」

 

 松倉の謝罪で完全に頭が冷えた杉田は2人に謝り、謝られた一条と桜井はすぐにフォローを入れる。まだ同じ捜査をして1年も経っていないが、もうこの3人はこれくらいのやりとりが普通なほどに打ち解けられていた。

 

「ったく、バカらしい作戦だがやるしかねぇか」

「ええ」

「行きましょう」

 

 殊勝な2人に苦笑した杉田はパンと両手で、自身の両膝を叩いて立ち上がる。一条も桜井も一緒に立ち上がると、3人は大川の作戦をサポートするために会議室から走って出て行った。

 

 

 

 

     ――To be continued…


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