白夜の王になった
日本のとある山
「はぁ、はぁ」
山で少年が歩いていた。
山登りをしていたら遭難してしまった。え?本当かって?
「とりあえず、休める場所を・・・」
ガラッ
足元が、不吉な音を立て、
「うわあぁぁぁ・・・」
崖から転落し、少年は死を覚悟した。
崖の底に為す術なく叩きつけられ五臓六腑を撒き散らし少年は死ぬだろう。
死ぬはずだったのだが、
「あ・・・生きてる・・・のか・・・?」
少年は自分の声が高い事に気が付いたが転落の恐怖によって声が裏返ったままだと判断した。
少年は頭に異物感を感じ頭を触る。すると、
「は・・・これは・・・?」
頭に二つ、長い突起物がある。
「は、え?ちょ、なんじゃこれは⁉︎」
服装も変わっていた。登山の時の服装ではなくなっている。
「鏡・・・あ、湖!」
湖を見つけ走る。身体の感覚が違う。
「は?」
走り始めたと思ったら、湖の前にいた。勢い余って落ちそうになる。
そして、湖に映った自分の姿を見る。
「なんじゃこれはぁぁぁ!」
陽光と見間違うほど美麗な銀髪。
鈴のついた簪を挿し、紫の雅な着物を着た・・・女性に成っていた。
「って・・・『じゃ』・・・私こんな口調・・・『私』・・・?」
口調すら変わっていた。
湖に映った自分をよく見ると、
「これは・・・問題児シリーズの白夜叉?」
問題児シリーズの白夜叉(大人)に成っていることが判明した。口調も白夜叉に成っている。
問題児シリーズの白夜叉。
問題児シリーズにおいて序盤から登場した白夜の星霊で最強クラスの実力者。ただし、変態。またの名を白夜王。普段は幼女だが本来は大人の女性の姿をしている。
「まぁ、生きてたならよしとするかの・・・白夜叉みたいに変態にならなきゃいいがの・・・」
彼・・・彼女は前向きだった。
彼女はとりあえずここが何処なのか把握するために歩き始めた。
「ん?其処に誰かおるのか?」
気配を感じ、木々に目を向ける。
すると、
「GEeYAAAaaaa!!!」
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!」
木が動き始めた。幹をみると、節穴のような目と口がある。
枝は手のように動き、
根を地中から引きずり出し彼女を追いかける。
「ぎゃぁぁぁぁぁ!来るでない!」
彼女は徐に足元の石を、ぶん投げた。すると、
バキッッッッ!!!
「GYAaaaa・・・」
木の化け物が石に当たり、砕け散った。
彼女は忘れていた。
白夜叉は一撃で神霊クラス五体を葬る程の実力者であることを。
「・・・うそぉ・・・」
いいえ、マジです。
彼女は他にも何が出来るか調べてみた。
・飛行出来るかどうか?
(とりあえず『私は飛べるのが当たり前』と思って軽く地面を蹴る・・・勢い出しすぎて跳び過ぎないように気をつけないとならないな)
彼女は『私は飛べるのが当たり前』と思って地面を蹴った。
「お、お、お、おおぉぉぉ!」
飛べました。白夜叉は問題児シリーズで飛ぶシーンは無かったが他のキャラが飛んでいた人もいたのでいけるかと思ったらいけたようだ。
ちなみに、テンションが上がって小一時間飛行したのは内緒だ!
・白夜の星霊としての力は?
(白夜・・・即ち太陽・・・プロミネンス現象を操ってたから、いけるはずだがの・・・)
とりあえず、手の上に炎を灯すイメージをし、力を少し込めてみた(下手すると火事になるため)
ボッ!!!
「おおぉぉぉ!出た出た・・・腕ごと燃やしてるぞ!!!」
腕ごと燃やしてしまった。服は燃えなかった。恐らく燃えない素材でできてるのだろう。
一応、消す事はでしたが、林を火事にしかけた。
・身体能力は?
身体能力を測るため、
「ハッ!」
一度全力で其処らへんの岩を殴ったら、木っ端微塵になった。
「・・・地面殴りつけてもいいじゃろ」
地面を、
「セイッ!」
思いっきり、
ドッゴオォォォォン!!!
殴りつけたら深いクレーターができてしまった。
「あらら・・・」
気を取り直して、
「ヨッ!」
全力でジャンプした。
「な・・・」
成層圏まで届いた。
地球は丸かったようだ。
地面に着地すると、
「ヴアァァァ・・・」
「オォォォオ・・・」
「ケタケタケタケタ」
なんかよく分からん生き物が集まっていた。大方、クレーター作った音で寄ってきたのだろう。
「「「GYAAAaaaa!」」」
怪物が彼女に襲いかかる。が、
「てい」
「「「ア"ア"ア"ァ"!!!」」」
一撃で吹き飛ばされた。
残念、相手が悪かった。
・持ち物はあるのか?
彼女は何か持っているか袖やら懐やら探してみる。
見つけたのは、
扇子(双女神の印入り)、煙管
さらに、
「こ、これは・・・!」
ギフトカードがあった。
ギフトカード。問題児シリーズにおいて道具の出し入れができ、自分に宿る能力(恩恵)を表示する素敵アイテムである。
ギフトカードにはこう記されていた。
『白夜叉/白夜王
・ギフトネーム
白夜の星霊
天動説の化身
全ての権能を収める程度の能力
太陽を司る程度の能力
生み出す程度の能力
自分の遊びに強引に付き合わせる程度の能力
ゲーム盤:白夜と雪原』
「・・・チートだの・・・私の名前はそのまま白夜叉か。とりあえず、寝るかの」
彼女は『生み出す程度の能力』でツルハシを生み出し、適当な崖を見つけ、適当に穴あけ、暫く其処に住み着く事にした。
読んでいくださりありがとうございます。
白夜叉の『生み出す程度の能力』は問題児シリーズにおいて白夜叉ぐらいの自力があると無から有限物質生み出せる設定から来ています。
『全ての権能を収める程度の能力』は白夜叉が全権領域に達している設定から来ています。
『天動説の化身』は白夜叉は人類最終試練の天動説であることからです。
『自分の遊びに強引に付き合わせる程度の能力』は主催者権限(自分の試練に強引に参加させる権限)を能力にしたものです。