東方白夜王   作:ザイソン

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第六天魔王。つまりは天魔

白夜叉は懐かしい所に来ていた。

最後にきたのは・・・何百年も前の話だ。

 

それは鬼の里。白夜叉の親友である伊吹弥彦が支配する場所である。地殻変動で山になっているという噂は本当らしい。

 

白雪姫は紫のお手伝いをさせに行かせたため不在である。

 

そういえば鬼が天狗を従えたとか従えてないとか噂があるな、と白夜叉は思った。

 

白夜叉はとりあえず山に一歩、足を踏み出した。その刹那、

 

「そこの者!止まれ!」

 

「動け!動かないと斬る、じゃなくて、動くな!動くと斬る!」

 

黒い羽を持つ人型の妖怪、烏天狗と白狼天狗が白夜叉の目の前に飛んで現れた。

 

「・・・ん?ここは鬼が居る山じゃなかったかの?あぁ、天狗を従えたとかい噂は本当だったらしいの」

 

「・・・その通りだが・・・貴様はこの山に侵入した時点で排除されるのだ!」

 

「なら菓子折りでも持って出直せばいいのか?」

 

「ふざけるな!」

 

「怒らせたいのか!」

 

「怒らせているのだよ」

 

白夜叉は心底面白そうな顔て笑う。完全に遊んでいる。

 

「まぁ、それは置いといて。私が通ろうとしたら?」

 

「通すと思っているのか!」

 

烏天狗は羽団扇、白狼天狗は大刀を構える。

 

「押し通るまでよ!」

 

白夜叉は懐から扇子を取り出し骨と扇面を妖力と神力で覆い、鉄の様に硬くする。

 

白狼天狗が大刀をぶん回して攻撃してくる。そこそこの剣技は身につけている様だが・・・プロの剣技を間近で見てきた白夜叉にとっては避けるのは簡単である。

 

え?プロの剣技?

 

毎年恒例の神在月。

建御雷神と神奈子が会う。

当然喧嘩。

それを経津主神(プロの剣士)が止める。

間近で見ている白夜叉は呵々大笑。

 

という訳である。毎年じっくり見ればなんとなくわかってくるものだ。

 

白狼天狗と同時に烏天狗が羽団扇でカマイタチを起こして攻撃してくるが扇子で弾いていく。

 

「これなら・・・どうだ!」

 

白狼天狗が妖力を纏わせた大刀を振るい、斬撃を飛ばす。さらにそれに合わせて烏天狗が特大カマイタチを起こす事により斬撃の嵐と化した。

 

白夜叉に向かって飛び、土煙が激しくあがる。

 

そして、

 

「なんなんだぁ今のはぁ・・・?」

 

無傷で立っていた。

 

「もう駄目だぁ・・・おしまいだぁ・・・」

 

「ば、化物かこいつ!」

 

「私が化物?違う。私は悪mゲフンゲフン星霊だぁ」

 

もはやセリフが某伝説の超野菜人風だがもう気にしない。

 

白夜叉は拳圧で烏天狗と白狼天狗を吹っ飛ばして山を登り始めた。

 

3分後

 

「「「「野郎、ぶっ殺してやらぁ!!」」」」

 

「てい」

 

「「「「グッハァァァァァァ!!!!」」」」

 

あたりから天狗達が集まってくるので白夜叉は適当に応戦していた。

 

数が揃ったところで暖簾に腕押し糠に釘だった。

 

山も中腹に差し掛かったところで、他の天狗を圧倒するほどの大きな妖力を待つ者が白夜叉の後ろに現れ、白夜叉の背中に刃物を突きつけた。

 

(・・・ほぅ、弥彦ほどではないが鬼の四天王に比肩するくらい強い妖力の持ち主のようだの)

 

「・・・貴女が侵入者ですね?」

 

白夜叉が後ろを見ると若干幼さを残した顔立ちをし、桜吹雪の模様のある山伏装束のような服を着て、他の烏天狗の倍もの大きさのある黒い翼を持つ女の烏天狗がいた。ちなみに髪と目の色は黒。

 

「私が侵入者で間違いない!文句あるか!」

 

ドン!と胸を張る白夜叉。

 

「・・・問題しかないですよ・・・私は第六天魔王、通称、天魔と呼ばれる者です。名前は桜花 楓(おうか かえで)です。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

つまりこれからぶっ殺すから夜露死苦(ヨロシク)というわけである。

 

「短くと言わず末長くヨロシク行きたいところだがの。そっちがその気なら・・・容赦はしない」

 

白夜叉は妖力を少し解放する。全力の白夜叉ならば少し解放しただけでクレーターができてしまうがいまのリミッターをつけてロリ化(作者の趣味。あ、ロリコンじゃないよ)した白夜叉なら本気出さないと環境に影響が出ない。

 

環境に影響と言っても今の白夜叉なら解放直後にクレーターができて局地的嵐が発生するだけである。安心安心。

 

(なんという妖力量・・・私で倒せるのでしょうか・・・念のため頭領に連絡しておいたほうが良さそうですね・・・)

 

楓は刀を鞘に戻し、背中の柄の長い黒い羽の扇を手に持って構える。

 

白夜叉は扇子を同じように構え、先手を取った。

 

「ほいっとな」

 

白夜叉か扇子を振るうと豪風が起きる。

 

「は、」

 

楓は唖然とするが直ぐに気を引き締めて自分の扇を振るって風を相殺した。

 

楓の能力は『嵐を操る程度の能力』であり、豪風を相殺する程度なんてことはない。

 

しかし、楓は白夜叉が小さな扇子を振るっただけで豪風を起こしたことに驚いていた。

 

(・・・あ、コレ私死ぬかもです。一撃で仕留めないと・・・)

 

楓は扇に妖力を貯め、もうヤケッパチに扇を振るった。

 

「もう!どうにでもなれです!」

 

天まで届く巨大な竜巻が発生した。

 

悉くを舞いあげ、切り裂く竜巻は、

 

「花火爆弾ドーン!」

 

簡単に爆破された。

 

爆発に目が眩んだ楓は、

 

パァン!

 

白夜叉の猫騙し、クラップスタナーによって気絶した。

 

白夜叉は楓を安静な体制にする。

 

すると、

 

ポンポン

 

と肩を叩かれたので振り向くと、

 

バキッ!

 

「ぶべら!」

 

誰かに殴られて吹っ飛んだ。

 

白夜叉がその顔を確認すると、

 

「・・・おい・・・テメェうちの山で何をしてるんだ?」

 

白夜叉の親友である伊吹弥彦がそこにいた。

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