「・・・おい・・・テメェうちの山で何をしてるんだ?」
弥彦に不意に殴り飛ばされた白夜叉は殴られた所をさすりながら立ち上がった。
「さすが酒呑童子といったところだの・・・そこらの神霊より強い・・・」
「あ、お前、俺の事知って・・・」
弥彦は白夜叉の妖力を探って、その正体を確認した。
「は、え?もしかして・・・白夜叉か?なんでそんなにちっこくなってんだ?」
「それはな、かくかくしかじかと言うわけだぁ」
「理解した」
やっぱり小説は便利なだなぁ。
弥彦はそうつぶやいてウンウンと頷いた。
「ん?白雪は?」
「白雪なら少し野暮用での。それを踏まえてこの山の頭領である弥彦に折り入って頼みがあるのだ」
なにやら重大な案件だと感じ取った弥彦は白夜叉を自宅に案内した。
「さて、要件ってなんだ?」
弥彦はどっかりと座って白夜叉の方を向く。
「まず前提として聞いておくことがある。この山は自ら人間に危害を加えたりはするか?」
「いや?鬼はしない。ただ天狗は入ってきたらブチコロ見たいな体制をとっているぞ」
ふむ、と顎に手を当てて考える白夜叉。
「つぎに、弥彦。おんしは、人間についてどう考えておる?」
「へ?人間か?んー・・・鬼が力に特化した種族なら人間は知に特化した種族と考えている。これは俺の意見だが、弱くて嘘つきでずる賢い。だがそれが人間の強みだと思う。生死に関わる戦いなら嘘つきでも結構。死ぬよかマシだ。俺は人間は嫌いじゃないね」
鬼には脳筋が多い。その中で弥彦は賢い部類に入る。そうでなければ統治などできない。
「最後に、人間と妖怪の共存に興味あるかの?」
「人間との共存?」
弥彦は腕を組んで考える。
「・・・できたら・・・面白いじゃねぇか・・・!何?そんな計画でもあんのか?」
「おぉ、在るぞ在るぞ。どうかの?」
「いいねぇ!」
弥彦と白夜叉は思考が似ていた。
白夜叉は説得のためのセリフを考えていたのだがすべて無駄になった。3日間考えたのが。
「・・・と、一つだけ、条件がある」
弥彦は急に真剣な眼差しになる。
白夜叉はなにが来ても返せる様に気構えーーー
「俺と喧嘩してくれ」
盛大にずっこけた。
「そ、そんなので良いのか?別に構わんが・・・」
白夜叉は"ゲーム盤:白夜と雪原"を起動させる。
「そーいや、最初の喧嘩もここだったな」
「そういえばそうだの。私が完勝したが・・・今回は私は力を落としているからの」
勝率は・・・不明だ。ルールは能力有りのなんでもありだ。
白夜叉は一枚の金貨を生み出す。
「この金貨が地面に落ちたら開始といこうかの」
白夜叉は親指で金貨を飛ばし、
地面に金貨がついた瞬間に妖力を解放しその時の勢いで弥彦に突撃する。
「オラァ!」
弥彦は白夜叉にカウンターのパンチを放った。
白夜叉はそのパンチをかわして腕を掴み、一本背負で投げ飛ばした。
弥彦はすんでの所で体を捻って着地し、地面を殴って地割れを起こした。
「おおっ!」
白夜叉のバランスが崩れた隙に、
「"鬼王奥義 一歩炸裂"」
白夜叉の腹を妖力が瞬間圧縮された正拳突きで殴り、
「"鬼王奥義 二歩崩落"」
妖力が蹴った瞬間爆裂し、
「"鬼王奥義 三歩灰塵"」
連続で裏拳を入れ、
「"鬼王奥義 四歩決壊"!」
拳に集中させた妖力を更に圧縮し殴った瞬間打ち出した。
これが弥彦の絶え間ない、一つ一つが必殺の威力を持つ連続攻撃。
しかし、弥彦の顔は優れなかった。
「・・・全部・・・防がれたな・・・?」
白夜叉は全て自分の前に妖力の結界を張りその威力を軽減していた。ゆえに、
「・・・フゥ、かなり効いたぞ・・・」
多少キズは負っているが致命傷には至っていなかった。
「次は・・・私のターンた!いや、ずっと私のターン!」
白夜叉は弥彦の後ろに一瞬で回り、
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!」
拳に紅炎を纏いラッシュをする白夜叉。弥彦はなんとかそれを防御している。
「弥彦よ!お前に足りないものは、それは!情熱・思想・理念・頭脳・気品・優雅さ・勤勉さ!そしてなによりもォォォオオオオッ!!
速さが足りない!!」
白夜叉は瞬時に弥彦の死角に回り、
「連続普通のパンチッ!」
鳩尾に連続でパンチを浴びせた。
「カッ・・・ハ」
弥彦は白目を剥いて気絶した。
「・・・ビクトリー!」
誰に言ってるのかは知らない。可哀想な人d【何か言ったかの?】イイエ、ナンデモナイデス。
その後、白夜叉と鬼の四天王とのバトルロワイヤルになったが、白夜叉が能力で瞬殺したのは言うまでもない。
強さの関係
ロリ白夜叉>伊吹弥彦≧八雲紫