ウリエルは諏訪子に重い一撃を当てようとするが鉄の輪で防がれる。
(唯の鉄の輪では無い・・・やはり神器か?)
諏訪子の鉄の輪はウリエルの考えた通りの者である。
「中々の武具だが破壊できないわけでは無い!」
ウリエルは見た目がか弱い幼女でも容赦はしない。傍目にはイジメに見える。
ウリエルは高速で鉄の輪を斬りつけて破壊した。
しかし、諏訪子は"坤を創造する程度の能力"で地中の鉄分から直ぐに鉄の輪を生み出す。神力を流して即座に神器に早変わり。
「あんたは馬鹿力だね!でも私はそこまで力が無いから、手数と特殊技で勝負させてもらうよ」
諏訪子は地中の砂鉄を操り、針のようにして高速で飛ばす。
ウリエルは翼を広げて避けようとするが、諏訪子が地面を隆起させて退路を奪ったことで致命傷となり得る部分への攻撃だけを防いだ。
(建御雷神と同じ脳筋ってわけでは無いんだ・・・かなり面倒な相手だぞ)
月夜見はレーザー砲撃でミカエルを攻撃するが悉く防がれていた。
(このミカエルとかいう天使、防御がかなり高い・・・最大砲撃まで防がれては力押しで倒す事は不可能)
防御だけでは無い。攻撃も激しかった。
ミカエルの持つ燃え盛る炎の剣。月夜見は接近戦がニガテ故に高速で近づくミカエルとは相性が悪かった。
「とっとと落ちろっ!」
ミカエルの剣を剣で受け止める。剣術がダメダメな月夜見は大変だ。
(一瞬でも隙をつくれば・・・!)
月夜見はミカエルの剣を神力で保護した掌で弾いた。その代わり腕が燃えた。そして、
自分の剣を捨てた。
「え?」
剣に意識を向けていたミカエルは虚をつかれた。
パチン
近づいていた月夜見がミカエルの目の前で手を叩いた。猫騙しだ。普通にやられても驚くその行為。ここは戦闘の場。ビビるどころの話では無い。頭が真っ白になる。
その隙に、ゼロ距離で、月夜見はレーザー砲撃をぶっ放した。
(白夜王の"猫騙しで敵を気絶させる技"を見て思いついたんだが・・・意外とうまくいったな・・・でも、これは想定外だ)
ミカエルは耐え切った。全身傷だらけだが耐え切った。なんという防御力。
「長い戦いになりそうだ・・・」
ガブリエルと神奈子の戦いはガブリエルが優勢にみえた。
(・・・天使の足が速すぎる。攻撃が当たらない)
足がそこまで速くない神奈子ではガブリエルのスピードに追いつくことができない。
ガブリエルはスピードで神奈子を翻弄し剣でなんども攻撃している。
一つ一つの傷はさほど深くないが流石に傷が多すぎる。失血して倒れてしまう。
「ちょっと疲れるが・・・コレでどうだ!」
神奈子は"乾を創造する程度の能力"で竜巻を纏う。
「不味い、吸い込まれる!」
竜巻によって引き寄せられるガブリエル。スピードはあっても力はそこまで強くない。よって簡単に吸い寄せられる。
そのまま近くに来たところで、神奈子は御柱でガブリエルを吹っ飛ばした。
(ようやく1撃当たったが・・・この程度の攻撃では終わるわけないな)
須佐之男は刀でラファエルに裂傷を次々とつけていく。他の者達と違って攻め切れていない訳でも負けそうと言う訳ではない。
ただ、ラファエルは超再生能力があり、切ったそばからすぐに治癒していた。
(天叢雲剣だとこれからの戦いに支障が・・・めんどくせぇな)
そのころ白夜叉は、
「おおおっ⁉︎」
巨大な拳から驚きながら避けていた。
相手は巨大化する天使、サンダルフォンである。
相対した時は普通の人間サイズだったのに巨大化して白夜叉に襲いかかってきたのだ。
サンダルフォンは世界一個分の身長を持つ丈高き天使である。巻き爪に悩まされサンダルしか履かないからサンダルフォンと言う噂があるほどサンダルを愛用しており、サンダルに強いこだわりを持つ。
話がかなり逸れた。
「ここで時間をかけている場合では無いのでな・・・」
白夜叉は手にあるモノを握り、タイミングを見計らいサンダルフォンの目の前にぶん投げた。
そして、爆発音と閃光が放たれた。
白夜叉が投げたのはスタングレネードと言う手榴弾の一つで、起爆すると同時に170-180デシベルの爆発音と1.5メートルの範囲で100万カンデラ以上の閃光を放ち、突発的な目の眩み、難聴、耳鳴りを発生させる。そして方向感覚の喪失や見当識の失調を起こす。
そんなものがある時代では無いのでサンダルフォンはモロにその効果を受け、目と耳を押さえてその場にうずくまった。
その隙を白夜叉は見逃さずにサンダルフォンの頭を強打して脳震盪を起こさせ、気絶させた。
サンダルフォンが守っていたのはヤハウェがいる部屋でそこに白夜叉は突撃した。
それもわざわざ扉からではなく隣の窓ガラスをぶち破って。
「天が呼ぶッ!地が呼ぶッ!!人が呼ぶッ!!!少し落ち着けと人は言うッ!!!!白き夜の魔王、白夜王!見参ッ!」
白夜叉はドヤ顔を決めながら白い髭の神々しい姿をした神、ヤハウェの前に仁王立ちした。