「お前、俺の里に遊びにこねぇ?」
酒呑童子、伊吹弥彦。鬼を纏める頭領。日本三大悪妖怪の一人。
そんな彼が遊びにこいと言う鬼の里。
「ふむ・・・遊びと言う名の?」
「多分喧嘩大会。俺が配下にお前の事を話したらあっという間に広がって『戦いたい』と言う声が。いやマジで頼む」
白夜叉は少し考える素振りを見せる。
「(喧嘩・・・この世界では戦わねば生き残れ無いらしい。ならば、経験を積むのが一番か)いいぞ。鬼は一体何人程いるのだ?」
「鬼は確か・・・約一千五百人だな。今すぐ行こう。さあ行くぞ」
「え、今?」
鬼の里
白夜叉は弥彦に連れられて鬼の里に来た。
鬼の里は石造りの頑丈な家が多い。
「鬼は建築が得意なんだの。少し意外だ」
「鬼は常に体を動かしていたい奴等が多い。だから、ほら、時々デカイ塔を建てるヤツがいる」
弥彦の指差す先には東京タワーのように高い塔がある。
白夜叉が塔を眺めていると、
「ブフゥオアアァァァァ!!!」
「お?」
何か飛んできた。それを、避ける白夜叉。
「さっきのは鬼に決闘挑んで負けた妖怪だな。ドンマイ」
「ドンマイだの」
吹き飛んだ妖怪はお星さまになりました。
弥彦は、大きく息を吸い、里の中央に向かって、
「喧嘩相手だぞ!!!」
叫んだ。大声で叫んだ。
「おい、弥彦「じゃ、里の中央まで頑張れ。お前なら出来る。中央で本命の喧嘩が待ってるぞ!」
弥彦は白夜叉をおいて跳躍して行った。
「おい、お前。喧嘩相手になってくれるんだろ?」
「さあ、一体どいつと殺る?」
わらわらと鬼が集まってきた。
白夜叉は軽い笑みを浮かべ、
「
「なに・・・?」
「全員まとめて相手してやる」
「へぇ・・・お前、名は?」
「私は白き夜の魔王、白夜叉。白夜王と呼ばれておる」
「最近噂の新参者か!」
「相手にとって不足はねぇ!」
こうして、白夜叉対鬼(一千五百人)の戦いが幕を開けた。
数人の鬼が白夜叉に向かって突撃してくる。それを、
「てい」
「「「グッハァァァ!」」」
一撃でぶっ飛ばす。
後ろからの攻撃は後ろ回し蹴りで蹴散らす。
「中々やるな!」
「数の優位を活かすぞ!」
鬼たちは全方位から飛びかかるが、
「あまいっ!」
「「「「ギャフン!」」」」
腕をグルグル回して全てに対応する。この攻撃は基本威力が低いが星霊なので関係無し。
結構倒したがまだまだ多い。
「こちらからも攻めてみるかの」
白夜叉は集団の中央に飛び込み、
「よっと」
ドッゴオォォォォン!
軽く一発地面に打ち込み、周囲一帯を吹き飛ばした。
ほんとに軽く一発だ。それだけで、
「なんじゃ?もう終わりか?」
鬼を全て蹴散らした。白夜叉が攻撃した回数は、たったの4回。吹き飛ばし、後ろ回し蹴り、腕をグルグル回す、地面に打ち込みの4回だけ。それだけで、
一千五百人もの鬼を無傷で倒したのだ。
まさに、強靭!無敵!最強!
白夜叉は弥彦に言われた通りに里の中央に歩く。途中、子鬼がちょっかい出してくるが軽〜くあしらう。
「ようやく中央かの・・・」
白夜叉が中央に着くと、其処には、
「えっと、大体5分か。もっと早く来ると思ったぞ?」
「あの程度、全力を出すまでもない」
「なるほどな。ようこそ鬼の里の闘技場へ。ここでは俺の配下、鬼の四天王と戦って貰う。
勝利条件は相手を無力化、降参の二つだ」
「なるほどの・・・ならいいものがある」
白夜叉は柏手をうつ。
『試練名:鬼の四天王と白夜の星霊
参加者
白夜叉/白夜王
主催者
伊吹弥彦
参加者側勝利条件
その一、鬼の四天王を無力化
その二、鬼の四天王を降参させる
主催者側勝利条件
その一、参加者の無力化
その二、参加者を降参させる』
白い羊皮紙が弥彦の手に現れる。
「これは?」
「それは、『契約書類』だ。まぁこの決闘の決まり事を明記したものだ。それに自分の印を刻めば違反しないと誓った事になる。報酬を明記すれば絶対に報酬が貰えるという紙だ」
「へぇ・・・面白いな」
弥彦は懐から筆を取り出し、付け加える。
『主催者側勝利報酬
特に無し
参加者側勝利報酬
名酒:鬼殺しの授与
宣誓
上記を尊重し『酒呑童子』は試練を開催します。
『酒呑童子』印』
「こんなのでいいか?こっちはわざわざ来て貰ったら何も要らない」
「おんしが良ければそれで良い」
白夜叉は闘技場に上がり、戦いの幕が上がる。