東方白夜王   作:ザイソン

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幻想郷の奇想天外な日々
幻と現実の境


博麗の巫女。幻想郷で人類最強を誇る白夜王の使者である。世襲の時もあれば人里から拾ってくることもある。初代博麗の零華の時より実力は落ちたがそれでもなお妖怪を葬っている。強靭!無敵!最強!と人里では言われている。いやガチで。

 

そんな博麗の巫女を恐れて奇襲をかけてくる妖怪は白夜叉と巫女がぶちのめし、白夜叉を倒せば幻想郷は俺の物とかいう妖怪は普通に白夜叉が吹き飛ばした。

 

が、少し問題が発生した。人間の人口が増加し妖怪の勢力が押されてきたのだ。人里では人間を襲えないのが原因の一つである。

 

それはいけないと紫と白夜叉は相談し、一つの結論に至った。

 

『妖怪を幻想郷に呼び寄せる』

 

やり方は紫が幻と現実の境界を操って外で勢力の落ちた妖怪(理論上、生物も物も含む)を引き寄せる結界(幻想入りのシステム)で幻想郷を覆う。妖怪版ゴキブリホイホイである。

 

「でも、その結界を維持するだけの妖力が足りんと?」

 

「そうよ。私だと足りないし幻想郷の妖怪から少しずつ集めるにしてもそんなことしたら暴動が起こるわ」

 

最悪、白夜叉がやればいいのだが彼女はエネルギータンクでは無い。妖力は無限というわけでは無い。

 

そこでなんとかしようと白夜叉は考え、ある二人を呼び寄せることにした。それはディストピアとコッペリア。

 

黒死病の流行による農奴解放運動、啓蒙思想の発達により"偽りの理想郷(閉鎖世界)"の思想が生まれなかったことによってその霊格を縮小。それでもなお存在しているのは、文学作品とかで時々名前が出てくるからだろう。

 

そしてディストピアと行動しているコッペリア。無限にエネルギーを生む彼女ならばエネルギータンクには最適だろう。

 

現在二人は昔いた壁の内側(崩壊した)から離れて今は中国で餃子を食べている。白夜叉が中国までマラソンして行って拉致してきた。本来ならコッペリアだけ連れて来れば良いがオマケでディストピアも拉致った。

 

「あのなー・・・まだ餃子三分の一残ってたんだけどよー」

 

「知らぬ。存ぜぬ。まぁディストピアはオマケで連れてくる意味は無かったのだ。コッペリアに用があってだな」

 

「私ですか?」

 

「実はかくかくしかじかなのだ」

 

「はぁ、別にその程度朝飯前ですが・・・私はエネルギータンクではないのですよ?」

 

コッペリアはため息をついたが渋々了承した。

 

こうして無事に幻と現実の結界が完成し、多くの妖怪が幻想入りしてきて幻想郷は悪鬼羅刹、魑魅魍魎が闊歩する魔境となった。

 

その分白夜叉の仕事も増えたが意外と働き者の白夜叉には特に気にする必要の無い事だった。

 

ただ妖怪の山の鬼たちが地底に引っ越した。理由は、嘘を嫌うからだ。妖怪が増えると当然、人里や人間を守る守衛隊の仕事が増える。すると罠や騙し討ちで妖怪を倒す者が多くなる。すると嘘大嫌いな鬼が怒る。そして、人間を見限る。頭領の弥彦はそうでも無いが他の鬼は・・・。組織の長として弥彦は地底に引っ越す選択をしたのだ。

 

現在地底と地上はお互いを行き来する事を禁ずる条約が交わされていると紫が言っていた。暫くは会えないかもしれない。まぁ、弥彦の事だから地底の主をぶっ飛ばして地底の穴を這い上がって来るかもしれないが。

 

 

 

結界が張られて二年後、さらに妖怪の勢力が激減する事件が起きた。

 

知能が低い木っ端妖怪が大量に殺害され、一部の戦闘狂の大妖怪が殺害されているのだ。

 

可能性は二つ。

一つは単なる妖怪の抗争(縄張り争い)。幻想郷では時々こういう事が起きる。今回は大規模すぎるが。

 

もう一つは強力な妖怪が幻想入りした。そしてその妖怪が暴れている。しかし暴れているのなら白夜叉が気づかないのがおかしい。

 

そこで白夜叉は妖怪の山から"千里先まで見通す程度の能力"を保持する白狼天狗、犬走椛を天魔に頼んで借りてきた。

 

椛の能力ならば幻想郷全土を見渡し異変を察知できる。

 

そして、見つけた。白夜叉は椛に礼を言ってその地点に急行した。

 

 

現場は凄惨だった。木っ端妖怪が木っ端微塵になっている。ある者は切り裂かれある者は爆破されていた。

 

そして、大蜘蛛の妖怪と戦っている者がいた。恐らくそいつが犯人だろうが・・・困った事に白夜叉が知ってる奴だった。

 

覇者の光輪(タワルナフ)

 

大蜘蛛妖怪に向かって閃熱系最強の一撃が放たれ跡形もなく消しとばした。

 

覇者の光輪(タワルナフ)。伝承で世界の三分の一を滅ぼすと伝えられてきた閃熱系最強の一撃。終末論の引き金を引く力を召喚し、炎熱として扱うのだ。そして、使用者は、

 

「ザッハーク⁉︎」

 

アジ=ダカーハ。つまり封印されているザッハークしかいない。

 

「なんだ・・・あぁ、白夜叉か」

 

ザッハークとなれば今回の事件も納得できる。しかし、

 

「何故ここにいるのだ?まさか封印を破って・・・」

 

「まさか。そんな事できるわけ無いだろう。曲がりなりにもインドラ、帝釈天がほどこした封印だ。出てこれたのは、封印をこの身に引きずり込み人類最終試練"絶対悪"の旗を封印する事で・・・まぁつまり、封印を旗に引きずり込んで封印ごと持ち歩いているという事だ」

 

絶対悪の旗とはザッハークが背中につけているマントである。

 

「成る程の・・・それで結界に引っかかってここに・・・」

 

「そうだな。まぁ来た時に妖怪が襲ってきたから対処していたにすぎん」

 

ザッハークは今は見た目が人間なので襲ってくる者も多かったのだろう。見事に返り討ちにあっているが。

 

そして、幻想郷にザッハークが住み着いたが、この地に人類最終試練が四人も揃っているもいう奇跡(カオス)が発生した。

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