東方白夜王   作:ザイソン

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さらば鬼。こんにちは洩矢神

鬼の四天王の勝利した白夜叉は、

 

「これが鬼殺しか?」

「そうだ。これだ」

 

勝利報酬の名酒:鬼殺し。後世の鬼ころしとは違い、本物の鬼殺し(・・・・・・)である。

 

「取り敢えず、飲んでみるかの」

 

白夜叉は盃を生み出し鬼殺しを注ぎ、飲んだ。

 

「あ、それは・・・」

 

弥彦が止めるが後の祭りだ。

 

「・・・ゲホッ!胃が焼ける!これ・・・一体どれ位強いのだ⁉︎」

「えっと、酒豪と言われる鬼がぶっ倒れるぐらい「巫山戯るでないわ!この戯け!」いや、止めるの無視したの白夜叉だろ!」

 

鬼殺し。本当に鬼がぶっ倒れるためその名が付けられた。酒豪と言われる鬼でも割って飲む程だ。

仕方なく白夜叉は鬼殺しをギフトカードにしまった。

 

「で、どうする?多分この後宴会があるぞ?」

「宴会か。参加してみるかの」

 

 

鬼の宴会は、酒飲み大会のようなもので、一番酒に強い者を決めるのだ。

 

エントリーNo.1 伊吹弥彦

「決闘では負けても酒では負けないぜ!白夜叉!」

 

エントリーNo.2 伊吹萃香

「酒くれよ!酒酒酒ぇぇぇ!」

 

エントリーNo.3 星熊勇儀

「今回の酒の銘酒は鬼殺し以外がいいな・・・」

 

エントリーNo.4 茨木華扇

「酒は百薬の長。飲めば飲む程いいはずよ」※危険です。良い子は真似すんなよ!

 

エントリーNo.5 虎熊隼人

「前回優勝者を舐めるなよ!」

 

エントリーNo.6 白夜叉

「え、なんで私もやる状況なのじゃ?」

 

いや、ストーリー的に。

【巫山戯るでないわ!この戯け!】

地の文に介入するとは・・・

気を取り直して、

【黙れ!結果だけでいいわ!】

ハイ・・・結果は、

エントリーNo.5 虎熊隼人!

 

「うぇっぷ・・・」

 

皆んなは真似すんなよ!

 

 

それから百年の時が過ぎた。

この百年、色々あった。鬼の四天王がリベンジして来てボコったり、鬼の四天王が再戦しに来てボコったり、鬼の四天王が奇襲しに来てボコったり・・・鬼の四天王は相当悔しかったようだ。

そして、

白夜叉はある事に気付き、旅に出た。

 

「私、人間にあっておらん。この世界の人間の文明レベルを知っておく必要があるの」

 

白夜叉は天動説の化身。故に天動説が支持されている時代では全てのコスモロジーの頂点にいる。後に否定されるのだが。

それでも天動説の真実は宇宙の最果て、世界の果て、時の果て、星の果てに到達してようやく証明ができる。故に、人類が存在する全ての時間を費やしても分からない。

話が逸れたが、つまり、今が何時代か知る事で自身の今後の在り方を決めようという事だ。

 

旅の途中、色々な事があった・・・

土着神が無差別攻撃して来たのをボコったり、地母神が無差別攻撃して来たのをボコったり、自称大妖怪が無差別攻撃して来たのをボコったりした。うん、やってる事は変わらないな。

 

(一例)

「妖怪如きがこの地帯に近寄「てい」クッハアァァァァ!!!」

 

神霊は簡単には死なないので多分大丈夫だろう。

 

ただ、この時代は縄文時代辺りだとわかった。

問答無用で襲ってくる土着神がいた所は近づかないほうが良さそうなので問答無用で襲ってくる土着神のいなさそうな人間の里を探す。とゆうか、そんな土着神知るかどうか分からないが。

 

「たしか、噂ではこの辺りに大きな国があると聞いたぞ」

 

その国は、洩矢と呼ばれる国。日本でも一二を争う大国である。

その国には土着神はいるのだろうか?

 

「おお、見えてきたぞ!」

 

見つけた。それは良かった。ただ、この格好で国に入ると絶対大騒ぎになる。

そこで白夜叉は星霊には実体が無い(つまり確定した姿が無い)事を利用し、姿を人間に変えた。そして妖力を完璧に抑え感じれないようにした。服は身体の変化に伴ってこの時代のデザインになった。

更に、妖怪だらけの世界からどうやってここまで来たか怪しまれないようにこの時代希少な鉄器の刀を生み出す。

そして、洩矢の国に入った。

 

 

洩矢の国・内部

 

洩矢の国は中々賑やかな国だった。

現代日本が忘れてしまった何かがあるような気がする。

そういえば、この時代旅人が来ることは意外と珍しいことでは無いらしく、門もすんなり通る事ができた。ただ、

 

「ここの守護神、『洩矢神』、洩矢様の神社に参拝に向かうように」

 

との事。

 

(いままでの土着神、地母神のように問答無用で襲って来なければいいがの・・・まぁ、今は人間の状態だし、大丈夫じゃろ)

 

そして、洩矢の国の守護神、洩矢神の神社、諏訪大社の境内に入った。

 

(・・・すごい・・・聖なる力に満ちておる。これが神域・・・)

 

そして、本殿の前に立つ。本殿の前なだけあって神のオーラが凄い。

 

「・・・出てこい洩矢神。監視するならばもっと巧くやれ」

 

視線。白夜叉はそれを感じていた。

そして、本殿の上から声が聞こえた。

 

「中々勘が鋭いじゃないか。妖怪の分際で私の気配に気付くとは」

 

上を見ると、金髪で変な帽子を被り両手に鉄の輪を持つ幼女がいた。

 

「お前が洩矢神か・・・姿を見せてくれたのに私が姿を偽っていてはいかんの」

 

白夜叉は姿を何時もの姿に戻す。

 

「妖怪にしては中々礼儀を知っているようだな・・・だが生きては帰さん!!!」

 

洩矢神は鉄の輪を投げつける。唯の鉄の輪ではなく神の加護がかかった武具のようだ。

 

「よっはっ」

 

白夜叉はバック転して躱す。

洩矢神は二つの鉄の輪をドラゴ◯ボールのヤムチャの操気弾のように操り白夜叉を狙う。

 

「くっ、ちょこまかと・・・」

「ふむ、土着神・・・のようだが格と実力は並みの地母神を凌駕するの・・・」

 

白夜叉は洩矢神の強さを見極めた。問題児シリーズ風にするならば、箱庭第四桁の魔王と同じ位だろう。(五桁でも神霊がゴロゴロいます)

 

「よく分かった。勝手に侵入して済まないの」

「命乞いなど遅ーーーー」

 

遅いと言葉が繋がらなかった。洩矢神は自分の腹を見る。

すると、

 

「グッ・・・ハッ・・・!」

「済まないの」

 

白夜叉の拳が突き刺さっていた。

それを確認した瞬間、洩矢神の意識は途切れた。

 

「ふむ、そこらへんの土着神の何倍、いや、地母神の何倍もの力があるの。鬼の頭領、弥彦よりも格上と言ったところか」

 

白夜叉は取り敢えず、洩矢神を神社の中に運んだ。

 

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