例外少女とギルガメッシュのFate/EXTRA   作:雨宮ラキ

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間桐慎二と遠坂凛

 

燈月とギルガメッシュはアリーナから帰り個室に入るとすぐに自身の椅子に座る。

 

「……さすがに一日で全制覇は辛い…。」

「貴様が言い出したのだろう。で、礼装は何だったのだ?」

「heal…サーヴァントの体力少し回復するやつよ。」

「ほう、それはなかなか良い礼装だな。ケチったりせず、危険と思ったらすぐ使え。」

「わかってるって。」

 

燈月は礼装を手に持ち唸っている。

 

「…どうした?」

「マフラーなんだよね、これ。……もうマフラー身につけてるし、どうしようかなって。」

「ハッキングでもして他のものに変えればよかろう。」

「それで能力消えたらどうするの?」

「実験でもすればいいではないか。」

「…面倒。まぁ、いいや。衣替えしよう。」

 

燈月は自身の身に付けていたマフラーを消し、礼装を首に巻く。

 

「……やっぱり、黒染めでもしようかな…。」

 

礼装…鳳凰のマフラーを眺めながらそう呟いた。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

夕方。燈月は相手の情報を探るため、図書室に向かうところだ。

マイルームから出ると見覚えのある人物が見えた。

 

図書室の前で、遠坂凛と間桐慎二がもめていたのだ。

 

燈月がすぐ近くに居るというのに慎二は全く持って気付かない。

 

「君はもうアリーナには入ったのかい?なかなか面白い所だったよ。

ファンタジックなものかと思ってたけど、わりとアプローチだったね。

神話再現的な静かな海ってところかな。

さっき、アームストロングをサーヴァントにしているマスターも見かけたしね。」

 

燈月は近付こうとするがギルガメッシュに止められる。

 

「待て、慎二の性格だとボロを出す可能性がある。黙って見ていようではないか。」

「……確かに。」

 

「いや、洒落てるよ。海ってのは本当いいテーマだ。

このゲーム、結構よく出来てるじゃないか。」

「あら、その分じゃ、いいサーヴァントを、引いたみたいね。アジア圏有数のクラッカーマトウシンジ君。」

 

凜は燈月がいるというのに気付いている筈なのにこっちには目もくすれず、慎二と話している。

 

「ああ、君には何度か煮え湯を飲まされたけど今回は僕の勝ちだぜ?」

 

これだけ近付いているのに気付かないとは…。慎二、後ろから刺されて死ぬんじゃないか?

余裕なのか、殺されないという自信があるのか…。

 

それが何なのかはわからないが、まぁここは校舎だ。

ペナルティは喰らいたくはないし、黙って見ていよう。

 

燈月はそんなことを思いながら二人の会話を黙って聞く。

 

「僕の彼女の"艦隊"はまさに無敵。いくら君が逆立ちしても今回ばかりは届かない存在さ。」

「へぇ、サーヴァントの情報を敵に喋っちゃうなんてマトウ君ったら随分と余裕なんだ。」

 

慎二は自分の失態に気付いたのか、顔が赤くなる。

 

「そ、そうさ!あんまり一方的だとつまらないから、ハンデってやつさ。」

 

「慎二の癖にハンデだと?笑せてくれる。」

 

そう言いながら、ギルガメッシュは笑う。正直言って笑い声のせいで二人の会話が聴こえないからやめてほしいものだ。

 

「で、でも大したハンデじゃないか、な?僕のブラフかもしれないし、参考にする価値はないかもだよ?」

「そうね。さっきの迂闊な発言からじゃ真名は想像の域を出ない。

ま、それでめ艦隊を操るクラスなら候補は絞られてくるし

どうせ攻撃も艦なんでしょ?」

「う…。」

「今の私にできるのは、物理防壁を大量に用意しておくぐらいかしら。」

 

「それにしても、凜、やるな。結構な情報が貰えたぞ?」

「そうだね。感謝しなきゃ。」

 

慎二の顔がみるみる青くなる。そこで声をかけようとしたが、その前に凜が声をあげる。

 

「あ、一つ忠告しておくけど。私の分析(アナライズ)が正しいなら"無敵艦隊"はどうなのかしらね。それはむしろ彼女の敵のあだ名だし?折角のサーヴァントも気を悪くしちゃうわよ?」

「ふ、ふん、まぁいいさ。知識だけあっても実践でなきゃ意味ないし。」

 

慎二は強がっているが声が震えてる。

 

「…追い打ちかけてみよっか。あれ、慎二と遠坂さん、どうかしたの?」

 

燈月がにっこりと笑いかけながらさっき来た風に話しかける。

 

「あら、ずっと盗み見てたのに、偶然今さっき来たみたいに話しかけてくるのね。」

「あ、天宮!ずっと見てたわけ!?ま、まぁ、どうせお前じゃ僕の無敵艦…サーヴァントは止められないさ。」

「そうかな?結構遠坂さんが色々と教えてくれたし、わかんないよ?」

「っ…!それぐらいじゃ、僕の勝ちは揺るがないさ。お、お前もせいぜい頑張れば?」

 

慎二は立ち去り、凜が燈月に近づいて来る。

 

「……やれやれ、緊張感に欠けるマスターが多いわね。」

「うんうん。まったくだよ。」

「…貴方も入ってるんだからね?」

「ええ!」

 

燈月は大袈裟に驚いたのような顔をする。その仕草に凛は呆れながら立ち去っていく。

 

「…確かに、燈月は少しのんびりし過ぎだと思うが…。」

「嘘…。」

「嘘ではないぞ。」

「……ま、まぁ。良いじゃない、間抜けな慎二君のお陰で情報入手出来たんだし。

無敵艦隊について、調べてみよう?」

「そうするか…。」

 

ギルガメッシュは半ば呆れながら図書館に行く燈月に付いていく。

 

 

 

「無敵艦隊…無敵艦隊…。あ、あった。」

 

 

無敵艦隊とは、大航海時代におけるスペイン海軍の異名。

千t級の以上の大型艦100隻以上を主軸とし合計六万五千人からなる英国征服艦隊。

 

スペインを「太陽の沈まぬ王国」と謳わしめた無敵の艦隊である。

 

「うーん…これじゃあ、あんまり良い情報にはならないなぁ。

虱潰しに探していけば見つかるかもしれないけど…そんな時間ないし。

朝とかのうちに参考程度に調べておこうかな…。」

 

燈月はブツブツと呟き、図書室を後にした。

 

 

 

 






ワカメ…原作で無口ならまだ勝ち目あったんだけどなぁ…
口滑りすぎぃ


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