例外少女とギルガメッシュのFate/EXTRA   作:雨宮ラキ

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ギルガメッシュとの出会い

ただ、ただ広いホールのような場所についた時、天宮燈月は驚いた。

その広さに驚いたのではない、そこら中に転がっている死体に驚いたのだ。

 

今まで、誰かの人形(ドール)だったのだろうものが倒れこんでおり、そのそばにはその誰か…人形の所有者だったものも倒れ…いや、死んでいた。

 

「この人形動き出しそうだなぁ…」

 

興味に唆られ、近付こうとすると燈月の後ろから付いて来ていた人形が燈月よりも一歩前に出た。

 

…どうしたと言うの?

 

燈月の頭の上にはその疑問が浮かんだ。だが、その疑問はすぐに解消されるものとなった。

燈月が動き出しそうと言った人形が動き出したのだ。

 

「嘘…本当に動き出しちゃったよ…」

 

人形に向かってそう言うと、人形は待ってましたと言わんばかりに進み出た。

人形は先手を取るように素早く攻撃するが、向こうがガードしていた為撥ねかえされ、反撃を食らってしまう。

 

 

この勝負、一言で言うと向こうの勝ちだった。勝てるか勝てないかの瀬戸際だったのだが、最初の攻撃、あれのせいで負けてしまったのだ。

 

 

「………うそ…。」

 

燈月はへたり込む。敵は燈月に近寄り、自身の手を振りかぶろうとしている。

 

―――…今回もダメだったか。…では、今を持って聖杯戦争の募集を締め切るとしよう。

 

そんなところに声が聞こえた。燈月はゆっくりと周りを見通す。だが、誰も居ない。どうやら、ただのシステムのようだ。

 

「……待って。私は、まだ、負けたなんて一言も言ってない。」

 

もはや立つのも限界の足で立ち上がる、が、膝に手を付いてしまい、俯いているような状態となってしまったり

その時だ。

 

「フハハハハッ!面白い、敗北したと言うのに、貴様は負けてないというか!」

「っ…誰?」

 

燈月は顔をあげようとする。だが、声の主はそれを止めた。

 

「貴様の様な雑種が(オレ)の顔を見るなどもっての外だ。…あと、声をかけることもな。

今は例外として我が話しかけてはいるが、それも貴様に聞かせるのは惜しい。

本当ならば我の声を聞かせることもダメなのだ。」

 

―…声をかけるなと、顔を上げるなと言った?…あと、声も聞かせたくないとも。

ならば、どうすればいいのだ。私に一生俯いて過ごせと言っているのか、こいつは。

 

「ふっ…貴様には、あるでは無いかこの最悪の状態を挽回するためのものが。」

 

―挽回するためのもの?何だろう…それは。

 

「まだ分からぬか。それでも魔術師か?貴様はこの聖杯戦争に出たくて来たのであろう。

ならば、少しぐらいルールを知っていても良いではないか。」

 

―…そんなこと言われたって……いや、待て。聖杯戦争?今、この男は聖杯戦争と言ったのか?

 

燈月は閃いた。いや、思い出したのだ。左手に迸る痛みと共に。

 

「………ああ、そっか。最初から、こうすれば良かった。

 

 

 

令呪を持って命ずる。私に顔を上げる権利を渡せ。

令呪を持って命ずる、私が貴方と話す権限を寄越せ、

令呪を持って命ずる!私にあなたの声を聞くことを許せ!」

 

令呪は一人3つまで。この時点で彼女の死は決まった。

 

「フッ…フハハハハッ!良いだろう、許す。顔をあげよ、雑種。

たが、良いのか?貴様は今3つの令呪を使った。これでは聖杯戦争に参加することが出来なくなってしまったではないか。」

「…そうだね。このまま、死ぬっていうのもありなのかも知れない…ね。」

 

そんなことを言いながら、彼女は左手を見る。…だが、令呪は残っていた。

 

「…あれ?令呪、ちゃんとある…。」

 

令呪というのは、元々3画からなるものの筈なのだが、彼女の手に印された令呪は7画。

その内の3つがなくなったので、今は4画となっていた。

 

「何!?それは本当か。…どれ、見してみよ。」

 

男…いや、令呪を使えたのだ。燈月のサーヴァントは燈月の左手を掴み、マジマジを見る。

 

「…これは……やられた、一本取られたぞ!うむ、確かに令呪はある。

この娘は例外ということか、面白い。聖杯戦争、貴様を切り捨て、傍観しようと考えていたが…。やめた!我も参加しようではないか。」

「……あの、ところで、貴方は誰?」

「ん?我か?我は、ゴージャ…いや、アーチャーとして召喚されたサーヴァント、ギルガメッシュだ。

 

さて、天宮燈月。問おうではないか。貴様が我のマスターか?」

 

金ピカの鎧に身を包んだ男…ギルガメッシュと名乗ったサーヴァントはそう、天宮燈月に問いかけた。

 

 

 

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