例外少女とギルガメッシュのFate/EXTRA   作:雨宮ラキ

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fate/goでザビちゃん出ましたね!
あれ、名前何なんでしょうか……



欲しくて10連回したんですけど、出ませんでした…





ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ

 

 

3回戦を次に控えていた燈月はある昼下がり、異様な光景を目にした。

 

 

それは3階の広間でのこと。

 

燈月がいつもの通り、遠坂に生存報告的なものをしに行こうと思い階段を登って3階についたら異様な光景が目に入ってきた。

 

そこには何人ものマスター…だと思われる人――カスタムアバターでは無い為、分かりにくいのだ――が倒れていのだ。

 

そして、次に来たのは衝撃。

 

引っ張られるように後方に吹き飛ばされる。

 

「――――っ!?」

 

後ろは階段だ。落ちたら捻挫程度で済むかどうか…。

衝撃に少しでも耐える為、目を瞑り歯を食いしばるも、その衝撃はやって来なかった。

 

恐る恐る燈月が目を開けるとそこは見覚えのない…が何故か既視感のある空間だった。

 

 

「……なに、ここ。」

 

こんな事、ムーンセルが許すはずがない。つまりは不正規(イレギュラー)

ハッキングか何かをしてここに転移させたのだろうが、その方法は思いつかない。

 

辺りを見渡せば、闘技場に似たものだという事が分かる。

細部は違えど、それを元に作られたりしていることは間違いないだろう。

 

「貴方は…誰。」

 

燈月は自身の目の前にいる人物に向かって言った。

先程からいたわけではない。いきなり現れたと言ってもいいだろう。

 

赤い中華服を着て、赤い髪を一つに纏めた男。

 

 

サーヴァントだろう…最低でもマスターでは無い事ははっきり分かる。

殺気とも言えるものを放っている彼は暗殺者(アサシン)とも取れるほどの気配の無さ。

 

例えるなら、死そのものを身体全体に纏わせているような…だが、アサシンはこんなにも堂々としていていいのだろうか。

そう考えると違うのではないかと思える。

 

 

「脆弱にも程がある。魔術師とはいえここまで非力では木偶にも劣ろう。

鵜を殺すのも飽きた。多少の手応えが欲しい所だが…。」

 

それは、ただの独り言のようで、誰かに聞かせている風ではない。

 

ふと、男は燈月の方を向き、構えを取りながら言った。

 

「小娘。お主はどうかな?」

 

どうかな?と言われても、そんなの戦えない。だ

 

記憶があるうちならばまだ戦える手段を身に着けている可能性はあった。

だが、記憶がない今……いや、多分記憶があろうともこの体力の無さから言って、戦うなど無理な話だろう。

 

男が燈月に飛び掛かろうとしたその瞬間、それを邪魔するものが介入した。

 

「邪魔だ!さがっていろ。」

 

そう燈月に言いながら、男の攻撃を弾き返したその人物は燈月のサーヴァント…ギルガメッシュであり。

 

「え?…あ、うん!」

 

そのまま、男に迎撃を加えた。

だが、男には全く持って効いてないようだ。

痛がる素振りも無く、ただその場に笑いながら立っていた。

 

「少しは気骨のあるものがおるでは無いか。よく踏みとどまったな小娘。

時間切れとは興醒めだが、殺しきれるのでは仕方がない。舞台裏ではこれが限度よ。

 

お主とはまたいずれ()り合うことになるかもしれんな。その時まで楽しみにしておこう。」

 

「……私にとっては全然楽しみじゃないんだけど。」

 

燈月が相手に聞こえるか聞こえないかぐらいの音量で冷や汗をかきながら呟くと、そこはもういつも道理…とは言い難いが、元いた場所に戻っていた。

 

運が良かったのか、階段から足は踏み外してはいなかった。

 

 

周りを見るも、ギルガメッシュはそこには居なく、代わりのように黒いコー斗を着た男性が立っていた。

 

その男は予選では葛木という教師だった男だ。燈月も何度かあったことがある。

葛木は燈月を少し驚いた表情でみつめ、つぶやいた。

 

「その実力でどうやって……。」

「……え?」

「ただの雑魚かと思ったが。上級のサーヴァントを引き当てたか、それとも爪を隠した腕利きか…。

 

どちらにせとあの魔拳から生き延びたのだ…。」

 

 

葛木はそう言うと、目を細め燈月を見つめた。

その視線は刃物のように研ぎ澄まされていて、恐怖を覚える。

 

「ここで始末するに越したことはない。」

 

葛木はそのまま燈月に近づく。だが、燈月も本能からか、後退る。

先ほどまで動かなかった足も、死にたくない。その一心からか動いてくれたのだ。

本当ならばすぐにでもはしって逃げ出したい。

だが、後ろを振り向いた途端、殺されるのではないか。

 

そう思えてくる。

 

「っまず…!」

 

すっかり、後ろが階段だということを忘れていた。

足を踏み外しそうになり、どうにか手すりを掴み安堵する。

 

そのせいか、気が付かなかった。男がすぐ目の前にまで迫ってきていることを。

どこからか凶器を取り出し燈月の首に当てる。

 

だが、そこから鮮血が飛び散ることはなかった……仮想空間のため、もともと血は出ないが。

 

「ふうん。やっぱり貴方がマスターを殺して回っている放課後の殺人鬼さんだったのね。」

 

そう、一人の少女の言葉によって、葛木の動きが止まったのだ。

教室から出てきた遠坂は壁にもたれ掛かりながら葛木を見る。

 

「……遠坂凛か。」

「あら、私のことはご存知なのね。さすが世界に誇るハーウェイ財団の情報網。」

 

弱い少女を殺すよりも優勝候補と言われる実力を持つ少女を殺すことを選んだのか。

それとも他人には殺すところを見られたくないのか。

 

何故なのかは知らないが、葛木は凶器を下ろした。

 

「ハーウェイ……?」

 

ハーウェイと言うのはレオの名前のはずだ。葛木とは一切関係ないはずだが。

そんな燈月の呟きは聞こえたのか聞こえてないのか、遠坂はその呟きには目もくれず、葛木に話しかける。

 

「それとも、ちょっと派手にやりすぎたかしら。ねぇ?ユリウス・ベルキスク・ハーウェイさん?」

 

葛木(ユリウス)は薄い唇を歪めて微かに笑った。

それにしても、今、遠坂はなんて言った?ユリウス、ハーウェイ?驚きすぎて、頭が混乱してくる。口をパクパクするも、声が出ないのが現状だ。

 

「敵を援けるとは随分と気が多いな。この女を味方に引き入れる気か?」

「まさか。その子は私の仕事とは無関係よ。殺したいなら勝手にしたら?」

「………ぅぇ。」

 

遠坂の言葉に驚き、少し声が出るもそれは言葉とは言い難い。

 

「――テロ屋め。その隙に後ろから刺されるのでは堪らんな。」

 

唇の端に笑みを浮かべたまま葛木は廊下の壁に向かって歩いた。

そこには何もないはずだが…と、燈月が首を傾げる。

 

ふと、葛木は燈月の方を向いた。

 

「確か…雨宮燈月と言ったな。覚えておこう。」

 

そう一言言い、男は、その場から消えた。

 

ハッキングの一種なのだろう。

 

「なるほどね。管理者側のキャラクタープロフィールをハッキングして好き放題してたわけか。……はぁ、この手の反則を平気でやってくるとなると、校内でも気を抜いていられないわね。」

 

遠坂はそう呟き、燈月の方を向いた。

燈月も葛木が居なくなった安堵感からか、幾分か気が楽になったため、遠坂に声をかけた。

 

「……あの、さ。葛木さんがハーウェイってどういうこと?」

「そのままの意味よ。葛木っていうのは偽名。本当の名前がユリウスだってこと。

…というか、ハーウェイの殺し屋が居なくなったからって安心してんじゃないわよ。私だって敵なのよ?」

 

そうは言うが、遠坂が助けてくれたのは紛れもない事実である。

 

「貴方とは変なトラブルがあったじゃない?だから…ほら―――――。」

 

そこで一言止めて、頭を片手で抱えた。

 

「って、何言ってんだろ。私。……ま、2回戦も突破できたことは見直してあげる。それじゃあね。」

 

そう言い、遠坂は燈月の横を通り、階段を降りて行った。

降りる際、微笑んでいたのは気のせいではないことを願いたい。

 

 

 

 

 






ここの凛は絶対助けるために来たんだと思います。
というか、ツンデレ凛ちゃん可愛すぎる。


それにしても、今回は燈月全然喋ってないですね。
……まぁ、今回は仕方ないですけど。
主人公脇役ですもん。

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