例外少女とギルガメッシュのFate/EXTRA 作:雨宮ラキ
ステイナイトのギルガメッシュとエクストラのギルガメッシュをあわせてみたい今日このごろ。
燈月はアリーナから出た後、校舎内を歩き回っていた。
いや、それには語弊がある。校舎だけでは無く校庭などにもいっているのだから。
そして、ある人物を見つけた。雑誌を手に持つ少年を。
そう、藤村先生に頼まれたミッションをこなしていたのだ。
「ねぇ、そこの君。手に持ってるもの、渡してくれない?」
「は、あ!?なんで!…まさかタイガーの手先か!貴様!」
「勘がいいんだね、そうだよ。」
少年は雑誌を取られないように燈月から距離を取る。
「あげてもいいが、条件がある。」
「…条件?」
「ああ、大釜を持ってきて欲しいんだ。」
おおがま……そういえばアリーナでそんなものを手にいれたような気がする。
四次元ポケットのような…いや、燈月が見た目を変えているから小さくなっているだけに過ぎないが、バッグから大釜を取り出し、生徒に渡す。
「はい、これが欲しいんでしょ?」
生徒は驚きつつもそれを受け取り、雑誌を燈月へと渡してくれた。
「うん、交渉成立ってやつだね。ありがとう。」
燈月はそう言って、弓道場へと足を向けた。
「なぜ、こんな所に来た?」
燈月の考えはギルガメッシュでさえ、わからない。突拍子もない事をするのが燈月だからだ。
燈月は弓と矢を手に持ち、構えながら言った。
「そんなの、決まってるでしょ?弓道をしようと思ってね。」
いつの間に袴に変えたのか、彼女は弓道をする気満々のようだった。
そして、姿勢を正し、弓矢を構える。
弦をひき、的に狙いを定めて打つ。
空気を切る音とともに、矢が的に刺さる音が聞こえた。
「燈月…お前は弓を扱うことが出来るのか?」
「ううん…。どうなんだろう。わかんない。
ただ、アーチャー…ロビンフットのこと見てたら疼いちゃって……。」
的の中心に、矢は刺さっていた。
何ミリかのズレはあるものの、燈月には才能が宿っていた。
もしかしたら、ココに来る前は弓道を習っていたのかもしれない。だが、燈月にそんな記憶は無かった。
「…刀を投げた時はこうじゃなかったんだけど…。」
「当然よ。弓矢と刀では勝手が違う。そんなこともわからぬのか?」
「し、知ってるよ!」
それからも、何本かうち続けた。
誤差はあるものの、すべて真ん中に刺さっていた。
もしかしたら、これが。彼女の真の才能なのかも知れない。
***
少女は夢を見た。
二つの夢を見た。
ひとつは、幼い少女が弓を射るところ。
母親らしき人に褒められているところ。
少女は嬉しそうに笑い、何回も、何回も弓を射る。
母親に褒められたいから。自分を認めてもらいたいから。
ふたつめは、ギルガメッシュと緑髪の長い…中性的な人。
二人は戦っていた。と言っても、聖杯戦争のような醜い争いではない。
剣を交え、真剣勝負というものだ。
二人はとても楽しそうで、本気なのだが、本気で殺る気
はないようだった。
この夢は何を示しているのか、今後、どんな事があるのか、少女からしてはわからなかったがただ、しれて良かったと。
そう思った。
二つの夢のあいだに1度目が覚めたってことにしておいてください。
二度寝して後者の夢見たって感じですね。
まぁ、本当なら夢は見ないんですが…例外ですね。