例外少女とギルガメッシュのFate/EXTRA   作:雨宮ラキ

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燈月のハッキング能力

 

 

「なんだ、この質素な部屋は。」

 

個室は、2-Aと同じ、ただの教室だった。

 

「これ、個室って言うものなのかな…」

「そんなこと、我に聞くな。」

「せめて、ベッドぐらいは置いておいてほしかったものだけど…」

 

燈月は机を四つ並べて、簡易なテーブルを作る。

 

「まあ、贅沢は言えないかな…」

 

その上に、チェック柄のテーブルクロスを敷き、少しでも見た目を良くする。

 

「何か、出せたりはせんのか?」

「出来ないことはないけど…私自身が知ってるものしか出せないよ?」

「それで良い。出来る限り豪華な椅子をだせ。」

「豪華なって…よく王様とかが座ってる、あの?」

「ああ、できないこともないだろう?」

「まあ…頑張れば…」

 

そういうと、燈月は目を瞑り、近くにある椅子に手をかける。

椅子は、光を放ったかと思えばグニャリとその形を変えていく。

 

「……ほう。」

 

燈月が目を開けた時には、よくゲームなどでよく見る玉座のようなものになっていた。

 

燈月はものの形を変え、自身の記憶しているものに変えることが出来る。

と言っても、現実世界では使えないが。

それに元の形が似ているものにしか変化できない。

 

「どういう原理だ?これは。」

「ハッキングしたんだよ。この椅子を。と言っても私じゃこれぐらいしか無理だけど。」

 

さっきのテーブルクロスも同じ原理だ。こちらはハンカチをハッキングしたが。

 

「結構大変だったんだから、大事に使ってよ?」

「わかっておる。雑種が頑張って我の為に作ったものだからな。」

「そう…ならいいんだけど。」

 

ギルガメッシュは玉座のような椅子に座り、感覚を確かめている。

 

燈月はそばにあったもう一つの椅子をハッキングして、質素だが先程まであった椅子よりかは座りやすい椅子を作り出した。

 

燈月はそれに座り、ギルガメッシュに問いかける。

 

「あのさ、さっき武器の大半が使えなくなったって言ってたでしょ?」

「ああ、言った。だが、それがどうした?」

「それって、宝具とかスキルの類はどうなっているの?」

「もちろん、使えないが?」

 

サラリと言ってのけるギルガメッシュを燈月は呆れたような表情で見つめる。

 

「………。」

「だが、言っただろう。お前が努力すれば使えるようになると。

それにな、一回戦で宝具や、我のスキルを使う必要はなかろう。」

「よくそんな自信満々に言えるね…。強い人と当たるかもしれないというのに。」

「確かに、その可能性も否めぬが、問題は無かろう。」

「……あっ、そう。」

 

そこで燈月は立ち上がる。

 

「む、どうした?」

「アリーナ行くよ。ギルガメッシュの制限がどれぐらい効果のあるものなのかも知りたいし。」

「そうか。」

 

燈月が個室から出ようとしているところを呼び止めたギルガメッシュは渋々立ち上がり、燈月の後を追った。

 

 

 

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