続ける予定は多分ありません。
本編開始前の出来事を妄想+書き込みました。
誤字脱字、矛盾、読みにくさ等、あると思いますが勘弁して下さい
因みにゲームはやりましたがアニメ、小説等は見ていませんのでそちらとは矛盾があるかもしれません。
本編のままの召喚規準だとヒロインの召喚理由が成り立ちませんし。
ご都合主義ですね。
主人公は行方不明となった恋人、アミルを探しそこへ向かう船に乗る。
だが途中で嵐に飲まれ転覆した船、主人公がたどり着いたのは──
読み切りです。
それでは、始まります。
「おーお客さん、この便に乗ったって事は何か訳ありカナ?」
俺が乗ってる船を掃除するスタッフがずかずかと人の傷口を抉りにかかる。
今は夜中だが、船内は掃除を行える程度の明るさはあるようだ。
「まあ、な」
俺は質問にぶっきらぼうに答える。
俺が乗っている船は今まで住んでいた所から、遠く離れた所にある島への1日数本の便だ。
そこに向かうのは主に人生をやり直したい人や、事故で大切な物を失った人が傷を癒したい人だ。
「そりゃそうかー、こんな船に乗ってくるのは5割世捨て人、4割が心の穴が空いた人、残り1割は呼び戻しに行く人ダカラナー。
わけない人なんていないヨナー」
「…………」
俺は数年前、大切な人を失った。
いや、失ってはいないが未だに帰ってこない。
「〔アミル〕……」
〔アミル〕は数年前、いきなりいなくなったまま帰ってこない。
……何も言わずに。
「まあ、おいらはそんな経験したことないけど、あの島に行くってことは本当に辛い事があったんだろうナー、あんたもその〔アミル〕って人が、本当に大切だからこそ忘れたいんじゃないノカ?」
「………………」
このスタッフの言っていた事は大半合っているが1つ違う事がある、それはまだ俺は〔アミル〕の事を諦めてはいない。
俺は世界各地を旅してきたが、〔アミル〕を見つける事はなかった。
そして、諦めかけていた俺は世の中と切り離されているこの島のことを知った。
理由はわからないが、もしかしたら〔アミル〕がそこにいる、だから見つからないということに望みをかけて今に至るという訳だ。
「本当は、考えたくないのかもな……
すでに〔アミル〕がいないなんて……」
普通に考えてもう生きてはいないと考えるのが当たり前だろう。
だが俺はどうしても諦められない、だからこんな所まで来てしまった……
「…客さん、お客サン?」
「!?」
どうやら、考えすぎてスタッフの声が聞こえていなかったようだ。
「お客さん……考えるのもほどほどにナー。考えすぎても良いことなんて無いゾー」
「……そうだな」
掃除に戻ったスタッフから離れ、船の一番上に出る。
「月が……赤く染まっている!?」
さっきまでは普通の色をしていた月が今は深紅に染まっている。
「何か……嫌な予感がするな……」
視界の端に違和感を感じた俺はその方を見る。
「雲行きが怪しいな……嵐か」
遠くに黒い雲が見える、今は遠いがすぐにここも雲に覆われるだろう
「お客さん、こりゃ嵐になる、しかもかなり大きくなりそうだ、急いで客室に戻ったほうがいいゾ」
先程話していたスタッフが俺に声をかけてくる、やはり嵐になるようだ、早めに戻ったほうがいいな。
俺は急いで客室に戻った。
「客室に戻ったが……空が真っ黒だな……」
客室に戻った俺は窓から外の様子を伺う、さっきまでとは異なり外は厚い雲に覆われており、
《ゴオォォ!》
風がかなりひどくなってきた、雨もどしゃ降りか……まるで
「俺の未来のようだな」
『おーい!!誰か!手伝ってくれ!!』
「!? くっ!!」
誰かの声が聞こえてきた、誰の声か特定はできないが、手助けを求めている人を見捨てる事はできない、俺は急いで声の元へ駆けつけた。
「おう、あんたか!風がひどくなってきた、マストをたたむから手伝ってくれ!!」
声の主は船員だった。かなり焦っている、声にも余裕がなくなっている。
「ああ、分かった。やり方を指示してくれ」
俺は船については常識程度しか知らない、俺は船員に方法を聞いた。
「おう、まずは《ゴオォォゥ!!》ぐっ風が強すぎる!このままじゃ……」
ますます強くなっていく風は、収まる気配が全く無かった。
そしてなおも強くなっていく風に煽られた船は、大きくバランスを崩す。
「くっ!船が転覆する!?」
バランスを崩した船はそのまま倒れこんでくる。
黒い雲、荒れ狂う波、転覆する船、そして僅かに開いた空に光る紅い月、それが意識を失う前の最後の景色だった。
『えっ!?人が倒れてる!?どッどうしよう!???』
その声で俺は目を開けた。
『あっ!目を開けた!良かったー、どうやら一命はとりとめたみたいね』
俺の目の前で物騒な事をいっている女は緑色の服にエプロンを着ている。
『どうやら流れ着いてきたようだけど……どうしたの?』
「……わからない、思い出せないんだ、俺がどうしてここに流れ着いたのか」
『そう……あなたの名前は?』
「名前……俺のか?」
『ここにあなた以外誰がいるのよ』
そういわれ少し周りを見回してみた。ここはどうやら海岸のようで今のところ俺と目の前の彼女しかいないようだ
「俺の名前は……リックだ、《リック・エルウィド》」
『リック、ねぇ?聞いたこと無い名前だわ
まあいいわ、私の名前は』「アミル、アミル・マナフレア」
『!?何で私の名前を知っているの?』
「何故だかはわからない、だが、この自分の名前とこの名前だけは覚えていた。」
『……まあいいわ、私も実は流れ着いてきた人なの、私だけじゃない、昔から度々流れ着いてくる人がいたらしいわ、流れ着いた人の事をこの島では《漂流者》と呼んでいるわ』
「漂流……者」
『とりあえず私の知り合いに漂流者の面倒を見てきた人がいるの、その人ならこれからの事を考えてくれると思うから一緒に行きましょ、歩ける?』
「あ、あぁ、大丈夫だ、
アミル……」
『ん?呼んだ?』
「いや、この名前、何か大切なことを忘れている気がするんだ……
絶対に忘れない、そう思っていた物を…………」
Shining Harts original prologue ~Castaway~
なんとか書ききりました。
皆様、いかがでしたか。
処女作でしたがお楽しみ頂けたでしょうか?
これからも精進していきたいと思いますのでよろしくお願いします。
P.s 作者の感想
重い展開だなぁ、処女作がこれって次どうしようか?
因みに次回は明るい展開にしたいとおもっております。
私自身が遊戯王プレーヤーなので次は遊戯王を書きたいとおもっています。
投稿の目安もついていませんが、待っていて頂ければ幸いです。
では、またいつか。