本格的な戦闘が始まった。
光波ブレードのみならず、歪な形をしたレーザーライフルから放たれる閃光。
それが隊長機を除く21機から断続的に発射される。
勿論、ミサイルが雨のように降るなかにだ。
制空権は奪われ、地上ではマルチプルパルスが唸りをあげその中を疑似爆発が巻き起こる。
海は海で、機雷が浮かび近寄ることも出来ない。
八方塞がりの状態だった。
こちらの武装は全く効かない。
ブレードでも相手の装甲に触れた瞬間、ヒビが入る。
『無駄な足掻きを………。空気にすらなれんか』
至近距離からレーザーライフルを放つ。
エネルギーシールドを貫通し腹部に激痛が走る。
エネルギーシールドは役に立たない。
「………」
言葉も発する事なく、息絶える。
脆弱。この一言に尽きる。
《証明してくれ、貴様らの存在価値を》
ISの形が変化していく。
《吊るされた男》から《能天使》へとだ。
《人類の可能性を》
赤い歪な姿をしたISが現れる。
しかも普通のISの三倍の大きさを誇る。
「人類の可能性………?なにを言っているの?」
その姿形、大きさに腰を抜かした少女に対して彼は冷たく吐き捨てる。
《わからないのならそのまま果てるがいい。安心しろ痛みなど与えない。一瞬だ》
ブレードを構え、少女に宣告する。
《貴様が居なくとも世界は変わる》
「………争いはなくなるの?」
少女は助からないと確信した。だから問を投げ掛ける。
《なくならないさ。味方なんていないんだ。味方なんて………そう、敵もいないんだ》
「そっか………」
少女は静かに涙をこぼす。
終わらない争いに絶望し、人類の未来を憂いながら。
《せめて安らかに逝け………》
《能天使》はブレードを振り下ろした。
その姿はどこか憂いを帯びていた。
〈言葉など意味をなさない〉
粒子を撒き散らしながら、黒い閃光は空中で乱舞する。
「聞く耳すら持たないのに!」
「ただ暴力を振るうだけじゃない!!」
〈力を振るうのに意味などあるのか?〉
〈答えは否だ〉
〈戦場に出た。そのことを理解しろ小娘〉
〈ここは力を振るう場だ。殺される覚悟もなく来た貴様らが悪い〉
ミサイル、ライフルを構え発射する。
どれも既存兵器の威力、速度共に常識の範疇を越える品物だ。
〈理不尽に死ね〉
ミサイルの直撃を受け墜落する二機のIS。
そこにだめ押しとまでに疑似爆発を引き起こす。
確実に息の根を止めるためにだ。
〔これで200〕
ISの頭を掴み上げショットガンを叩き込む。
物言わぬ屍となったISを後ろに投げ捨てる。
背後には屍の山が出来ていた。
〔まだまだ獲物は腐るほどいるなぁ………〕
視線を前に広がるISたちに向ける。
思わず笑みがこぼれる。
俺に与えられたオーダーは只一つ。
――――向かってくるやつを殺し尽くせ。
簡単なオーダーだ。
実に俺に向いている。
〔次はどいつだ?〕
「ひっ」
「もう嫌っ!!」
先頭が逃げ出すと一斉に蜘蛛の子を散らすように逃げ出す。
〔………張り合いがねぇなぁ〕
オーダーは向かってくる奴を殺す。
来ないのなら別に放って置けばいいさ。
リーダーのことだ。いずれ殺すことになる。
楽しみは取っておこう。
【貴女たちは無惨に死ぬのですか?】
ISの装甲を無理矢理剥がされた少女たちに問う。
「殺す気満々のくせに………なんでそんなこと聞くのよ」
【いえ、我々のリーダーの意向なのです】
あの方は人類を一番に考えている。
【私自身貴女たちの事などどうでもいいのです】
【ですが、リーダーの意思に賛同するのなら貴女たちをこの場から離脱させて上げます】
「なっ」
「なんで………?」
【それでは問います】
【貴女たちはISを捨てることが出来ますか】
彼女たちの答えを教えて下さい。
戦場は徐々に終結に向かい始めていた。
あーあ、出ちゃったよ。
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コジマ兵器を集めて夜空にキレイな緑色の花火を打ち上げよう!