立方体
インフィニット・ストラトスの発表から一週間。
あれから私の周囲は少しだけ変化した。
「さて、キュー」
――――なんでしょうか博士。
私の体に何本ものコードが差し込まれ、様々な機械が駆動音を唸りをあげている。
そして、見慣れないロボットのようなものが目の前に鎮座している。
「今の君の体は見ての通り立方体だね?」
――――はい存じ上げてます。
最近、少しばかり不便に思いつつあるこの立方体の体。
しかし、愛着もあり、私は好きだ。
「今から君の意識をそこのロボットに移す」
――――そんなことが出来るのですか?
驚きはしないが、博士はある種の天才だと私は確信している。篠ノ之 束とは分野が多少異なるが、人類種の生きる宝と言っても過言ではないほどの存在価値がある。
「あぁ、出来るとも。君は人間で言う魂だけの存在なんだ。器に囚われない存在として作ったんだ。だから、今から行う実験は、ある意味動作確認みたいなものだから安心して欲しい」
――――わかりました。
博士がこう言っているのだから本当に動作確認なのだろう。
魂だけの存在。器に囚われない。
この技術ももっと発達すれば、人類に明るい未来をもたらすのだろう。
「それじゃあ、キューのタイミングでそこのロボットに入ってくれ。そうだな、服を脱いで、新しい服を着るイメージでやってみてくれ」
そういうと博士は、パソコンを操作し回路をオンにする。
………どことなく、繋がった感じがする。
少し無図痒い感じがするが、異常は見あたらない。
さて、博士の指示通りにイメージしてみる。
――――博士、移動完了しました。
「お疲れ様、何処か違和感はないかい?」
――――特には感じられませんが、腕があるというのはこういう感覚なのですね。
試しに腕を動かしてみる。
感度は良好。動作になんの問題も見受けられない。
「ふむ、キューこれからはこのロボットで過ごしてくれ。」
博士の言葉に私は喜んで賛同した。
これで、助手さんや博士の手伝いができる。
恩をやっと返せる。
そう確信した。
――――ありがとうございます博士。
思わず声が出ていた。
「お礼なんて別にいいさ。キューは俺たちの家族だからな」
つくづく、私は恵まれている。
こんなに素晴らしい人たちの家族になれたなんて………。
「およよー、珍しいの作ってるねー!」
唐突だった。
奴が現れたのは。
何故そこに現れたのか、どうやって防壁を突破してきたのか。
今となっては謎だ。
「篠ノ之 束………、何のようだ」
博士は警戒しつつ、目の前の天才を睨む。
「うーん?別に君にはようなんてないよー?用事があ・る・のは~」
篠ノ之束は私を指差し、嗤った。
「そこの、イレギュラーかなぁ!!」
そして
運命の日が訪れた。
今のキューちゃんのフォルム
立方体
↓
ロボット
※ロボットは武○神姫をイメージしてください